それは、暗い夜道の出来事でした。




さくらシリーズZ(セヴン)
〜学校の怪談〜





「幽霊ですか」

大学の講義が終わる頃。
最近懇意にしてくださる。三島さん(仮名)は、うわさ話を教えてくれました。

「そう」

人指し指を
ピン♪ と、立てて
どこかの教授のように話を続けます。

「これは、あたしの友達が実際に見たんだけど……」

要約すると
深夜の書庫整理や実験室の泊まり込みなどをすると
世にも恐ろし怪物がでる。
……と、言う事らいのです。
春原先輩かとも思いましたが、場所的にありえませんし
本当でしたら、ご挨拶に行くのも良いかもしれません
あと、丸3年はここに通うのですから

「ね。怖いでしょ〜!」

と、三島さん(仮名)は泣きそうな顔で私を見つめています。
しょうじき全然怖くないのですが……
めんどう事になるのも嫌なので

「はい……
 あまりそう言う方の知り合いは増えてほしくありませんよね」

「なんか、綺堂さん余裕ない?」

「そうですか?
 普通だと思いますよ。
 家が旧家なのでその手の話には慣れてるだけです」

「だったら手伝ってよ〜」

地雷を踏んでしまったようです……
今日は帰るのを諦めた方が良さそうです
親戚(忍)の様子でも見たかったのですが……

「わかりました。
 でも、私はそんなに強くないですよ?」

「いんや
 綺堂さんはめっさ強いと思う」




と、まぁ、そんな事もあって
学部で使う資料の編纂等を手伝うことに
1年生にやらせる仕事じゃないですよね。
三島さん(仮名)みたいに留年でもしてないかぎり

「うぅ……終わった
 終わっちゃったよぉ……」

仕事が終わったのに泣きそうです。

「だって、終わったからには帰らないと駄目なんだよ!
 このくらい中
 しかも、絶対に出るって言われてる所で!」

「まだ、夜はこれからですよ?」

「そのセリフはできれば彼氏から甘く言われたかった」

「三島さん(仮名)なら言っていただけますよ♪」

「なんか余裕がある……綺堂さんには勝者の余裕が」

「そんな事より帰らなくて良いのですか?」

「今夜は帰れない
 帰りたくないの……」

「それこそ、彼氏にでも言ってあげてください」

「綺堂さんつめたいー」

「送っていきますから
 さぁ、立ち上がって」

「ふぇ〜ん
 ここに居ても怖い……けど、帰りはもっと怖い
 ああ、気がついたら朝だったら良いのに」

「それは、ちょっと難しいかと」

「冗談だよ。
 一晩ここに放置されてたかと思うほーが怖いよぉ!」

いったい何がしたいのかと一瞬悩みましたが
ガタガタと怯えながらも
帰り仕度。

「手、離さないでね」

「はい、離しません」

手をつないで帰るという古典的な方法で納得してもらいました。

「鍵かけますね」

がちゃん

「ひぃ!?」

「鍵の音ですよ」

「そんなに大きい音が鳴る?!」

「ひと気がありませんから」

「怖い事言わないで!」

どうしろと言うのでしょう?

「ねぇ、綺堂さん」

「はい?」

「腕組んでも良い?」

うなずかないと帰れない気がしました。
そうして学院から脱出(三島さん(仮名)いわく)
すると
真っ暗な夜道です。
このあたりは学院の私有地なので
街灯がないのですね。

「うぅ……怖い
 怖いよぉ……」

のんびりとまるで恋人のように腕を組みながら歩いていきます。
守衛さんに思いっきり驚かれましたけど

「さっきの守衛さんもおどかさないで欲しいよね……」

「まぁ、腕にぶらさがっていたら驚くとは思いますが」

「うちの学院は結構いるよ」

それはそれで遠慮したいです。
そして
それは
暗い夜道のできごとでした。
歩いてくる人達が私達を振り返ります。
そうした人達が全員
驚きともに振り返るのです。

「うう、綺堂さんモテモテ」

「違うと思います」

「そう思わせて」

「わかりました……」

もう早く帰るだけにしたい。

そうしてついた
古い家。

「ここですか?」

「うん、ありがとう」

真っ暗な闇の中
家の「形」のものに三島さん(仮名)は吸い込まれていきました。





「幽霊も幽霊が怖いんですかね?」


私のつぶやきの答えてくれる人が沢山いた事については
また次の機会に


















「綺堂さん
 このレポート怖い」

「事実ですから」

「ぅぅ……なんでこんなの書くんだよぁ」

「三島さんのためですよ。
 認識してもらうといちいち驚かなくてすみますよ?」


















あとがき
理由は何時もの奴です(笑)
そして、こう言う話を書くには技量と忍耐がたりないなぁ(笑)
最初は普通にさくらの同属とかにしようかとおもったんですが
それなら、本人が……
と、言う事にしてしまいました。
まぁ、軽く笑ってくれれば嬉しいです。
何時ものように感想待ってますね♪<なかなかくれないんだこれが

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