プリンセス小夜曲(セレナーデ) (たろんなーどさんのレビュー) | 評価: 6.5 |
▼ タイトル | プリンセス小夜曲(セレナーデ) | ||
▼ ブランド | すたじお緑茶 | ||
▼ ジャンル | 悪育成ちょうきょーADV | ||
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | ||
▼ メディア | DVD-ROM | ||
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | ||
▼ 発売日 | 2005/11/25 | ||
▼ 購入 | プリンセス小夜曲 / オリジナル特典 Getchu.com | ||
【 CG観賞モード 】 | あり | ||
【 シーン観賞モード 】 | あり | ||
【 BGM観賞モード 】 | あり | ||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | ||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピート機能あり) | ||
【 選択肢リターン機能 】 | なし | ||
【 オートモード 】 | あり | ||
【 ヒント機能 】 | なし | ||
【 セーブ数 】 | 100個 | ||
【 エンディング数 】 | 5個(バッドエンド除く) | ||
【ディスクレス起動】 | 可 |
<あ・ら・す・じ>
今から遠い昔、あるいは未来かもしれない世界。
緑豊かなアルメダ王国には二人の王子がいた。
勇敢なるレオニス王子、心優しきアル王子。
王太子ととして立てられていたのは年下ながら身分の高い母を持つアル王子だった。
レオニス王子は一計を案じ、狩にかこつけてアル王子を暗殺しようとする。
目論見どおり森で崖から落ち行方不明になるアル王子。
しかし、アル王子は"白の塔"の住む魔女、サーシャによって助けられる。
それから5年後……。
魔法使いの弟子として育てられたアル王子は復讐のために立ち上がる。
そのために"悪の魔法使い"を目指すアル王子。
しかし、根本的に"いいひと"な彼は何をしても英雄になってしまうのだった。
<キャラクター紹介>
リーナ・フォン・エトロマス CV:みる
エトロマス王国の王女でアルの幼馴染で許婚。
やや病弱で箱入り娘はあるが、心優しいプリンセス。
アル王子が死んだ事になっている為、レオニス王と結婚することになる。
シャロット・フォン・デム・ディランド CV:大波こなみ
軍事大国ディランド帝国の皇女。主人公の幼馴染兼婚約者。
"戦乙女"として育てられた為、戦士としての能力は一流。
主人公に対してはすぐに手が出るが主人公とリーナのことは大切に思っている。
セルフィ CV:涼森ちさと
エルフ族の族長の娘で、古の盟約によりアルメダに駐屯する弓兵隊の隊長。
エルフ族の例に漏れず長命で、弓の腕と精霊魔法に優れる。
性格的には軽くてノリがよく、主人公のことをからかって遊んでいる。
ユイシス・デ・ラ・クォンカス・ド・アルメーダ CV:草柳順子
主人公の兄、レオニスの正妻で神聖クォンカス公国の出身。
神聖魔法の使い手であり、敬虔な神官であるが、お化けは苦手。
アル王子暗殺の際、図らずも手を貸すことになったことで後悔に苛まれる。
サーシャ CV:AYA
"魔の森"の奥深く、"白の塔"に住まう偉大なる古の魔法使い。
かつて神々に挑み精神と肉体を分けて白の塔に封印され、星遊体として活動している。
主人公のことを助け、立派な悪の魔法使いとして育てることになる。
アル 主人公・リネーム不可
アルメダ王国の元王太子で、公式には死亡した事になっている。
現在は意識をホムンクルス体に写しているため、外見は5年前のままである。
基本的には純真無垢で素直な性格であり、ショタ属性にはたまらない……らしい。
このホームページはすたじお緑茶より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はすたじお緑茶に帰属します。
<システム周り>(ver.1.00)
修正ファイルはありませんが、機能強化用のパッチがあります。
これからプレイされる方はあてておいて損は無いでしょう。
選択肢型AVG+調教SLG。
昼間はシナリオを読んでいき、選択肢で好感度を上げていくタイプのオーソドックスなAVGで、夜はヒロインを選んで行為を繰り返してHシーンのレベルを上げていく調教SLG。
基本的のこのサイクルで進行していきます。
選択肢は基本的にヒロイン名ですし、ゲームとしての難易度はほとんどないです。
調教SLGモードも特に難しいことは無く、1回の攻略ごとに1人のヒロインをコマンド総当りで十分コンプで切る出来。
調教シーンは調教SLG部分を切り離した「フリーちょーきょーモード」でも回収できますし、こちらも難易度は皆無と言ってよいかと思います。
また、ゲーム画面はテキストボックスがキャラの立ち位置に合わせて開くタイプで、マンガの吹き出しに近い感覚のビジュアル化したウィンドウです。
立ち位置なども実際の配置に近い感じで全画面を上手く使い、キャラの大きさで遠近法を示して見たりと、背景+立ちCGというオーソドックスな形式の中では最大限の工夫が見られます。
それ以外の詳しいシステム周りは上記参照。
基本的な部分は全て丈夫にポップアップウィンドウで収納されていますし、使いやすいシステム回りでした。
その為、取り立てて不便な点は感じませんでした。
このゲームの最大の特徴は、AVGパートモードと調教SLGモードを「ちょーきょーおまかせモード」と「フリーちょーきょーモード」を使い分けることで、完全に分けることができると言うことです。
まぁ、どちらかだけを楽しみたいと言う方には便利な機能なのではないでしょうか。
ゲームのプレイ時間は初回プレイが声を聞いて15時間〜20時間程度。
共通ルートがやや多いので2周目以降は短縮できますが、それでも個別ルートとHシーン調教モードが比較的多いので8時間程度は掛かるかと思います。
スキップを併用してさえやや長い感じを受けますので、日常のコミカルな描写がツボに入らない方には、やや長すぎてつらい感じを受けるかも…。
特に、調教と調教の間に日常描写が多く入りますので、それ"だけ"を楽しみたい方は「フリーちょーきょーモード」をプレイした方がよろしいかと。
<音声>
主要キャラは男性を含めてフルボイス。
他のキャストは以下のとおりです。
ぽけ:鳥山朋一
もん:盛啓介
レオニス:広野大地
大臣:後野祭
ミディア:吉川華生
カレン:井村屋ほのか
男性キャラ含めて皆様演技は問題なくレベルが高いですね。
特に大臣とレオニスの悪役らしい演技はクライマックスで話を盛り上げます。
もちろんヒロイン陣もコミカルな場面からシリアスな場面まで問題なくこなしておられます。
個人的には脇役ですが、吉川華生様のミディアが自称する「Ernest Knight」が妙に巻き舌なのが気になりました。
いや、他の英語がいかにも日本語英語と言う感じなので余計に^^;
Hシーンもフェラ音等も全キャラきちんとあり、頑張っておられますし、ネームバリュー通り信頼できる声優さん達でした。
<音楽>
全38曲、うちボーカル曲2曲。
OP「power of love」(Vo.真理絵)、ED「君と二人で」(Vo.みるくくるみ)。
OPは割合ノリの良い、いかにもエロゲソングと言う感じです^^;
しかし、柔かいボーカルと合わせて明るい感じが良いです。
あえていうなら余りファンタジーらしくないのが難点でしょうか。
EDは落ち付いた曲調で、力のあるボーカルと合わせて余韻を上手く残しています。
ただ、このEDが流れるシチュエーションには少し合っていないかな?とも思いました。
ちょっと落ち着きすぎかな?
BGMはどちらかというとポップでライトな感覚のボーカル曲と異なり、いかにもファンタジー系のゲームで使われそうな重厚感を出した曲が多いです。
本当に重いと言うよりは、ゲーム曲らしく、と言う感じですが、ゲームの雰囲気には意外に合っていると感じました。
また、Hシーンの曲も複数用意されていたりと、曲数の多さからも分かるように比較的場面場面に合った曲が掛かっていたように感じます。
そういう意味では曲の使い方は上手かったのではないでしょうか。
<CG>
原画は美弥月いつか氏。
顔の造形がかなり平面的な印象を受けるのが残念と言うか最大の特徴と言うか…。
表情の付け方などは比較的安定しているだけに、個人的にはもう少し立体感のある造形にして頂きたかったかなと思います。
ただ、それを差し引いてもバランスの悪い絵も見られましたし、個人的にはこのゲームの最大の欠点でした。
そういう意味で癖の強い絵柄ですので、好きな方もいらっしゃるかかとは思いますし、OHPのサンプルCGやキャラ紹介を見て確認されるのが良いかと…。
枚数は差分含まず120枚。
神話やコミカルなディフォルメ絵などにも枚数が裂かれており、ヒロイン一人当たりは16〜20枚程度です。
そのうち3分の2以上はHシーンのグラフィックとなっています。
とりあえずシステム周りで書いたように立ち絵とテキストボックスが上手く使われているので日常シーンの立ち絵はそれほど不足を感じませんでした。
Hシーンは1回当り1〜2枚+差分と言う感じなので、もう少し頑張ってくれても良いかな、とも思いましたが、シーン数を考えれば仕方ないかもしれません。
<Hシーン>
ヒロインあたり33から41程。
サブ扱いのヒロインに1コあり、計149シーンです。
各キャラ、1シーン以外はいずれも調教SLGモードでのシーンとなります。
立位や騎乗位などのシーンを何度かプレイすることで、徐々に各シーンのレベルが上がるとともに、他のシーンが増えていくと言うオーソドックスな形式です。
1シーンあたりの尺はまぁまぁ長いですし、声優さんもかなり頑張っておられるので、その点については安心出来るのですが、やはりシーン数が多いせいもあり、進め方によっては会話の整合性が微妙に取れていなかったり、CG上では服装が脱いで⇒また着てという風になっていたりと幾つか不自然な点があるのは残念なところです。
正直、個人的には絵柄と合わせて余り魅力的ではなかったですが、上記のようにシチュエーションは色々取り揃えていますし、声優さんの演技も上々なので、絵がツボに入れば悪く無いと思います。
AVGパートが長いこともあり、ヒロインの魅力も描写されていますしね。
ただし、基本的には調教といっても和姦オンリーなのでその点はご注意(安心?)ください。
<感想>
オーソドックスな剣と魔法のファンタジーという世界設定は最近却って珍しいような気もします。
そんなファンタジー世界で復讐に生きる王子のお話。
とはいえ、基本的なシナリオのラインはコミカルなドタバタ劇と言う風情。
ヒロイン全員がそろってからは一つの塔で寝起きするヒロインたちとファンタジー世界の様々なイベントをこなしていくようなオーソドックスなAVG的な展開となります。
シナリオ自体も全体としては主人公の復讐というメインのテーマはあるものの、割合ラストに近い部分に行くまではむしろファンタジー世界で日常生活を送るという感じでの柔らかくコミカルな話が進みます。
そんななか、主人公はホムンクルス体として、魔法を使った代償として夜には調教と称してHをする…と言うのが基本的な展開になっています。
日常シーンがコミカルでテンポがよいだけに、毎日Hシーンが挿入されることで、やや全体のテンポを疎外している部分もありますが、シナリオを楽しみたい方のためにHシーンはスキップする「ちょーきょーおまかせモード」も搭載しています。
Hシーン自体は一つ一つを取ればそれほど長すぎず短すぎず、雰囲気を壊すようなこともないのですが、割合同じシーンを何度か見る必要があったり、1日に5シーンくらいは見ておいた方が良かったりするので、流石に少々シナリオ部分とテンポと言う意味では食べ合わせが悪いかと。
AVGとしては日常シーンのテンポがHシーンでそがれる感覚はありますし、SLGとしてはAVGでHシーン回収のテンポがそがれると言う感じです。
スキップしたHシーンは「フリーちょーきょーモード」で回収する事も出来ますし、そういう意味ではシナリオとHシーンのドチラもバランスが取れています。
反面、この構成から分かるように、シナリオとHシーンの間に強力な因果関係は全く無いので、そういう意味では、エロゲーとしてシナリオで見せたいのかHシーンを見せたいのか分かり難いとも言えます。
とはいえ、個人的には魔法が当たり前に存在する、RPGのようなオーソドックスなファンタジー世界が非常にツボに入りました。
エルフの使う魔法はきちんとエルフ語になっていたり、魔法やアンデッドも含め、ファンタジー"らしい"細かい日常描写は特に優れています。
こういった日常的なシーンを積み重ねることで世界を描写する手法の場合、どうしても話のスケールが小さくなってしまいますが、このゲームの場合、最終エンド扱いのエンディングを上手くスケールの大きなメタフィクション的なオチをつけていて、上手く世界全体を描写していると思います。
トータルで言えば、それぞれのバランスは良い作品ではないでしょうか。
ただ、その組み合わせにやや難はあるかな?とも思えます。
しかし、全力でユーザーを楽しませようとしている点は個人的には高評価しても良いでしょう。
絵がちょっとクセがあるのは難点ですが、それ以外の要素はバランス良く色々楽しめる良作なのではないかな、と思います。
既存のファンタジーやRPGに対するユーザーの知識を下敷きにしているとはいえ、非常にしっかりとした世界観を構築しているので、コミカルな日常描写が生き生きとしており、ファンタジーの日常生活を楽しめる作品では無いかと思います。
<10点満点での総合評価>
6.5点
絵がツボに入れば個人的には文句なく良作だったのですが……。
とはいえ、丁寧なつくりには好感を覚えます。
お気に入りのキャラ:セルフィ…やはりファンタジーといえばエルフですね♪
最後に一言:「個人的には王道ファンタジーならドワーフも欲しかったりします。」
モノごころ、モノむすめ。 (GPさんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | モノごころ、モノむすめ。 | ||
▼ ブランド | May-Be SOFT | ||
▼ ジャンル | 擬人化娘ドタバタ萌えっちアドベンチャーゲーム | ||
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | ||
▼ メディア | DVD-ROM | ||
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | ||
▼ 発売日 | 2005/11/25 | ||
▼ 購入 | モノごころ、モノむすめ。 / Getchu.com | ||
【 CG観賞モード 】 | あり | ||
【 シーン観賞モード 】 | あり | ||
【 BGM観賞モード 】 | あり | ||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | ||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(バックログでの音声再生あり) | ||
【 選択肢リターン機能 】 | なし | ||
【 オートモード 】 | あり | ||
【 ヒント機能 】 | なし | ||
【 セーブ数 】 | 80個+オートセーブ1個 | ||
【 エンディング数 】 | 10個 | ||
【ディスクレス起動】 | 可 |
<ストーリー>
ごくごく普通の学生である主人公「向塚宏明」。
ちょっと変わったところといえば、物を人一倍大切にすることぐらい。
姉と妹と共に、さして変わらない日常を送っていた。
そんなある日、自分のパソコンに怪しげな添付ファイル付きのメールが届く。
何かえも言われぬ思いに引き寄せられ、ファイルを開くと突如強烈な発光と共に、パソコンが可愛らしい女の子へと姿を変えてしまう。
摩訶不思議な現象に驚く主人公。
「モノをヒトに変える『擬人化』という能力が備わった」とパソコン娘(後にアコと名付ける)は言う。
擬人化した女の子たちは皆、いつも大切にしてくれる主人公に極めて従順。
そんな彼女らに居ても立ってもいられず…。
その最中、主人公のクラスに「葉月メノウ(はづき めのう)」という転入生がやってくる。
メノウは主人公のことを「婚約者」と言ってはばからないが、当の本人は全く記憶にない。
自分を取り巻く女の子たちに翻弄されつつちょっと変わったドタバタHな日常が、今はじまる。
このホームページはMay-Be SOFTより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はMay-Be SOFTに帰属します。
<作品概要>
「へんし〜ん」、「へんし〜ん2」につづく、May-Be SOFTの「モノ」シリーズ第三弾。
ものを大事にする主人公向塚宏明と、不思議な力で擬人化(人の姿になること)した彼の持ち物が繰り広げるドタバタコメディ。
<CG、ビジュアル>
原画はあかざ氏。
何もいうことはありません、どのヒロインも超キュートです。
特に頭に本を乗っけていたり、モビ○スーツを纏っていたり、と癖のあるキャラクターばかりの本作では、絵は重要です。
これだけクセの強いキャラクターでも見た目がこれだけ可愛いと、それほど抵抗なく受け入れられるでしょう^^;
<音楽>
歌含めて、全9曲。
軽いノリのドタバタコメディなので、これくらいでもそんなに気にはなりません。
しかし、メノウルート(なぜかこれだけ感動路線の良い話)だと、たったの9曲というのがネックになります。
あんな良い終わり方をして、いきなりエンディングがオープニングと同じ「Mo-no」では雰囲気を損ねてしまいます。
せめてここだけでも専用の曲を用意して欲しかったです。
<内容>
「自分の持ち物が可愛い女の子に」という「擬人化」。
主人公がモノになっていた「へんし〜ん」とは違い、今度はモノがヒロインになります。
本作でまず目に付くのがキャラクターの個性。
パソコン、枕、辞書、果ては妹のパンツまでもが女の子の姿になった通称「モノ娘」達は見た目だけでなく行動も非常に愉快。
特に言動にモノの特性が残っているところが非常に面白かったです^^;
例えば、パソコンが擬人化するとメモリとハードディスクの増設をねだり、枕が擬人化すると膝枕が得意で自分も寝てばかり…、とどのキャラも「ああ、なるほど」と思わせてくれる設定や言動はなかなか巧いです。
人間キャラは、ボケているのに妙なところでしっかりした姉の紗夕(さゆ)、自ら「不思議系」と称する婚約者のメノウ、唯一のツッコミ役の妹の茉莉音(まりね)とこちらも個性では負けていません。
これらの個性的なキャラとのドタバタコメディは非常に面白いものでした。
とりたてて凄いことが起こる訳ではありませんが、日常的な中で個性のあるキャラクターとテンポの良さには制作者の実力が伺えます。
お話が良いとそのぶんエロが犠牲に…、というのがエロゲーの常ですが、本作はそんなことはありません。
アブノーマルなプレイはないものの、あかざ氏の絵と無修正淫語を武器にかなりの高レベルなものに仕上がっています。
モノ娘達は皆持ち主の主人公大好き、Hも大好きなので抵抗無しでHに望んでいるところが非常に良い(o゜▽゜)o
また、普段はコメディでもHシーンは真面目にやってくれるところも好印象です^^;
さらに人間(茉莉音、紗夕、メノウ)は最後までHシーンはお預けだったのも、モノ娘たちと差別化が図れていて良し。
ついついモノ娘たちと同じノリで人間側も最初から絡ませちゃいそうなところを、そうしなかったのは好判断だと思います。
エロといえば、Hシーンに所々挿入されるアニメーションも見所の1つ。
普通のグラフィックにコンピューター演算をかけて…、と、まぁ公式サイトで一見してみるのが一番でしょう。
是非確認してみてください。
細かい部分まで動いてくれるのと、立体感がある点が大きな特徴です。
画質がもう少しよければ言うこと無しですが、ちょっと次世代の雰囲気を漂わせたアニメーションは今後も期待大です。
<10点満点での総合評価>
8点
質の高いコメディと濃厚なエロとレベルの高い次元でまとまった良作。
プレー時間もお手ごろ(15時間前後)ですので、プレーしていない方は是非。
お気に入りのキャラ:葉月メノウ…彼女のシナリオは、不覚にも感動してしまいました。
最後に一言:筆者のPCも擬人化してくれるといいなぁ…。
秋色謳華 -秋色恋華ファンディスク- (Houndさんのレビュー) | 評価: 6.5 |
▼ タイトル | 秋色謳華 -秋色恋華ファンディスク- | |
▼ ブランド | パープルソフトウェア | |
▼ ジャンル | 学園恋愛ADV | |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | |
▼ メディア | DVD-ROM | |
▼ 定価 | 税込\5,040(税抜\4,800) | |
▼ 発売日 | 2005/08/12 | |
【 CG観賞モード 】 | あり | |
【 シーン観賞モード 】 | なし(というか必要性はあまりなし) | |
【 BGM観賞モード 】 | あり | |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートあり) | |
【 選択肢リターン機能 】 | あり | |
【 オートモード 】 | あり(文字単位・ページ単位での調整可能) | |
【 ヒント機能 】 | なし | |
【 セーブ数 】 | 90個+クイックセーブ1個 | |
【 エンディング数 】 | 6個 | |
【 ディスクレス起動 】 | 可 |
<収録内容>
各ヒロイン達の後日談、Hなおまけストーリーなど多数収録。
本編では攻略できなかったキャラクターとのストーリーも…。
また、スクリーンセイバー/ボイスクロックとおまけのデスクトップアクセサリーも収録されています。
<購入動機>
前作「秋色恋華」が良作でしたから、ファンディスクとして買い!という理由です。
<システム>
修正ファイルがあります。
葵の立ち絵を一部修正。
背景鑑賞の『志伸』の名前が違ったのを修正。
伊吹のアフターの特定箇所でセーブしたデータが、ロード後に落ちる症状を修正。
Windows98/Meなどの一部の環境で、動画部分の処理速度が著しく低下する症状の改善。…など。
本製品にはコピー防止技術に『Alpha-ROM』を採用してあります。
誤爆等にはご注意を^^;
その他システム面では、ほとんどの機能は揃えあるので問題なし。
このメーカーのシステム面は信用に値するものだと思います。
初回の起動のみDVDが必要となりますが、その後はディスクレス起動可能です。
<CG枚数>
各キャラクター、アフターストーリーで1〜2枚、Hシーン3枚くらいです。
<音楽>
今回のOP曲は前回に比べれば…ですが(前回が素晴らしすぎた?)、それでも結構良い曲です。
今回メインとなる翼の気持ちを良く表した歌詞ではないでしょうか。
ED曲は…、前回と同じですね。
でもあまり印象に残ってないです。可も不可もなしといったところ。
プレイ中の曲は前作とほぼ一緒かな?
ゲームの雰囲気を良く表しているのではないかと。
前回の曲の雰囲気が好みに合ったなら問題なしです。
タイトル時のデモが結構良い出来なので、起動したらしばらくほおっておいてください^^;
面白いですよ♪
<音声>
全体として、前回からのキャスト変更はありませんので、前作が大丈夫な人なら問題なし。
(というかファンディスクなので、前作を気に入った人が買うのだろうけど^^;)
皆さん、レベルの高い演技をしております。
戸倉翼[文月かな]
今回のメインヒロインともいえるキャラ。
姉とは正反対ともいえる雰囲気ですが、やはり姉妹。
幼い中にも強い芯を感じさせるこのキャラを過不足なく演じています。
今回は彼女のHシーンもあるのですが、及第点を与えられる演技だと思います。
南条伊吹[佐々留美子]
このキャラクターは結構特徴があるので演じるのは難しい部類に入ると思われるが、見事に演じています。
ただ、特色のあるキャラであるがゆえに、日常会話とHシーンとの差異があまり感じられません。
まぁ、喘ぎ声はしっかりとしていますので実用性も問題なしです。
世良香澄[AYA]
お嬢様キャラで、その雰囲気を壊さずに上手に演じています。
Hシーンでも感情が入っていて良いです。
全体的に優しい雰囲気での喋り方になっています。
戸倉真由[大花どん]
硬派、です^^;
しっかりとした芯を持ったこのキャラの特徴を壊すことなく演技されています。
キャラの性質上仕方ないとは思いますが、時には棒読みの様な印象を受けます。
しかし、そんな中にも強い意志を感じ取ることが出来ます。
Hシーンでは豹変…とまではいきませんが、喘ぎ声・恥ずかしがり方など上手に演じています。
佐川英里子[美咲ゆうか]
何故かあまり人気がないという不遇のキャラ。
だからといって演技がまずいというわけでは決してなく、むしろレベルが高い部類に入ります。
ただ、今回はチャイナドレスでのコスプレHがあるのですが、語尾に「〜アル」をつけた喋り方はなんだか聞いていて恥ずかしい…。
何でこんな喋り方をさせるのだろう…。
新山葵[木村あやか]
レベルの高い声優陣の中でも群を抜いて上手い!個人的にはかなり好きな声優さんです。
日常でもHシーンでもめりはりの効いた素晴らしい演技をこなしており、聞いていて楽しくなってしまうくらい演技力が高いです。
今後の活躍を期待しています。
<感想>
各キャラクターにアフターストーリー、そしてHシーンが1話ずつ収録されています。
翼に関してはメインシナリオ攻略後にアフターストーリー(Hシーンあり)が追加されています。
全部の話を見終わると、「なぜなにあきいろ」が追加され、葵と伊吹が司会進行役となり作品中の各キャラクターの疑問点などを解明していくコーナーが追加されます。
以下キャラ別の感想を…。
伊吹
アフターストーリー(以下AS)は全ての目標を達成した伊吹が目標を見失い、ダメダメモードに入ってしまったのを主人公が試行錯誤しながら新しい目標を見つけさせるというお話です。
とにかく伊吹がダメダメになっています。
もっとやる気だせよ!と言いたくなる程です^^;
最後は消化不良の感が否めませんが、笑えるシナリオになっています。
Hシーンは前作に出てきた100倍クリームがパワーアップした1000倍クリームを使ったプレイとなります。
まぁ、媚薬使ってますから二人とも積極的で、実用性もまずますといったところです。
香澄
学校でお嬢様している香澄に対して、主人公が本当の自分を見せなくてもいいのか?と訴えかけるお話。
内容はあまり印象に残らなかったです。
香澄の葛藤する心が描かれていた…訳でもなく、中途半端な感じがしたのが原因かと…。
Hシーンは前作に登場したモーモーエプロンを使ったプレイです。
裸エプロンというやつですね^^;
好きな人にはたまらないですね♪
真由
真由の可愛いやきもちのお話。
テレビで活躍する葵に対抗心を燃やし、真由がちょっとしたイメージチェンジをし、それに対する主人公の反応は…。
結局は自分らしさを大事にすることが一番ということが感じ取れるシナリオです。
Hシーンは彼女のバイト先である牛丼屋での制服プレイとなります。
慣れないシチュエーションでのHに恥ずかしがる真由が見れ、実用度はなかなかといったところ。
英里子
葵と英里子のコスプレ合戦です。
そして最後には主人公と英里子の絆が深まります。
………、話がつながっていませんが大まかに言えばこんな感じです。
正直あまり印象に残っていません^^;
Hシーンについてはチャイナドレスのコスプレです。
チャイナはいいけど言葉遣いまで変える必要があったのかと…。
無理矢理な感じで語尾に「〜アル」をつけるのは関心しません。
そのせいで実用性低めって感じです。
葵
新山兄妹がバカを言い合いながらも、二人の絆を深めていく物語になっています。
兄妹という家族の形から、また新しい形としての家族になるための決意を主人公が固めていく過程が描かれています。
個人的に今回のASの中で一番感動できました。
Hシーンは久しぶりに顔を合わせた二人が我慢できずに学校でやっちゃうというお話^^;
見られるかもしれないというスリルが二人を興奮させて…とはいかず、二度程途中で邪魔が入り中断されます。
最後には葵が一人暮らししていた部屋でHする訳ですが、二回の中断があるためどうにもテンポが悪いです。
そのため実用度は少々低めという印象を受けました。
絵は丁寧・綺麗に描かれているだけに惜しいです。
ちなみに彼女の物語中にふ〜みんとのHシーンに進む選択肢があります。
内容はこの作品の中では珍しく、ちょっと凌辱系。
話しの展開が無理矢理っぽいですが、(ネタバレ)妄想(ネタバレ終了)ですから^^;
演技自体は問題なく実用性もそこそこです。
翼
今回のメインともいえる彼女。
彼女の物語が一番ボリューム的にも長くなっています。
内容は真由と親しくなった主人公と一緒に過ごしていく中で、姉と主人公をくっつけようとしながらも、身近な男性である主人公を今は亡き父親と重ねながら徐々に惹かれ始め…というお話。
内容的には毎日真由と翼、そして主人公で毎日を楽しく過ごす、という感じですが、段々とマンネリ化してしまうのは否めません。
彼女達の会話が見たい、というファンディスク的な期待には最低限応えていると思いますが、特別面白い・感動するといった感じでもありません。
Hシーンについてですが、これは賛否両論だと思います。
個人的にはPurple Softwareもなかなかやるなあ、と思いましたが…。
(ネタバレ開始)Hシーンは翼単体ではありません。主人公と翼と真由の三人です。
二人とも主人公に好意を寄せているとはいえ、少し展開が無理矢理な気がしました。
しかし、そんな中でも戸倉姉妹らしさは失われてはいませんでした。
二人分の初めてを行う訳ですが、だから片方ずつ短くなっているという訳ではなく、尺の長さもまあまあだと思います。
(ネタバレ終了)
この内容を受け入れられるか受け入れられないかで、この作品に対する評価は大きく変わってくるのではないでしょうか。
<10点満点での総合評価>
6.5点
FDとして及第点の出来、という意味でこの点数。
FDとして可もなく不可もない、といった印象。
上記のネタバレを受け入れられれば購入しても問題無しです。
(たいしたことない、逆に嬉しいと思う人もいれば、そうでない人もいるということで…)
お気に入りのキャラ:新山葵…声優さんも含めて…。このキャラが出てくるシーンは聞いていて本当に楽しいです♪
最後に一言:「で、蘭子さんは攻略できないの…?」