仁村姉妹のホムペ奮闘記 仲の良い姉妹が居ました
これは[そんな]仁村姉妹のお話です。

仁村姉妹のホムペ奮闘記


「で、知佳。これで[あたし]にも、ホームページが出来るんだな?」
と、姉の真雪は言いました。
「うん。[お姉ちゃん]にもホームページが出来るんだよ」
妹の知佳はそれに答えます。
二人がうんうんとうなづくと、この仲の良い姉妹は笑い出しました。
「「ふふふふ……」」


画像
このページの画像は茜屋弥生さんに戴きました
茜屋さん、ありがとうございますm(_ _)m





事の始まりは一週間ほど前の草薙まゆこ(仁村真雪のペンネーム)に天城先生が電話をかけてきました
共に漫画家である事から、頻繁に連絡を取ってるようです。(おもに愚痴を)
しかし、今回はどうやら[自慢]のようです。
「え〜? 草薙さんてば[ホムペ]も持ってないの〜?」
と、あきらかに嫌味を聞かせていると言う口調を真雪に浴びせる。
「だってさぁ、ホムペって言っても良くわかんねぇし」
と、真雪の方は乗り気ではない様子。
「でもさぁ、ホームページが出来ると、[掲示板]で[読者の声]がすぐに聞けるんだよぉ?」
と、あきらかに天城は真雪を馬鹿にしています。
(こんの、性格ブス!)
と、真雪が怒るのも無理は無いでしょう。
この時真雪が取った行動が後にちょっとした問題になったのです。




「と、言うわけで、あたしもホムペ作ったぞ」
「何よ、それ、全然わかんないわよ!」
と、天城の言う事ももっとも
何しろ真雪が電話をかけて、第一声がこれだ
「で、掲示板だっけか? それとチャットとか言うのにも時折顔だしてな? わりと評判良いぞ」
この言葉通り、真雪のホームページはわりかし好評だ
作者本人による返事(実際は知佳がほとんど打ってたりもするのだが)が来るのなら当然とも言えよう
(ちょっと前まで、インターネットも知らなかった奴がぁ!)
「ん? どうしたのかな? 天城君♪」
「草薙先生♪」
「何かな?」
と、ちょっと真雪がその弾んだ声にうろたえる
「覚えてやがれ!!!」
一瞬にして上げられた大声だが、真雪は読んでたらしく
声を張り上げた時はすでに電話を切っていた





「で、ののちゃん、ここはこうしたらどうかな?」
「え?! 駄目だよう。ここは、こう」
「あ、やっぱりののちゃんはセンス良いね」
「えへへ」
と、こんな具合に月二回の更新をする為
真雪は助っ人まで頼んでいました
(まぁ、天城もどうせ、アシとかがホムペだっけ? を作ってんだろ……)
と、真雪は煙草を吹かしながら二人の頼もしい味方を見守ってる
「な?!」
と、ふいに真雪が奇声を上げる
「何? どうしたのお姉ちゃん?」
「知佳、頼むから…… これ以上乙女ちっくにしないでくれ」
と、真雪にして見たらこの問題は切実だった







「いやぁ、草薙先生、ホムペ見ましたよ」
とか
「さすが、草薙先生、読者が何をまってるかわかってらっしゃる」
と、言われても真雪はわからなかった。
返事は知佳に直接言ってたのだから
しかし、実際のホームページは、それはもう、いかにも、って位少女漫画していたのです。
それに気がついた時はもう手遅れ。
そのデザインセンスに固定ファンがついてしまったのだから
例としては掲示板に、
「草薙先生のインテリアデザインは素晴らしいです」
と、言った具合だ
(それ事体は良いんだけどな、別にあたしも参考にしてるし……)
しかし、真雪自身こたえた物もある。
「草薙先生って、ピンクハウス着てるんですよね」
と、言いきられた事であろう。
「いやいや、真雪ちゃんレースのフリフリ」
と、いつもの飲み屋でも笑われる始末。
完全に酒の肴にされていては、真雪もたまったものではない。
(それだけ、あたしのやる事に注目してくれてるんだろうけどさ……)
そうなのだ。真雪自身がホームページ作った等と、一度も言った事は無い。
それなのに、皆が知っていてくれて居るのは……
そう言う事なのであろう。






何時もの作者の写真撮影が今年も近づいてきました。
と、真雪にしてみたら、始めての雑誌公認の撮影会があるのです
そこでは、当然の用に天城も来ています。
「よぉ、ピンクハウスの草薙先生」
と、あきらかに……
というか、完全に天城は笑っています。
「てめぇ……」
真雪は当然喧嘩ごし。
「あはははははは、ホムペの事はもう、あたしの負けで良い
草薙先生には、このまま……はははははは」
と、真雪の顔を見た途端に一気に笑いがこみ上げてきたようです。
と、そこに出版者の人がとどめを指しました。
「草薙先生は、読者からも要望が多かったこれを……」
そう、それはレースのフリフリがたっぷりと付いた[ピンクハウス製]だったのです。
「「「あははははははははははははははは」」」
真雪を知ってる人は全員笑い出しました。







「なんで、あたしがこんなの着なくちゃならねぇんだ……
だいたい、こういうのは知佳とか……ほら、ののちゃんだっけ? の方が格段に似合うだろうに……)
と、何かぶづぶつと言いながら、スポンサーであるスタイリストから、メイクを受ける。
そうして、真雪が皆の前に出てきた時は最後と言う事もあってか異様な雰囲気だった。
真雪自身は(まぁ、終ったので和んでるだけだろう)と、思っていたようだが、事実は違う。
「では、草薙先生。こちらへ」
「あ〜、はいはい」
と、真雪がこたえた瞬間
「「「えぇ〜〜!?」」」
「って、あんた、草薙先生なの?!」
と、指を指して天城が聞いてくる。
「あぁ、そうだよ。笑いたければ笑えってんだ」
「いや、これは笑え無いって……」
あちこちで、「草薙先生は美人だったのかぁ」等と、失礼な声が聞こえる。
いつもの眼鏡を外し、髪形をブラシで癖をつけ、キチンとメイクした真雪は身長こそあるものの
ピンクハウスを着ても可笑しくないほど、お嬢様に見えたのです。






せっかくなので、あの写真は没になったのを含めて
全部貰ってきました。
画像
あの写真をホームページに掲載した所お姉ちゃんは男の人からもファンが沢山増えたようです。
これで、お姉ちゃんにもお兄ちゃんみたいな人と素敵な春迎えて欲しいなぁぁ
と、思う、仁村知佳の秋でした。
まる……

「って、知佳ぁぁー 変なモノローグ付けてかってに終るなぁ!
だいたい、耕介と何時のまに[そう]なってたぁ〜」
「あはは〜 お兄ちゃんは、お兄ちゃん、だも〜ん♪」

と、今日もさざなみ寮は平和にしておいて下さい。





後書き 某投票所で書いたSSなのです
    改行が多いところで次に乗せたのでこう言う変な作りになってます。

 ごらんのように茜屋さんに絵を戴きました(感涙です)
その茜屋さんのHPはこちら





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