ツグナヒ2〜もうひとりの奈々〜    (desertさんのレビュー)   評価: 7 
▼ タイトル ツグナヒ2〜もうひとりの奈々〜 ツグナヒ2
▼ ブランド ブルーゲイル
▼ ジャンル 凌辱型復讐AVG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2006/06/23
▼ 購入 ツグナヒ2 / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  8個
【 ディスクレス起動 】  ?


<ストーリー>
 この春、私立菱型学園に赴任してきた主人公 諒一 は、早くに両親を亡くした事もあり、妹の奈々と二人で暮らしていた。
 諒一は奈々の事を誰よりも大切に思っており、奈々も何かにつけて兄を頼りにしていた。

 菱型学園は有名一流企業「ヒシカタ」が運営する私立の女子学園ということもあり、「ヒシカタ」の重役クラスの子女が多く通っていた。

 諒一が受け持ったクラスにも「ヒシカタ」の社長の娘、梢や「ヒシカタ」の幹部の娘、真由などの令嬢がいた。
 梢の妹である千尋も直接の教え子ではないものの諒一が半ば押し付けられた形で顧問になったバイオリン部に所属しており、接する機会も多かった。

 そんな学園での緊張と戸惑いのせいか、自宅で奈々と交わすたわいない話に安らぎを感じる日々を諒一は過ごしていた。

 しかし 赴任してきて一ヶ月と少しが経ったある日、事件は起きた。
 真夜中になっても帰ってこない奈々を心配し、不安と焦燥感で眠れぬ夜を過ごす諒一の元に明け方、病院から一本の電話が入った。
 奈々が薬を打たれ、散々犯された挙句、車に轢かれ、病院に運び込まれたというのだ。
 全てに絶望した諒一の前に現れたのは「ユイ」と名乗る女性だった。ユイは静かに事の真相を語りだした。

 「『ヒシカタコーポレーション』のトップ、東條正臣が黒幕」
 「正臣らの子供は全員女よ」
 今 復讐の名の元で、罪も無い少女たちに凌辱の刃が振り下ろされる!


このホームページはブルーゲイルより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はブルーゲイルに帰属します。



<購入動機>
 雑誌で妹の復讐と言うコンセプトに惹かれ、購入しました。
 因みに前作はplayしておりません。


<音楽・音声>
 音楽は作品に合っていますので悪くない出来です。
 CROSS〜your mind、CROSS Talk-2006 ver-の2曲は個人的に気に入っております。

 音声はキャラ毎に、特に問題なく合っているものと思われます。
 有名な方もいらっしゃり、良かったのではないでしょうか。


<感想>
 基本的に、ストーリーの流れを大筋で説明しますと、プロローグ〜序盤で奈々が犯され、奈々を犯した主犯の娘を復讐の対象として罠に掛けます。
 中盤〜は罠に掛けた娘(梢・千尋・真由)に復讐(陵辱)を実行します。
 終盤〜は事件の背景に隠された真実が明かされると言うのが主な流れとなります。

 まず、複数のENDがありますが、基本的に報われるENDは皆無に等しいです。
 又、事件の真実を知るには最低でも2回はplay必須です。

 そして全てのENDを見る事によってAnother Storyとして奈々のHappy ENDが見られます。
 これが、唯一の救いでもあります。

 ただ全体の感想としては、復讐劇の割りにはストーリーがあっさりしており、終盤に掛けても余り盛り上がらずに復讐劇の幕が閉じてしまった為、非常に勿体無い作品でした。
 それでも一応、シナリオとしては主人公の奈々に対する純粋な想いが悲しい結末に向かう中、最後には綺麗に収束されて行きますので、魅力はある作品です。

 出来ればもう少し意外な展開や、梢・千尋・真由の3人の個別END等欲しかった点で不満が残りました。
 もう少し+αが欲しかった所です。


<10点満点での総合評価>
 ボリュームが比較的少なくに感じ、ストーリー・Hシーン共に若干中途半端な気がしました。
 しかし、絵やCG等は十分に良い出来ですので、7点とさせて頂きます。


お気に入りのキャラ:相崎奈々…こんな妹がいたら、多分、主人公と同じ気持ちになります。
最後に一言:「複数のENDの一つに最後主人公と奈々が心中するENDがあり、死んで二人が
        永遠に結ばれると言う悲しい結末ですが、本編ではこれが真のENDだと思います。」









   メイドさんと大きな剣     (Alt Eizen Liseさんのレビュー)   評価: 8 
▼ タイトル メイドさんと大きな剣 メイドさんと大きな剣
▼ ブランド May-Be SOFT
▼ ジャンル ご奉仕メイドさんと大剣バトルAVG
▼ 対応OS Win98/ME/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2006/07/21
▼ 購入 メイドさんと大きな剣 / Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  80個
【 エンディング数 】  5個
【 ディスクレス起動 】  可

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<ストーリー>
 ごく普通の家庭で、ごく普通の両親のもと、ごく普通の生活をしてきた主人公、「神楽堂 槇人(かぐらどう まきと)」。
 しかし、ある日突然父親から、うちは大財閥の家なのだと告げられる。
 小さな時から何不自由ない家で暮らすとロクな成長はしないという、両親なりの親心で今まで隠していたらしい。
 だが主人公も成長し、これから家督を継ぐにあたって心構えも必要だと父は言う。
 そこで、本来の生活に慣れてもらう意味も含め、家の本宅である郊外の屋敷に主人公を住まわせる事にした、とのこと。
 突然の事態に驚く主人公。しかも両親は親離れの一環として、一緒には戻らないと言う。
 急にそんな屋敷で一人暮らしなんて無理だと話す主人公に、父親はにやりと笑いながらこう告げた。
 「安心しろ。お前には数名のメイドをつけてやる。───しかも特別な、な」
 かくして、主人公は屋敷へと赴く。
 映画の中のような豪勢な邸宅に驚く主人公。そして、次々とやって来るメイドたち。

 密かに憧れていた、学園のアイドルで完璧な優等生のクラスメイト。
 主人公のクラスの担任である、ノリが良く人気者の美人教師。
 学園の一年下のクラスに在籍している、照れ屋で可愛い後輩。
 メイドとして完全な能力を持ち、主人公の家と対抗している財閥から刺客として送られてきたロボ娘。

 顔ぶれにも驚いたが、主人公はそれ以上に彼女たちの姿を見て目を見張る。
 メイド服に身を包んだ彼女たちは皆、大きな剣(つるぎ)を帯剣していたのだった。


<キャラクター>
御剣 咲耶(みつるぎ さくや) 俸剣 バルムンク
 主人公と同じ学園の同級生。
 学園では有名な優等生で、その容姿から学園一のアイドルの座にもついている。
 しかしそれは猫被りの姿であり、地はハッキリとした性格をしていて容赦もない。
 帯剣した闘う<<Cドであり、初めて仕える事になったご主人様が主人公だった。
 主人公に仕える事に若干抵抗を感じているが、メイドとしての心構えはしっかりしているので仕事はきちんとこなす。
 「私がメイドである事は学園では言っちゃダメよ!」と主人公に釘をさしながら、今日も学園では優等生を貫き通すツンデレ娘。

愛染 理緒 (あいぜん りお) 俸剣 青龍偃月刀
 私立鳳桃学園に勤務する、主人公と咲耶のクラスの担任教師。
 サッパリとした姉御肌の女性で、学園では女生徒からも男生徒からも慕われている。
 理緒もまた咲耶と同じように闘うメイドであり、主人公の屋敷ではメイド長の役割に就いて皆のまとめ役も兼ねている。
 メイドとしてはメンバー唯一のベテラン。
 バイタリティと包容力に溢れ、噂では年下の男の子が好きらしい。

行葉 棗 (ゆくは なつめ) 俸剣 備前長船長光
 主人公の後輩で、鳳桃学園の一年生。
 ちょっとあわてん坊な所があり、焦るとドジをしてしまう。
 闘うメイドとしてはまだ見習いであり、研修として主人公の屋敷にやって来る。
 か弱そうに見えるが芯は強く、大きな日本刀を引きずりながらも一所懸命に仕事をこなす。
 周囲には隠しているが、実はこの国の三大財閥の一つである「郁葉家」の一人娘。
 将来の事で親と意見が違い、家を飛び出して一人暮らしをしている。

環 零那 (たまき れな) 俸剣 カラドボルグ
 主人公の屋敷に強襲してきた、「アサルトメイド」と呼ばれるアンドロイド。
 主人公の家と対立している財閥から送り込まれた刺客らしい。
 咲耶たちの迎撃によって任務は失敗するが、主人公の厚意により屋敷で一緒に暮らす事になる。
 命を狙った自分を破壊しないばかりか、あまつさえそばに置こうとする主人公に興味を持ち、咲耶たちと一緒に主人公に仕える。
 アンドロイドという事もあり感情の起伏はあまり大きくなく、職務も忠実に淡々とこなす。
 メイドとしてのデータを完全にインプットされているらしく、メイドの能力は四人の中で最も高い。

神楽堂 槇人(かぐらどう まきと) 主人公
 ※名前は変更可能。
 主人公。私立鳳桃(ほうとう)学園に通う二年生。
 ごく普通の両親のもと、ごく普通の家で生活していたのだが、実は神楽堂家は日本でも屈指の大財閥だった。
 突然父親にそんな事を明かされ、屋敷でメイド達と一緒に暮らす事になった「駆け出し」のご主人様。
 一緒に屋敷で生活する四人のメイド達と共に、良き主人になろうと思っている。


このホームページはMay-Be SOFTより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はMay-Be SOFTに帰属します。



購入動機
 たまたま立ち寄ったサイト(May-Be SOFT)にて新作情報を覗き、興味をそそられた一品。
 早期に発見した為、次々に補完されるキャラ情報や設定に引き込まれ、生まれて初めて通販でエロゲを買うことに。


<シナリオ>
 良くも悪くもドタバタコメディが基本。
 エロやギャグも適度に盛り込まれ、時折入る戦闘シーンは秀逸の一言!
 魅せてくれますね^^
 また選択肢もかなり少なめで、どのヒロインとのENDを迎えるのかも非常に簡単に決められます。
 これだけセーブ数があれば選択肢ごとにセーブ、さらにバトルごとにセーブしても、十分にお釣りがきます。


<CG、Hシーン、アニメーション>
 CGはアニメ調ですが、可愛くて文句ないです。(ただし主観による)
 それにしても、ヒロインを除いて立ち絵のあるのはなんと主人公の友人宮本のみ!
 (それも頻繁にでるキャラではないしCGもなし)
 もう、ヒロイン達オンリーゲーと言い切って良いでしょう^^

 Hシーンはアニメーションやご奉仕ウインドウ(奉仕する部分を別ウインドウで表示。またアニメーションと共にON・OFF可能)と相まって、なかなかの出来。
 十分楽しめると思います^^

 あと戦闘シーンは剣筋の他に、技の描写もあり見ごたえ十分!
 特に必殺技(通称メイドのミヤゲ)は、アニメーションで動き、派手です。


<音声>
 ヒロインのみ音声あり。
 その為、声優さんも4人という少数。
 特に下手…という方もなく、それぞれのキャラにあった声でギャグ、H、日常ともに違和感なし。
 良かったと思います。


<音楽>
 なんとOPとそのインストゥルメンタルを合わせて10曲という少なさ。
 正直クリアした後にそれを知って「えっ、これだけ?」と驚きました。
 逆に10曲という少なさを感じさせなかったところは優秀か?

 でもやっぱり、ちょっと寂しいですね。


<全体的な感想>
 と、ここまで大体誉めましたが、実は全体的に見ると粗が結構あります。

 それは戦闘がヒロイン同士のみしかないこと。
 せっかく戦闘メイドというジャンルを描くのだから、もっと他の家からの刺客とか学校で襲われる等のシーンがあっても良いのではないかと…。
 身内同士の戦いで、あそこまで良いものが書けるなら、もっと幅を広くしても良いと思います。
 謳い文句が、「ご奉仕メイドさんと大剣バトルAVG」という割には、バトルの持つ意味が切磋琢磨しかないのは不満。
 まぁ、だからと言ってヒロイン同士の戦闘が面白くないということではありません。
 メイドたちの成長物語、と割り切ってしまえば、あまり気にならないのも確か。
 例え命を賭けなくても真剣になれるという点では変わらないので…。

 次に設定を生かしきれてないこと。
 主人公と環家の確執とはどういうものなのか、主人公の家は具体的にどういうものなのかetc…、という謎を残したまま終えています。
 これでは設定の意味がないのでは?と、ちょっと危惧してしまいます。

 あと全キャラ攻略の後に追加されるハーレムルートですが…正直要りません。
 (必要な人には必要でしょうけど…)
 Hシーンの出来不出来という意味ではなく、ストーリー上、意味がありません。
 Hシーンの羅列のみ、という感じで、どうしてそうなったかという理由づけが皆無です。
 おそらく、多分メイドものなら必須!ということで入れたんでしょうが、蛇足ですね。


<キャラ別感想>(ネタばれ含みます)
御剣 咲耶
 少々、いやかなり素直でなく手が早いキャラ。
 といってもヒロインとしては至ってスタンダードなもの。
 本人に対して特に思い入れはありません。
 ただ問題は彼女の俸剣(メイドの特別クラス アナザー・ワンの象徴の大剣)バルムンク。
 他のメイドたちとは違い、これだけ血筋で受け継がれていくもののせいか特殊能力満載!
 さらには進化して喋れるというビックリ剣!
 彼女のルートはむしろバルムンクルートといっても過言ではないかも。
 バルムンクの語るジークフリートやその恋人ブリュンヒルデのエピソードやその解釈の方が印象に残りました。

愛染 理緒
 お色気キャラらしく最初のHシーンは彼女です。
 というか、何故か他のヒロインに悪戯したり、あまつさえ共にHシーンに入ったりと、一番出番が多いキャラです。
 ギャグ担当も兼ねていて、そのクルクルかわる様子が見ていて楽しいです^^
 主人公たちの姉、もしく母的存在(特に零那ルートでは)ですが、実はそう振舞うにも理由があり…という影も背負った人。
 でもやはり根は明るくて、人間的に大きな人、というのがツボに嵌りました。
 戦闘シーンでは一番技の多彩な人。
 後進を育てようとする彼女と、自らも進んでいこうとする彼女、どちらも魅力的です。

行葉 棗
 大財閥の一人娘なのに、メイドの資質もあるという天才少女。
 また、彼女のルートはバルムンクが進化するもう一つの話でもあります。
 (他の二人のルートでは喋りません)
 他のメイドたちと違って、戦闘以外にも才能のある彼女は、一度は剣を置くことを決意しますが、その剣と対話することで、再び剣を取り、尊敬する咲耶と闘おうとする…、その件がお気に入りです。
 最もいじられやすく、また人に見られるとドジッ子になるという側面もあり、そのギャップに萌えます^^
 ちなみに備前長船長光を持ってることから想像がつくと思いますが、彼女の得意技は燕返しです。
 (メイドのミヤゲはそれをさらに進化させたもの、カッコイイです)

環 零那
 ハッキリ言います!彼女はロボではありません!
 いや、設定ではロボと書いてるのですが、多分ヘッドセットが無ければ彼女をロボとする根拠はないでしょう^^
 シナリオを進めるにつれ、どんどん感情が豊かになっていく様は、微笑ましいものがあります。
 ただ、ある事件をキッカケに再び機械に戻ろうとし、主人公を殺そうとしますが、結局出来ませんでした。
 この時、理緒と闘うのですが、そこでの零那のやり方は恐ろしく人間よりです。
 それを理緒に指摘されるも「この方が効率がいいからだと」無茶な論理で自分を押さえつける様子は、見ていて涙を誘いかねません。
 あとエピローグでは、主人公が「戦うご主人様」として登場し、零那と背中合わせで環家の刺客に挑むのが印象的でした。
 (しかし、たった一人の人間を殺すのにどう考えても50人は投入されてるんですが…採算合うのか?環家よ…)


<10点満点での総合評価>
 まぁ、細かい粗は目立つものの、飽きさせないという点を評価し8点
 Hシーンは文句ありませんし、これでもし戦闘シーンが私の要望どおりだったとしたら、さらに加点のですけど…。


お気に入りのキャラ:愛染 理緒…年上・女教師・巨乳・メイド・ニ刀使い(変な意味ではなく)
             ここまで揃って嫌いになれるわけありません。それに上を目指してこそ女性は輝くものですから。
最後に一言:「メイドとは戦闘もできなければならない…という人は是非買いです。」









   妻しぼり     (ban-choさんのレビュー)   評価: 8.5 
▼ タイトル 妻しぼり 妻しぼり
▼ ブランド ALICESOFT
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win98/ME/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\8,925(税抜\8,500)
▼ 発売日 2006/08/04
▼ 購入 妻しぼり / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  メイン36個+クイックセーブ1個
【 エンディング数 】  7個(バッドエンド含まず)
【 ディスクレス起動 】  可


<ストーリー>
 大学卒業を間近に控えた心羽幸介(しんばこうすけ)は、彼女もいなければ、浮いた話の一つさえないような、女性とは無縁の生活を過ごしていた。
 そんなある日、業を煮やした父親に、見合い話を持ちかけられて、半強制的に見合い相手と同棲することになる。
 二人の監視役としてやってきた咲良(姉)と、お見合い相手の円(妹)。
 美人姉妹と奇妙な同棲生活が始まった。


<キャラクター>
葵 咲良(あおい さくら)
 幸介、円の監視役として同居することになる人妻で、円の姉。
 幸介の面倒を見てくれる癒しの奥様。
 過剰なまでの世話焼きぶりに、幸介の方が困惑する。
 無意識のうちに撒き散らされている人妻フェロモンに、幸介の理性もやがて限界に…?


琴月 円(ことつき まどか)
 幸介のお見合い相手で、咲良の妹。
 勝手に決められた見合い話に、かなりご立腹で、幸介の粗探しをして一秒でも早く出て行きたいと思っている。
 自分よりも姉の咲良と仲良くなっていく幸介に、複雑な想いを抱く。


このホームページはALICESOFTより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はALICESOFTに帰属します。



<購入動機>
 アリスソフトから「妻」シリーズの新作が、内容も新たに出るという事で^^;
 一も二もなく、即購入を決意しました。


<音楽>
 21曲という曲数をどう捉えるかは人それぞれですが、個人的にはゲームのボリュームと比較しても十分な曲数であり、全般的に物語にマッチした曲調となっています。
 一部の曲においてはキャラの名前を冠していますが、そういう曲では、聴くだけでキャラのイメージが湧くような作曲が為されています。


<音声>
 近頃では、男性キャラや脇役でも音声が当てられている事が増えてきましたが、このゲームでは女性キャラのみとなっています。
 ゲームの臨場感を盛り上げると言う点では、脇役等も声があった方が良いですが、主人公1人称視点メインのこのゲームでは、むしろ女性のみの方がプレイにのめり込み易く感じます。

 肝心の女性キャラの声についてですが、キャラのグラフィックにマッチしており、想像通り、いや、それ以上の声となっています。
 よくありがちな演技の違和感等は皆無で、とても自然です。
 会話シーンなどが長く続く場面では、テキストのみを読んで、ついつい音声をスキップしてしまう事がありますが、このゲームに関して言えば、全ての台詞を聞き漏らしたくないくらい、台詞の途中でうっかりクリックしてスキップしてしまうと「もったいない!」と思わせるくらい、そのくらい素晴らしい仕上がりでした。


<感想>
 プレイシステムについては良く練られており、マニュアルを全く読まなくてもプレイ出来ます。
 物語のプロローグ部分を用いて、プレイの仕方をそれとなくレクチャーしてくれるので、いざ、ここから本編開始、となっても何も戸惑う事無くすんなりと遊べます。

 データセーブについてはメイン36箇所とやや少なめに感じますが、メイン画面上からのクイックセーブが非常に使い易いので、ある程度進んでセーブ…、というスタイルに自然となりますから、セーブ箇所が少ない事はそれほど気にはなりません。

 プレイ期間はゲーム中時間で約3ヶ月。
 1日が朝・昼・夕方・夜の4パートに分かれますので、プレイ時間はそれなりに取られますが、プレイ時間の長さを全く感じさせません。

 ある程度進んでから気が付くと、かなりの時間を費やしている事に驚かされます。
 ADV系ゲームではゲームの構成が悪いと、単調作業に陥ってしまい退屈な思いをさせられますが、この作品はそんな事は無く、時間が経つのを忘れてプレイしていました。

 ストーリー展開としては、お見合い相手の円(まどか)とゴールインする事を目指してプレイする訳ですが、好感度ドン底状態から始まるので、一見大変な様に思えます。
 しかし、円はとても良い娘なので、彼女に惹きつけられたならば、それほどプレイする事は苦には感じません。

 むしろ、問題は別にあります。
 円の姉の咲良さんは非常に良く出来る魅力的な女性で、尚且つ性格も素敵なので周囲から狙われています。
 咲良さんを他の男から守りつつ、自分とも上手く関係を保ったまま、円とやっていかなくてはならない。
 だけど、咲良さんは素敵過ぎてつい、自分も引き寄せられてしまう…^^;

 ただ選択肢を選びプレイすれば良い訳ではなく、二人との関係を上手くコントロールする必要があります。
 そういう、ちょっと絶妙に捻りの効いた構成が、このゲームをより面白くしています。

 また、咲良さん&円姉妹以外にも魅力的なヒロイン達が登場するので、ついつい惹かれてしまったりしますが、彼女らにうつつを抜かしていると、………、なーんて事もあったりして、ゲームの作りこみの奥深さを感じさせられます。

 このゲームに出てくる女性は、一人を除き全員年上ですが、年上だからと言っても女性ですから、気丈に振舞っていても時折弱さも見えてしまいます。
 その、たまに見せる顔がまた、プレイヤーの心をぐっと掴んできて、演出の上手さに思わず唸ってしまいます。

 エッチシーンについては、綺麗なグラフィックと描写の細かさが相まって、臨場感一杯に繰り広げられます。
 この部分については、主人公のパラメーターが関係してくる部分なので、どうしても同じ事の繰り返しが多くなってしまいます。
 しかし、プレイバリエーションが徐々に増えてくるにつれて楽しさも増えてきますし、年上の経験者が多い事もあって、非常に濃い内容で詰まっています。

 そしてこのシーンで肝心なのが「中に出す」か「外に出す」か選択できます。
 あまり欲望のまま突っ走ると、後々大変な事になるので注意が必要だったりします。
 しかし、狙ったヒロイン相手であれば、自分に正直に思うままにプレイするのが良いでしょう。

 ゲーム全体としては咲良さん&円姉妹相手にプレイしていく事なりますが、もちろん、サブヒロイン達まっしぐら、というのもプレイとしてアリです。

 他には、ヒロイン達の駆け引きの様子や、声には出ない細かい心情の描写、思わぬ所での人間関係の繋がりなど、一時も目が離せません。

 ただ、一つ残念とも思える点があります。
 時折、咲良さんサイドでのシーン描写があるのですが、そこで咲良さんと別の男との絡みが出てきます。
 主人公が知らない部分での出来事の説明、という意味であれば判らなくも無いのですが、それがプレイヤーの心情を削ぐような事になり、ゲームの面白さを若干スポイルさせてしまっている気がして、ちょっと勿体無い感じは受けました。

 大きくストーリーを展開するのではなく、プレイヤーの把握しやすい範囲で作ってあります。
 しかし、決して底が浅い事はなく、むしろやればやるほどに引き込まれてしまう、正に秀作と言えるゲームでしょう。


<10点満点での総合評価>
 8.5点
 本当は9点を付けたいのですが、一部において残念な点があったので、その分をマイナスしました。
 残念です…、でも十二分に楽しめる作品に仕上がっています。


お気に入りのキャラ:葵 咲良…容姿端麗、品性方向、嫁にするならこの人です♪
最後に一言:「人妻ジャンルに興味無い人でも、一度頭をリセットしてプレイしてみる事をお勧めします。」