「ふふふ…」
嬉しそうにさくらは微笑んでる…
それは自分の愛しい人の腕の中だから…

雨の季節に…



「何か、嬉しそうだねぇ」
「先輩に抱っこしてもらいましたし、それにもうすぐ梅雨の季節だそうですよ♪」
そう、嬉しそうに少女は語った
「梅雨? 抱っこはまだ解るとして、どうして梅雨でうれしい?」
「だってぇ…」
(だからぁ、どうしてこう言う時に色っぽい表情をする!)
さくらが甘えた表情をふっ…と見せる、そう言う時の表情は何故か色っぽく見えた
「梅雨は雨が良く降る季節だそうです」
「まー、そうだろうね」
「雨が良く降ると言う事は、空に雲が良く掛かっている、と言うことでもあるはずです」
「それは、そー だろうけど?」
「空に雲が良く掛かっていると言う事は、お日様が出ている時間が少ないと言う事ですから…」
「あー、さくらが太陽を気にしないで外に出られんるだ」
「そう言う事です♪」
「じゃ、これはいらないのかなー?」
と、真一郎は自分の首筋をとんとんと叩いた
「先輩の意地悪…」
「あはは、ごめんごめん」
「駄目、許さない」
さくらの目がそれが本気であると言っていた
「200mlくらい戴きます。かぷ」
ちゅー、ちゅーと真一郎の首筋からさくらはその血を飲んでいる
「さくらぁ…」
あっという間に弱っていく真一郎…
「先輩?!」
「さっきの今で、これは無いと思うよ」
「ごめんなさい」
先ほども貧血気味だったさくらをお姫様抱っこでここまで連れてきた
と言う事は、当然のように愛の献血もしている訳で…
愛しそうにさくらの目が表情が過ぎ行く時と共に変わっていく…
同じに真一郎もそっと目を閉じる
ふたりの唇がそっと合わさった瞬間に
「おーい、真一郎お昼だよ♪」
「「!」」
唯子がお弁当を持って小鳥とこの保健室に入ってきた
「あわわ、真君ラブシーン…」
「おー、真一郎やるー♪」
「おまえら…」「あはは…」
二人の照れ隠しが同じに響く
「ななかちゃんに聞いたよ〜、また真一郎が王子様してるって」
「それでね、お昼になったから真君とさくらちゃんのぶんのお弁当持ってきたの」
すかさず唯子の言葉のフォローを入れる
「真君さくらちゃんのお弁当かならず作って持ってきてるから、今日もかな?って思って…」
「あー、小鳥ありがと。だが唯子!」
「うん?」
「弁当はやらんぞ」
「うわ、酷い。唯子が何を楽しみでお弁当もってきたと思ってるの?」
「お前にやったら無くなる」
「無くならないよぅ… じゃ、半分、半分だけ」
「半分もか!?」
「あはは。先輩達、何時も楽しそう」
「「こいつがわがまま言うからだ」」
「ぷっ、あはははは」
さくらはこれが完全につぼに入ったらしく、完全に笑う事を愛してる
「あれ?小鳥〜、居ないの〜」
唯子がキョロキョロとあたりを見まわす
「そういえば… あれ?」
「小鳥〜?」
唯子は真剣な表情でさくらが乗ってるベットの下や薬の入ったたなの後ろを覗きこんでる
「鷹城先輩、いくらなんでもそんな所には…」
「そうそう、小鳥なら、こっちだろ」
「ぶはぁ… もう真君何するの〜?」
そう言った小鳥が真君の下から出てきた
「何時のまに…」
さくらは驚いているが、とうの本人達(真一郎と小鳥)はともかく唯子まで普通にしている
これが、この三人の日常だから…
「うんとね〜? 唯子が思うに小鳥が真一郎にお弁当渡した時だと思うよ」
「正解」
「やったぁ♪ これで真一郎のお弁当半分こだね♪」
「しまった、戻った!」
「でも、なんでそんな事を…」
「そうだよ、真君なんでそんな事したの?!」
「俺のカバンから弁当盗み出した」
さらりと真一郎が言う
「あれは、お昼だから…」
小鳥の声が小さくなる、真一郎が威圧している所為だ
「何? 聞こえんなぁ?」
「お弁当、食べようよ〜〜」
唯子の声が二人に割りこむ
「そうだよ、真君お昼はちゃんと食べないと」
「だいたい、唯子が変なこと言うからだぞ」
「うわ、真一郎が唯子の所為にしてる」
「じゃ、小鳥だ」
「じゃって変じゃない?」
「う…」
「やーい、真一郎、変、変〜」
「あの、お昼にするのでは…」
さくらがそう言わなければ真一郎と唯子の口論に小鳥が混ざったこの状況はもう少し続いていたであろう
「そうそう、お昼、お昼〜」
「じゃ、食べようねぇ」
いそいそと用意する小鳥
それを楽しそうに見つめる唯子
更にその唯子にちょっかいをかける真一郎
(私達が手に入れたかったのは、こんな風景だったのかも… 遊…)
ふっとさくらが見上げると雲が空に広がっている、
さくらが1番動ける季節が始まる日そんなお祝いになる日でした

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