「こほっこほっ」

 咳き込んでる人が多くなってくると
冬なんだなぁ……
なんて、思います。

「こほっこほっ」

隣にいる先輩も
咳き込み始めました。

「さくらも、気をつけてね」

何に気をつけるのか
一瞬考え込んでしまいました。


 そう
風邪の季節なんです。





 風邪の季節








 「こほっこほっ」

教室についた、後も
咳き込んでたり
鼻を気にしている人が多く見えます。
隣の席の井上さんも
マスクをしていました。

「いやー
 彼氏くんに移されちゃいましたね、これは」

と、言うもんだから
さっそく

「うあ、彼氏持ちの余裕の発言」

「そのまま、寝込めば良いものを」

「それなら、それで
 彼氏がお見舞いに来たりするのよ」

「うあ、結局ノロケるのか!」

「いや
 あの彼氏くんにかぎってそれはない」

あはは
と、笑い声が聞こえています。
私は種族柄
体調が良ければかからない病気
には、とても強いので
今朝の先輩を見なければ
ピンとこなかったに違いありません。

「綺堂さんは、平気?」

「ええ。
 病気には強いようです」

「やっぱり、主治医がいるからかな?」

「保健室の常連だし」

「こら、失礼ですよ」

「はぁーい
 ごめんなさいね。綺堂さん」

「いえ。
 主治医がいるからって言うのは
 ひょっとしたら、あたってるのかも知れません」

井上さんが、たしなめてくれた事への
フォロー
先輩とお付き合いが始まってから
気配りが増えた
とは、井上さんが、私によく言う事の一つ。

「おぉ〜
 さすがは、お嬢様」

「よっぽど優秀な、お医者様よね」

「綺堂さん、綺麗だしね」

「それは、関係なくはないかい?」

「でも、栄養管理とかでダイエットいらずとか」

「ないない」

「いえ、その通りですよ。
 食事は気を使ってますから
 まず太りませんから」

「なんと、羨ましい!」

「でも、買い食いできなくない?」

「買い食いを含めて太らないのよ!
 ねぇ? 綺堂さん」

「ふふっ
 そうかもしれませんね」

これは、本当にそう思う
先輩の家によると
大抵、何かしらご馳走になるので太ったりしたのなら、
先輩が原因だと思う
ちょっと、ふくよかになるのを期待もしていたんだけど
ほとんど変わらないあたり
食べ物的なものでは、変化しないのかもしれない。

「でも、良いなぁ
 彼氏欲しい〜」

「井上さん! 綺堂さん
 あたしたちにも彼氏を!」

「そうそう!
 彼氏を!」

「私達に言われましても……」

傍観する気だったであろう
井上さんが
突然、話を振られて困ってるようです。

「いや、ちょっとまて
 ななかはともかく
 綺堂さんが紹介してくれた男が
 あたし達を彼女にするだろうか?」

「しまったー!
 絶対に……
 俺、綺堂が好きだから
 とか、言うに違いない」

「もしくは、綺堂さんにふられた後とか?」

「あ、あたしはふられた後に慰める
 慰める役で良い」

「良いんだ……」

「なりふりかまってられないのよー!」

「つーか、私ならともかくとはなんだー!」

わー
と、4人が駆け回ってるのは
面白かった。
そうか……
私に好きという男の人を紹介するのでも良いんだ。
それは私にとって
新しい発見だった
でも……
断ったとたんに態度を変える男を
最近親しくなってきた友人に紹介しても良いものだろうか……?
うん。
態度を変えないを条件にしよう。

「こら!」

ぽかっ

「あんたが、ふった男で良いなんていうから
 綺堂さんが考え込んじゃったじゃない」

「あう。
 綺堂さん
 本気だから、よろしくね」

「本気なんかい!」

「なりふりかまってられないのよ!
 だから、どうか
 綺堂さんの彼氏
 もしくは、ななかの彼氏並みの美形を」

「うあ、ずるい
 綺堂さん、あたしも 
 あたしも!」

「わ、私は……」

「「「私は?」」」

「ごめんなさい
 やっぱり、他に好きな人がいる人はちょっと……」

「ええ。
 そのほうが良いとは、思いますよ」

「うあー
 綺堂さん、微笑んだら
 ちょー綺麗」

「これは、無理だわ」

「大丈夫、ななかにも彼氏はいる!」

「どういう意味だー!」

「わー
 きゃー」

そんなどたばたしている
日常から
毎日が始まるのでした。




 その日から
先輩が、寝込んでるようでしたので
おかゆの作り方を覚えるまで
毎日、ふぅふぅしながら
看病する事になりました。

「さくらが風邪引かないか心配だったけど
 大丈夫そうで良かった」

「だから、言ったじゃないですか
 私は、先輩より
 ずーっと強いんですよ♪」












 あとがき

 何時もの理由で書きましたとさ(苦笑)
なんか、今月は運が悪くてね
そういう意味でも
こういうどたばたした
感じが欲しい気がしました。
さくらも、学校では
こういう、
たあいもない話に花をさかせてると思うと
楽しいと思うのです。
そして
看病すればするほど
真くんから、家事を教わって覚えて行くんじゃないかな?
と……(笑) 





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