10月25日:前日
いよいよ明日から地元浜松の花川運動公園で、待ちに待った国体秋季大会テニスが開催されます。10月に入った頃には新聞やテレビで多くの特集が報じられてきました。明日からの本番を迎えるにあたって、その中から自分の目にとまったトピックスを、去年悲願の優勝を果たし2連覇の期待がかかる成年女子の話題を中心に書き留めておこうと思います。

成年女子監督兼選手、関口知子さんは新聞記事に載っていたのですが、この大会を最後に現役を引退するつもりでいると報じられていました。テニス留学で高校の時から兵庫県に渡り、少年、成年の部で多くの経験を積んだ後、けがで会社を辞め地元静岡に戻ってきた時、今年の国体の存在を知ったそうです。そして、自分を支えてきた多くの地元の人に恩返しをしたいと再びラケットを握る決意に至ったそうです。彼女にはぜひ有終の美を飾ってもらいたいものです。

伊藤千佐世選手はまさに成年女子のエースです。テレビの特集で知ったのですが、彼女の父親は静岡県初のプロ選手として活躍したそうで、現在も彼女のコーチを務めています。そして、親譲りのダブルバックハンドを武器にインターハイでも優勝を果たしています。実力的には、他県の選手の一歩上を行っているといえるでしょう。

以上述べた二選手は、去年浜松で開催された都市対抗の代表選手であったこともあり、思い入れもひとしおです。また少年女子は、昨年の高知国体準優勝の立役者だった細谷夕香選手にも期待が高まります。昨年は少年男子が3位に入るなど男子選手にも目が離せません。

さて、自身久々のフォトエッセイ、デジカメのバッテリー充電も済ませました。ちなみにMacのOSも10.3 Pantherにアップグレードが完了しました。それでは、気合い入れて、行くぞー!

10月26日:1日目
朝4時頃には興奮して、目が覚めてしまいました。朝食をとり、7時ちょっとすぎに家を出て、シャトルバスで浜松駅から花川運動公園に向かいました。自分が着いたときにはちょうど開会式が始まっていました。ただ、今日は天皇皇后両陛下が午前中観戦されるとのことで、メインスタンドからだいぶ離れた所しか入場を許可されませんでした。遠目から、静岡県選手団の入場の様子をパシャリ。


入場行進するオレンジ軍団、静岡選手団たち

9時半から、No.9コートで成年女子の静岡県対北海道の試合が始まったのですが、この位置からだとこれが目一杯。オレンジの帽子をかぶって、純白のユニホームを着ているのが静岡県選手。わかるかな?


成年女子シングルス1

試合の方は余裕で勝ちそうなのですが、セキュリティーがいっそう厳しくなって、天皇陛下が入場するまでに退去しないとこんぼうで殴られるとのことで、しぶしぶ場所を離れました。試合は2-0で静岡県勝利、初戦突破です。この時間を使って、国体グッズを買いあさりました。

天皇陛下たちが会場を後にした後、あらためてドローをみるとNo.6コートで、成年男子の静岡県対奈良県の試合が始まるとのこと。成年男子は去年1回戦で負けているので、頑張ってもらいたいものです。急いで駆けつけました。余談ですが、前の試合で負けた大阪府の選手が、「温泉でも入って帰るか!」と、言っていたのが妙に印象に残りました。全国各地から、関係者が浜松に来ているのですね。そして試合スタート。大声援の中、シングルス1が勝って、シングルス2が負けて、勝負はダブルスまでもつれましたが、なんとか勝利。2回戦進出です。


成年男子シングルス


成年男子シングルス2


成年男子ダブルス

続いて、No.16コートで少年女子の2回戦静岡県対奈良県が始まりました。少年女子は実力があるので余裕で観戦できました。結果も2-0で、静岡県圧勝です。奈良県は続けて静岡県とあたってちょっとかわいそうでした。しかし、見た目は普通の高校生であどけないのですが、いったん試合になるとものすごいショットを打つのでびっくりです。


試合前のオレンジ軍団、少年女子


少年女子シングルス1(細谷選手)


少年女子シングルス2

これで静岡県勢の試合は終わり。今日は負け試合がなくて本当によかった。家に着いたのは7時を回っていたので、ちょっと疲れました。明日は午後からの観戦になりそうですが、期待したいものです。

10月27日:2日目
午前中はちょっと用事があったので、午後1時半頃花川運動公園に到着しました。そうしたら、いきなりNo.2コートで、少年男子3回戦静岡県対石川県の試合が始まっているではありませんか。早速観戦モードに突入しました。試合の結果は2-0で、静岡県勝利、明日の準々決勝進出です。


少年男子シングルス1


少年男子シングルス2

同じ頃、No.6コートでは少年女子3回戦、静岡県対宮崎県の試合が行われていたので、急いで駆けつけました。自分が見始めたのは2試合目からで、結果は2-0でまたまた静岡県勝利、準々決勝進出です!


少年女子シングルス2


少年女子、勝利の握手

続いてこれまたNo.8コートで、成年女子準々決勝、静岡県対兵庫県の試合が始まりました。シングルス1は注目の伊藤選手です。結果はこれまた2-0で静岡県勝利、明日の準決勝進出です。順当勝ち!しかし、伊藤選手のフットワークはものすごくて、観ていて目が回りそうでした。


伊藤選手のバックハンドが光る、成年女子シングルス1


成年女子シングルス2


成年女子、勝利の握手

そして、No.6コートで、成年男子準々決勝、静岡県対福島県の試合が始まりました。シングルス1は勝ったものの、シングルス2、ダブルスを落として1-2で静岡県は負けてしまいました。でも立派なベスト8です。福島県は第4シードで、ダブルスの選手はクイックサーブを打つなど、試合巧者でした。


成年男子ダブルス

同時進行で少年女子準々決勝、静岡県対福岡県の試合が行われたのですが、結果は2-0で静岡県勝利、明日の準決勝進出とのことでした。

以上、スコアばっかり書いてしまいましたが、今日の結果をおさらいすると、成年男子ベスト8で敗退、成年女子準決勝進出、少年男子準々決勝進出、少年女子準決勝進出とのことです。

そして帰り際、試合が終わってくつろいでいる静岡県成年女子のエース、伊藤千佐世選手を見かけたので、思い切って声をかけて写真を撮らせてもらいました!選手を身近に触れることができるのも国体の醍醐味です。この写真は会心の一撃です。


会心のワンショット、伊藤千佐世選手

明日はまた午前中用事があるのですが、午後また花川に行って、準決勝に間に合えば良いと思います。しかし、だいぶ写真が多くなってきて、ページを開くのが重くなりそうだなあ。ナローバンドの皆さん、ごめんなさい。

10月28日:3日目
今日はあいにくの曇り空で、天気が少し心配です。午前中用事があったので、午後1時頃、花川に到着しました。午前中に準決勝は既に行われていて、成年女子、少年女子ともみごと明日の決勝進出とのことでした。ただ、少年男子は準々決勝で神奈川県に1-2で負けていて、自分が到着した頃には5-8位決定戦の静岡県対京都府の試合がNo.1,2コートの両面で行われていました。


少年男子、シングルス1、2

体格的に劣る静岡県勢は、シングルス1、2とも負けてしまい、明日の兵庫県との7-8位決定戦に駒を進めることとなりました。残念。

また、昨日ベスト8で敗退した、成年男子はNo.6コートで東京都と7-8位決定戦を行っていました。シングルス1は落としましたが、シングルス2で勝ち、決着はダブルスにもつれ込みました。


成年男子ダブルス

第一セットを落とし、後がなくなりましたが、ここから地元静岡の大声援が始まり、なんと第二セットをゲット、最終セットのタイブレークはそのままの勢いでゲットし、静岡県成年男子の第7位が決定しました。最後は拍手喝采で本当に良い試合が観られました。


勝利の握手、おつかれさま

さて、明日は最終日で決勝が午前中に行われるのですが、自分は午前中は用事があって、観戦に行けません。成年女子は対富山、少年女子は対東京、ともに第一シードです。ただ、さすがは国体、公式ホームページで試合結果の速報が随時アップされています。明日は午後一番、Macに向かって試合結果を楽しみに待とうと思います。こんなところは、やはりインターネットって便利だなあと思います。

10月29日:最終日
午後一時、iMacをスリープから立ち上げて、早速国体のホームページをチェックしました。結果は、

成年女子、2-0でみごと富山県を退けて優勝!
少年女子、残念ながら0-2で東京都に敗退、準優勝。
少年男子、2-1で兵庫県を下して、7位確定。

そして、以上の結果から、テニス競技の天皇杯、皇后杯とも静岡県はみごと1位が確定しました!!

こうして、振り返ればあっという間だった4日間のテニス競技は終了しました。全国トップレベルの試合を観戦することができて、本当に楽しかったです。テニスボーイに戻った日々でした。そして、機会があればまたテニスをしてみたい、今度は自分が花川でプレーする番だという思いを胸に抱きました(レベルは全然違いますが)。

テニスをしてきて、本当に良かったと思います(午後1時40分、自宅の部屋にて記す)。

戻る