水草も生き物です。丁寧に育ててやれば、その姿を美しくしていくものです。中には、花を咲かせる水草も出てきます。アナカリスなんかは、紫色のかわいい花を咲かせるととても美しいです。又、うちではバコパ・モンニエリ(左画像)が開花時期にきて、とてもたくさんのつぼみを付けました。水中で開花したものもありますが、すぐに枯れてしまいました。白くてかわいい花です。残念ながら結実まで入っていません。ほかにも花を咲かせるもので有名なのが、アヌビアスの種類です。どこかで見たことあるようなかわいい花が咲きますが、すぐにカビまるけになって枯れてしまいます。ニムファなどの球根系も花を咲かせます。一度挑戦してみてください。成功例については、是非メールにてお知らせください。この花の開花ですが、普段胞子(シダ系)や挿し木、ランナーなどで増える水草がどうして増やし方を開花という方法に変えるのかという疑問が残ります。ミクロソリウムを例に取ると、普段は茎を伸ばして増えていくのが、水質が悪くなると胞子に頼るようになります。できるだけ遠くの水質のいいところを探し求めようとする草体の努力であると思われます。これは、ほかの水草にも当てはまらないでしょうか。従来の増やし方からより遠くへ自分の子孫を運ばせることのできる結実という方法は、水質の変化(悪化)を物語っているような気がしてならないのです。しかしながら、我が家の水槽ではバコパが開花しながらも、依然としてバコパは成長を続けているし、ほかの水草にも影響は出ていません。とすると、これはバコパの草体としての寿命が近づきつつあるということなのでしょうか。うーん、何か知っていたら教えてください。

水草の種類





トニナ その黄緑色の草体、反り返った葉、その栽培難度の高さから、多くの水草ファンに支持されている水草です。栽培のポイントは、硬度とPHです。この2つをできる限り低く押さえることが大切です。そのためには、底床のチョイスが大変重要になってきます。アクアソイルは、邪道のような気がしてなかなか好きになれなかったのですが、使ってみると効果絶大。アクアソイル自体には、硬度とPHを低く押さえる働きがありますので、トニナがカボンバのようにのびていきます。いったん調子づくと、跡はトリミングが大変なぐらいに脇芽を出し、殖えていきます。大磯砂では、栽培不可能に近いです。ピートモスも、水が茶褐色になるのが気にならなかったら、使用の価値はあると思います。後注意するのは、ヤマトヌマエビの食害に合いやすいと言うことです。ヤマトヌマエビの数を減らすなどして対処しないと、一晩で見るも無惨な草体に変わってしまいます。
実は、最近この水草をトリミングしたときに、トリミングした草体をミナミヌマエビの繁殖用水槽に入れておきました。この水槽には、ミナミヌマエビしか入っていません。ウイローモスが少し入っている程度で、照明もありません。そのうち枯れていって、エビの餌になるだろうなあぐらいの気持ちでトニナを浮かせておいたところ、枯れるどころか、草体は元気なまま、さらに、少しずつではあるのですが、脇芽を出して増えていっているのです。トニナは、意外にも生命力の強い水草です。よく、溶けてしまうなどの報告が聞かれますが、トニナの力を信じようではありませんか。
ミクロソリウム 水生シダの一つで、丈夫、大した照明もいらず、CO2も必要ありません。ただ、添加すると、その葉には酸素の気泡がびっしりついてとてもきれいです。(添加に見合うだけの照明も必要ですが・・・)また、添加しない場合には葉は長く大きく成長します。十分な照明とCO2がある場合には、小さい葉をたくさんつけます。生育環境の違いにより、葉のタイプが違うので、それもまたおもしろいかな。成長点に当たる葉の先は透明で、とてもきれいです。流木に活着させて育てましょう。根っこはありますが、草体を支えるために使われているので、土に植えることによるメリットはありません。裏に子株をつけだしたら、水質の悪化を疑ってみてください。本来茎を伸ばすことによって増えていくものなので、葉の裏の胞子を使うということは、草体自体が危機にあるということか、草体の寿命です。また、黒ずんでいる葉がでてきてら、シダ病です。根本から葉を切り落とし、水換えをしましょう。左の写真は、ウインデロブという、葉の先が枝分かれしているタイプです。他にも、ナローリーフや、トロピカなどの種類があります。
ボルビディス これも水生シダの一つで、ミクロソリウムよりも丈夫、大した照明もいらず、CO2も必要ありません。添加によって、葉は透明度を増し、酸素の気泡をつけてとても美しくなります。これも流木に活着させて育てましょう。これもミクロソリウムと同様、黒ずんでいる葉がでてきてら、シダ病です。根本から葉を切り落とし、水換えをしましょう。又、好条件のもとでは、その成長スピードはすばらしく速いです。レイアウトの時は、そのことも考えましょう。増やすときは、葉をつなげている太い茎を切って流木などにくっつけておくことです。そのときは、葉は全部落としましょう。茎の大きさに見合うだけの葉を展開させ、グッドな仕上がりになると思います。
ウィローモス(左)
南米ウイロモス(右)
この水草は、活着させてなんぼの水草です。ミクロソリウムやボルヴィデスを活着させた流木の根元に茎隠しで巻き付けたり、リシアストーンに活着させたものを水底に敷き詰めたりと、その利用価値はかなり高い水草です。うまく活着させるにはウイローモスの草体を5ミリぐらいに刻んでから綿の糸で縛るのがいいと思います。綿の糸は、ウイローモスが活着する頃に腐っていきます。他にも、その活用アイデアは他にもたくさんあると思います。南米型の方が、葉が密に茂り、美しくなりますが、活着力がかなり弱いです。
リシア その気泡を見て水草を志して人はたくさんいると思います。強い照明、多量のCO2さえ与えてやれば、簡単に酸素の気泡をつけてくれます。元々浮き草なので、それを沈める方法を考えなくてはなりません。ネットに入れて沈める方法は、初めの頃はいいのですが、そのうちネットごと浮いてきます。他にも、ウイローモスに絡めるという手法があります。沈めるだけならこの方法が一番いいかもしれません。こつは、リシアの上にうっすらとウイローモスを載せてから縛るということです。 ただ、いずれの方法も成長したリシアが浮いてきます。それを救ってやらないと、水上でどんどん増えていきます。本当に困ったものです。エビなんかを入れていたりするともう大変、エビがリシアをどんどん引っこ抜いていきます。リシアは、最初の2ヶ月までだと思います。一回栽培したら、すぐに熱は冷めてしまいました。今では、2度と買わない水草の一つになっています。ただ、リシアは養分の吸収が大きい水草なので、急に全部取り除いたりすると、水質が急変します。取り除く際には注意を払ってください。また、リシアが増えすぎると、厚くなったリシアの下の方で水がよどみます。いつのまにかアクアリストの天敵ラン藻が発生しているなんてこともあります。厚さはせいぜい2センチまでにしておきましょう。
ヘアーグラス 日本にも自生している水草です。浅くて水のきれいな小川などに生えています。ショップでよく見かけるのは、先の方につぼみのようなものが付いているものだと思います。ショップに入ってくる水草は、ほとんどが水上栽培されたものです。つぼみの付いているものは、花株です。水中栽培では、形は一緒ですが、先に何もついていない葉株のみが成長します。ランナーを出して増えるタイプで、全景に持ってくると、感じのいい茂みができます。CO2は必ずしも必要ではありませんが、あるに越したことはありません。強光を好みます。成長の遅い草体では、よくコケの巣窟になりますので、注意しましょう。黒ひげに感染したら、その株ごと引っこ抜くしかありません。
グロッソスティグマ 緑の絨毯と言う言葉がまさにふさわしいのです。絨毯を完成させるには、買ってきた草体を、葉を4枚ほどにしてしまい、(1センチほどに切り離す)、葉が1,2枚見える程度まで深く植え込むことが大切です。埋め込んだ葉が引っかかるので、エビがついばんでも簡単には外にでません。そのうち絨毯が完成します。ただ、この草の弱点は増えすぎることです。時々間引いてやらないと、今度は直立して成長していきます。ここまで来ると見苦しいのでカットです。ほったらかしにしておくと、他の水草が餌食になっていきます。うちでは、タイニムファの球根にからみついてしまいました。ピンセットで取ろうとすると、タイニムファの球根から草体がとれてしまいそうなので手が出せません。
クリプトコリネ 東南アジア産のロゼット型の水草です。初心者よりも、割とマニア向けといったところでしょうか。よく、「クリプトは溶ける」といいますが、ふつうの水草水槽であれば、一晩で溶けてしまうなんてことはあまりないでしょう。写真は、ウェンデティー・ブラウンというタイプのものです。奥の方に見える、葉の細長いのが、バランザエというタイプのものです。葉の形や背丈などもいろいろあり、クリプトだけのレイアウトもよく見かけます。根張りが強く、状況が良ければ、次々にランナーをのばして増えていきます。逆に、根を傷めてしまうと、結構ダメージを受け、葉を落としてしまうようです。購入に際しては、できるだけ大きな株を買います。大きな株では、いったん溶けてしまっても、根が残っていれば、その水質にあった葉を新しく展開させることができます。溶けやすいですが、丈夫で、失敗も少ないです。ソイル系の底床がよく育ちますが、メンテの時に、砂煙を巻き上げてしまうので、やっかいです。この写真を見てもらうとわかるように、どんなにのびてきても、手の着けようがありません。強光,CO2ともに必要ありません。じっくりと時間をかけて育てる人たちにいいのではないでしょうか。
水上栽培では、花が咲くそうです。自分はまだ咲かせたことがありません。
パールグラス その小振りな草体から、前景に使われがちですが、気をつけてください。この水草は勢いづくと、その増え方は尋常ではありません。脇芽のトリミングが不可能なぐらい、脇芽を出します。パールグラスを植えたところは、ぼわっとした感じになってしまいます。初めからこんもりした感じを作りたいならばいいのですが、「なんか前景に植えたいなあ」ぐらいの気持ちでは、後で後悔することになるでしょう。
光が強すぎると、横に這うようにのびていくので、そのときは、少し光量を落とすといいと思います
オランダプラント この水草を美しく育てられる人は、相当技術が高いと思います。その難易度は、トニナよりも上だと思います。なんといっても育てるこつは、強い照明、豊富なCO2、そして何よりも低水温を保つことだと思います。買うときは必ず水中葉、そして茎の太いものを買いましょう。その方が失敗が少ないと思います。また、葉を落とした草体は、2度と復活しません。あきらめて切り落としましょう。 そうこうしているうちに、できあがるのは曲がりくねった草体です。やっぱりこの水草をきれいに育てるのは難しいのです。 また、エビによく葉をちぎられのので、エビには十分エサをあげましょう。又、最近、オランダプラントの天敵がもう一つあることに気づきました。それは小さな貝です。あの水槽内で発生する貝が、オランダプラントの茎を削り取って食べているのを発見してしまいました。浅い傷ならいいのですが、深手を負うと、そこから溶けてきます。しかし、意外なことに元気なオランダプラントはあまり食されません。不健康なオランダプラントをねらって食べているのか、貝が食べることによって茎がダメージを受けるのかはまだ分かりませんが、貝は、オランダプラントにとどめを刺す存在であることには違いないでしょう。
夏の水温上昇に耐え、秋、冬ときて水温はぐっと下がりました。うちでは、コケの大発生を防ぐために水温を20度から22度ぐらいに設定しています。水草の生長も少し落ち着いてきて、トリミングの回数も減ってきました。そんな中、我が家のオランダプラントは徐々に赤く色づき始めました。丸で紅葉です。そのまま落葉してしまうのではないかという不安をよそに、新芽も続々吹き出しています。うれしい悲鳴なのですが、菊の花のように大きくなって、水槽内でじゃまになってきました。今後このオランダプラントはどのようになっていくのでしょう。
エイクホルニア・
 アズレア
アマゾンのにおいが漂ってきそうなその水中葉に魅力を感じずに入られないだろう。成長をやめてしまった葉は黒ずみ、汚くなる。しかし、その少し下ぐらいから新芽が芽吹くので、枯れてしまったわけではない。有茎の草なので、増やすには草体を途中で切ってまた差し込んでおけばいい。切られた方の草体からも、格好悪いが新芽が芽吹く。この水草は大きくなりすぎるので、できれば90センチ以上の大型水槽でじっくりと育てたい。うまく育てると、紫色の花を咲かせることがあるらしい。花はしおれるが、結実するのでそちらの増やし方にも挑戦してみたい。
エイクホルニア・
 ディバーシフォリア
トニナのような形をしていますが、エイクホルニア独特のずいぶんきたない草体です。アズレアは大きくなりすぎて困る、という人にお勧めです。育て方はアズレアと全く同じ、ただ、アズレアと違うのは、次々に横に枝を伸ばしていくという点と、60センチ水槽でも十分栽培できるという点です。まめにトリミングするならば、中景に持ってきてレイアウトすればなかなかいい感じが出ると思います。増やし方はアズレアと同じですが、花が咲くかどうかまでは分かりません。