ねこねこライダー第2話『現れる正義』







 ぴこーん
 ぴこーん
 ぴこーん♪

「また、やられたのか」

 薄暗い室内に男の声が木霊する。

「申し訳ありません。
しかしっ! 次の獣人軍はいくらねこねこと言えど」

 答える女は獣の耳。

「期待しているぞ!」

「ははっ」



ねこねこライダー第2話
『現れる正義』



「と、いうわけであちしの活躍でまた平和がまもわれたのだ♪」

 ここはさざなみ寮
向かえに座るのは藤田望。

「さすが美緒ちゃんだね」

「ふふ。もっと褒めるのだ」

 ごーん ごーん ごーん。

「三時なのだ
おやつを買うかてら猫たちを見てくるのだ」

「うん。いってらっしゃい」

「留守番と宿題は頼むのだ。
夕飯はご馳走するから」

「耕介さんが?」

「うむ 耕介が」

「「あはははは♪」」

「では、留守番だけは任せて」

「え〜
宿題は〜?」

「ふふ……戻ったら教えてあげるから
ちゃんとやるんだよ?」

「む。らじゃったのだ……
とりあえず言ってくるのだ」

 と、言い合いながら玄関を出る。

「ねこねこサイクロン 発進!」

 ぶるるー
車のモーター音をさせながら美緒の愛車は走る。

「いつもの事だけど……
なんであんな音?」




………………
…………
……
山の中腹まで来たのに
猫たちに一匹もあわない……

「山がないてる……?」

 解説しよう!
美緒の居るさざなみ寮と獣人達のアジトは同じ山にあるのだっ!

「これは獣人!
しかも最強種の狼なんて……」

山にある湖で
ぐるるるるる
と、喉をならしながら
狼たちの瞳が光る……

「ごめん……望……帰れないかも……
でも……
あちしは正義!」

 狼の群れに一人雷光が走り寄る。

「これはあちしより早い?!」

「少し弱くなったんじゃありません?」

「さくらなのか?!」

「はい……わんわんライダーのさくらです♪」

「二人そろえば」「無敵です」

………………
…………
……

「ぜっ 全滅?!
最強種とも言える狼の人獣が?!
ば、ばけものめ……」

「失敗したな」

「しゅ、首領!?」

「お仕置きだべ〜」

「あーーれーーーー」

 奈落の底へ
女は落ちて言った。





さざなみ〜


「さくらちゃん、いっぱい食べて行ってね」

エプロン姿の長身……耕介がさくらをもてなす。

「すみません……」

「でも、ひさしぶりです」

「ごめんなさい。学院が忙しくて」

「それはがんばるべきなのだ!」

「はい。がんばりますっ!」

「正義のために?」

「うむ あちしたちの正義のために」

「もう、美緒ちゃんったら」

「「「「あははははは」」」」


 人狼軍から平和を守ったねこねこライダー
しかし、敵はまだ何かを企んでいる
戦え ねこねこライダー
行け わんわんライダー
正義が君達に恋してる。






次回予告


未定!(笑)