憂(うい)ちゃんの新妻だいあり〜 (とっぷがんさんのレビュー) | 評価: 8 |
▼ タイトル | 憂(うい)ちゃんの新妻だいあり〜 | |
▼ ブランド | ザウス【純米】 | |
▼ ジャンル | いちゃつきADV | |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | |
▼ メディア | CD-ROM | |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |
▼ 発売日 | 2004/05/21 | |
▼ 購入 | 憂ちゃんの新妻だいあり〜 / Getchu.com | |
【 CG観賞モード 】 | あり | |
【 シーン観賞モード 】 | あり | |
【 BGM観賞モード 】 | あり | |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(ホイール対応) | |
【 選択肢リターン機能 】 | なし | |
【 オートモード 】 | あり | |
【 ヒント機能 】 | なし | |
【 セーブ数 】 | 50個 | |
【 エンディング数 】 | 3個 | |
【 メディアレス起動 】 | 不可 |
<あらすじ>
「フローラリア」の物語から数年後。
橘洋介と白瀬憂は、青央学園卒業と同時に結婚しました。
洋介は大学生。憂は専業主婦&花屋でアルバイト。
生活費は洋介の父親から。憂のバイトは将来のことを考えて。
2人は洋介の家で2人暮らし・新婚生活の真っ最中。
その熱々新居には今日もたくさんの女性が訪れます。
洋介のイトコ「国府田千夏」、幼なじみの「麻生鈴音」。
憂の母親「白瀬和」、バイト先の女主人「菊川晴子」。
その上、洋介の父親「橘京介」や悪友の「沢渡茂」なども混ざって大騒ぎ。
果たして、洋介と憂のラブラブ新婚生活はどうなってしまうのか!?
<キャラクター>
橘 憂(たちばな うい) CV:清水香
洋介のことが大好きな新妻。
現在は専業主婦兼花屋「晴屋(はれるや)」でのアルバイト。
他人から「奥さん」と呼ばれると嬉しがって転がりまくる。
国府田 千夏(こうだ ちなつ) CV:大野まりな
洋介の母方のイトコ。
洋介のことは「お兄ちゃん」と呼ぶ。
明るくて元気な青央学園1年生。吹奏楽部所属(クラリネット)。
子供の頃、洋介とキスの経験があり、憂との結婚を快く思っていない。
麻生 鈴音(あそう すずね) CV:長崎みなみ
洋介の幼なじみで、姉・母親代わりだった女性。
実は肉体関係もあった。
青央学園・数学教師。園芸部顧問、青央美人教師トリオの1人。
新婚家庭を意味もなく強襲する困った姉。
現在、彼氏募集中。
菊川 晴子(きくかわ はるこ) CV:橘裕美
憂のバイト先「晴屋(はれるや)の経営者」。
超がつくほど人のいい夫婦で、憂にとっては理想に近いタイプ。
熊のような外見をした寡黙な主人とカメの歩みよりものったりとした性格の奥さん。
このホームページはザウス【純米】より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はザウス【純米】に帰属します。
<購入動機>
フローラリアの事実上の続編であろう本作、当然気になります。
フローラリアで登場した数々の魅力的なキャラ達がどう成長したかというのが楽しみ。
<ゲーム概要>
ゲームスタイルは、会話選択形式のオーソドックスなADVゲーム。
ゲーム期間は、4月から12月までの約9ヵ月間ですが、イベント発生日のみ自動進行していきます。
攻略対象キャラ……という概念はありません。
過去(フローラリア)に攻略した特定キャラとの長〜い後日談的な物語です。
ですので、シナリオは延々と続く1本道という構成になっています。
選択肢は主にEND分岐、えちぃシーン発生・CG回収用で、汎用Hを除けば全部で約45個くらいです。
選択の仕方によってENDは3つに分岐しますが、前述の通りシナリオは言わば強大な共通ルートに等しいため、SKIPを使っても1回当たり相当な時間(約1.5時間)がかかり、END回収は結構骨が折れます。
難易度は普通ですね。
プレイ時間は、OPが1時間、初回ルート18時間、END回収2回で3時間、おまけシナリオ4話で2時間、ダウンロード追加エピソード6話で2時間というところでしょうか。
※CVすべて聴いた場合
<システム補足>
メディアは、CD-ROM2枚。
インストールで使用するHDDは、約900MB。
ゲームの起動時は、認証のためCDを必要とします。
メニューは一通り揃っていて、特に足りないと感じたものはありません。
画面も800×600で見やすく、使い勝手もまずまずなシステムだと思います。
…【こればっか…(^_^;)】
「詩乃先生の誘惑授業」で挙げた、メッセージ履歴がいきなりスクロールを回しても開かない点は改善され使い易くなりました。
それ以外は今までと同様のエンジンですね。
修正パッチがあります。(2006年2月5日現在)
特定の環境でのインスト不具合対応のようですが、インストができれば問題ないかと。
エンジンの動作は安定していて、特に異常終了はしなかったです。
テキスト関係も誤字・脱字はあまりありませんでした。
システムは相変わらず安定しています。
<音楽>
音楽鑑賞モードは全部で25曲。
内、ボーカル曲が2曲、「フローラリア」からの転用が3曲あります。
OP曲「まりっじ」は、曲:Matur Suksemaさん、詞・ボーカル:吉田奈穂子さんです。
「フローラリア」のOP曲「恋の花」と同じ布陣ですね。
ドラム、E.ベースでリズムを刻む、ややアップテンポの曲調。
BASSドラのせわしないリズムが、にぎやかな印象を与えます。
そして「恋の花」と同様、金管楽器(トランペット)がバックを盛り上げます。
『パ・パ・パ、パヤパヤ♪』だった「恋の花」に対して、この曲は『パ・パ・パ、パ〜ヤパ〜ヤパ〜〜ヤ、パ〜ヤヤヤン〜♪』という感じでボーカルを誘導するのが特徴的です。
…【いや、分かりにくいだろ…(-_-;)】
吉田奈穂子さんのファルセットも良い感じ。
更に「おお〜っ」と思ったのはこの曲への入り方。
結婚行進曲からのコンビネーションで奏でられるこの曲は、かなりのインパクトを感じました。
END曲「恋をしようよ」は、詞:吉田奈穂子さん、曲:Matur Suksemaさん、ボーカル:清水香さんです。
しっとりしたイントロからドラム、E.ベース、鍵盤、金管と、徐々に賑やかになっていくややアップテンポの曲調。
『清水香』さんの歌声は初めて聴きましたが、何と言うか上手すぎないのが良い点ですね。
いや、決してけなしているのではなく、隣に住んでいる優しいお姉さんとカラオケに行ったときに聴ける歌声という感じです。
…【だ・か・ら、分かりにくいだろ…(-_-;)】
言い換えると、親近感がわく歌声という感じでしょうか。
CVと同様、真面目さと丁寧さが伝わってくるところも好印象です。
音楽担当は『飯塚博』さん。
全般的にスローテンポの、静かなイメージの曲が多いでしょうか。
「おっ」と思ったのは、季節ごとに4曲のBGMがあるところ。
画やシナリオ以外に、物語の季節感を音楽面からも表現してくれます。
今作の中では「コスモスの咲く頃に」「心をよせて・・・」あたりが印象に残りました。
<音声>
「フローラリア」から引続き登場するキャラ「憂」「鈴音」「茂」「京介」は、前作と同じ『清水香』『長崎みなみ』『一条和矢』『山川敦也』の皆さんが担当されています。
新キャラ「白瀬和」は『北都南』さん、「菊川晴子」は『橘裕美』さんと、こちらも声優さんは引続きの登場です。
唯一「国府田千夏」の『大野まりな』さんだけが、シリーズ初登場ですね。
今作の主役は「憂」さんなので、当然のごとく『清水香』さんが大半の音声を占めていますが、上記の通り脇役陣も強力なので、音声全体のレベルは高い印象を受けます。
『清水香』さんは、相変わらず台詞を区切りがちで真面目なイメージを受けますが、「憂」の成長に合わせて少し大人になった雰囲気の演技をされていたのが印象的でした。
えちぃ艶技も少しパワーアップしたような…
他の皆さんも役柄にマッチした演技で、違和感などはまったく無縁という感じで、「憂」さんを盛り立ててくれます。
音声面は総じて安定しており、とても楽しめました。
<原画・CG>
原画は『まさはる』さん。
今回はふっくら感が少し増えました。
特に「憂」さん。
線が細かった学生時代に比べ、何と言うかこう…体のラインが艶っぽくなりました。
もっとも、主婦になったのだから当然と言えば当然ですが(^^)
あと、目のラインも更に優しげな感じになり、幸せの絶頂にある彼女の嬉しさが、数々のイベント画を通して伝わってきますね。
他の継承キャラ「鈴音」や「茂」も前作より優しそうなイメージを受けます。
それにしても「憂」のお母さんの「和」さん、若いですね〜。
「由佳里」のお母さんも若かったし、何かもう「お約束」という感じですね(^_^;)
CGは、塗りも線も自然な感じで綺麗です。
特に風呂場の湯気や泡の描写が上手いですね。
光源の表現もアクセントが付いてて良い感じ。
背景も相変わらず綺麗で、全体的にレベルの高さを感じます。
CG回想モードは、合計:353(88)です。
※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
この内、えちぃCGは約6割に当たる、213(38)です。
シーン回想モードは、合計:32です。
<演出・効果>
特にありません。
<設定・シナリオ>
シナリオ『座敷猫』さん。
この作品は、「フローラリア」の「憂」トゥルーENDの続きに相当します。
正確な時間軸は、「詩乃先生の誘惑授業」⇒「フローラリア本編」⇒「フローラリア・プラス「憂」追加シナリオ」⇒「フローラリア・プラス特典ドラマCD」⇒「憂ちゃんの新妻だいあり〜」という流れです。
「フローラリア」で一番の人気キャラであったであろう(たぶん)「憂」さんの、長大なアフターシナリオという位置付けです。
可愛い、優しい、従順、料理上手、そしてドジ、という「憂」さんのキャラ設定はそのままなので、勿論暗い作品になるはずもなく、終始ほのぼのした雰囲気で進んでいきます。
夫となった「洋介」も、結婚してからは落ち着いたようで余裕さえ感じます。
実は、結婚しても「洋介」はフラフラしていて、他のキャラとくっついたり離れたりして「憂」さんの苦労が絶えない……という展開も少し期待してましたが、「徹底したイチャイチャ新婚生活」のコンセプトの元、そういう「攻略」的な要素が排除されている点が良いようであり、悪いようであり、微妙なところですね(^^)
一応、「フローラリア」を未プレイの方でも前作との繋がりは分かるように配慮されていますが、シナリオの変化が乏しい分、事実上「フローラリア」ファンの方のみが楽しめれる作品ではないかと。
ほのぼの路線に異をはさむ気はありませんが、でももう少し危機的展開になるエピソードを入れた方が良かったかなとは思います。
若すぎる夫婦が順風満帆に暮らしていくのは難しいと思いますし、若い分感情的な衝突や誤解なんかも多かろうと推測しますが、そのあたりのエピソードが殆どなく、逆にちょっと違和感も感じたりしました。
もっとも、二人とも大人だからと言われればそれまでですが(^_^;)
でも、このあたりに「浮気」などの危険要素をを織り込んで、まだまだ未熟な夫婦の絆が徐々に固くなっていくアクセントなども欲しかったですね。
そんなわけで、本編で他のキャラとのえちぃシーンはありませんが、それだとユーザーが納得しないので、おまけシナリオという形で一通りのシーンは存在します。
もっとも、すべてのシーンに「憂」さんも登場するので、公認の浮気という形ですが。
このあたりにも、深刻なエッセンスは排除しようとする意図が読み取れますね。
更にOHPから追加エピソードを6話分ダウンロードできます。
ちゃんと音声も入っており、書き下ろしのCGも入っていて(CGギャラリーには登録されない)隅々まで丁寧に作ってあるな〜と好感を持ちました。
個人的に好きな『三ノ宮由佳里』が登場するエピソードもあり、近況を語ってくれるのは嬉しかったですね。
ただ『詩乃』先生は結局登場しませんでしたが…(^_^;)
<えちぃシーン>
回数は、キャラ1人当たり1〜32回。
その他に「汎用H」が20回ほど。
テキストの分量は、1回当たり約10〜15分前後くらいです。
テキストの内容は、濃すぎず薄すぎずという印象。
バランス的には、前半から後半まで万篇なくシーンが訪れるようになっています。
ちなみにこの作品、強制Hシーンの他に「汎用H」というシーンがあります。
いわゆるCG使い回しのえちぃシーンですが、良かったのはこれを回避できるようになっている点。
シーンに入る前にYES/NOの選択肢が出て、NOを選択するとシーン自体をスキップできるようになっています。
言い換えれば、「これからHの水増しシーンに入りますが、見ますか?」という、親切な問いかけをされる感じですね。
本来、水増しシーンがなくても十分過ぎるえちぃシーンが用意されていますが、更にCGコレクター用に差分CGを設け、そのルートを強制にしていないという点は非常に好感が持てました。
安易に水増しシーンで回数を補おうとする作品は見習って欲しいなと。
純愛・陵辱の比率は、10:0。
陵辱・変態・倒錯は一切ありません。
もっとも、それらと「ほのぼの系」の両立は難しいと思いますが。(^_^;)
シチュエーションは、園芸部室で卒業H、裸エプロン、目隠しプレイ、風呂場で…、デパートガールを…、アニメキャラを…、アダルトな下着で、ローターで…、水着プレイ、眼鏡プレイ、スク水プレイ、お祭りの夜、散歩の途中で…、等々…。
シチュに関しては、「洋介」の親友「茂」と、「洋介」の父親「京介」が多大な貢献をします。
適度にアダルトグッズを持ってきて、えちぃ生活にアクセントを与えてくれるます。
ただ、倦怠期で変化を求める夫婦ならともかく、新婚ホヤホヤの夫婦にあまり必要性は感じませんが…(^_^;)
まぁ、ユーザーの代行者という解釈をしておきましょう。
イメージ的には、インドア派という感じでしょうか(^^)
バリエーション的は、乳揉みx5、パイズリx5、指フェラx5、フェラx8、クンニx3、69x4、自慰x2、正常位x4、後背位x8、騎乗位x6、立位x4、座位x7、足コキx2、等々…。
フェラシーンが多いのは「憂」さんの愛情深さ故で、後背位が多いのは「憂」さんの誘い上手の表れでしょうか(^^)
和姦のバリエーションの範囲なので種類は多くありませんが、その分深く掘り下げていくという印象ですね。
あと、えちぃシーンが終わってから眠りに入るまでのほのぼのとした描写が、他の作品とちょっと違う点でしょうか。
全体的に、愛情に裏付けされた安心感一杯のえちぃシーンというイメージです。
<総評>
一言でいうと「真面目なバカップル」という感じです。
どう見てもバカップルだけど、あまりに真剣なバカップルぶりに、回りの人間もついついほだされてしまうという感じて、こういう人生を送れれば人間は幸福という、ひとつの形を表したような作品です。
普通の人生を送るというのは、実は一番難しいのかもしれませんね。
シナリオは季節感に彩られたほのぼの路線一直線。
エロは和姦系Onlyで狭く深く。
原画は好みもありますが、優しくぽっちゃりした顔のラインが個人的にはお気に入り。
CGは光源と季節感の描写が高いレベルの仕上がり。
音声は好キャスティング、音楽も中々のレベルです。
システムも安定していて、機能的にもまずまず。
演出面は淡白ですね。
この作品をお薦めするとしたら、ほのぼのとした絵日記風味のシナリオが好きな方、暖かいエッチが楽しみたい方、あたりでしょうか。
ただ「フローラリア」ファン以外の方は少し間延びを感じるかも。
今回の派生シリーズは\8,800に価格を戻した「ザウス」。
このあたりにも「フローラリア」の正統後継作のイメージを感じます。
そして、最後(たぶん)の派生作品を彩るのは…。
<10点満点での総合評価> |
||
シナリオ | 7 | ほのぼの |
原画 | 9 | 優しいライン |
CG | 8 | 光源と季節感 |
キャラ | 7 | 前作継承 |
音声 | 8 | 好キャスティング |
音楽 | 7 | 静かなイメージ |
システム | 9 | 堅固 |
演出 | 5 | 特になし |
エロ | 8 | 狭く深く |
ボリューム | 10 | 総プレイ時間26時間 |
合計 | 78 | |
おまけして『8点』とします。 |
LOST CHILD (ピアーズさんのレビュー) | 評価: 9 |
▼ タイトル | LOST CHILD | ||
▼ ブランド | たまSOFT | ||
▼ ジャンル | ADV | ||
▼ 対応OS | Win98/2000/XP(Me非対応) | ||
▼ メディア | DVD-ROM | ||
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | ||
▼ 発売日 | 2006/03/24 | ||
▼ 購入 | LOST CHILD / オリジナル特典 Getchu.com | ||
【 CG観賞モード 】 | あり | ||
【 シーン観賞モード 】 | あり | ||
【 BGM観賞モード 】 | なし | ||
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | ||
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピート機能あり) | ||
【 選択肢リターン機能 】 | なし | ||
【 オートモード 】 | あり | ||
【 ヒント機能 】 | なし | ||
【 セーブ数 】 | 49個 | ||
【 エンディング数 】 | 1個 | ||
【ディスクレス起動】 | 可 |
<あ・ら・す・じ>
7年前に起こった【大災害】以来、絶え間なく雨が降りつづけ日の光を遮られた都市【南甲】。
この街では、最近、夜毎に起こる連続猟奇殺人事件が人を震撼させていた。
緩やかに降り注ぐ雨と、生暖かい血溜りの中。
瀕死の将路は自らを「レイリア」と称する少女、藍と出会い、アーミット・ケルベルスを纏う能力を得る。
九死に一生を得た将路だが、それは闘いの路へ進んでいくことを意味した。
自分を数奇な運命へと巻き込んだ藍と共に歩む路。
死屍累々を踏みしめ歩を進める毎に 悲しみと愛しさが心に降り積もる……。
”生き残った先に、人間達の言う明るい未来など無いのかもしれない……”
”だとして、お前は生きるのをやめられるのか?”
常に投げかけられる「生きろ」という言葉。極限状況の中で、彼等の行き着く先には一体何があるのだろうか?
<キャラクター紹介>
時任 将路(ときとう しょうじ)
南甲府立朱雀学園に通うごく普通の学生だったが、ある日謎の少女「藍」との出会いから、 その身体に不思議な力を得る事となる。
その力はしだいに強大さを増し、やが外骨格装甲「アーミット」を纏う能力であることを知る。
それを切欠に数々の奇妙な事件に巻き込まれ大きな災厄の渦へと流されていく。
藍(あい)
自らを「レイリア」と称する少女。
人間離れした運動能力と「エーテル」というエネルギーを体内で練気し発動することができる。
マガツカミに襲われていた将路を助け、瀕死の彼にバインド行為を行い、将路にアーミットを纏う力を与える。
将路を数奇な運命へと誘っていく。
基本的に感情に乏しく、常識に欠けた性格。
恠(かい)
朱雀学園の数学教師、将路のクラスの副担任として朱雀学園に赴任してくる。
その美貌から校内では男子の注目の的になるも、本人はまったく気にしておらずとても冷静に教師としての業務を淡々とこなす。
真島 颱斗(まじま たいと)
ヴァンガードの一人で、豪腕のスレッジハマーというアーミットを使う。
ヤンキー気質で喧嘩っ早く、いつもあまり考えなしで行動する。
変なところで正義感が強く、いつも軽口ばかりを言っては聖から顰蹙を買う。
アーティファクト「トールの鉄槌」を持ったパワーファイターである。
聖(ひじり)
姉御肌でいつも颱斗とケンカばかりしている。
ナイフの使い手であり、腰に刺したサバイバルナイフが彼女の得物。
いつも颱斗と行動を共にしている。
安藤 文弥(あんどう ふみや)
美しい顔立ち、しなやかな手足、小柄な体系など中性的な魅力が印象的。
謎めいた存在として将路の前に姿を現す。
安藤 霧子(あんどう きりこ)
文弥の姉。
おっとりとした性格で、いつも静かに微笑んでいる。
大野 清(おおの しん)
草薙の腹心的存在であり、絶対の忠誠を誓うとともに、彼の愛情を何よりも欲している。
そのために、与えられた任務であれば、どのようなことでも冷徹にこなす。
このホームページはたまSOFTより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はたまSOFTに帰属します。
<購入理由>
ヒーローになりたかったため!(^^;)
<ロスチャの見所>
@魅力的なキャラクター達
本作では契約者達は勿論のこと、レイリヤそして脇役が非常に上手に描かれています。
それぞれの個性がしっかりと区別されちゃんと生きて表現されていると感じる事ができました。
A迫力ある戦闘シーン&BGM&ビジュアル
非常に優れて、まさかここまでの出来とは思ってはいませんでした。
これまで数百タイトルのエロゲをプレイしましたが、本作に於ける戦闘パートは恐らくはこれまで出たエロゲーの最高峰でしょう。
通常モードとリミッター解除によるバースト化の2種類あって非常にカッコ良いです!!燃えます!!!
そしてそれを支えたのはBGM。
主題歌・挿入歌共に非常に良い出来で、文句あるはずありません。
コンシュマーにも言えますが、戦闘BGMは通常ザコキャラ戦とボス戦とラスボス戦の精々3種程度。
しかし本作では戦闘キャラが変わっても変化させてるようで非常に豊富です。
ここまで豊富とはビックリしました。そのどれもがカッコ良くマッチしてます。
勿論CGも非常に綺麗です。
これがよりいっそう引き立てていて関心しきりでした。
Bシナリオ
Project Repeated SceneのEp 2。
Abandoner(アバンドナー)と似た一面も所々に見え隠れします。
然しながら感情移入という、作品とプレイヤーが一体となるシンクロ度合いで言ったら、本作の出来具合は大きくを凌駕していると感じました。
アバンドナーもそうでしたが、本作もかなり引き伸ばしたけど…(苦笑)
しかし、完成度と高める目的での延期には賛成なので結果オーライということで^^;
勿論前作未プレイで本作からでもなんら支障はないでしょう。
共通要素が含まれているので知っている場合は読んでて懐かしく感じると思います。
物語は全10話から成る一本道です。
途中選択肢はありますが、それによってシナリオが変化することはありません。
CG回収程度です。
本作で面白いと感じたのはシナリオが契約者とレイリア…OPムービーに勢揃いしますが、それぞれの視点に変わるところです。
ですから主人公のみが魅力的にならずに、全キャラを魅力に感じることができます。
そしてそのどれもがしっかりと書き込まれているので飽きない事でしょう。
序盤から第4話までは状況把握とバトルの操作確認程度でゆっくり進行します。
しかし、第5話文弥&霧子によるアーミット・ランプリングフェザー戦後から物語りはその核心に向けて進行していきます。
私は勿論の事、このアーミット戦で泣くほど苦戦したプレイヤーは多いかと思います(苦笑)
目が離せなくなるは第6話以降になるでしょう。
そしてそれまであやふやだった線が徐々に解け始めますので、この辺から十分に睡眠と栄養ドリンクを準備することをお勧めします^^;
全ては生き抜くため
傷つき、怒り、悲しみ、喜び、愛し、そして別れ。
様々な感情が交差し、そのなかで自分の存在理由、そして目的を必死に掴もうとするそれぞれのキャラを見事に描いていたと感じました。
中だるみは殆どなく一気に読み進める事ができました。
Hシーンについては実用的ではないと断っておきます。
その目的で購入を考えるのであればお勧めはできません。
しかし、純愛系の方には喜ばしいかと思いますが非常に美しい形で結ばれます。
全部で12シーンありますがそのどれもがいやらしいと感じずに読み進めることができました。
むしろ結ばれて良かったと感動したほど(陽子先生は除く)。
短いというわけでは決してありません(長いわけでもないが)。
ただ、綺麗だったと感じました。
<本作でのお気に入りキャラTOP5>
第1位 藍(レイリヤ) 93点
プロゴルファーのあ○ちゃんといい、卓球のあ○ちゃんといい、めざましテレビのあ○ちゃんといい…。
やっぱり本作でもレイリアの藍ちゃんが堂々の第1位となりましたぁぁ!!
主人公と出会った当初は無機質な性格でしたが、一緒に暮らす生活の中で徐々に変化していきます。
その変化に心揺さぶられた方も多い事でしょう^^;
納豆を引き伸ばしているシーンに笑い、寝床が押入れであったことにツッコミを入れました。
非常に萌えさせて頂きました♪
第2位 恠(レイリヤ) 90点
聡明で冷静で忠実で従順で…etc。
物語の序盤から終盤まで存在するメインキャラ。
最終話で小崎と想いがようやく通じ合えるシーンでは思わず目頭が熱くなりました。
第3位 恵(レイリア) 88点
キャラと声優さんの配役とのシンクロ率120%のキャラ。
不安だったのはエロゲーだけに、まさかこのキャラとのHシーンを設けたりしないだろうな、と思ったこと。
あれだと犯罪だよと^^;
しかしそれは杞憂に帰しました。
ちょっと拍子抜けしましたが、倫理的に問題なく結ばれます。
第4位 時任 桃子 85点
桃姉ーーーーーーーーー!!
やり終えた今でも謎です。
何故○○す必要があったのか。
こんなお母さんが存在したら世の中の息子は間違いなくマザコンになるだろうな^^;
第5位 聖(レイリア) 83点
序盤から終盤まで存在するメインキャラです。
レイリア全員に言えますが契約者を大事に思う気持ちが非常に上手に描かれています。
<惜しむらく点>
@誤字・脱字が多い
誤字・脱字が多々あります。パッチあててもあります。
パッチを当ててプレイしたのに…この点はマイナスです。
Aバトルパート
戦闘難易度が5段階あります。
ノーマルを標準とするわけですが…非常に難しいです!!いや、これは本気で!
私はそこそこRPG・SLG・格闘ものには自信があったのですが、ノーマルでクリアするのすら難儀しました>_<
先にも述べましたがマガツカミ戦は誰でも問題ないでしょう。
しかし、アーミット戦は別。
倒すのに非常に苦労します。
自信のない方&苦手な方は最初からイージーモードでのプレイを薦めます。
私は初アーミット戦では30回以上リロードし、最終話では40回以上はリロードしたかも…もぅ覚えていないし二度と戦いたくない。
とにかくハッキリ言えばノーマルでもこんな状況ですから、これをハードでクリアする方は平成のニュータイプで言えるでしょう。
え?最高難易度?正攻法でそれでクリアする人がいたらそれは人じゃないですね。
つまりは難易度設定が良心的でなかったと言いたいですね。
これを読み思う所があった方はぜひ挑戦してみて下さい。
Bメインとサブキャラのシナリオの格差
多くの方がこの不満を感じるのではないでしょうか。
先では褒めましたがそれはメインでのこと。
各契約者とレイリアのシナリオ…それ自体に文句は特にはありません。
しかし、陽子先生、柘刑事の所属する枢密院との関係性の説明の少なさは…。
この話がどう絡んでいくのか楽しみにしていたのに非常に残念なとこ。
そして酷かったのは詠美。
序盤あれだけ湧かせておいて最後の最後で置いてけぼりを食らったキャラです。
存在させた製作側の意図が全く分かりませんね。
ちゃんと絡まてあげてください。
Cエンディング
あれで納得できるかーーー!!!
是非、続き作ってください!お願いします!
<ネタばれ気にしない人だけ読んでください>
もぅ、口調も中身もぶっちゃけるよ!
つかさ、オルタじゃないんだから全部消すなや!
百歩譲って必然だし、それ自体は合ってる。それはいいのさ。
だ・け・ど!アフターフォローをキチッとしてくれないと今度こそ私はグレるよ?!
最後の最後にさ将路が「みんな向こうにいるから」って言ったじゃん。
だったら最後にエセリアル編の話をアフターストーリーとして書いとて欲しかった。
何?それを各プレイヤーの脳内でシナリオを各自描いてくださいって意図してんの??
納得できませ〜〜ん>_<
と、言うわけでエンディングに少々?不満です。
<注意点>
本作を気持ちよくプレイするにはPCのの高スペックである必要があります。
HDD容量8GB近くも使います。
購入前に動作環境とHDD容量を良く確かることをお勧めします。
そうでないと戦闘パートをスムーズに進められません。
<10点満点での総合評価>
途中までは文句なく10点満点でした。
しかしながらあくまでは私は最後に拘りますので総合評価としては9点。
非常ーーーーーーーーーに残念です。
とは言ってもBGM、CG、声優、世界観、バトルはかなり出来でした。
次回作楽しみにしています^^;
お気に入りのキャラ:時任藍…無機質というのは有機質に変えられる要素が高いということ。
つまりはその変化の過程が醍醐味となり、見所なのでしょう。
最後に一言:「久しぶりに徹夜しました^^;」