帰還
きーん
と、飛行機が着陸する。
それは懐かしい海の臭い……
「帰って来たんや……
さざなみよ、うちは帰って来たー!!」
帰還
「何時もと同じ〜
帰り〜道♪」
坂道を駆け上がるゆうひの足取りは軽い。
最愛の彼氏の元に行くのだ。
そりゃ軽くもなろうってもんだ。
「耕介くんただいまー」
彼氏限定に帰宅の挨拶をする。
「あ、お帰り」
「誰です? この人」
耕介の隣に居る若い(過ぎる)女性……
ほんの赤くなった肌。
「誰や それー!!Σ( ̄□ ̄;)」
「寮生だー!!Σ( ̄□ ̄;)」
「はえ?」
「あのー、誰です? この人
何所かで見たような……」
「ここが寮だって忘れてたのね……(TдT)」
………………
…………
……
「いやー
はっはっは うちとした事が」
「お前は何時もそんなんだ……」
「お、お姉ちゃん……」
「まぁ、ともかくお帰り、ゆうひ」
「耕介く〜ん♪」
と、ゆうひは耕介に抱きつき。
「じゃ、ここは若い者に任せて……
行きますか? 知佳さんや」
「そうですね、みなみさんや」
「あたしも外しとくか……(//_//)」
「耕介さん」
「はい?」
「あの……がんばってくださいね(//_//)」
「何をです?」
「まぁ、そんな事より……
あいたかったでー♪」
「うん……おれも……」
【ほー、さっそくキスシーンですか】
【やりますね、耕介さんも】
【も、ってなんだ? 知佳】
【さぁ、なんの事でしょう?】
【知佳ちゃん、あの日誓った約束は?(TдT)】
【胸のか?】
【【(のの字 のの字)】】
「家族もびっくりしてたろー」
「家族?」
「? だって、ほら……クリステアで頑張っての帰国だろ?」
「はΣ( ̄□ ̄;) 忘れてたー」
「忘れんなーΣ( ̄□ ̄;)」
「は?Σ( ̄□ ̄;) 真雪さん他多数」
「あたしが首班 扱いか」
「違うん?」
「いや、その通りだ」
「今のうちの肖像兼は高いでー」
「こんなもので……」
「よかよか」
「電卓はじくなよ……」
「まぁ、何時ものさざなみですね(にこにこ)」
「だから……誰です?」
「今日は、ぱぁーっと行くぞー!」
『おー』
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