五月も半ば過ぎたころ
イギリスにある
クリステラソングスクールは、新入生の歓迎会等が落ち着き
あたりは一面の五月病に悩みだす。
でも、
今から六年前から新しい行事が出来
5月は忙しい季節になったのでありました……



「ゆうひ。
今年もやるんでしゅ?」

クリステラで数少ない日本語が飛ぶ
発言者はエレン・コナーズ
4ヶ国語を操る入学式にかかせない存在。

「とうぜんや!
うちがうちの誕生日を祝あわんで誰が祝う!」

ぐっ握る魂と拳。

「日本の事は良く知らないけど
ファンの子とか恋人・家族じゃないの?」

「まぁ、普通は自分では祝あわんやろ
しかし!
このSEENA
使えるものなら自分の誕生日すら使ってみせる!」

「あいかわらず熱いわね。
期待して待ってる事にするわ」

「おおきに。
って、イタリアやったっけ?」

「そ。
今年は準備が見られなくて残念だわ」

「パスタの食べ歩きやもん。
ええやん」

その言葉にエレンが怒声と共に近づく

「誰が食べ歩きよ!
コンサートよ。
コンサート(そうで無くても太ったかな? と思ってるのに)」

「おお。美人さんのドアップ」

「ともかくっ。
行ってくるわ」

「おみやげは」

「「アルデンテで」」

二人はニヒルに笑いあった。



 日本語で会話したため新入生はわからない
この会話がクリステラを変えていたことに
幸い校長であるティオレ
その娘であるフィアッセ
教頭のイリア
生徒の、アイリーンとエレン
六人もいれば何かと悪巧みはできるものなのである。



クリステラの会議室では
ティオレ校長による悪巧みが始まっていた。

「それでゆうひ
準備はどう?」

いたずらっ子の笑顔が輝く校長ティオレ

「準備万端。
町の皆、それにテレビ局まで協力してくれるし
手はずは万全や」

「大掛かりになったわね」

「その方が……」

「ええ、楽しいわ」

二人は笑いあった。







そして当日
六月一日
地元のTVキャスターが花火(日本製の派手な奴)と共に
「では恒例になりましたSEENA誕生日記念杯
今年はなんと運動会です!
では早速始めましょう
選手入場〜」

赤と白の鉢巻をしたブルマ姿の世界的な歌手(卵)達が
大手を振って声援に答える
中には恥らってるものも多数いるが
この先も歌うのなら避けては通れない道。

選手達の紹介が終わり
選手宣誓が始まる。

「宣誓!
われわれクリステラソングスクールにかかわるものは
歌手精神にのっとり正々堂々と歌い
競い合うことを誓います」

その後新入生も名乗りをあげ
協議プログラムが読み上げられる。

「さぁ、始まりました。
SEENA生誕杯、大運動会。
なんで歌手養成学校で運動会なのか
私にはさっぱりわかりません。
ってか、毎年企画もしてたのねゆうひちゃん
 あ、申し送れました。
誕生パーティーやるからきてな(はぁと)
と、招待状貰って来たら司会をさせられてる知佳・仁村です。
ああっとごめんなさい
進めますね。今私をしかったのがSEENAさん
今日はいつもと違って偉そうです。
このいたずらっ子は〜
何人巻き込んだんだか
え?
もっと脱線しろ?
って……そんなに話なんてないよ〜
 いいから進めるよ。
 えっと第一種目はクロスカントリー
町中にあるチェックポイントを通ってここに戻ってくる
よくある競技だよね。
提供は地元商店街の皆さん……って提供?!
あ、お酒は歌手達に絡むといけないからってんで
この協議が終わったら販売だそうです……。
 何か私の理解を4万`くらい離れてるんですが
選手がスタートラインにってこれは実況に来たTV局の人が言うんだね」

「仁村さんありがとうございました。
では各選手がスタートラインにつくまで
軽く説明を
司会に来てくださった「違います」仁村さんは
かの有名な国際レスキュー隊の中隊長さんでって
私の説明はいらないって……そんな事はありませんよね?
っとと
 各選手スタートラインにつきました。
手前から
赤組エレン。ウォン。SEENA。アイリーン。フィアッセ。
と、そうそうたるメンバーが続きます。
番組として考えるならいきなり大物出しすぎです。
 続いて白組
こちらも手前からティーニャ。クレスビー。ライザ。リーファ。アムリタ。
こちらもそうそうたるメンバーです。
赤白あわせてクリステラに選ばれたのが3人もいます。
いっせいに息を呑む……」

 スタートラインに立つ10人が息を呑む。
大砲がいきおい良く鳴り響き
数人が立ちすくむ。

「こぉらゆうひ!
大砲ってかミサイルでスタートなんてずるいわよー!」

リーファが思わず母国語で怒鳴る。

「何言ってるんかは想像やけど……
派手な方が良いって提案者は校長やで?」

「あの人はぁっ!」

走り出しながらもリーファが騒ぐ
そしてレースが始まった。
以下実況の言葉をそのままお聞きください。

「さぁ、各者一斉にスタートしました。
先頭からリーファ。アイリーン。SEENA。ライザ。クレスビー。
アムリタ。ティーニャ。フィアッセ。ウォン。エレンと続きます。
どうでしょう?
解説のアルバートさん」

「フィアッセー父さんは見てるからなぁ♪」

「だまれ親馬鹿。
解説しやがれ」

「君とは長い付き合いだが今日ほど遠慮がないのも珍しいな。
ともかく娘や妻に聞いた話だと
このままの順位だな
何もなければ」

「何もない訳がないSEENA杯
さぁ、なにせスタートの合図が軍部から提供のミサイルですからね」

「ここの住人はお祭り好きすぎる」

「まったくです。
おおっと先頭集団が第一チェックポイントにさしかかったぁ!
第一チェックポイントは……
民家に侵入してスパイスを借りてくる事になってるぞぉ。
 先頭グループは混乱してますね。
おおっとSEENAさん
早くもスパイスを一瓶握り締めているぅ

「ふっふっふ。
クロスカントリーとは名ばかりのこの障害物競走
お嬢ちゃん育ちのクリステラでは突破しにくやろ」

等とのたまっています。
マイクで拾ってるから全部筒抜けであるにもかかわらず
しかし、場内は早くもSEENAコールだぁ!

『SEENAっ! SEENAっ!』

熱い熱いぞ。観客!
困りきってるウォンさんが実に可愛らしい
しらない人に声がかけ難いようです。
おおっとここで一人少年がスパイスを手渡す
ここでラブラブイベントかぁ
うまい事やりやがったな少年、ちくしょー!
ウォンさん走り出しました。
おおっと情報によると値札がついてる模様
やるなぁ……少年。
 とかなんとかやってる内に第二チェックポイントー
ここでは借りてきたスパイスに点数がつけられ
それがチームの点数になるようです。
トップのSEENAさん低いこれは低い点数だぁ!
どこにでもあるスパイスは低いと自分で設定したのがあだにになったか
それとも点数設定は別人なのか
番組終了までには明らかにしたい所です。
と、ここまででどうですか?
アルバートさん」

「娘の運動会にはちゃんと行っとくべきでした……」

「もう帰れ、あんた。
 第三チェックポイントは肺活量
肺活量です。
歌手にはある種必要か
トップのSEENAさん。とアイリーンさんが同時
だいたい同じくらいですか……
以外にも多いぞリーファさん
いつもの儚い声からは、予想もつかない!
トップはティーニャ選手
歌と肺活量は関係ない事がわかりました」



後に書く(笑)
さて、この後さらなる盛り上がりがあったりなかったり
いちお誕生日SSのつもりなので間に合わせるためにここで終わる(中途半端やなぁ)
この競技のトップはエレンであった事はしるしておきましょー
では、また来年(ぇ