「誕生日おめでとう〜♪」


 そう言って祝ってくれたのは
姪の忍の家。
真一郎さんに、唯子さん。
小鳥さんに忍にノエル。
さっきまでは、いづみさん、恭也くん、美由希さん。
もう、何年もたつのに
変わらない
ううん。何か人数が増えていくような気さえする。
なのはちゃんのお友達に
見慣れない、猫? の、方もいたようだし。


 クラッカーが鳴る。
火薬の臭い
ろうそくの香り
ケーキの甘い香り。
今年は先輩のお手製。
ううん、今年も先輩のお手製。
慣れるほどの習慣。
でも、慣れちゃわない不思議な習慣。
誕生日

「ありがとうございます」

 お礼を言う。

「いや、皆、こういうのが好きだからさ」

 私じゃない人の誕生日でも
決まって言われる返し。

「そうそう、しんいちろのケーキも食べれるしね
 小鳥のごちそうもあるし
 毎日誕生日になるように友達つくろうよ〜」

「それ、毎年言ってるよね。
 はい、追加」

「うあ、ありがと〜♪」

「食べるのも良いけど
 飲む事も忘れずに♪」

「あら、もう未成年は卒業したの?」

「それは、とっくに卒業しました。
 みなさい、このあふれる色気。ね? 恭也」

「ノーコメントで」

「冷たい」

「うんうん。忍ちゃんはせくしーになったよ〜
 ミニだし」

「その言い方だと、本人関係ねぇ」

「そんな事ないよ〜
 腰から足のラインが綺麗ってことだもん」

「なるほど……」

「そういって、忍ちゃんを見る
 すけべだね〜」

「よりによって、さくらの横で言うなっ!」

「そんな心配しなくて平気です。
 じゃないと、こんな男女比が偏ってる所に事ある毎に来ませんよ」

「おお、さくらちゃん
 あいかわらずの大人」

「一つ大きくなりましたから」

「あはは、なんかそれもお約束ちっくだね」

「そうかも」

「じゃ、お約束にない、お酒を飲みましょう」

「おー♪」




 あとがき
誕生日でやることが
もう思いつきません(笑)
 




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