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〜3030m救済キャンペーン!〜


■はじめに

 現行EWIの音源は3020mと3030mの2種類あるのは御存知だと思います。

 前者はアナログ音源、後者はPCM音源。歴代スクエアのEWI吹きがアナログ音源を使っていたこともあり、圧倒的に人気があるのは3020mというのは理解できます。しかしながら、生音をサンプリングさせた波形の入った3030mの存在も忘れてはなりません。

 3030mにしか出来ない・・・つまりトランペットなら「本物のトランペット」に近い音、フルートなら「本物のフルート」に近い音を出したい場合、3030mの方が当然有利に使えるハズです。

 勿論、制御はMIDIではなくCVで滑らかなコントロールが行え、音源と接続する際も音源のブレス関係パラメータの変更等演奏面に関係のない部分での煩雑さはありません。

 が、しかし!

 3020mに比べ、なぜか人気の無い3030m。

「何で?? って伺いたい! あんな良い物を!!!」(大王談)

という書き込みから始まった「3030m救済キャンペーン」。
 ここらでひとつ、薄幸の3030mについて見直してあげてはいかがでしょうか?

 以下、T.K.BBSにて寄せられた書き込みをまとめてみました。他に御意見等ありましたら、「3030m救済キャンペーン臨時掲示板」に書き込みして下さい!

 このままでは「レッドデータブック(絶滅危惧種リスト)」にも載せられかねません!
 ぜひぜひ皆さんの意見とアイディアで3030mを救済しようではありませんか!!

 

■3030mの特徴

 とりあえず、今までT.K.BBSに寄せられた意見をまとめてみました。

 ▼ココが(・∀・)!イイ

 

 ▼ここが気に入らん!(-_-メ)
  (下段「→」はそれに対する意見)

 

■出してみたい音・使えない音
 とりあえず、こんな音が「使える」とか、エディットする際に使い勝手の良いもの、お勧めのプリセット等を列挙します。

 ▼これはイケるぜ!

 

 ▼ゴメンなさい、はっきり言って「使え」ません

 

■その他の意見
 他、参考になりそうな意見です。

 

■サンプラー導入を視野に入れ3030mを考察してみる
 3030mはサンプリング波形を持った音源でしたよね? そこで、比較対象としてサンプラーを視野に入れた考察をしてみたいと思います。PCM音源とサンプラーを比較するというのは少々反則のような気もしますが、ウィンドシンセとして活用しようとした場合、とりわけライトユーザーのことを考えた場合どのような問題が起きるのか検証しつつ、簡単に考察してみましょう。

 まず最初に言えることは、

など”体力と財力と忍耐力”を相当要求されます。
  専用にチューニングされた音源と専用ドライバーを持った「EWIによって『非』MIDIで制御できる唯一のPCM音源」という利点は贔屓目以上の意味があると思いますが、如何でしょう。

 尚、MIDI関係の取り回しは3020mよりも比較的楽に行けた覚えがありますので、欲しい音ネタについてはMIDIで鳴らす、と。MIDIのマスターとしては3020mよりも向いている気がするのは私(大王)だけでしょうか?(その為に3020mから買い換える、とか買い足すとかそこまでじゃないですよ。勿論)

 EWIでサンプラーを接続する・・・例えば住友さんの場合はサンプラーそのものもS 3200だったりS 6000だったりするんでしょうけど、プロもしくはヘビーユーザーの皆様なら可能なセッティングでしょうが、音源知識がない・初心者に近いなどの場合はかなり難しいことになると。まぁ可能な方は正直3030mはいらないでしょうね。

 

■音の「細さ」についての対処法(大王著)

 さて”音の細さ”云々って処ですが、これはですね、私もフォローし切れませんので、悪しからず。・・・って、それで終わっちゃ仕方無いのでちょっとだけ。

>音にもうちょっとコシがあるほうのがいいかな?
>バックの演奏に埋もれてしまう感がある
>何か音が細い

 いやごもっとも。同じ事を感じていました私の取った対処は

 波形が1こだけの音であれば2こにします。欲しい波形を”主”とするならば”従”にあたる音を用意します。

 厚みが出そうな波形を名前やピッチにこだわらず当てて行きます。
 肝だと思ってた部分はプリセット後半に入ってる「SAW」、「SQUARE」、「TRI」といった所謂アナログ波形です。

 そのままでは無く、ピッチエンベロープを掛けたり、PULTH WIDTHをいじったりして何か一味加えて足しました。

 で、許せる範囲でデチューン掛けました。3030mはデチューンが割に大きく掛かるので控えめに。

 そして、第二に

 ”細く”聞こえる理由として音質が全体的に高域寄りになっているのか、と思いEQで許せる範囲で高域を削り、中低域を持ち上げて見て、相対的にピークの音域を下げて見ました。

 勿論これだけやった処で3020mと同じ太さになるなんて口が裂けても言えませんけどね。
 プリセットそのままではどうも・・・とおっしゃる向きには一度お試し頂いてもよろしいかな、と思いまして。

 波形のバリエーションについては、追加が出来ないと言う事で外部のMIDI音源を使う事になりますが、鳴らすスレーブ側のバリエーションに寄る事になる訳で、合わせて音質も相当重要である事は言う間でも有りません。

 

■参考資料

 パッチマンミュージックで3030mの音色パッチのデモが聴けます。
  http://members.aol.com/Patchman1/akaiEWI3030m.html
 音づくり・音色を活かす演奏の参考にどうぞ。
 ちなみにこのデモ、「MIDI EVI」で演奏されてるようです。

 

■3030mはこう使おう(簡単な結論)

 とまぁ、簡単に締めてみましたが、如何でしょうか?

■最後に・・・

 「お客様相談室」のごとく丁寧かつ分かり易いレスを精力的にしてくれている大脇さん(大王)、ありがとうございます。

 これで3030mもすこしは浮かばれたんじゃないかな?

 なお、まだまだ御意見募集中なので、ぜひ3030mユーザー、そしてユーザーではないものの「一言言いたい!」という方は「3030m救済キャンペーン臨時掲示板」によろしくお願いします!


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