特に特別でもない日。
でも、特別になってたりします。
たとえば、誕生日
生まれて来た事のお祝い。
たとえば、そう。
今日みたいなデートの日。




たとえるのならなんでもないデート日和。






 待ち合わせなんて
だいたいの人が来る場所
交通が便利だったり。
二人の住んでる所の間の場所だったり。
懐かしい思い出が幾つもある駅前
私はここで何時もの人を待っている。
 ふいに顔を向ける。
感覚的にそうだとわかる。
真一郎さん
綺麗な顔をして
こっちを見つめてる
きっと、私は見えてないんだろうなぁ……。
そんな事を思いながら
愛しい人を見つめてしまった。
じーっと
じーっと。


「お前ら、早よ、出会えや」

そう声をかけられた時
凄くびっくりした。

「え、えーっと、端島先輩?」

「そうそう、俺。
 ってか、なんで二人して一定距離で見詰め合ってるんだよ」

「え。
 見詰め合ってるつもりは無かったんですが……」

「天然か……」

すぱーん!

「何、さくらにセクハラしてやがるっ!」

後ろから先輩に端島さんが叩かれました。

「何もしてねぇ!
 ってか、お前もお前だ!
 おれがそこの自販機で飲み物かって
 飲みつくす間
 なんで一歩も動かない」

「いや、それは、ほら
 さくらが綺麗だから」

「そんな……先輩のほーが綺麗ですよ」

「このバカップルが……
 ともかく、バイトだから行くわ
 がんばれーよー」

そうして、端島さんは去った。
これで先輩と二人きり♪

「やる気ないなぁ……
 思いっきり棒読みだ」

「凄くらしいと言えばらしいですけど」

「たしかに
 それより、ごめんね。さくら。
 気がついたら見とれちゃってて」

「そんな、私も先輩が見えてる時から見とれちゃってましたし……」

また、瞳と瞳が会う
私の事だけ考えてくれてる
優しい瞳。
ぬれた瞳の色が
凄く色っぽい。

「い、行こうか」

顔を赤らめながら
先輩に言われ
私もきっと赤い顔をしながら

「はい」

と、うなずいた。




 歩き出す桜並木。
こんな日に私は生まれたのだろうか
さくら
そんな名前だからか
ふっと頭をよぎった。

「さくらはさ
 さくらみたいに綺麗だからさくらなのかもね」

「……!」

考えてる事と
言われて嬉しい事
その言葉が自然だったのと
そう言う先輩のが綺麗なのと
いろんな事が頭をぐちゃぐちゃして
思わず涙が出る。
優しい先輩は
何も言わずに
頭を抱いてくれる。
きっと、全部わかって貰えてる
安心感が体を包んで
ゆっくりとその桜並木を見ていた。




「こんなので良いの?」

「はい。
 これが良いんです」

デート
と、言うと特別な思いいれがあるのか
先輩はこう言う事を良く聞く
ベンチに座って日向ぼっこのように
缶紅茶をちびちびと飲む。
何かするんじゃなくて
誰といるか
それが大事。
だから、今の私はとっても幸せ。
寄り添う事
寄り合うこと
そんな幸せを噛み締めながら
ゆっくりとつながれる手と手
しっかりと頬がそまるのを感じながら
それでも、日向なここは
あったかかった。


 一日一緒に居て
たいした話もなくて
それでも、凄く幸せな日
よりそう今日にありがとうを思いながら
バイバイと手を振る
太陽と一緒におやすみなさい
そう思ってたら
抱きしめられて
キスされました。
最後まで
先輩に負けっぱなしの
デート日和な一日でした。





後書き
私のSSにしては珍しく
勢いも無ければ
会話も少ない
ただ、ほんわか〜♪
と、したSS
読んでてきっと面白くないだろうなぁ
とも、思うけど
こう言うのって大好きだと思いませんか?(笑)
と、趣味まるだしで書いて見ました。

さくらお誕生日おめでとう♪
の日に書きました。
きっと、
このSSでのその後とかその前とかは
パーティで皆死んでるように飲んだ事でしょう(笑)
そんな事を思いながら♪
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