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ミュージックフェスタ2000 サーカスコンサート With 伊東たけし
 
2000.10.29(日) 埼玉県草加市文化会館ホール OPEN PM 4:00 START PM 4:30
  サーカス:叶 正子(かのうまさこ)、原 順子(はらじゅんこ)、叶 高(かのうたかし)、叶 央介(かのうこうすけ)
  ビッグ・オーケストラ:西なおき(p)、こい まさとし(woodbase)、岡田けいた(ds)
  ゲスト:
伊東たけし(sax)



 サーカス with 伊東たけし! なんと通好みな、なんと想像力豊かにさせる組み合わせだろう。双方とも非常にハートフルで心に染み入るスタイルを持ち味とするミュージシャンなので、公演があると聞いた時から非常に楽しみでした。公演内容は期待に違わず、終演後は温かい気持ちで帰路に着くことが出来ました。

 今回の会場となるのは草加市文化会館ホール。私にとって草加とは、「草加せんべい」の名ぐらいしか思い付かない地名だし、自宅からの電車の便があまりにも悪く、かと言ってバイク(モンキー:50cc)で行くには距離も遠く、なおかつ雨が降ってて危ない・・・という諸々の事情で、ライブに行くにはめずらしい「車で一人旅」とあいなりました。
 持ち前の方向音痴も発揮せず(笑)、なんとか無事草加文化会館に到着したのですが、なんと駐車場が無料! コインパーキングを探す手間もなく「車で来て良かった♪」とすっかりご満悦で開場されるのを待ちます。

 そして開場。総数1,200席のお客さんはほぼ満席。ホールは最近建て直されたばかりということで、非常に奇麗。椅子も長時間座ることになっても尻が痛くなるようなものじゃないし、音響もよろしそうです。久振りのホールの雰囲気に満足したのも束の間・・・あれ? なんか変だぞ?

 ・・・なにかが違う。

 なんとも言えない不思議な違和感を感じ、ふと辺りを見回して思わず納得。普段行くライブとは明らかに年齢層が違うんです。そこらかしこから聞こえる笑い声は「ドリフ大爆笑」のマダム達(笑)よろしく、客層もいたって普通の方々が多く、「こないだ五木ひろしのコンサートに行ってきたの」、「あたしは美川憲一のリサイタルに行きたいわぁ」なんて会話が聞こえてくる(実話)、極めて「お茶の間の延長」的雰囲気。伊東さんのハードなサックスを分かってもらえるか不安が込み上げてきます。
 私の不安をよそにブザー(この辺がホールらしい)と共に開演です。

1.明日に架ける橋
 ジャジィーなピアノの伴奏から、サーカスの迫力あるハーモニーが圧倒的な密度を持って耳に飛び込んできます。う〜ん、テレビで聴くのと実際聴くのじゃ大違いです。まずは4人組のコーラスの威力をまざまざと体感出来ました。「
こりゃ三宅裕二も泣くわけだ」と妙な納得をしながらも、鳥ハダ立てて聴きほれてしまいました。
 ゴスペル調の曲で、途中からソロ+3人のコーラスになったり、また4人でハモったりと、最初から聴かせてくれます。pianoのソロとベースのソロをはさんだ曲で、サーカスの4人とバック(ピアノ、ウッドベース、ドラム)の3人の魅力を最初から全開にした曲でした。

(-MC-)
 「こんばんわー!」の声に会場も「こんばんわーー!!」。
 (う〜ん、なんてアットホームなステージだ・・・。)

 「さて、今年もやってきました草加文化会館ですが、告知された日から草加市役所にはいくつも問い合わせが来たそうです『どういうサーカスが来るんですか?』という・・・」

 いきなりの一発目のMCで飛ばしてくれるなぁ。これには会場中大爆笑でした。
 実は私の所にも問い合わせや勘違いした人間が続出してまして・・・。曰く「一緒に火の輪くぐりでもやんのか?」、「サックスで猛獣を使役する」等など、猛烈に勘違いした人も多く、そのたび「コーラス4人組の"サーカス"!」とツッコミを入れなければならない始末でしたから。

2.Mr.サマータイム
 1978年のデビュー曲です。「♪ミスター、サァマターーイム」とお馴染みの曲なので、ご存じの方もいるのでは?
 艶っぽい"まさこ"さんのソロにコーラスが絡みます。
 ここでも当然4人のハモが心地良くホールに響きます。サーカスのハモは頭や音の終わりもピッタリなんですが、ダイナミクス(音量)も4人ピッタリなんですよね。まるで、同じ音量で録音したものをボリューム使って上げ下げするような感覚。息が合うどころの騒ぎじゃないですよ実際。なんでこんなに合うんだろう?(後で分かりますが)

3.アメリカン・フィーリング
 サーカスのハモが聴こえてきた瞬間に会場から拍手が。どうやらサーカス・ファンの間では有名な曲のようです。例えて言うなら「青空のように爽やかな」とでも申しましょうか。空間感とでも言うべきクリアーさを持ちつつ、ブ厚くキメの細かい4人の和音が気持ちいい曲でした。
 ちなみに私もサビの部分で「あぁ〜、この曲か」と分かりました。

(-MC-)
 メンバー紹介です。
 まずバックの演奏は「ビッグ・オーケストラ」の皆さんとのこと。サーカスに負ず劣らず息の合ったプレイをしてくれます。
 そしてサーカスのメンバー。ここで、どうしてこんなにもピッタリと息が合うのか判明。
 4人のうち、3人までは
姉弟だったんですね(皆んな知ってた?)。しかも最後の一人は次男の嫁さん。コーラスグループでこういう間柄って卑怯・・・というか、ズルい! でも気持ちいいから許す!(笑)
 姉弟で音楽活動を続け、それを職業として録を喰める。これって理想ですよね。他に類を見ないんじゃないかな?
 ともかく、こんなページを見ているからには、私の他にもサーカスの各人を知らない方がいると思いますので、簡単に紹介しておきましょう(音楽的紹介じゃないです)。
 メンバーは以下の通り。

叶 正子(かのうまさこ)
 長女。三姉弟の一番上。一見おっとり型、されどシッカリ者という印象。小林ちとせ似なんだそうです(よく知らん)。独特のゆったりした口調で「叱られてみたい」です(笑)。ちなみに私はなぜか小さい頃からこの人を見ると
ドキドキしてしまいます(笑)。わし、こういう人が好みなのかなぁ?

叶 高(かのうたかし)
 長男にしてリーダー。大和田しんや似だそうです(これも知らん)。MCも手慣れたもので、
海千山千のトークは会場中大ウケでした。現住所と会場までは目と鼻の先で、本人曰く「自転車で2分」だそうです(嘘)。三姉弟の中では一番濃いキャラ。ボケ担当。

叶 央介(かのうこうすけ)
 次男。長男の濃いキャラに対抗するためか、ヒゲ生やしてます。サーカスのキャッチコピー「
三姉弟と奇麗なヨメ」の発案者(長男:「オイ、ねーさんも奇麗だぞ」(笑))。弟という地位を我が身で体現するが如く、兄の暴言の尻拭いをしたり、ボケを程よいところでツッコんだりとする役回り。そのくせ目立つ所ではちゃっかりイニシアチヴを取れるしたたかさも。

原 順子(はらじゅんこ)
 次男のヨメ。通称「じゅんちゃん」(ちなみに姉弟は「ねーさん」「長男」「次男」と呼び合う)。
 小姑が2人もいる中の活動は、よっぽど肩身がせまいのではないかと思うのだが、それをおくびにも出さない忍耐の人(?)。
 次男とは始終寄り添って歌う中の良い夫婦(家も負けんぞ!>めめ)。

 とまぁ、こんな感じの方々でした。

 さらに詳しく知りたい人はサーカスのHPに行きましょう!
 (
サーカスのHP→http://www.soundcircus.co.jp/

 「さて、次の曲ですが、『3曲続けてヒット曲を歌って、もうないんじゃないか?』と心配している方もいらっしゃると思います」−(会場爆笑)−「・・・笑い過ぎです。まだまだ行きますよ〜!」

4.花
 ジャングル音のサンプリングをバックに、ネイチャー風の伴奏、青と緑の中間色(所謂ボンダイブルー)のライティングと、自然を「これでもか!」と感じさせてくれる曲。
 「♪なきなぁ〜さぁいぃ〜、わらいぃ〜なさぁ〜〜ぁい〜」のサビ部分はあまりにも有名。
 サーカスが韓国やタイに行った際、「向こうの人と一緒に何か歌おう」となった時、向こうの人が「全員知っている」ということでビックリしたそうです。あまりにも昔から歌い継がれているため、現地では自分の国の曲だと思っている人もいるとか。確かに名曲ですよね。
 それにしてもサーカスのハーモニーでこの曲。
三宅裕二なら絶対に泣きます(しつこい)。
 途中で渋いベースソロをはさみ、サーカスのコーラスに持っていくアレンジは最高でした。

(-MC-)
 こういうステージってMC多いんですね(楽しいから文句はないけど)。
 現在サーカスは「HEART」というシリーズでアルバムを制作しており、今のところ、「HEART I」、「HEART II」、「HEART III(HEART of Christmas)」が出ているそうです。
 宣伝がてら、「夢見る白いクリスマス(White Christmas)」をワンコーラス(8小節)
だけ歌ってくれました。
 クリスマスシーズンになるとどこからともなく聞こえてくる、お馴染みの「♪I dreeming over white christmas〜」というフレーズをアカペラで聴いたのですが、とても良かったです。
 ワンコーラス歌った後は「この続きはCDをお買い求め下さい」とのこと。う〜ん、商売上手。

5.CO CO LO -心-
 タマラカスなる卵型のマラカスを15個容易して、客席に投げ渡すというサービスの後、その使い方と、手に入らなかった人は「チャ、チャ、チャ、、、ンチャ、チャ」のリズムで拍手するというのをレクチャー。
 曲は長男のオリジナル。サビの部分で例のリズムを乗せ、客席も参加できるノリの良い曲でした。

(-MC-)
 次の曲説明でした。「次男が作詞、ヨメが作曲」というラブラブな曲。「大切な人が遠くに行ってしまったという気持ちをうんぬん〜」というと、横にいる次男がヨメの顔を見てるという漫才のような曲説明。バラード前に笑い取ってどうする?(笑)

6.MY LOVE
 事前のMCでもあった通りのせつないバラード。"じゅんちゃん"のハスキーなソロをコーラスが盛り立て、サビで全員でハモってさらに盛り上がるという内容。
 とにかくカッコいいことこの上ないです。

(-MC-)(ほんと多いな)
 同じく曲紹介でした。

7.夜空ノムコウ
 意外も意外。サーカスが
スマップの曲を!? でも話を聞いてみれば納得。サーカスのレギュラー番組とも言える「夜もヒッパレ」が縁で、練習の時に何度も歌ったところ「これはずっと歌い続けられる名曲なのでは?」とアルバムにも入れてしまう程気に入った曲だそうです。「歌詞もスマップのように若い人より、僕らの世代にグっと来る内容」と大絶賛。アイドルの曲という事で敬遠しないところがいいですね。

 曲の前はお決まりの、
 長男:「以前木村拓哉くんがテレビで『一番好きな曲です』と言ってまして・・・選曲した私は木村君に似てるんでしょうね」
 長女:「はいはい、いいから歌にしましょうね」
という漫才を(笑)。だからバラードだっつってんのに。

 いきなりサーカスのハモから始まり、ピアノソロを途中ではさむアレンジはひたすらジャジィー。言っちゃあなんだが、本家スマップとは比べものにならない完成度と曲の美しさを堪能させてもらいました(まぁ、向こうはアイドルだし)。

(-MC-)
 ここでようやく
伊東さん登場です。サックス片手に、長女、ヨメの順に騎士様よろしく手にキスを。(おのれT.K.。長女様になにをする(-_-メ))
 今回の服装は、いつもの黒帽子に白い長Tシャツ、グレーのNIKEの"足袋シューズ"(親指部分が軍足のように分れている)、ファンキーなマーブル柄(?)パンツという出立ちで、本人曰く「みなさんシックに決めてるので、一人くらい
"暴れて"みようかな・・・と」だそうです(笑)
 さっきのキスが効いたのか、「伊東さん、カッコいいですよねぇ〜」「スタイリストさんは楽でしょうね、何着せても似合いそう」と女性陣に褒めチぎられてました。

 サーカスとはデビューも一緒(1978年THE SQUAREでデビュー)で年も近く、お互い親近感があり、ヒッパレの楽屋等で顔を合わせるたび「今度絶対一緒にやろう」としていたそうです。

 伊東さんは「フィールド(注:ジャンルの意)が違うから心配だったんだけど、アレンジもジャジィーでいいですね」とリハの感触は良好のようです。

8.悲しき口笛
 21世紀に残したい歌手としてやはり「美空ひばり」の名があるそうです。特にヨメの"じゅんちゃん"は美空ひばりの前期の作品が大好きで、この曲を選曲したそうです。
 伊東さんも「いつだったかジャズがかかってて、『これ誰?』って聞いたらひばりさんだった。ジャズもウマいよね、この人は」とのこと。

 アレンジはMCのフリ通りジャジィー。まず伊東さんのサックスリフから始まります。相変らずブ厚く重量感のある音です。それにホールの自然な反響が加わり、厚みに拍車をかけます。
 ヨメ→長男とつないだ後、恒例の「イトタケ絶叫サックス」に。絶叫サックスの後もガンガンテンションは上がり続け、メチャクチャ速いパッセージのソロを展開していきます。なんか今日の伊東さん気合い入ってる!
 その後は次男→ヨメと引き継ぎ、最後は伊東さんのアドリブをバックにサーカスがハモる!
 4人の重厚なコーラスに重厚なサックスと、重厚ずくめの大迫力でした。
 ミキサーさんもかなり腕の良い方らしく、際だたせる所は際だたせる、抑える所は抑えるといったメリハリのあるミキシングで各パートのバランスをうまく配慮してくれた点も良かったです。

(-MC-)
 サーカスのメンバー全員が伊東さんを絶賛。また、初共演出来て本当に嬉しいと何度も言っておりました。
 長女の

 「ヴォーカルの曲はないんですか?」

という質問には

 「数曲あります。昔のアルバム(注:SQUAREのアルバムのこと)では結構入れてた時期もあって・・・でもヴォーカル入ると僕の立場がね(笑) 危機感もあって、ヴォイストレーニングに通った時期もあったんですよ。でも結局モノにならなくて・・・」

との答えが。どうやら話の前後から察するに、本当にヴォイストレーニングには通っていた模様。

 「伊東さん、声がいいから絶対イケると思うのに・・・」

 うんうん。私もそう思います。
 また、「歌を入れる時はぜひよろしくお願いします」「その時はぜひお願いします」とのことでした。
 (これ、本当に実現されたら嬉しいなぁ)

9.MAYBE TOMORROW
 ニューアルバムFRIENDSHIPからのバラードです。
 サーカスのメンバーは一時袖に下がり、伊東さんのためのステージとなりました。
 この曲のキモとなるのは、(伊東さんのせつないサックスは当然として)ピアノがどれだけサックスと融合できるか、そしてソロをより叙情的に弾けるかですが、ピアノの西さんは実に見事な演奏とソロを奏でられ、またウッドベース独特の音の運び(フレットレスなあの感じ)や柔らかいドラムと相俟って、非常にジャズっぽい、アコースティックなバラードに仕上がってました。
 また、ホールの自然なリヴァーブ(機械的にも入っているのだろうが)が耳に心地良く、結果、原曲と比べても甲乙付けがたいものになったと思います。

(-MC-)
 袖から出てきたサーカスは目茶苦茶感動していました。私も感動していました。しかし、それよりももっと感動していたのは、私の後ろの席に座っている「
おばあちゃん」。

 「あの楽器の人はすごいねぇ、じょうずだねぇ・・・」

と大感激してました。
 冒頭の私の不安は杞憂に終わったようで、一安心するとともに、老若男女問わず心に響く音楽を紡ぐことのできる、そんな伊東さんを再度尊敬し、またなぜか誇らしく思いました(私が吹いたわけでもないのに)。

10.HEAVENLY DAYS
 サーカスは再登場。女性二人はMAYBE TOMMOROWの間にお色直しして明るいドレスに着替えてました(大変美しゅうございます)。
 「コーラスで参加できそうな素晴らしい曲」という理由での選曲だったそうです。
 曲は「T.K.BREEZE」や「FRIENDSHIP」でも聞き慣れているハズなのですが、コーラスが入るだけで新鮮な感じがします。曲の流れは、
サックスソロ→コーラス→サックス+コーラス→ピアノソロ→サックスソロ(バックにコーラス付き)
 といった具合で、サックスとコーラスが渾然一体となった曲はとても素晴らしく、余韻を楽しむことができました。

(-MC-)
  たまには長男の真面目なトーク。
 「楽器は言葉がないから簡単に国境を越えることができる。うらやましいです」
 たしかにそうですね。これは我々楽器吹きの特権です。言われて私も初めて気がつきました。
 また、次の曲目に触れ、ブラジル音楽についてサーカスと伊東さんの5人は会話に花を咲かせていました。

11.ラテンメドレー(オラ・オラ、おいしい水、マシュケナダ)
 「オラオラ」は「やぁ、元気!?」といった意味の言葉だそうで、現地での非常に陽気な挨拶だそうです。
 この直前のMCの時から、すでに陽気なラテンをバックで演奏しており、伊東さんが参加して曲がスタートします。
 軽快な伊東さんのアドリブは、「昔セルジオ・メンデスをよく聴いていた」というだけのことはあり、リズムをよく分かった上での演奏は派手でリズミカル。効果音的なサックスの使い方等とても面白いサウンドでした。
 サーカスの歌はどちらかというとシットリとしたタイプが多い中、陽気でひたすら明るいラテンは意外に思えたのですが、これが実にイイんですよ!
 ソロで一人歌い、残りはコーラスなのですが、コーラスでリズムを切ったり、ブラスっぽいフレージングをしたり・・・。「4人組」という特性を上手く利用している好例ですね。
 当然歌のある時もさりげなく楽しげなアドリブを伊東さんが入れ、非常に盛り上がりました。
 メドレーの3曲目は後半に突然モダンジャズっぽいアレンジになり、それをサックスでアドリブ。
 伊東さんのモダンジャズっていうのもなかなかいいものです(元々バッパーだし)。
 この曲で伊東さんの出番は全て終了です。

(-MC-)
 花束贈呈の時に「来年頭には
ブラジルでレコーディングだそうで」と長女が口を滑らせ、「あれ、それ内緒だって言ってなかったっけ?」と長男が慌ててフォローするというハプニングも。
 しっかり聞き逃しませんでしたぞ!
 これで伊東さんは惜しまれつつも退場です。

12.ONE VOICE
 このコンサート最後の曲は、「ブランディー」というアメリカの新進気鋭の若手女性シンガーの曲だそうです。
 聴いた瞬間に「この曲をアルバムに入れよう!」と思ったそうです。
 とても奇麗な曲で、心が洗われるようなメロディが印象的でした。

Encore.What a wonderful world
 サッチモで有名な曲ですよね。CMでも流れていたので、ご存じの方も多いと思います。
 アンコールの拍手で再登場したメンバーはサーカスの4人だけ。
 そこに伊東さんがいないのは残念でしたけど、アカペラで歌ったこの曲は、アンコール、そしてコンサートの幕引きに相応しく、胸がいっぱいになりました。

 コーラスグループのコンサートは初体験ということもあり、なにもかもが新鮮で、感動的でした。ひとつだけ心残りだったのは「もっとアカペラのステージも聴きたかったな」ということ。やはりプロ中のプロであるコーラスグループのアカペラは聴き応えがあり、素晴らしいものだと実感できたもの、今回の収穫のひとつだと思います。
 また、様々なジャンルで活躍している伊東さんも、コーラスグループという新たな共演を果たし、音楽の幅がさらに広がったのではないでしょうか?
 サーカス with 伊東たけし。今後もぜひ共演して欲しいと思います。


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