9月21日
↓麒麟さんから転載の許可を戴きました。
元の掲載場所は
にゃーごさんのとらはくらぶ―にゃーご支部―です

↑ここから行けます。
麒麟さんに戴いたです
俺事、高町恭也は
なのはが駅向こうの友人に合う
と言うので送ったのだが……
後ろから気配がする。
それもしばらく憑いて来てる。
そう、なのはを送ってる最中も……
「誰だ!」
と、振り向いたら
「はぁい!
そこのお兄さん♪
私にハートを打ちぬかれて見ない?」
と、俺を憑けて居たのは
忍だったようだ。
右手を銃に見たてて
指先を心臓に狙いをつけている。
「それは困る。
まだ死ぬ訳にはいかんしな」
そう言うと忍は困った顔で
「もう!
こう言う時のハートって
気持ちよ! 心なの!」
「?」
と、俺には解らないので困ってると
忍は更に不機嫌になった……
俺は何か悪い事を言ったのだろうか……
「だから!
私は恭也の心
つまり、恭也は私に惚れる訳!
解った?」
「つまり……
どう言う事だ?」
「恭也〜!」
と、忍の不機嫌度が増した。
「どうすれば……」
「はぁ……」
と、忍が盛大にため息を吐く。
「解ったわよ。
私の負け。
恭也くんに惚れてしまった
あわれな私とデートして下さい」
「えぇと……(//▽//)」
「あはは、恭也照れてる♪」
俺は嬉しそうに笑い出した。
俺も釣られて笑い出す。
「そうだな……。
じゃ、行くか?」
「え……?
うん!♪」
そうして、今日が忍の誕生日と知ったのは
忍を家の晩御飯に招待してからだった……



「はぁ……あの兄ですから
忍さんも勘弁してやって下さい」
美由希が失礼な事言っている……
「本当にうちの【馬鹿】息子が
まさかここまでとは思いませんで」
かーさんまで……
「いえいえ。良いんですよ。
解ってましたから……」
忍もか……
「いったい、俺が何したと言うんだ?」
と、聞くと一斉に
「「「「「「「はぁ……」」」」」」」
と、全員からため息が出た。
「何もしなかったからだよ
恭也……」
と、フィアッセが何時ものお姉さん口調で言う。
「そうですよ、師匠」
「それは、あかんですよ、おししょ〜」
晶とレンまで口をそろえて言う。
「お兄ちゃんそれだけはやっちゃいけないと思うよ」
と、なのはまで俺を悪者にした。
「だから、何が駄目なんだ?」
と、聞くと
「「「「「「「はぁ……」」」」」」」
叉か……何故全員にここまで言われないといけないんだろう……
「えぇと、恭ちゃんは今日が何の日か知ってる?」
「うん?
今日は……21日……
特に何も無かったと思うが……?」
「「「「「「「はぁ……」」」」」」」
「だから……なんで」
「もう、良いです……
結局恭也は私の体が目当てだっただけです……」
「お、おい忍……」
「それでも、良いんです……
惚れた弱みともうしますか
それでも、恭也が来てくれるだけで嬉しいんですから……」
と、忍が
よよよ……
と、聞こえそうな【シナ】を作ってる。
「恭ちゃん〜!」
「恭也……あんた……」
「恭也……」
と、3者3用に
怒ったり
飽きれたり
泣いたりしてる。
「師匠本当にわからないんですか?」
「本気ですか?」
と、晶とレンが聞いてくる。
「あぁ、残念ながら解らない」
と、俺も素直に言ったら。
「あ、そう言えば恭也とそんな話した事無かった」
「「「「「「はぁ!」」」」」」
と、全員の声がはもってこの騒動は終った……

「でも、そう言う事を言わなくても知ってて欲しい物よね」
「うんうん」
と、家の年長者達は翌日に忍をデートに誘えと言って来た。
かーさんからは小遣いまで出された。
美由希からは花束を渡されて
おしゃれしろと言う名目で着せ替えさせられたし
フィアッセからはこう言うのよ
と、「21日は平日だったから
黙ってたんだ。
学校が休みの今日こそ
忍の誕生日を祝せてくれ」
って、
そして、その通り言ったら
忍にこれでもかってくらい笑われたし……
何かさんざんな一日だった……

「恭也……今日はありがと♪
すっごく嬉しかったよ♪」
と、忍が言ったとたんに
忍の瞳が澄んで来た……
こちらをじっと見つめてる……
これは……きっと……
またも忍を狙ったやつが潜んでいるに違いない。
そう、判断した俺は
すぐさま辺りの警戒に勤めた。
そうして居る間にも忍の腕はこちらの首を回りこんで
俺を抱きしめようとする。
可愛そうにこんなに脅えて……
しかも、こう言う薄ぐらい室内は不利だ
一刻も早くここからは出た方が良いな。
「忍……」
「うん……恭也……」
「行くぞ!」
と、俺が小さく言うと忍も小さくうなづいた。
さっと、俺は勘定を置いて忍の手を引張った。
「きょ、恭也?!」
そして、店を出た後は
忍は不機嫌になった。
まだ、感情が安定しないらしい。
「忍」
「何よ!」
「お前の家に行くぞ!」
と、俺が言うと
「なあんだ。そう言う事か……
うん♪ じゃすぐ帰ろ♪」
やっぱり怖かったんだな……
月村邸なら安全だし
ノエルも居る。
すぐに送り届けよう。
そうして……
ノエルに忍を任せて
俺はすぐに帰宅した。
装備を整えて
月村邸周辺を警備するためだ。
ノエルには室内を頼んであるし
これで大丈夫だろう。

「で、なんで帰ってくるのよ」
と、美由希
「泊ってくると思ってた……」
と、かーさん
「恭也って本当はわざとやってない?」
どうやら、また失敗したらかった……




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