じーわっ
じーわっ
じーわっ
夏の暑さも、まっさかり
うちのさくら(狼)はと言うと……
「暑い……
暑いですよぉ……先輩」
だれていた。
太陽が敵
「だいたい、太陽がさんさんとしているだなんて
吸血鬼への冒涜です。
太陽に弱いって
いってるのに
どうして、太陽さんは私達をいじめるんでしょう」
いかん
思考が変な風になってきている。
「さくら
さーくーらー」
「はっ!
先輩、私、酔ってました?」
ああ……
酔っていたらあんな風になるんだ。
「って、何に酔っていた?!」
「うぅ〜ん
太陽……」
弱っている、さくらが
ちょっと色っぽい。
とも、すれ
これは結構深刻なもんだいだ。
暑いからといって
そこらで色っぽいと
世間の目……
ごめん、嘘。
俺が持たない
主に理性的な意味で
「先輩ぃ……
また、さっきみたいなの欲しいっ!」
腰の辺りに
ちょっとまとまりつくさくら。
精も栄養になるとかで
ええ
さきほど、我慢できなかったんですよ
おかげで、もっと暑くなったのが
よくなかったのかなぁ……
クーラー強くしてみるか
ぶおー
ぶおー
ぶおー
クーラーが、がんばってる。
凄く凄くがんばってる。
「どう、少し楽になった?」
「違う、違うのぉ
これは、太陽が強すぎるからぁ……」
なるほど
暑いからじゃなくて
太陽光線が強いから
夜の一族としては、ダウンしちゃうという訳か……
「そうです。
なので、夕暮れくらいになると……
うぅん
ちょっと、マシになるんですけどね。
失礼しました」
クーラーに、がんばりをしいていた間に
暗くなってきていたようだ。
しかし
こうなると
ちょっと残念なよーな?
違う、違うさくらは、苦しんでいたんだから
俺だけでも、しっかりしないと!
「夏は、何時も大変なんですよね。
太陽が一番強くなる時期ですから」
「何時も、こんな風に?」
「いえ、実家のほうは
夏でも、こっちの春くらいでしたから」
「日本の夏は大変?」
「はい。
先輩がいてくれた良かった……
そうじゃないと、家から出られない所でした」
きゅっ。
そうして、手を握ってくれるさくらの手が
ほんのりと
暖かくて
ちょっと気持ち良かった。
「先輩の手
冷たくて気持ち良い……」
俺の手が
気に入ったのか
さくらが
腕
おでこ
頬
と、いろいろな所を
触らせて行く。
本当……
今年の夏は
誘惑され続ける夏になりそうだなぁ……
と、初めての彼女がいる夏休みに
思いをはせるのだった。
あとがき
吸血鬼は太陽に弱い!
って、事で
なんとなく、浮かんだネタです。
つーか、お笑いっぽいのも良いかなぁ?
って、気分になったんですよね
つーか、今年は
なんかあほみたいにミスってる気がして
いろいろと、むかついています!
と、言うやけっぱちのSSでした(苦笑)