- 熱帯魚の飼育について
- 中学生の頃から始まった熱帯魚、今まで飼育した魚の記録を紹介します。
中学、高校生時代
- なけなしの小遣いは、全部熱帯魚にまわされました。北風が吹く中でも、自転車で30分はかかるお店まで、毎日のように足を運びました。失敗、失敗、そして失敗の飼育でした。
- ドワーフグラミー
- その派手な色彩と、コイやフナ、メダカとはまた違う形をしているというところが幼心をくすぐり、ついつい買ってしまった。ペアで売っていたのだが、店員の人がどうやらよく分かっていなかったらしく、オスメスではなくオスオスのつがい(?)で手に入れた。しかし、当時まだ少年だった私は、それがオスメスであると固く信じ、いつになったらアナバス科独特の産卵行動が起こるのだろうとワクワクしていた。濾過ポンプの水流による泡を産卵巣と勘違いして、卵を探したものである。
- グッピー
- 本当によく死んだ。1ペア400円、いつも、マウスファーガスという口の周りが白くなる病気にやられた。この病気にかかると、1週間以内には死んでしまう。グリーンエフなどの薬も使ったが、全く効果なし。キングコブラ、モザイクなどの種類は特に弱かった。買ってきて次の日にはもう口の周りが白くなっていた。まさに死の宣告である。この調子で400円ずつ消えていった。しかし、ある本に、グッピーの中でもタキシード系のグッピーはこの病気に強いということが書いてあった。そこで、赤いタキシードグッピーを購入した。店の人に、産卵しそうな腹のぽんぽんのやつを選んでもらった。そのかいあってか、その魚は、産卵を迎えた。あわてて飼育箱を投入した。ところが、スリットが大きすぎて、生まれた稚魚たちがほとんどしたに落ちていった。産卵箱の下には、意地悪そうなキッシンググラミーが待ちかまえていた。結局生き残ったのは5,6匹だった。
- ピラニア
- 「人喰い魚」と呼ばれるその魚の凶暴さ、何でも食いちぎりそうな鋭い歯、その姿を見ただけで、「ほしい・・・」という猛烈な欲望におそわれた。しかし、当時の水槽にはすでにブラックテトラ、グローライトテトラなどの小型の魚たちがうようよ泳いでいた。欲望を抑えきれなかった私は、水槽のセパレーターを買ってきて、水槽3分の1ぐらいのスペースにピラニアを3匹入れた。ピラニアは、恨めしそうにセパレーター越しの魚たちを眺めていた。その夜は、とても満足して睡眠に至った・・・ 朝が来て、水槽を見ると、セパレーターの中にはピラニアが1匹しかいない。どうしたことかと思い、よく水槽を観察してみると、セパレーターのすきまをぬって、ピラニアは小型魚エリアの方に入っていた。無惨にも食いちぎられたソードテールなどが沈んでいた。グローライトテトラは丸飲みにされたのか、数だけ減っている。「うちではピラニアは飼えない」私は、ピラニアの処分に困った。このままでは、小型魚たちが食い荒らされてしまう。仕方なく、私はピラニアの処刑に望んだ。「せめて苦しまずに死んでくれ」、そんなねがいから、バケツに入れた冷水の中に3匹を入れた。ピラニアたちは、狂ったように泳ぎ回り、呼吸を止めた。あのときのことはずーっと心に残っている。本当に悪いことをした。
- シルバーアロワナ
- その姿に惹かれ、熱帯魚を志す者なら誰しも一度は飼おうと思ったことがあるのではないだろうか。15センチぐらいのものが2000円で売っていて、そのときお金のなかった中学生3年生の私は、母親にせがんで買ってもらった。クリルを本当によく食べ、その食べ方がまた強烈だったので、喜んでエサをやっていた。しかし、クリルのやりすぎで、背骨が曲がってきてしまった。これは困ったと思っていた頃に、後述するクラウンテトラに腹の部分をつつかれてえぐられてしまい、2日後、死亡した。腹をえぐられてもなお泳ぐその姿は、寿司屋などで肉だけとられて泳いでいる鯛の姿によく似ていた。何とも無惨な姿である。
- クラウンテトラ
- そのかっこよさと色彩に見せられて、6000円という高値にもかまわず、買ってしまった。家族は、どうしてこの魚が6000円もするのかわからん。とうなっていたが、そのときバイブルとしていた本に、クラウンテトラは大切に飼えば10年は生きる魚だと書いてあったので、これが最後の熱帯魚だと思い、大切に育てた。 真冬、ヒーターが壊れて水温が10度以下になったときでも、徹夜で水温の面倒を見たりした。しかし、原因不明の死に至る。4年ぐらい生きたであろうか。
大人時代
- 就職した私は、金銭的にもゆとりができ、学生の時と違って規則正しい生活を送るようになったので、60センチ水槽を購入し、また熱帯魚の飼育に力を入れ始めました。
- レッドテールキャット
- 「何でも喰う」その言葉がぴったりの魚である。愛嬌のあるその顔(幼魚)に惹かれて買ってしまった。名前は「ごえもん」である。初めの頃は、とにかく大きくしたいという気持ちから、がんがんエサを与えた。川で小魚を捕ってきたり、クリルをやったり、冷凍アカムシをやったりと・・・ある日、小魚を追って川に出かけたのだが、小魚がさっぱり捕れない。仕方なく、おたまじゃくしを4,5匹捕まえて水槽に入れた。入れたとたんにやつはオタマジャクシに食いついた。「おっなかなかいいエサじゃん」と思っていたのもつかの間、数時間後、やつはゲロをはいた。水中で、まだ未消化のオタマジャクシがただよっていた。うっすら白くなって水中に漂うオタマジャクシは、墓場をさまようひとだまのようでもある。どうやら、オタマジャクシの皮膚の表面のぬるぬるが、消化酵素の働きを妨げるらしく、消化できないらしいのだ。ゲロとなったオタマジャクシを引き上げるのも気持ち悪く、水中に1週間ほど放置された。それ以来、生き残ったオタマジャクシには、決して手をつけようとはしなかった。レッドテールキャットが唯一共存できるもの、それはオタマジャクシなのである。 早く大きくしたいのなら、冷凍ワカサギをエサに使うといい。スーパーの冷凍食品コーナーで、袋にいっぱい入って480円ぐらいで売っている。これは本当に便利である。レッドテールキャットはその後も順調に成長を続け、90センチ水槽まで買わされた。テトラのアロワナフードがいいエサであるが、これまたフンが大量にでる。やはり一番いいエサは生き餌か冷凍アカムシである。空いた60センチ水槽を使って、水草水槽が展開されるようになるのである。
- エンゼル
- 3匹買っていたが、そのうち1匹死に、2匹だけの世界になったと思ったらすぐに2匹はペアになり産卵に至った。 最初の産卵では、オスが卵を食べてしまった。2度目の産卵では、孵化までしたが、これまたオスが食べてしまった。3度目の産卵では、孵化までして、知らないうちに稚魚は消えていた。卵の味を覚えてしまったのだろうか。稚魚を口にくわえて運び込む行動までは見られたのだが・・・まだ親が未熟だったのかもしれない。4度目の産卵を迎える前に、おなかが大きくなりすぎて死んでしまった。