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イカロス 2004.12.13
鳥の羽をロウで固めて作った大きな羽を身に付けて、父のダイダロスとともに閉じ込められていた城から飛び立ったイカロス。

あらかじめダイダロスから「高く飛ぶとロウが溶けて海に落ちて死ぬぞ。」と言われていたにもかかわらず、あたかもお約束のように高く飛んで海に落ちて死んでしまったイカロス。

背中に着けた羽のみならず、そもそも頭の中まで鳥並みだったのだろう。

頭脳明晰で発明家、建築家として名を馳せていたダイダロスであれば、鳥頭のイカロスが注意されたことを忘れて高く飛んでしまうことは容易に想像できたはずなのに、なぜ、見守らずに先に飛んでいってしまったのか。

ダイダロス:「息子のイカロスには行状には常々から頭を痛めていました。なぜ、私からあのような出来の悪い子供ができたのか。今回も私の注意などすぐ忘れてきっと高く飛んでしまうんだろうなと思っていました。まぁ、それで死んでもしょうがないと。」

いわゆる未必の故意による殺人。

自分の甥で弟子のタロースの才能を恐れて殺害してしまったダイダロスなら十分にあり得る話だ。

しかし、ギリシャ神話の登場人物ってなぜあんなに人殺しが多いのか不思議だ。
悪徳の栄え 2004.12.11
「悪徳の栄え」とは、フランスの小説家であるマルキ・ド・サドが1790年代に書き上げたもので、残念ながら僕は読んでないのでストーリーや感想を書くのは差し控えますが、この本を日本で出版するに当たっては、刑法175条のわいせつ物頒布罪に該当するか否かが最高裁まで争われた結果、有罪という判断が下されました。

この最高裁大法廷判決では、この本の描写の一部を「通常人の性欲をいたずらに昂奮または刺激させるに足りるものと認め、」とされています。

つまり、この本は、ハァハァ程度じゃなくハァハァゼェゼェしてしまうほどエロいことが書いてあるから有罪だってことです。

もちろん、起訴した側である検察官もやはりハァハァゼェゼェするんだと主張しています。

これに対して弁護側は、芸術性の高い作品だからハァハァゼェゼェするかどうかで判断するのはおかしいと主張しています。
要は、ハァハァゼェゼェしたから有罪なんて変だろ芸術なんだよ芸術って主張です。ていうか、ハァハァゼェゼェしてるらしい。

要するに、この人たちは全員が、この本のあるくだりに差し掛かると目をギラギラさせながらハァハァゼェゼェしましたと自白してるってことです。

正直で好感が持てます。

一方、この最高裁判決には少数意見がついてるのですが、それではこう述べられています。

「登場人物の口を通じて彼一流の思想・哲学を語らせている部分が相当に多いことも、その猥褻性を減殺するうえに大いに役立っている。」

つまり、オレはハァハァゼェゼェするのをガマンしたぜってことです。

この偽善者め。
通常に戻る前の近況報告 2004.12.9
近況報告その1

更新しない間に、東京から岩手に引っ越しました。
東京での生活は「通勤、労働、食事、睡眠」というたった8文字でほぼすべてを表現できたのですが、岩手に来てからは、1日の労働時間が激減したことにより、ここでの生活ぶりを表現するためには、「通勤、労働、食事、ネトゲ、睡眠」と11文字も必要になりました。

岩手バンザイ。

近況報告その2

昨日久々にアクセス解析を見てみたところ、何だか半分近くは韓国からのアクセスでした。アンニョンハセヨ。

しかし、日本語で書いてるので、韓国の方には読めないはずでしょうし、ひょっとすると「F5攻撃?」とか思ったのですが、ググル検索をしてみるとなぜだかいつの間にか翻訳されてました。

そういや昔竹島ネタを書いたような気が・・・こわっ。

ちなみに、昨日の日記でもっとも力を入れてたところは、「や・ら・な・い・か」の部分だったのですが、これをハングルに翻訳したものをさらに、日本語に再翻訳すると、「これも・野・・いて・人家」。

何ひとつとして僕の思いが伝わってない。

というか、伝えていいのかどうかは非常に謎だと思います。
お久しぶりです 2004.12.7
今年2回目の更新ですが、いつの間にか11か月も過ぎてました。
僕自身は記憶はないのですが、実は、前回の更新の後、病院で脳を取り出され、液体窒素につけられて冷凍保存されていたようです。

ちなみに、その間、病院ではかちかちになった僕の脳を使って釘を打ったりとか、ボーリングをしてストライクを出したりとか、非常に重宝していたようで、僕が意識を取り戻した瞬間にまず聞えたのは、医師や看護士の方々の「チッ」という舌打ちの音でした。

あぁ 悲しい。

といった、誰も信じてくれないことが明らかな言い訳は置いといて、更新しない間には、僕自身にもいろんなことがありました。
例えば、快適なネトゲ生活のためだけにPCを新調したとか。

ていうか、今年はネトゲで始まり、ほぼネトゲで終った1年でした。
なんて人生の無駄遣いなんだろう。

そして、ようやくネトゲ中毒から立ち直り、真人間に戻るための第一歩を踏み出すため、サイト更新を再開しようと思います。

って、それはどうも踏み出す方角に誤りがあるような気がしてなりませんが。



しかし、更新しない間に、「マイヤヒー」とか「や・ら・な・い・か」とか1ヵ月は困らないような大ネタがあったのになぁ・・・
脳細胞寂れてます 2004.1.18
あけましておめでとうございます。
1月も中旬を過ぎ、今更新年のご挨拶でもないんですが、実は、年末から今まで欧州各地を転々としていたものですから。

ええ、もちろん脳内で。

僕の脳内の欧州旅行では、かねてから見たいと切望していた、イギリスのビッグベン、フランスのエッフェル塔、スペインでのセビーリャのヒラルダの塔を満喫してきました。

つか、塔ばかり。

実は、これまで世間には隠していたんですが、僕は塔マニア、もしくはタワーフェチなんです。

だから、これまで登ったことのある塔ないしはタワーといえば、実家の近くにある福岡タワーをはじめとして、福岡タワーとか福岡タワーとか。

福岡タワーいいです。素晴らしいです。何が素晴らしいかといえば、福岡市に建てられているという点が素晴らしい。もう賛美の言葉以外思いつかないって感じです。

そんな素晴らしい福岡タワーも、福岡市以外に建てられていたならば、その感想は、「しょぼしょぼ」。

とにかく、結論としては福岡市は素晴らしいということですね。

とりあえず、更新をサボっていた言い訳はこの程度にしますので、ありがたく思え。いや、誰が?


さて、先日、夜中にファミリーマートに行ってレジに並んだところ、
「本格中華肉まん」というものを見つけた。
見た目も一見して他の肉まんやらあんまんやらとは違い、敷いている紙が中華っぽいし、値段的にも他のが100円程度のところ、1.8倍の180円もするので、どう考えても本格以外のものとは考えられない。

常日頃から、本格カレー、本格ラーメン、本格アンパンなどといった本格のみを愛好する本格愛好家である僕としては、これを食べないで本格愛好家と称するべきではないと考え、レジでおもむろに、店員に対して、「本格中華肉まんください。ただの肉まんじゃなくて本格です、本格本格本格。」と誤って本格ではない肉まんを渡されないよう十分に注意を喚起した上で注文した。

その甲斐もあって無事に「本格中華肉まん」が僕の手元に届き、満足してファミリーマートを後にしたのだが、今は冬、いかんせん、外は凍えるような寒さである。

肉まんは、「はふはふはふ」というくらいの熱さが命。
したがって、このまま持ち帰ったのでは、本格の本格たるゆえんを味わうことができないばかりか、そもそも肉まんの肉まんとしての「はふはふはふ」さえ味わえなくなってしまう。

そこで僕は、道々食べながら歩くことを心に決め、早速食べるための作業に取り掛かったところ、左手には結構な重さのバッグを提げていて自由が利かないので、右手だけで、本格中華肉まんをビニールから出して、さらに、底に敷いてある紙を取ろうとしたのだが、これがなかなか難しい。

とにかくビニール袋から肉まん本体を取り出すことには成功し、それから、底の紙を取ろうとした瞬間に、無常にも本格中華肉まんは僕の手を離れて、地球の重力に従って地面に落下してしまった。

僕の中の自分ルールでは、食器からテーブルにこぼれた食べ物は、5秒以内ならば口に運んでいいのだが、さすがに、地面に落ちたものについてまで、この自分ルールを適用することは困難だった。

そして、僕に残ったのは、手に持ったビニール袋と、とても180円(消費税別)とは思えないほどの喪失感。

もしも、今の生活に満足していなくて、心の底から喪失感を味わいたいと思っている人にはお勧めの喪失感だと思う。

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