ある日。
ソングスクールで事件がありました。
その話を聞きつけたフィアッセは
校長室に殴りこみ。
ドアを勢い良く開けます。
「ママ!
バニーガールでお祭りするって本当?!」
「ええ、本当よ」
「もう、着てるぅー?!」
うさぎさん記念日。
「と、とりあえず、話を聞いて良い?」
「フィアッセ」
「何?」
「人と話をする時はこっちを向きなさいと教えたでしょう?」
「ごめん。ママがまぶしくて
今の私にはそっちを見ることが出来ないわ」
「ふふ。
まだまだ若い子には負けてないと言う事ね」
「ふぅ……。
それはそうとして、何故こんな事を?」
「どうして、聞き方が動機を尋ねる時のあの人なのかはおいといて……」
「親子だから似てるのも当然よ」
「だから、こっちを向いてよ。
ママ寂しくなっちゃうわ」
「ごめん。今は無理」
「仕方がないわねぇ……
それは、興行成績の話をゆうひに聞かれた時の話よ」
(か、回想シーン……)
「最近、若い子が来てくれないと思ってた
って、言ったら
それなら、バニーガールに格好でポップな
らぁヴソングでも歌えば
『若い』カップルが来るんじゃないかって」
「解ったわ!
ゆうひを問い詰めてくるわ!」
ソングスクールの寮
ゆうひ室
「ゆうひ!」
「お♪
フィアッセ〜♪
うちの部屋にうぇるかむや♪
でも、美人がそんなにそんなに勢い良くドア開けたらあかんで?」
「もう、バニーガールの格好してるぅ?!」
「お?
これか
これはな……」
「いいの……今聞いたから……
私もその格好しないと駄目?」
「フィアッセ」
「な、何よ
そんなにじっと見つめて……」
「バニーガールの中に
普通の格好した美人がおったら
面白いと思うんよ」
「それを私にやれと言うのね……」
「落ち込まんでも良いやん
ラヴソングの話にあわせて
ミュージカルにするんや!
これで料金も下げれば
格式ばったイメージも払拭や!」
「私に演技を求めても……」
「平気や
フィアッセならきっと」
「ゆうひ……
その物凄く嬉しそうな笑顔が気になるわ」
「ふふぅ、相手役はアイリーンやで〜
バニーは嫌なんて言いおった事を後悔するが良い」
「まぁ、アイリーンなら
男性みたいな普段着を着てるし」
「そうや!
きっと、受けるでー!
まぁ、それはそうとこのメロンーダでも飲み」
「あ、ありがと……」
その言葉は真実となり
クリステラソングスクールのミュージカルは世界にその名をとどろかせるのだった。
フィアッセ「脚本とかどうしたのかしら?」
ゆうひ「多芸な知りあいがおるんよ」
ななか「くしゅん!」
大輔「風邪か? 裸で何時までもいるから」
ななか「脱がした人間が言うなー!」
真雪「へーーーっくしょい!」
知佳「お姉ちゃん カゼ?
ちゃんと生活しないからだよ」
真雪「この小姑が……」
知佳「それは完璧に今のお姉ちゃんのが当てはまってます」