「それで、今更なんのようよ……」
尾崎とレンは正座していた。
場所は尾崎家リビング。
「それがですねぇ……
よく解らんのですよ」
レンの表情は?マークでいっぱいだ。
「よく解らない? それもへんな話ねぇ……」
尾崎まで不思議顔。
「朝起きて見ると……急に尾崎さんの顔が浮びましてぇ」
「そのまま忘れてくれて良かったのに……」
尾崎はレンの方向から顔を背けて毒づく。
「しかし! うちはついに尾崎さんと生身で愛し合う事が出来るようになったのです。そう生身で」
「生身だけ誇張するなぁ!( ゚д゚)=◯)`ν゚)・; 」
「で、その生身を何所で手にいれたのよ……」
「それはたぶん……」
「たぶん?」
「アンドロメダ星雲だと、うちは思いますぅ」
「それじゃ逆でしょうがぁ!!」
「それよりも! ですぅ」
「な、何よ……」
迫力負けする尾崎にレンはにたりと笑って……
「今……二人きりのようですねぇ……」
じわじわと両手を広げて尾崎に近づく。
「それは……」
「それは?」
「両親が……」
「ふむふむ……」
「本場チューリップを捜しに……ポーランドに行ったからよ」
「チューリップの本場はオランダですぅ♪」
「知ってたわよ……なんども止めたしね……」
そのふっと横を向く尾崎に……
「あぁぁぁぁぁその悩ましげな表情がうちの理性を狂わしますぅ♪」
レンは尾崎に飛びつく
「お前 何しに来たぁ( ゚д゚)=◯)`ν゚)・;」
しかし、尾崎はそれを冷静に打ち落とす。
「むろん、お嫁にですぅ♪」
しかし、レンはまたも飛びかかる。
「あ、開店時間だ」
尾崎が店に出たため、【馬鹿め(ば亀)】は敗北した……