車輪の国、向日葵の少女 (Natsume Midoさんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | 車輪の国、向日葵の少女 | |||
▼ ブランド | あかべぇそふとつぅ | |||
▼ ジャンル | ADV | |||
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | |||
▼ メディア | DVD-ROM | |||
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |||
▼ 発売日 | 2005/11/25 | |||
▼ 購入 | 車輪の国、向日葵の少女 / オリジナル特典 Getchu.com | |||
【 CG観賞モード 】 | あり | |||
【 シーン観賞モード 】 | あり | |||
【 BGM観賞モード 】 | あり | |||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | |||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声再生あり) | |||
【 選択肢リターン機能 】 | なし | |||
【 オートモード 】 | あり | |||
【 ヒント機能 】 | なし | |||
【 セーブ数 】 | 150個+10個+1個 | |||
【 エンディング数 】 | 5個 | |||
【 ディスクレス起動 】 | 不可 |
<ストーリー>
罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。
罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。
『1日が12時間しかない』『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。
崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。
贖罪を問われることになった男が見た、車輪の国の真実とは……。
重厚な世界観を軽妙なタッチで描いた、感動のヒューマンドラマ。
<ヒロイン紹介>
日向 夏咲(ひなたなつみ)
孤独な少女。普段は教室の隅や階段の踊り場でぼーっとしている。
男性に接触しないよう気を使っているためか、いつもびくびくして挙動が落ち着かない。
気弱なようでいて、自分が正しいと思った主張は譲らない。
三ツ廣 さち(みつひろさち)
活発で主人公とはよくウマが合うクラスメイト。恐ろしく元気。
『アガるねっ!』『イイかもしんまい!』などと独自の元気系用語で周りを混乱させる。
当然のように運動神経は抜群で、頭の回転も速く、パソコンで為替をやって生計を立てている。
流行にうるさく、今後はお笑いブームと純愛ブームが来ると予測している。
大音 灯花(おおねとうか)
学級委員長。いつも腕を組みながら主人公のことを冷ややかな目で見ている。
気丈に振舞ってはいるが、母親の厳しいしつけに疲れているようだ。
テストに名前を書き忘れたり、探していたメガネがおでこの上にあったりと、かなりのうっかりさん。
いぢられたり笑われたりするのが大嫌いなわがままな人。
南雲えり(なぐもえり)
特別高等人候補生。主人公と同じく特別高等人の最終試験を受けるために田舎町を訪れる。
若さに似合わず頭脳明晰で機知に富み、周囲からは天才と呼ばれている。
けれど、思いやり溢れる性格のため、優先順位を間違えることがある。
まな(まな)
さちの部屋に居候。
人懐っこく天真爛漫な性格で、同じく居候してきた主人公のことが大好きになる。
スーパーで働いてはいるが、教育をうけていないために給料はよくないようだ。
十回クイズに引っかからなかったり、買い物で牛乳は必ず後ろから取ったりと、なかなかに賢い。
大音京子(おおねきょうこ)
灯花の母親で、主人公が通う学園の教師。
性格は温和で学園生からの人気もあるのだが、娘の灯花には厳しく、過保護なくらいにしつけている。
神経質なのか、犬とか負けとかそういう言葉に過敏に反応する。
このホームページはあかべぇそふとつぅより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はあかべぇそふとつぅに帰属します。
<購入動機>
ネットでの評判が良く、体験版をプレイ。
これが面白かった(惹きつけるモノがあった)ので購入しました。
いやー体験版って大切ですね^^;
<音楽・音声>
Vo曲はOP、挿入歌、EDの3曲。
OPは切ない曲。
オープニングアニメと共に、作品へ引き込みます。
EDは落ち着いた曲でしょうか。
心地よい終わり方の演出を助けています。
挿入歌は…印象に残らず^^;
BGMは曲数は非常に多いのですが、アレンジも多いので実際はそれほどでもないです。
でもシーンにマッチした曲で印象深い曲も結構あります。
もの悲しい雰囲気…作品の雰囲気を盛り上げています。
音声は…、私は声優さんには詳しくありませんが、キャラクターを上手く演じられていたと思います。
この作品は男性キャラにも音声があります。
何気に上手く、作品に良いスパイスを利かせています。
<システム>
上記参照、基本的に必要なものはそろっているかと。
セーブデータもコメント記入、上書き防止ともにあるためしやすく、セーブ個所以前の履歴も見れます。
サムネイル表示、セーブ日時に今何章か等、本当に便利です。
セーブ数も150個+オートセーブ10個と、そんなにいらないよ!っていうぐらいあります。
攻略もわりと分かりやすいので、セーブ数は使いません。
音声のホイール対応等、便利なのですが…、メニューバー?が右クリックとマウスをメッセージウィンドウの下に動かすのと2種類あり、中身も違うので、統一してくれたほうが便利かなと思ったりもしました。
<CG>
原画は、有葉さん。
あかべぇそふとつぅではおなじみの人ですね。
CGはアニメ調で、やっぱり目が大きいです^^;
しかし可愛いので許します^^;
結構多くの人に受け入れられる絵だと思います。
背景も丁寧に書かれていて、印象深いシーンの雰囲気をさらに盛り上げています。
しかし、塗りはいまいち…。
べったーっと塗ったような感じです。
(肌色と影の2色みたいな感じ)
こちらはもう少し丁寧に作業して欲しかったです。
1枚絵は1キャラ10枚後半から20枚程度。
ここで絵があれば…と思うシーンが結構ありました。
ようするに少なく感じたってことですね。
<H度>
非常に低いです。
まぁ、それを期待して買った人は少ないでしょうが、やはりないよりはあった方が良いのですが、やっぱりないです^^;
気持ちを確かめ合う程度といった感じでしょうか?
特別明記する必要もないような、ごくごく普通のシーンばかりです。
まぁ、逆に作品の雰囲気を壊してないともいえます。
邪推すれば、コンシューマに移植してもおかしくない程度といえます。
<キャラクタ>
ヒロインは4人で、それぞれが結構なボケっぷりを見せてくれます。
思わず苦笑しまうようなギャグ(天然?)をかましてくれます^^;
それにしてもメインキャラは勿論、サブキャラたちがほんとにいい味出してます。
特に法月先生の圧倒的な存在感!格好いいです^^;
<シナリオ>
我々のとは仕組みの異なる社会を舞台にした人間ドラマ。
心の傷や弱さを、監督を通して克服していく話です。
登場人物ほぼ全員がなにかしら、そういうものを持っています。
よって、ギャグやドタバタも含まれていますが、内容は結構重いです。
各章の後半では刻々と悪くなる状況に目が離せません。
引き込まれるストーリー、魅せるキャラクター、良く練られた世界観、意表をつく展開、爽快なハッピーエンド…。
シナリオ系はとてもよく出来ており、賞賛に値する出来です。
シナリオ・純愛系重視の方には是非プレイして頂きたい作品です。
が!章立て構成なのか、全体が非常に長いです。
しかも本編がほぼ1本道(8割以上共通なのでは?と思えるくらい1本道)なのにエンディングは複数あるので、周回するのは実につらいです。
分岐も早い段階にあり、いくら既読スキップがあるとはいってもきつく、その苦労の後に見るエンディング自体も結構微妙な感じです。
1回クリアーしたら、後はエンディング回収の為に再プレイ…といった感じでしょうか。
ちなみに冒頭でいきなり死人が出ますが、バイオレンスは少ない…はずです。
(以下ネタばれ)
それぞれを特別高等人として更生させるのが目的なのですが、罪の責任が本人にあるのは一人だけなんですよね。
なんとなく引っかかってしまいました。じゃーヒロインはここまで苦労しなくてもって…。
あと、法月先生の最後の詰めの甘さはいかがなものかと。
もっとも、これがないと物語として成立しない訳ですが…。
(ネタバレ終了)
まぁ、プレイしていない人にはなんのこっちゃのお話ですがね^^;
<10点満点での総合評価>
8.5点
シナリオ自体は非常によく、面白くはあるのですが、2周目以降やる気がなかなか起きません。
ここが最大のマイナスポイントでした。
しかし、良い出来の作品には変わりありません。
気になる方は是非プレイされることをオススメします。
お気に入りのキャラ:法月先生…男性なんですけど…プレイしてみれば分かります^^;
最後に一言:「(設定が重いので)つらいけど読み進めていく作品。不思議なゲームです。」
Crescendo Full Voice Version 復刻版 (ピアーズさんのレビュー) | 評価: 10 |
▼ タイトル | Crescendo Full Voice Version 復刻版 | ||||
▼ ブランド | ディーオー | ||||
▼ ジャンル | 純愛ノベルADV | ||||
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | ||||
▼ メディア | DVD-ROM | ||||
▼ 定価 | 税込\6,090(税抜\5,800) | ||||
▼ 発売日 | 2005/03/04 | ||||
【 CG観賞モード 】 | あり | ||||
【 シーン観賞モード 】 | あり | ||||
【 BGM観賞モード 】 | あり | ||||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | ||||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートなし) | ||||
【 選択肢リターン機能 】 | なし | ||||
【 オートモード 】 | あり | ||||
【 ヒント機能 】 | なし | ||||
【 セーブ数 】 | 30個 | ||||
【 エンディング数 】 | 12個(BADEND除く) | ||||
【 ディスクレス起動 】 | - |
<ストーリー>
振り返る3年間の数々の思い出。
「卒業」という節目に近づくにつれ、激しく募るそれぞれの想い…。
あのときの僕等は、純粋で、でも臆病で、他人を傷つけることを畏れていた。
その優しさが、逆に他人を傷つけていることも知らずに…。
ただ、ただ、この時が悠久の時であれば良いと、そうあって欲しいと強く願った。
しかし何時かはその時にも終りがやってくる。誰もが経験する出会いそして別れ。
主人公佐々木涼は卒業を5日前に控え、出席日数の不足を埋めるための補講に出席していた。
そして振り返る3年間の数々の思い出達。
放課後の暇を共にした夕暮れの図書室。
そこで過ごした仲間、そして後輩。
「さぼり」で世話になった保健医、今まで自分を育ててくれた義理の姉。
それから…。
「卒業」という節目に近づくにつれ、「徐々に強く」そして激しく募るそれぞれの想い…。
<ゲームシステム&特徴>
書き下ろしシナリオ、イベントCGを大量追加!
ユーザーからの要望に応え、 『Crescendo』がフルボイスとなって帰ってくる!
ユーザーの熱烈な要望に応え、『Crescendo〜永遠だと思っていたあの頃〜 Full Voice Version』が登場。
待望のフルボイス化に加え、書き下ろしシナリオとイベントCGを大幅追加。
原画は漫画家の「紫川弓夜」氏が担当。
女性ならではの繊細なタッチが、卒業を目前としたキャラクター達の姿を鮮やかに描いている。
さらに、キャラクターの心情を深く表現した秀逸なシナリオは、「せ・ん・せ・い3」で好評だった「水無神知宏」氏が入魂の執筆!
待望の音声化が、洗練された物語とHシーンをより魅惑的に演出。
<キャラクター>
柳楽 歌穂 (なぎら かほ)
主人公を含め3人しかいない文芸部の部長。
容姿端麗、成績優秀、、人当たりもよくて人気がある。
更にいいとこのお嬢様(とは言っても会社重役程度)と言う完璧な外見とは裏腹に、実はけっこう性格はサバけており現実的。
潰れそうな文芸部に主人公を勧誘した張本人。
芦原 杏子 (あしはら きょうこ)
歌穂の中学時代の後輩で、いつも寝てばかりいるのであだ名は「眠り姫」。
身長が高くそのことにコンプレックスを持っている。
あまり感情が表にでないタイプで、いつもぼーっとしている。
密かに主人公に想いを寄せている。
両親の離婚など、いろいろあって一人暮らし。
音羽 優佳 (おとわ ゆか)
主人公のクラスメイトでソバカスにショートカットが特徴の女の子。
誰にでも5000円でやらせるので、男女問わず軽蔑されている。
明るくバカに振る舞っているが、実際は繊細で傷つきやすい性格。
紫藤 香織 (しとう かおり)
学園の美人保健医で、主人公がよく授業をサボって保健室で昼寝していたことから知り合いに。
保健医だがタバコ吸ったり男言葉で話したりする変わり者。
一見冷たい性格だが話してみると意外な一面もある。
佐々木 あやめ (ささき あやめ)
主人公の義理の姉で普通のOL。
両親と死別後、女手一つで主人公の面倒を見ているしっかり者。
外では地味で大人しいが、家の中では結構がさつ。
とある事件をきっかけに、肌を露出することを極端に避けるように…。
佐々木 涼 (ささき りょう/主人公)
本作の主人公。文芸部に所属。
表面的には無口、無気力、無感情実際には感傷的だったりナイーブな面もあるが、まわりからはそう思われていない。
人間関係は希薄な方で、クラスの半分くらい顔と名前が一致していない。
将来の目的は、いまのところない、自分が子供であることを格好悪いと思うお年頃。
このホームページはディーオーより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はディーオーに帰属します。
<購入動機>
知人に勧められて…。
ただそれだけでしたが、初めてその知人に感謝しました^^;
まさかこんな名作に出会えるとは…。
<音楽・音声>
BGMは作品の雰囲気を壊すことなく、むしろ盛り上げており、聴き応え十分の出来でした。
音声ですが、私はこれまでエロゲーをプレイして初めて声優さんをベタ褒めしたくなりました。
どの声優さんもキャラの特性を見事に活かしています。
特に柳楽歌穂役の鎌田千歳さん、紫籐香織役の北都南さんは抜きん出ていたと感じました。
そしてその中でも素晴らしかったのが、佐々木あやめ役の一色ヒカルさん!
素晴らし過ぎます!はぁ〜もぅなんて言ったら良いのか、いっぺんにファンになりました。
<感想>
純愛の純愛による純愛ゲーマーの為の作品にようやく会おうたぁぁ!!
もう何が言いたいのか自分でも分かりません。自己陶酔気味です^^;
プレイ開始前の心情としてはゲーム期間、約一週間と短いのがネックでした。
全く期待していなかったと言ってもいいでしょう。
長すぎるとダレてしまう可能性ありますし、かといって短すぎるとシンクロできない可能性大です。
そんな私の趣向範囲に今作はかすってもいませんでした。
一体たった一週間で何ができるのかと…。
しかしそんな不安は開始5分で消えました。
その原因となったのは「立ち絵」でした。
この作品の立ち絵…大 好 き です!!
CG自体のクオリティはまぁ普通なんですが、立ち絵が素晴らしい!大 好 き です!!(くどい^^;)
自分でもビックリする位惹かれました。クリティカルヒットです。
こんなに惹かれた原画はTony氏に次いで二人目です。
原画:紫川弓夜さん。あなたの名前はしっかり覚えさせて頂きました。
とっても繊細な線で描かれてます。
加えて各キャラの表情が魅力的で豊富だこと豊富だこと。
女流だからでしょうか?仕草が非常に女性らしく自然です。
今までプレイした作品には悪いのですがハッキリ言えば大抵の作品は不自然です。
不自然なままで会話が進みます。
そこに不満や違和感を感じつつも納得して進めていたというのが今まです。
要するに力点を会話中の仕草にそれほど注がずそれ以外に注ぐのがエロゲの定石でしょう。
仕草が豊富な作品はあまりお目にかかった事がありません。
表情、仕草、セリフの三拍子がそれぞれマッチし加えてその原画が気に入ったとなれば冒頭に於ける不安など忘れ、夢中になって読み進めていました^^;
プレイ期間は本シナリオが4日間でその間に意中のヒロイン攻略になるわけですが、終わってみれば短く感じさせない分量でした。
何故なら繋ぎとして思い出の過去のエピソードを回想するからです。
そのため1日でも長く感じ、そしてそのキャラへの思いも深く実感できました。
特筆すべきは心理描写です。
こう言えばこう言い返す…、プレイ中会話に違和感なく進める事ができたのは、この描写が優れていた事も一つの因でしょう。
本シナリオクリア後にはアナザーストリーがあります。
この作品が満点をした因になるのはこのアナザーの功績です。
私はこの復刻版、つまりFull Voice Versionしかプレイしてませんが、Full Voice Versionでなければアナザーストーリーがありませんので、満点は付けられませんでした。
このシナリオに関してはキャラ別方式で。
と、いうことでもうキャラエンド別評価です^^;
☆☆☆第1位☆☆☆ ⇒ 佐々木あやめ 【10点】
この作品のスーパーヒロイン。
ハッキリ言えば他のヒロインを選択する事はありえませんでした。
私は選択出来ませんでした。
最初からぶっちぎりであやめエンドです^^;
そしてFull Voice Version版で続くアナザーあやめストーリー。
あやめ編の真骨頂はここでスパークします。
アナザーはあやめのためだけに、本シナリオに続く真の意味でのあやめと涼の幸せを綴ったシナリオだと思うほど他のキャラのアナザーに抜きん出て優れていました。
本シナリオとの繋がりもこのシナリオのみ感じました。
このあやめ編のみアナザーENDが二つありますが、一つはBADENDなので間違ってもそちらを選択しないように。
本シナリオとアナザーを一気に進めて下さい。
開始から終わりまでシンクロ率100%維持の大感動でした!
涙腺のネジが2度目の病院でのシーンでは終始緩みっぱなしでした(つД`)
☆第2位☆ ⇒ 柳楽歌穂 【9点】
終始非常に揺れさせられた存在です。ホント序盤から終盤まで…。
先にも述べましたが私はこの原画が非常に気に入ってしまったので歌穂も気に入っていました。
杉村には悪いけど歌穂奪いたかったよぉ…。
この作品のシンクロ率が尋常じゃなかったので、あやめを思う気持ちが先行し断念せざるを得なかったキャラ。
ゲーム内で杉村が歌穂を好きになったキッカケを言うシーンがあります。
歌穂が杉村のシャツを縫いながら【スカーボロ・フェアを歌う】のですが…。
実は!私もあのシーンでコロっと逝っちゃいました^−^
イイ!!実にイイのです!!歌穂…名前に歌が付くだけあって歌上手すぎ!
(翌日イングランドクラシックを購入してしまった位逝っちゃいました^^;)
Are you going to Scarborough Fair?
Parsley,sage,rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
He once was a true love of mine.
Tell him to make me a cambric shirt
Parsley,sage,rosemary and thyme
Without any seam of needle work
Then he'll be a true love of mine....
こんなのシャツ縫われながら歌われたら私は間違いなく惚れてしまいます。
残念なのはアナザーです。
アナザーでのシナリオが良くも悪くもなく、おまけ程度にしか感じないのです。
ですので本シナリオの評価に加算されはしませんでした。
本シナリオのみでの評価で言えば間違いなく歌穂を押します。
☆第2位☆ ⇒ 紫藤香織 【9点】
んーー私のお姉さま属性はこの作品で悉く開花させられました。
ツンデレで言えばこの香織が最強キャラでしょう。
声優さんのマッチングも文句なしです。
本シナリオ+アナザーシナリオどちらも面白かったです。
アナザーが栄えて感じたのはお姉さまキャラのみでした。
あやめは抜きん出ていましたがこちらも十分良作でした。
ですのでこれは両方あわせての評価です。
第4位 ⇒ 芦原杏子 【7.5点】
私は背が高い女性が好きです。
加えてストレートのロングが好みなため容姿で言えば杏子が最もツボでした。
リアルに感じる作品だっただけに杏子の魅力もヒシヒシと伝わり、告白を断るのは胸が締め付けられました。
残念なのは先の三名が魅力的過ぎ、かつ、シナリオ自体その流れが強くあるため杏子の魅力が薄かった事。
この際、必然的に薄くせざるを得ないといったほうがいいでしょう。
ですがメインを栄えさせる良い脇役を演じたキャラです。
第4位 ⇒ 静原美夢 【7.5点】
存在させた意図を図りかねるキャラ。
完全なおまけキャラです。
通常版ではアナザーがありませんので本シナリオのみだけなら不満ですね。
しかしアナザーではHappyENDがありましたのでおまけに留まらずに楽しめました。
第6位 ⇒ 音羽優佳 【4点】
個人的にはこのシナリオが一番辛かったです。
何が辛いか?上の女性を選択せずに優佳を選ぶ事が苦痛でした。
主人公(佐々木 涼)にシンクロした状態で優佳を選択する意志が私には全く無かった為です。
そもそも私自身が同情から生まれる恋という概念がないためでしょうし、優佳自身の過去と環境に対して、私自身これまで似たような経験がないので上手く読めない、理解し難いと感じたため対応もできなかった為でしょう。
終始、優佳を選択したらあやめや歌穂がどうなるのかを気にしてプレイしていたので苦痛でした。
<10点満点での総合評価>
10点満点です!
こちらのレビューで初めて10点を付けますが、私的には最後までこれほど高く強くシンクロできた作品は加奈しかありません。(全部D.O.作というのはそれだけ「過去作が」良かったいうか…)
テキストの量も適量だったこともあり、大満足です。
お気に入りのキャラ:佐々木あやめ…涼の気持ちが痛いほど伝わり大切にし守って生きたいと感じられました。
最後に一言:「探してでも買ってください」
Nursery Rhyme (NatsumeMidoさんのレビュー) | 評価: 7 |
▼ タイトル | Nursery Rhyme−ナーサリィ☆ライム− | |||
▼ ブランド | Lump of Sugar | |||
▼ ジャンル | ピュアラブは〜とふるADV | |||
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | |||
▼ メディア | DVD-ROM | |||
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |||
▼ 発売日 | 2005/11/25 | |||
▼ 購入 | オリジナル特典 Getchu.com | |||
【 CG観賞モード 】 | あり | |||
【 シーン観賞モード 】 | あり | |||
【 BGM観賞モード 】 | あり | |||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | |||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートあり) | |||
【 選択肢リターン機能 】 | あり | |||
【 オートモード 】 | あり | |||
【 ヒント機能 】 | なし | |||
【 セーブ数 】 | 60個 | |||
【 エンディング数 】 | 6個 | |||
【 ディスクレス起動 】 | 可能 |
<ストーリー>
両親の海外赴任を機に、知人の家に預けられることになるヒューマンの少年「支倉静真」。
この春から「将星学園」への入学が決まっていた静真は、両親について行くことよりも学園での新しい生活を選んだ。
知人は、子供の頃に何度か会ったことのあるヒューマンの「巴」ご一家。
静真と同い年の双子の娘「有希奈」と「真紀奈」、そして母の3人家族。
彼女たちの家は学園からも近く、また大きなお屋敷であった。
屋敷にはこの3人以外にも下宿している少女たちがいた。
近くの女子大に通うエルファンの「凛」と、年下ながら飛び級で静真たちの先輩にあたるライカンの「クルル」。
そして隣の屋敷に住む同い年ヒューマンの少女「ティータ」。
彼女達に囲まれながら、静真は屋敷に初めての男性下宿人として住むことになる。
家でも学園でも女性たちと深く関わり合いになる静真は、しかし真面目で堅物。
これまで女の子と付き合ったこともなければ、女友達すらほとんどいなかった純情少年。
同居していることで起こる様々な出来事を乗り越え、やがて1人の特別な相手と親密になっていく。
そこに待ち受けているのは、祝福か、それとも…。
幼い恋が、触れ合って、互いに認め合って、大人の愛に育っていく。
これはそんな、甘く優しい恋物語。
このホームページはLump of
Sugarより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLump of
Sugarに帰属します。
<購入動機>
体験版が面白く、絵も綺麗だった為。
<音楽・音声>
ave;newです。
Vo曲がOPとEDの2曲あり、OPがアップテンポな感じで、EDがしっとり曲。
どちらも良い曲で、聴き応えがあります。
BGMは1曲それぞれは短いですが、雰囲気に合った曲が多く、良い感じです。
上手くゲームを盛り上げているのではないでしょうか。
ボイスですが、キャラに合ったキャスティングだと思います。
声優さんも名の知れた人たちですので、十二分にキャラが活かされていると思いました。
演技が上手いと感情移入もしやすいですね^^;
<システム>
修正ファイルがあります。
スキップ関係や固有ルートのフラグ調整だそうです。
システム面は概ね必要なものがそろっています。
上記以外では、Window/フルスクリーン対応で、Windowサイズは800×600。
セーブ時もサムネイル画像が表示され、分かりやすいです。
ただ、オートセーブがないですが、私は普段から利用しないので、なくても気になりませんでした。
ただ、サウンドテストでVo曲が聴けません。
一応ムービーが再生できるのでOPshortは聞けますが…。
<CG>
CGは目が大きい、いわゆるアニメ絵ですが、とても可愛く萌え要素大です^^;
塗りも綺麗で絵買いの人も多いのではないでしょうか。
声優さんの力量も相まってとても可愛く萌えさせてくれます。
イベント絵は1キャラあたり20前後。
それとカットインが30枚なので量としては十分かと。
表情変化(特に笑顔)が多く、量の少なさは感じませんでした。
<感想>
移動場所選択+選択肢型の学園?純愛?なアドベンチャー。
シナリオは良くも悪くも普通です。
前半はヒロイン紹介を兼ねて明るく楽しい展開。
CGを見て頂ければ分かると思いますが、キャラがとても活き活きしており、可愛いのでゲームの世界にすんなりと入っていけると思います。
文章も引き込む…、ことはないですが、おかしいところもないので^^;
後半はいつものごとく、各ヒロインの悩みを一緒に解決していくというありがちな展開。
しかし、そういう展開は安心して見ていられますし、それを人は王道とも呼びますし^^;
まぁ、若干特殊な世界設定ですが、それが活きてくるシナリオも半分以下ですので、普通の学園物+α?と思って良いと思います。
あるシナリオは賛否両論あったようですが、それ以外は奇妙な展開もなく、可もなく不可もなくな感じでしょうか。
安心してプレーできると思います。
しかし、安心できるのは固有ルートに入ってから。
固有ルートの異常な難易度は修正ファイルで改善されている為問題ないですが、共通部分の作りがいただけません。
意図不明の選択肢が実に多いのです。
中には客観的事実を捻じ曲げてしまうような選択肢もあったりします。(整合性が取れていない)
よってどの選択肢をどう選ぶと誰のイベントが発生するのかが非常にわかりづらいです。
さらには、週単位で時間が進んでいく為、イベントの前後関係がわかりづらいです。
固有ルートでは当然全体的な流れがある為、週単位でも把握できますが、共通ルートではそうもいかず、単発イベントが突発的に発生していきます。
ただ、全体的に見てみると、共通ルートの意地悪さはあるものの、後味の良いほのぼの純愛ストーリーを楽しめ、可愛いキャラクターとの萌えも楽しめるという、1粒で2度おいしい作品と言えます。
固有ルートは良く出来ていますし、サブキャラ等の掛け合いも面白いです。
ただ、この個別ルート短いんですよねぇ…。
ロープウェイで山を登って降りるくらい「さくっと」終わります。
もう少しゆっくり徒歩のように噛み締めて味わいたかったですね。
結論から言えば、シナリオ・CG・音声は良かったのに、ゲーム性を持たせる為か、意味不明な選択肢があり、それが結果的にゲーム(シナリオ)の流れをぶった切っている…という具合でしょうか。
もっと素直にゲーム(シナリオ)を楽しめるようにして欲しかったと思います。
<H>
かなり低めです。
各キャラ2回程度で、か〜るくやっておしまい。
実にあっさりしています。
まぁ、純愛モノだからしょうがないかもしれません。
H度…というよりは萌えを楽しむものだと思います。
<10点満点での総合評価>
7点
とは言っても、キャラ萌えは楽しめたので、私は損をしたとは思ってはいません。
固有シナリオは良い作りになってますし、共通部分の作りさえ理解してしまえば楽しめる作品かと。
みなさんもキャラ(CG・声優さん)を気に入れば買って損はしない作品と思います。
お気に入りのキャラ:巴有希奈…シナリオの関係上、風当たりの強い人ではありますがね^^;