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たなぼた
「棚からぼた餅」・・・略して「たなぼた」

労せずして思いがけない幸運に巡り合うことのたとえに使われるが、その使用例としては、

「他の候補者が辞退して、たなぼたで総理大臣になった。」といったものが最高級のものであろう。

このような、たなぼたで総理大臣になった人の心理状態は、

「うぉぉぉぉぉぉぉっと叫びつつ、床の上を延々ところがりまくり」状態であることはかたくない。

だとすれば、棚からぼた餅を発見したときの心理状態も、

「うぉぉぉぉぉぉぉっと叫びつつ、床の上を延々ところがりまくり」状態か、せめて、

「よっしゃぁぁぁぁっと吠えつつ、床の上をバック転しまくり」状態くらいであることが必要である。

棚からぼた餅を発見したときに、このような心理状態になるための条件として、
まず、この世のものとは思えないほどのおいしさを持つぼた餅でなければならないことがあげられる。

そのためには、

1 棚自体がオープンだと、ぼた餅にはえが止まったりする可能性があるため、当然、密閉され、かつ、衛生的な棚でなければならないこと。

2 この世のものとは思えないほどのおいしさを持つぼた餅を作るためには、最高級の素材を使用し、かつ、最高級の腕を持つぼた餅職人に作らせなければならないこと。

3 時間が経つほど味は落ちてくるため、作ってすぐのぼた餅でなければならないこと。 

といった条件を満たす必要がある。

続いて、ぼた餅を発見した人がぼた餅嫌いでは、いくらおいしいぼた餅でも「猫に小判」となるため、ぼた餅を発見した人は、異様なほどのぼた餅フェチでなければならない。

さらに言えば、異様なほどのぼた餅フェチであっても、しょっちゅう食べる機会がある場合は感激も薄れてくるため、滅多なことでは食べることができないという条件も満たす必要がある。

これについては、例えば、糖尿病にかかっていて食事制限をされている場合などがあげられる。

このように、さまざまな条件を満たさない限りは、棚からぼた餅を発見した程度では、

「うぉぉぉぉぉぉぉっと叫びつつ、床の上を延々ところがりまくり」、

「よっしゃぁぁぁぁっと吠えつつ、床の上をバック転しまくり」

といった心理状態にはならない。

したがって、「棚からぼた餅」とは「たなぼた」と略すのではなく、逆に、

「密閉されかつ衛生的な棚から、最高級の腕を持つぼた餅職人が、最高級の素材を使用して作り上げたぼた餅を、作った直後に糖尿病にかかって食事制限されている異様なほどのぼた餅フェチが発見したとき」

と正確に言うべきである。




間違いなく、舌かみますが。