わんことくらそう    (甘口推奨さんのレビュー)   評価: 8 
▼ タイトル わんことくらそう わんことくらそう
▼ ブランド ivory
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2006/04/14
▼ 購入 わんことくらそう / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個(内、クイックセーブ1個)
【 エンディング数 】  2個
【 ディスクレス起動 】  可(初回起動時のみ必要)


<ストーリー>
 キミと一緒に、歩いてゆこう。
 一時期熱狂した、ペットブーム。
 特に人気だったのは、高い知能と人によく似た姿を持つ「犬」や「猫」の一部の種類。
 が、時の流れとともにブームも落ち着き、現在は本当に好きな人、人生の伴侶として求めている人たちのみが、それらのペットを飼い、ともに暮らしている昨今。
 大学生の主人公が、ある雨の日に見つけたのは、雨に打たれて動こうともしない、まだ幼さの残る野良犬。
 首輪もつけておらず、衰弱しきって、今にもその小さな命を失おうとしていた。
 そんな「彼女」を見かねて「雨が上がるまで」と部屋に上げたり食事を与えたりと世話をする主人公だが、雨が上がり、弱っていた体が戻ってもその犬は元気を取り戻すことなく、ふさいだり、おびえたりの日々。
 主人公は意を決して、その犬の「飼い主」を探すことにする。
 「飼い主が見つかるまでの間」――ひとりと一匹の暮らしが始まる…。


このホームページはivoryより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はivoryに帰属します。



<購入動機>
 絵を見て一目惚れした為^^;
 ロリ絵は…、嫌いではありません^^;


<システム周辺>
 修正ファイルが出ています。
 これがないと音量の調節がおかしい箇所が出てくるので、必ずあてておきましょう。

 それ以外では、必要なものは一通り揃っているかと。
 セーブ箇所98個+クイックセーブ1個ですが、選択肢がそこまで多くないので使い切る方が難しいです。
 セーブは、日時とコメントを保存できます。
 初回起動時のみディスク認証あり。
 それ以降はディスクレス起動できます。


<音楽・音声>
 音楽は全曲あわせて20曲。
 全体的に、ほのぼのした音楽が多めです。
 シナリオ自体がゆったりとした雰囲気で進み、非常にマッチしていました。

 音声も完璧と言っていいでしょう。
 キャラクターの絵とマッチしていますし、演技もしっかりしています。
 特に悪かった点もなく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。
 とくに、みかんの声は聞いてて癒されました^^;


<CG、原画>
 原画は、あかつきまお氏。
 綺麗で柔らかいタッチの絵です。
 キャラクターの可愛らしさを全面的に推した絵です。
 大人っぽさ、女の色気推し等では出てこない魅力です。
 つまり…ロリ絵です^^;
 百聞は一見にしかずで詳しくはHP参照^^;

 立ち絵の表情も結構変わり、見ていて癒されます。(特にみかん)
 ゲームの中でキャラクターが楽しく過ごしている様をすんなりと想像できるかと思います。

 ただ、多少絵が崩れる場面も見受けました。
 特にHシーン。
 シルヴィの顔が…(つД`)

 それ以外は良いのではないでしょうか。
 まぁ、個人的にロリ属性ですので…。(多くを語らず^^;)


<シナリオ概要>
 シナリオは純愛…ではなく、ほのぼのとした家族の物語です。
 この物語において、人間と犬猫はハッキリ区別されています。
 ゆえに攻略可能なのは人間の女性のみ。(それも里沙と撫子のみ)
 犬猫はその流れで、という感じです。

 それぞれ、里沙+みかん&シルヴィ、撫子+クゥ&虎太郎という具合に進みます。
 それぞれ一人攻略すれば、おまけシナリオが追加され、二人攻略でもう一つ、つまり全部で三つのおまけシナリオがあります。
 明らかに幼女では…という倫理的な問題はスルー。
 突っ込んではいけません。
 シナリオは終始ほのぼのしたハートフルストーリーで展開していきます。


<感想>
 まず最初に、完全にシナリオ重視の作品です。
 大いに萌えて下さい^^;
 獣娘とHしたい方…残念ですが他を当たって下さい。
 実用性は皆無です^^;

 確かに、獣娘とHします。
 なんせ登場人物の約半分は犬猫ちゃんですから。
 しかしながら、Hシーンの内容は薄くて短いです。
 シナリオの流れでHしてる、という印象が強いです。
 加えて主人公が性欲に忠実な男ではありません。
 これがもし陵辱モノに出てくる暗黒面丸出しの兄ちゃんとか、青春真っ只中純情少年とかだったら根本的に変わってしまうでしょう。
 しかし、対人間だと主人公結構頑張ります。
 2回戦3回戦当たり前。
 ヒロインもなぜか発情しているので和姦(?)テイストで進んでいきます。
 結構H度は高いかな?

 逆にいえば、シナリオ重視で獣娘を犬猫として飼う物語において、これほど好都合な主人公はいないでしょう。
 元ホストの主人公=テクニックは完璧だけど、女に飽いている男。
 これで、一つ屋根の下に住んでいる犬娘や同居人女、明らかな幼女達、見た目幼女の妙齢女性なんてへっちゃらさ、ってなもんです。

 さて、本題のシナリオの感想ですが、どんでん返しイベントは特になく、大体は想定の範囲内で進みました。
 元ホストがペットを通じて、心を癒されていく様子がしっかりと伝わってきて(ちょっと分かりずらいけど)哀しいシーンでは、感情の動く様がストレートに伝わってきました。
 特に里沙シナリオの最後のイベントは、目が離せませんでした。
 里沙エンドはしっくりくる完結です。
 物語の流れを逸らすことなく、自然に進み、最後のイベントの感動を経て、家族の絆が綺麗に描かれています。
 撫子エンドは最後の最後でやられました。
 多少(?)の紆余屈折を経て、家族のいることの温かさを感じました。

 尚、犬猫ちゃんをペットとして見るか、人として見るかで印象は変わるかと。
 個人的には犬猫ちゃんとして見たほうが綺麗に進みます。


<10点満点での総合評価>
 8点
 個人的には8.5点
 絵=ロリ、シナリオ=ハートフルと個人的に完璧ストライクだったのですが、ちょっと人を選ぶかな…。
 と、いうことであえて8点にしました。
 かなり良い作品だと思います。
 癒されたい方、シナリオ重視の方は是非オススメします。


お気に入りのキャラ:みかん…両手上げポーズの可愛さといったらもう…(*´Д`)
最後に一言:「ゲームをする前に、美沙ちゃんの姿をホームページで確認してあげてください…。」









   この青空に約束を−     (ピアーズさんのレビュー)   評価: 9 
▼ タイトル この青空に約束を− この青空に約束を−
▼ ブランド 戯画
▼ ジャンル ハートフル学園ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2006/03/31
▼ 購入 この青空に約束を− / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個+オートセーブ10個
【 エンディング数 】  6+1個
【 ディスクレス起動 】  可(初回時のみ必要)

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<ストーリー>
 本州から少し南にある離島。
 その島の高台の上に主人公・星野 航(ほしの わたる)たちの通う学園がある。
 しかし島の産業の衰退に伴い、学生の数は年を追うごとに減少していく一方だった。
 そして島にあるもう一つの高台の上に学園の旧校舎を改装した寮。
 学生の減少と共に寮生も少なくなり、現在は主人公とヒロインたちのみが住んでいるような状況だった。
 そんな寮になぜかこの時期にやってきた転校生も巻き込み、時にはお互いに反発したりしながらもドタバタと楽しい毎日を過ごしていく……。


<キャラクター紹介>
沢城 凛奈(さわき りんな) CV:河合春華
 物語開始とともに寮に入ってくる『新入り』の学園2年生。
 なぜか他人と関わりを持とうとせず、お節介な寮の面々といきなり対立する。
 基本的にやる気なさそうに振舞っているが、実は全国レベルの陸上選手だった過去があり今でも体を使うことにはついつい本気になってしまう性質であることを垣間見せることがある。
 ちなみに隠してはいるが、成績は赤点スレスレの低空飛行。

羽山 海己(はやま うみ) CV:石川乃奈
 2−Aクラス委員兼生徒会書記。
 主人公とは実家が隣同士だった関係上、今でも朝起こしに来るようなベタベタぶり。
 料理が大の得意で、つぐみ寮では食事当番として皆の生活基盤を一手に担っている。
 また裏庭の菜園の管理もほとんど一人でやっており、よくジャージ姿で汗を流している。

浅倉 奈緒子(あさくら なおこ) CV:篠崎双葉
 3−Aクラス委員兼生徒会長。
 典型的な優等生として振舞っているが、実は完全な猫かぶり。
 表と裏の顔を巧みに使い分け、教師と男子生徒の心を完全に掌握している。
 成績だけでなく、頭の回転も早く思いついたことは即実行に移す。
 いつもは仲間たちにもいじめっこっぽく振る舞うが、外部の人間が自分たちに悪意を感じれば一転、徹底的に守り抜いてみせる。

六条 宮穂(くじょう みやほ) CV:草柳順子
 1−Aクラス委員。
 学園の元理事長の孫娘で真性のお嬢様。
 穏やかで優しく、慈愛に満ちあふれ、いつもにこにこしている。
 しかし寮に来てからの刺激的な生活の影響で、箱入り娘像が壊れつつある途中の段階。
 手先が絶望的に不器用で、料理も運動も苦手。

藤村 静(ふじむら しず) CV:北都南
 学園1年生。生徒会会計。
 猫のようにまとわりついてくる気まぐれ少女。
 基本的に言葉少なで、ぼーっとしているように見えるが、運動神経抜群で、勉強も国語以外ならそこそこできる。
 主人公と一緒にお風呂に入るのが大好きな甘え上手で、主人公が他の寮のメンバーとあやしい雰囲気になるとシャレにならない攻撃を仕掛けてくる。

桐島 沙衣里(きりしま さえり) CV:紫苑みやび
 主人公の担任教師にしてつぐみ寮寮長。
 就任2年目の新米教師であまり頼りにならず、学生たちからも“さえちゃん”と呼ばれて親しまれている。
 個性的すぎて何かと風当たりの強い寮生たちと、学園の板ばさみに遭い、それが元で酒に溺れて皆の前で泣いたりして、余計に頼りなさを際だたせてしまう。
 奈緒子と毎日のように言い争っているが、ほぼ確実に負けている。


このホームページは戯画より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は戯画に帰属します。



購入動機
 メーカーデフォルト買いです。
 このメーカーは、当たり外れの差が極端ですが、順番で言えば当たりの番のはず。
 まぁ、どっちにしろ買ってしまうのですが^^;


<音楽・音声>
 BGMは、作品の雰囲気に合っており、盛り上げてくれます。
 このような作品(青春純愛ストーリー)ではBGMの出来も重要になってきます。
 こう、こみ上げてくるシーンとかに外れた音楽では、シーンにひたれませんからね。
 戯画は音楽に関しては問題ありません。

 音声は、人気実力兼ね備えた声優さんを起用しているので、その当たりは問題ないのですが、声優さんの配役で好みが分かれるかも…。
 でも上手く演じられています。さすがですね^^;
 キャラとのマッチングも私は良いと思います。


<CG>
 原画はねこにゃん氏。
 パルフェ・ショコラシリーズを手がけており、戯画では有名ですね。
 さすがと言うべきか、絵の方もとても可愛らしく魅力的です。
 表情も良く、キャラが活きています。
 拒否反応を示す人は少なく、万人に受け入れられる絵柄ではないでしょうか。
 上にも書いたように、特に表情変化が絶妙で、キャラの心理状態を上手く表しており、すんなりとゲームの世界に入っていけます。
 いい仕事されてますな〜^^;

 塗りも丁寧で淡い彩色。
 背景も綺麗で、さすが老舗!と言ったところでしょうか。


<感想>
 今回特に目に付いたのは【Hシーン】ではないでしょうか。
 全部で21シーンあります。
 メインヒロイン6名に対して各3シーン(静のみ5シーンあります)。
 結合部分もクッキリと描かれています^^;
 バルド、ジュエル、ショコラ、パルフェ…戯画の過去の作品と比べても実用度で言えばピカイチだと思います。
 期待している方にはプラス評価でしょう!

 さてシナリオです。
 今回の舞台設定は似たような作品が良くあります。
 王道の舞台設定・導入部分と言ったところでしょう。
 その分中身(今後のストーリー)が、作品の出来を左右するのですが…。
 (CG・音楽・音声は開始時点で問題なし)
 良いです!引き込みます!自然に作品の中に入っていけます!
 王道ですから、先の展開は読めるのに(キャラの状況把握⇒重い設定が!⇒解決⇒happy end)目が離せません!
 すげー…やられましたorz
 「はい、ここで感動」という場所で感動してしまい、製作者側の意図にまんまとはまってしまいました。
 良い意味で、気持ちよく手のひらで踊らされてしまいました。

 さて、まずは物語りは三部構成です。
 ACT1でキャラ紹介と舞台の状況把握。
 ACT2で特定キャラの絞込み。
 ACT3で各個別エンドへ。
 この辺も良くあるADVですが、ACT1から3に掛けて少しづつ内容か薄くなっていった感じがあります。
 話が急展開&ちょっとご都合主義的なところがあると…。
 少し残念ですが、それでも上手くまとめてあり、メインキャラ6名もありがちとはいえ、重い設定を上手く活かしきり、エンディングも気持ちよく迎えられます。


<10点満点での総合評価>
 8点
 大きな起伏はないですが、上手くまとめられており、スムーズに読み進めることが出来ます。
 時間を忘れてプレイ出来る作品ですね。


お気に入りのキャラ:羽山 海巳…エェ子や…。


 …。
 ………。
 ………………………。


<真の感想(ネタバレあり)>
 先に述べた様にこの作品にはエンディングが7つ存在します。
 メインヒロイン6名に1エンドづつに、あとひとつエンディングがあります!それが茜エンドです!
 この作品での真のヒロインと言いますか、この作品に於ける救世主と言いますか、その子が茜ちゃんです!
 ハッキリ言ってこのエンディングを見ないければここまで心に残る作品とはならなかったでしょう。
 メインヒロイン6名のエンド後タイトル画面に【約束の日】が現れ先に進むことが可能になります。
 それを全部消化すると、茜ストーリーに進むことが可能になります。

 メインシナリオで出てくる【合わせ石】。
 主人公はこの石の片割れを所持しています。
 そして恋人がもう片方所持することで、例え離れていても、いつか必ず再会できるという約束の石。
 【約束の日】クリア後タイトルに片方の【合わせ石】が現れ、茜エンド後もう片方の【合わせ石】が現れ一致します。
 「感動したっ!」
 くぅぅぅぅ…、分かっているのに、製作者がここで泣けっていうのが分かっているのに、やはり泣いてしまった
 ここでこういう演出できたか…と…。
 『茜ちゃんだったのか!』とうるうるしながら画面にツッコむ。
 (人には見せたくない姿だ^^;)

 一番納得できたシナリオも茜エンドでした。
 そして夏祭りの日、崖から主人公・航を追って現われたシーンではまたしても涙が出てきました。
 本当に予想外のキャラというか伏線というか…、とにかく一途だったと…。
 もう完全に茜萌えです^^;
 素晴しかった!笑わせてくれた!そして感動させてもらった!


<オススメ進め方(かなり無茶な進め方です^^;)>
 最後に進め方は決まってませんが、私的には、
 茜エンド ⇒ メイン6名各エンド ⇒ 約束の日、をオススメします。
 (6名内では静を先に持っていった方が良いかも)

 矛盾した進め方ですが、この方がメインエンドが栄えるかなぁ、と感じました。
 茜エンドは6名見なければなりませんので、全て未読文をスキップして、内容読まずに進めねばなりませんので酷な進め方です。
 ですがこの順で仮に本シナリオを進めていたなら評価はもっと上げても良かったと思いました。


<真の10点満点での総合評価>
 9点!
 茜に加点!やられました!


お気に入りのキャラ:三田村 茜…強烈なインパクトを装備しインナーに一途さを着こなし明るさ150%!
最後に一言:「最後まで侮れませんね^^;」









   Imitation Lover     (ATFさんのレビュー)   評価: 6 
▼ タイトル Imitation Lover
▼ ブランド light
▼ ジャンル リアル純愛ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2006/01/27
▼ 購入 オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  80個(オートセーブ別)
【 エンディング数 】  3個(バッド除く)
【 ディスクレス起動 】  --


<ストーリー>
 「次のテスト、カンニングさせてくれたら処女あげるよ」
 期末テストを間近に控えた夏の日の放課後、来栖樹は一之瀬響からそう持ちかけられ、呆気にとられる。
 品行方正、人畜無害、目立たず匂わず波風立てずをモットーに生きてきた樹にとって、響はあまりにも住む世界が異なる人種だった。
 流されるままカンニングを手伝う羽目になった樹は、その結果として響が本当に処女であったと知ることになる。
 ではなぜ、それを自分にくれたのか?好意を持たれるような覚えはなく、彼女の態度からも色恋がらみの甘さは感じられない。
 セフレでもなく。恋人でもなく。
 言葉に出来ない曖昧な、相応しい例えを見つけられない“偽物(Imitation)の関係(Lover)”――。

 暑い夏の日。ミステリアスな少女に翻弄され、何事にも受動的だった樹は少しずつ変わっていく。
 若さゆえの火遊び。刹那的な逃避。持て余した性欲の発露。そこに共通することがあるとするなら、ただひとつ――
 これはとびきり真剣な、紛れもない純愛であるということ。
 偽物であれ、本物であれ、それ自体に嘘はないということ。

 「キミ、私と付き合ってみない?」
 こうして始まる、偽物の恋人関係。だがその中で、樹は徐々に響へと惹かれていってしまう。
 自分達は、本当に偽物なのか?本物になってはいけないのか?
 樹の懊悩は、深く複雑になっていく……


このホームページはGROOVERより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はGROOVERに帰属します。



<購入動機>
 とりあえず絵が気に入ったので買いました。
 リアルっぽくて綺麗で、思わず手が出ました^^;


<システム周り>
 バックログ、音声リピート、オートセーブ、クイックセーブ&ロード、オートモード、未読判定スキップ、
 シーンリプレイ、サウンドモード、CG・回想モード等々、基本的に欲しい機能は全搭載されています。
 安定しており、問題ないかと。


<音楽・音声>
 音楽に関しては、結構雰囲気を盛り上げて良かったのではないでしょうか。
 シーンにも合っていましたし、「これは凄い!」という感想はありませんが、別段問題はないかと…。
 トータル結構良かったかな?という具合かな。
 それにしても、OPテーマがどう聞いても浜崎あ○みです。
 OHPから無料DL出来ますので、是非聞いてみてください。
 (PR:榊原ゆい 4thシングル『Imitation』定価:1,500円税込/(1,429円税抜))
 本当にありがとうございました^^;

 音声に関しては男キャラ女キャラ問わず、秀逸。
 登場キャラが少ない分、素人声優が入り込む余地がなかったのかなぁ^^;
 こういうシリアス系は声優さんのウェートが重要になってきますので、ナイスチョイスではないかと。


<ストーリー評価>
 SEXから始まる恋もある。
 恋愛感情⇒SEXがあるなら、SEX⇒恋愛感情があってもおかしくはありません。
 と、難しいテーマを掲げていますが、なにぶん短い。
 深く考えないでプレイしたほうが良いかもしれません。

 一言で言うなら「あっさり短時間プレイ用のストーリー」でしょうか。
 同メーカーの「群青の空を超えて」や「PARADICE LOST」と比べると、1プレイにかかる時間が短く、お手軽に遊べる分、シナリオが薄いなぁと感じてしまいました。
 特に大きく笑ったり泣いたりシナリオではなかったように思います。


<エロス>
 「リアル純愛ADV」ということで、そこまで期待していなかったのですが…、見事に期待を裏切ってくれました^^;
 ぶっちゃけ、このゲームはストーリーよりかこっちメインだと思います。
 メインヒロインが3キャラしかいないのに回想モードのHシーン個数が一般的なコレ系のエロゲより多いです^^;
 まぁ、全部が全部本番ではないですが…。
 声優さんの上手さも相まって、かなりH度が高く、ハァハァ出来るかと^^;
 尺が全体的にやや短いですが、まぁ、数でカバーということで。


<感想>
 絵が気に入って、ちょっと何かのあいまに遊ぶ分には買いで良いかと思います。
 ただ、エロであれストーリーであれ、どちらかに必要以上何かを求めてしまうと、ちょっとしょんぼりするかもしれません。
 個人的にはCGの綺麗さ(特にイベントCG)、ちょっとエロを期待しつつもシナリオも…と言うことで購入したので、特にハズレを引いたとは思いませんでしたが、メーカーが謳う「エッチでポップで切なくて、ちょっとだけ感動できる――そんな作品」という謳い文句は、どう受け取ればいいのか難しいですが、ちょっと大げさかなぁと…。


<10点満点での総合評価>
 6点
 う〜ん…、読みゲーとしても抜きゲーとしてもちょっと中途半端な感じがします。
 まぁ、逆にとっつきやすいかもしれません。
 バランスが取れているとも言うかもしれません。
 でも、どっちつかずのような…。
 少し辛めの評価なので…6.5点くらいかも…。

 説明ストーリーとか導入部は物語に引き込む要素を持っているのですが、最後まで続かなかったかなぁ…。
 プレイした人の感じ方によって評価が分かれる作品ですね。
 他の方は結構良い点数つけているみたいですし、気になった方は要チェックかも。


お気に入りのキャラ:一之瀬響
最後に一言:「ightは読ませゲーの方がいいなぁ…。」