4月22日は、お猿と亀の誕生日♪ 今日は晶とレンの誕生日なので……


朝はにぎやか高町家。

「ふふ……これでお前に追い付いたで」

「ふふふ……そんなお前をオレは追い越した!」

「なんやと!
お猿のヤツ何時の間に……」

「オレも日々精進してるんだ……
よ!」

言葉は拳
と、言わんばかりに晶が拳を出す。

「はん!
体術でうちに勝とうなど中国の4000年より早いわー」

それはクロスカウンターと呼ばれる。
互いの拳が互いの顔面を綺麗に捕らえている。
これぞ! クロス!

「テンション高い……」

「お兄ちゃん止めて……」

「なのはに止められぬものを俺が止められるか」

「朝から元気だね。晶とレン♪」

「あたり前です。
オレは【こいつ】と違って健康が取り得ですから」

「健康【だけ】な!
そこんとこ行くと
うちは健康だけ【が】欠点やから」

「なんだと……
亀な所は欠点じゃねぇのか?」

「ほほう……自分のお猿をたなに上げてからに……」

「今日こそ」

「今日こそ」

「「(お)師匠に告白だー」」

「へ?」「嘘?」「レン? 晶?」

美由希、桃子、フィアッセが同じに声を上げる。

「師匠……オレ師匠の事……」「おししょ〜あんな……うち……」

もじもじとする二人。
しかし、それも一瞬だった。

「てめぇみたいな亀が一緒だと師匠が迷惑するんだよ!」

「やかましい! お猿とおししょ〜じゃ【兄弟】にしかならんわー!」

「もてもてね。恭也♪」

桃子の言葉も恭也には届かない。
恭也は思った……
助けてと……

そんな呆然とする恭也のほかに
固まる人は二人も居る。
美由希とフィアッセの二人が……


「や、やだなー
冗談だよね?
二人とも」

そう言う美由希の顔色は悪い。

「な、なんだ、びっくりしたぞ二人とも」

恭也のこの言葉にレンと晶は【ひとまづ】諦めた。
でも、何時か必ず決着をつける。
そう固く心に誓うのだった。

………………
…………
……


「と、言う訳で放課後は翠屋へ〜♪」
教室で騒ぐ亀一匹。

「今年もやるんで来いよ〜」
同じ頃に騒ぐ猿も一匹。

「と、言う訳だ」

「大変だね。高町くんも」

「まぁ、いい加減決めてやれって事だな」

「二人とも何所を聞いてた?」

「「告白されたんだって?」」

「それは張り合ってただけだろ……」


月村と赤星は顔を見合わせてため息。

「全然解ってないよ、この人」

「良い雰囲気だぞ。お前とレンちゃんも晶ちゃんも
なぁ?」

「ねぇ?」

(この二人こそ良い雰囲気だと思うが……)

本当に全然解ってなかった。



………………
…………
……

「ふふ……ウエディングケーキぃぃ!」

「おお、気が早い!」

「まっちゃん!
早いくらいが丁度良いのよ!」

「いや、幾等なんでも、早過ぎるでしょ?
恭也くんにしたって、更にしたのレンちゃんと晶ちゃんなら尚更……」

「まっちゃん!
私たちのように適齢期で良い相手が見つかる事のが珍しいのよ!」

桃子は別の方向に燃えていた……



――そんなこんなで翠屋では毎年恒例のカラオケ大会!
じゃなくて、レンちゃんと晶ちゃんの誕生日大会。

「なんで大会?」

「あ〜月村は初めてだったな」

「?」

「え〜本日はうちが晶を【全て】に置いて超えた記念日にお集まり戴き……」
「城島キーック!」

「なにするんや!」

「誰が誰の【全て】を超えるって?」

「うちが晶の!」

「お前には絶対に負けん! 特に年齢」

「ふふ……それは今日追い付いた」

「ふふふ……今日のオレは一つ年を取るのだ!」

「なんやとー!
晶のやつ……何時の間に……」

「朝と同じことしてる……」

「って、事は……(わくわく)」

「何を期待している? かーさん」

「恭也のお嫁さん」

「ぶっ!」

噴出す人多数。
しかし……この後の事を覚えているものは居ない……
綺堂さん(忍の叔母)が持ってきたワインと焼酎・日本酒が全員に行きわたり。
全ての記憶は忘却の彼方へ……
ただ、二人の部屋に多数のプレゼントが残ったと言う……



――次の日――

「なんでオレの部屋にチャイナドレスがぁ?!」

「うちに野球をやれ言うんかー!」

どうも間違ってもって帰ったらしい(笑)








後書き、このSSが私のSS書き一周年記念作品だったりします(笑)