Soul Link    (刹那の夢さんのレビュー)   評価: 8.5 
▼ タイトル Soul Link Soul Link
▼ ブランド Navel
▼ ジャンル 近未来ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/12/17
▼ 購入 オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  なし
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  27個
【 ディスクレス起動 】  可

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<ストーリー>
 …時は西暦2045年、秋。
 中央士官学校二年に所属する秀平は、在籍する科の任務で周遊型スペースステーション・アリエスに向う。

 そこには、実の弟である涼太や幼馴染の七央も、同じ学校の実習として訪れていた。
 アリエスでの数日間の生活に皆、様々な思いを重ねる。
 そこに突如として現れた、アリエスに接近する船籍不明のスペースステーション。
 それは、武装過激派組織・ハララクスの襲撃だった。
 突然の出来事に、瞬く間にメインコントロールを制圧されてしまうアリエス。
 秀平達は、地球との通信手段を封じられ、脱出する術も失ってしまった。
 地上から隔離された、逃げ場の無い130万フィート上空の宇宙空間。
 そんな絶望的な状況にも希望を失わず、アリエスを取り戻すべく懸命に立ち向かう士官候補生たち。
 そして彼らはこの事件の裏に潜む、恐るべき真相に近づいて行く…。


<キャラクター紹介>
森崎 七央
 お菓子作りが趣味で、自分の作った料理を「美味しい」といってもらえるのが幸せという家庭的な女の子。
 基本的には努力家でしっかり者だが、少し世間ズレしているところもあり、たまに可愛い天然ボケをかましたりする。

永瀬 沙子
 ハキハキした物言いの、社交的で行動的な少女。
 さばけた性格で面倒見が良いので、同性からも頼りにされている。
 戦闘機のパイロットを目指していて、大抵の乗り物の操縦免許を取得しているという意外な一面もあったりする。

新田 亜希
 何に対しても一言多い性格の、一筋縄ではいかない女の子。
 天才と言っていい頭脳の持ち主で、口げんかでは無類の強さを発揮する。
 年上に対しても物怖じしないので煙たがられることが多いが、実力を認めた相手に対してはしおらしかったりする。

ユウ=ヤマナミ
 スペースステーション内に取り残されてしまった民間人の一人。
 無口で無愛想、必要最低限のことしか喋ろうとせず、個人行動を好む傾向がある。
 また、妙に達観しているところがあり、滅多なことでは動じない。

セラリア=マーカライト
 軍事顧問として海外から招かれた臨時こう氏講師。
 多少ルールにうるさい面はあるが、基本的には温厚で学生想いの良い先生。
 クールに見えるが意外と情熱家で、国籍の違いを超えて学生に慕われている。

稲月 ななみ
 取り残されてしまった民間人の一人。
 いつも元気で前向きで、周りの空気を明るくしてくれるムードメーカー的存在。
 食いしん坊で、お菓子を見ると瞳がハートマークになる。
見た目通り考え方も幼いが、妙に勘が鋭いところがあったりする。


このホームページはNavelより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はNavelに帰属します。



購入理由
 店頭でパッケージを見た瞬間引き込まれました。



<音楽・音声>
 音声はどれもキャラに合っていて、すごく良かったです。
 特に主人公の秀平の声はデモンべインの大十字九朗と同じ人なので演技も抜群でした。
 ただしこのゲーム、章によって主人公が違うのでキャラが主人公になっている時はそのキャラは声がありません。

 音楽のほうどれもSFの本作の雰囲気に合っていてとても良かったです。
 中でもOPの「Not Found」は作品のテーマである「絆」のイメージにピッタリでかなりの名曲ではないかと。



<感想>
 まず最初にこのゲーム、選択枝がかなりあります。
 しかも、間違えると即、死にます。(まるでFateのシロウみたく(つД`)
 エンディング数が27個ですが20個ぐらいは選択ミスによるデッドエンドです。

 次にこのゲームは全3章に別れています。
 1章と2章では主人公が変わります。
 1章の主人公である秀平は、既にパートナーの女の子が七央に決まっており選択技によるルート分岐もありません。
 (デッドエンドへの分岐はかなりありますが…)

 2章で主人公が涼太に変わり、ここから各ヒロインへの個別ルートへの分岐があります。
 攻略可能キャラは「沙佳、亜希、ユウ」の3人になります。
 最後のヒロインである「ななみ」は物語の鍵を握っており彼女の活躍は3章になります。
 したがって3章では今まで謎だった部分が明かされる種明かしのストーリーになります。

 ここからは私の感想になりますが、結論から言いますと、私が今までプレイしたもの中でも5本の指に入るくらい良かったです。
 このゲームを最後までクリアして初めてこのゲームのテーマである「絆」の意味がわかると思います。
 人と人の繋がり「絆」はこんなにも強くて、優しくて、そして暖かいものなんだと思わせてくれる作品でした。

 あちらこちらでこの作品はEver17に似ていると言われていますが、私はそうは思いません。
 確かに設定では似ているところも多々あります。
 ネタバレになるのであまり詳しくは言いませんが、キュレイウイルスと酷似しているようなものも出てきます。
 アリエス(宇宙ステーションみたいなもの)に閉じ込められて脱出できないなど、Ever17のLemuの舞台を宇宙に変えただけの様な気もします。
 さらに言うなら「ななみ」が最後の謎(物語の鍵)を握っているところなどは正直Ever17の「ココ」にそっくりです。
 ですが名作の設定を真似ただけでここまで心に響く物語を作ることができるでしょうか?
 答えは「否」。
 このゲームはそんな安っぽいものではありません。
 「良いものは良い」これで十分だと思います。
 世間でなぜこんなにもこのゲームの評価が良くないのか不思議でしょうがないです。

 ちなみにHシーンは可も無く不可も無くといったところです。
 尺も短いので実用性はあまりないでしょう。
 なによりこのゲームはそんなものではないので、むしろHは純粋にお互いの絆を確かめ合うものとして見た方が良いかと。

 これだけのいい物語だからこそ、ただ1つ残念なのは、選択枝によってはヒロインの陵辱シーンがあるということです。
 これは人にとって好みはあるかもしれませんが、少なくとも私はこの物語にこんなシーンは必要ないと声を大にして言いたいです。



お気に入りのキャラ:亜希…いじっぱりで素直じゃないところが可愛いです^^;
最後に一言:「“絆”の暖かさを確かめて下さい。」









   兄嫁はいじっぱり     (おぷてぃさんのレビュー)   評価: 7.5 
▼ タイトル 兄嫁はいじっぱり 兄嫁はいじっぱり
▼ ブランド TinkerBell
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2007/04/20
▼ 購入 兄嫁はいじっぱり / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  5個(舞2・梢1・ハーレム1・バッド1)
【 ディスクレス起動 】  可


<ストーリー>
 とある小さな街の花屋の次男坊である主人公『葛城 勤』。
 両親を数年前に亡くした後は、唯一の身寄りである兄夫婦の元で一緒に生活をしていた。
 両親が亡くなった時、既に商社に勤めていた兄に代わり店を引き継いだのが兄嫁である『葛城 舞』。
 勤は兄嫁に半ば強制されるようにして店を手伝わされていた。
 その兄嫁も結婚5年目にして妊娠。出産直前まで働いていたが、さすがに子供が産まれた後は一人で店を切り盛りするのが難しくなっていた。

 そんなある日、穏やかな笑みを浮かべた女性がやって来る。
 その女性『高間 梢』はアルバイトとして一緒に店で働くのだという。
 ポカンとなったまま、それでも眩しい思いで梢を見つめる勤の胸は段々と早鐘を鳴らし始めていった。


このホームページはTinkerBellより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はTinkerBellに帰属します。



<購入動機>
 人妻ものだったから。
 いや〜何度やっても飽きませんね人妻ものは♪



<システム>
 「兄嫁はいじっぱり」の起動時に稀に発生するプロテクトの誤動作を回避するためのサポートページがあります。
 該当者は参考にしてみてください。

 エンディングが多い上に、分岐からの回収が半端ない状況だったので、セーブ数が多いのは良いことでした。
 ただ、右クリックからのシステムメニュー呼び出し(セーブ・ロードなど)や履歴を読む際にホイールが使えない(一度ログボタンをクリックしてからでないと使えない)など、細かな粗が目立ちました。

 老舗メーカーなんですからこの辺はしっかりとして欲しかったですね。



<音楽>
 全部で18曲。
 流石老舗メーカーと言うだけ合って作り込みもしっかりしてました。
 しかし音楽モードで聞けるのはOPテーマ「flower」を除いた17曲。
 OPテーマも聞けるようにして欲しかったというのはわがままでしょうか?



<音声>
 女性のみフルボイス。
 と言っても2人しか出てきませんので声優さんも2人だけ。
 しかし涼森ちさと、一色ヒカルという超有名声優さんを起用しているので、声に関しては太鼓判を押せると思います。



<CG>
 原画は黒田晶見さん。
 塗りがしっかりしていて見ていて妄想をかき立てられるようなシーンが多かったです^^;
 ただ精液の描写がもうちょっと濃くても良かったなぁ…とわがままを言ってみます^^;

 公式で見ると二人ともバストサイズが違うんですが、そこがうまく表現出来てないように見受けられたのは残念なところでした。
 立ち絵だと分かるんですけど、エッチシーンでは明確な差が分かりづらかったのは、ちょっとどうかなと思いましたね。



<感想>
 長かった、この一言に尽きると思います。
 2キャラとはいえ共通ルートが終わるまで相当な時間を費やし、更にそこから梢と舞のルート分岐があって…と全部こなすだけで結構な時間がかかったのは事実です。
 まぁシナリオがきっちりしたものだったので割と苦痛には感じませんでしたが^^;

 ただ、本来主人公の兄嫁である葛城舞の方が回収すべきCGが多くても良かったのでは?と思いました。
 ゲームをクリアすると分かりますが、若干の差ではあるものの何故か舞の先輩である高間梢の方がCGが多いんですよ。
 回収のためにやり込む時間も梢の方が多かったですし、これではタイトルの「兄嫁はいじっぱり」の部分がぼけてしまったとしか思えません。
 回想モードでも同じ事が言えるので、シナリオはきっちりしていたものの比率を間違ったと言う感じがしました。

 エロシーンではバイブ(普通のもの・タマゴローター)や野菜を使ったり、拘束具を使ったりするシーンがあってなかなか良いものでした^^;
 携帯でエッチしてる最中を撮影するなどといった場面もあって盛り上げ方が上手いなぁ、と思ったのも事実です。

 ここから先は私の独り言など…。
 若干のネタバレを含んでますので見たくない方は、見ないでくださいね^^;

 (以下独り言)
 我が侭を言うと、出来れば梢さんも妊娠しているエンディングが欲しかったな^^;
 まぁ、略奪愛って言うのも悪くはなかったんですが。
 せっかく舞に妊娠エンドがあったんだから、と言うのは贅沢なのかな?

 後、舞エンドを見るとおまけで涼森ちさとさんからのメッセージが聞けるのですが、その中で言ってた「アソコに携帯を〜」って言うシーンはいずこへ?
 確かにナスを挿入するシーンはありましたよ?
 メッセージを先に聞いた後、「?」って思いましたよ。
 メーカー都合で削除したのかもしれませんが、それはやめて欲しかった(つД`)

 (独り言終わり)

 人妻ものが好きな方なら間違いなくはまれる作品だと思います。
 舞がツンデレタイプ、梢がデレデレタイプですのでお好みの方で頑張ってください^^;



<10点満点での総合評価>
 タイトルとはちょっと違う内容にはなってしまいましたが、シナリオはきっちりしてましたし、エロという点でも悪くはなかったので、7.5点!
 実用性も結構高かったですよ^^;



お気に入りのキャラ:葛城舞…旦那を裏切ることに罪悪感を感じつつも主人公にはまるその様にやられました^^;
最後に一言:「人妻ものこそ我が人生なり^^;」









   きると     (ピアーズさんのレビュー)   評価: 8.5 
▼ タイトル きると(QUILT) きると 初回版
▼ ブランド CLOVER
▼ ジャンル ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/12/16
▼ 購入 きると / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  6名のヒロインに対しそれぞれ1個(ノーマルエンド、バットエンドは除く)
【 ディスクレス起動 】  可


<ストーリー>
 そこは、現実にひとかけらの魔法が混じり込んだ不思議な島。
 美しい蒼い海に浮かんだその小さな小さな島で行われるコンテストに参加するために、主人公・タクミはやって来ます。
 そのコンテストの内容は『この島にいる女の子から一人を選び出し、彼女に最も似合う服を作る』と云うもの。
 優勝するためには、モデルに選んだ女の子の魅力を最大限に引き出さなければなりません。
 一見つっけんどんで、でも本当は繊細な心を持った不器用な少女。
 過去の時間に掴まったままの艶やかな女主人。
 匠を一途に慕う可愛い妹のような女の子。
 優等生の仮面の下に時折寂しげな微笑を浮かべる少女。
 海と太陽に囲まれて育った瑞々しい果実のような女の子。
 ──────そして、何も語らない、何も望まない幻のような少女。
 貴方はタクミとなって彼女達と色々な形の恋をし、そして様々なエンディングを迎えます。
 『ほんとうの彼女達を見つけ出すこと』。
 それは貴方にしか出来ない大切なこと。
 少しでも多くの魔法のかけらを集めて、貴方の一番大切な人に笑顔を与えてあげて下さい。


このホームページはCLOVERより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCLOVERに帰属します。



<購入動機>
 絵買いです^^;
 信者とまでは行きませんが、やはりCARNELIAN女史の絵は素晴らしいと思います。
 あとは、体験版をプレイしハマってしまい、購入が確信へと変わりました^^;



<音楽・音声>
 音楽・音声共に違和感なくとても良い出来です。
 惜しむらくはエンディングテーマ曲がオープニングと同じ事…。
 まぁ、それでも悪くはないと思えるから良かったですが、やっぱりあったほうが…。

 音声についてはヒロインに対するキャスティングも良く、声優さんも頑張っているのではないかと。
 (CGについても言えることですが、サンプルがあるので気になった方はHPで確認してみるのも良いでしょう)

 音楽についても、独特の雰囲気で、作品を盛り上げてくれました。



<CG>
 これ目的で買っている方が結構いるのではないでしょうか?
 いや、私もその中の一人ですけどね^^;

 原画家さんが複数いますが、メインはCARNELIAN女史なのでしょうか?
 それに合った絵柄で、特に違和感を感じることもありませんでした。
 とても綺麗で繊細、そして塗りも丁寧で文句ないです。
 CARNELIAN女史の書く原画はスレンダーという印象がありましたが、今回は結構胸があり、グラマーな女性が多いような…。
 いや、嬉しい誤算でした^^;

 立ち絵はポーズ変化が変わったり、表情とかも変わります。
 結構コロコロと変わり、シーンを盛り上げてくれました^^;



<感想>
 1プレイ約4〜6時間程度で、ゲーム期間では7月1日から約一ヶ月間。
 デザイナー兼仕立て屋である主人公匠が、世界的に有名なリプル島でのデザインコンテストに参加します。
 コンテストで優勝(グランドエンディング達成)するためには最高のモデルと最高の衣装を揃えなければいけません。
 そのモデルとなるのがメインヒロインであるアイリ、エナさん、ミズキ、キリエ、カナミ、シアの6名。
 (ただしシアエンドは他の5名のエンディングをそれぞれ1個以上見なければ攻略不可)

 モデルに着て貰う衣装はギルドで行う合成作業よって作る訳ですが、これがなかなか面白いです。
 グランドエンディングを迎えるためにはこの合成でランク6のアイテムを作らないと行けません。
 合成作業はアーティファクト、マテリアル、アイデアの全3種。
 アーティファクト、マテリアルはそれぞれ最高ランクであるランク6まで、アイデアはモデルと仲良くなれば一つ一つ回収していけるのですが、グランドエンディングまで進めるためには6つ目のアイデアを作れるかがポイントになります。
 まぁ、難易度は高くないのでノーマルやバットエンドを迎えたとしても平気です。
 なぜならグランドエンディングを見れなかった場合はヒント機能がありますのでとても親切です。

 ストーリーの前半はヒロイン紹介とモデルとなる女の子を探しながら仲良くなっていき、後半、その選んだモデルの子の悩みを解決して結ばれるという結構王道なパターン。
 でも王道なだけに良く出来ていて、プレイしてあったかい気持ちになれたりします。

 さて…、純愛系のみなさ〜ん!買いです!^^;
 年末に合わせてか(根拠なし^^;)非常に丁寧に仕上げてくれたと思います。
 ヒロイン5名み〜んな魅力的です!
 それぞれのエンディングも安心して見れます!
 エロゲーではエンディングが複数あっても、アタリとなるのは1個〜2個程度で、あとは数合わせかよ!多ければいいってもんじゃないだろ!と思える作品が多い中これは全部アタリでした。

 そして最後のシアエンド!
 先にも触れましたが、最後に攻略できるヒロイン、シア。
 このヒロインのストーリーがプレイ開始からのリプル島に纏わる核となるストーリーとなります。
 ギルドマスターへの疑問も、このシナリオで明らかとなります。
 で、このストーリーも…良かった(o゜▽゜)o
 すっきり終ることが出来ました。
 ヒロインみんながみんな良かったねと思える出来でした。
 これだけでもプレイして良かった、気持ちよくゲームを終れたと思います。

 この作品で特に評価したいのは合成作業と衣装と音声です。
 合成の作業はやってて非常に面白かったです。
 一度作ってしまえば合成素材の組み合わせは記憶される為、全合成情報を収集するのも簡単なので、やり込み要素としては今一つかもしれませんが、やはりコレクター魂というか、仕様上、全部埋めてやろう、コンプリートしてやろうという気にはなります^^;
 (´-`).。oO(まぁ、2週目・3週目くらいになると作業感が出てきますけど…)

 次にヒロインそれぞれの衣装がコロコロ変わります。
 3回・4回・5回…と、見ていて飽きません。
 これが<CG>欄で書いたように、とても綺麗なCGなので言うことありません^^;
 髪を上げていたのが、コンテスト本番では下げて登場!した時なんかは感動しました。

 音声は、細かいとこまで気を使っていて、日常での会話とホールでの音の響きがきちんと区別されていて、臨場感を盛り上げてくれます。

 最後にHシーンは純愛の雰囲気を崩さない程度で愛らしいです。
 実用度は高くはありませんが、短いという訳でもなく、「愛を確かめ合う」という言葉がぴったりではないかと^^;
 ちなみにシーン回数は、
 4回 = エナ、カナミ
 3回 = アイリ、ミズキ、キリエ
 1回 = シア です。
 (シアもっと多くてもいいのに…)



<10点満点での総合評価>
 8.5点!
 これにエンディングテーマをしっかり入れ、エンディングもCG1枚か2枚ほど増やすなりしてもうちょっと余韻というかエピローグを作ってくれたら…。
 いや贅沢かもしれませんがね^^;
 良い作品だっただけに、アフターストーリー要素をもっと入れて欲しいかな〜っと^^;



<お気に入りのエンディングレース結果>
 ★1位 シア  エンド (みんな〜最後は賛美歌を聞きましょうねー)
   2位 アイリ エンド (1位に半馬身差)
   3位 エナ  エンド (2位に1馬身差)
   4位 キリエ エンド (3位に半馬身差)
   5位 ミズキ エンド (4位に鼻の差)
   6位 カナミ エンド (5位に鼻の差)



最後に一言:「二枚目ファビアンが非常にいい味出してくれて好感触。脇役男性がポイント高いです。」









   ToHeart2 XRATED     (べるさんのレビュー)   評価: 9.5 
▼ タイトル ToHeart2 XRATED To Heart 2 XRATED 通常版
▼ ブランド Leaf
▼ ジャンル Leaf Visual Novel Series (Vol.5)
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/12/09
▼ 購入 ToHeart2 XRATED / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  100個
【 エンディング数 】  10個
【 ディスクレス起動 】  −−


<ストーリー>
 3月――寒い冬を乗り越えて、ようやくたどり着いた芽生えの季節。
 幼なじみであり腐れ縁な雄二と一緒の気楽な学園生活も、ひとつの区切りを迎えようとしていた。
 新しい季節が近づくにつれ、変わらないと思っていた日々が少しずつ変化してくような気がする。

 新学期にウチの学校へ入学してくる、幼なじみのこのみ。
 雄二の姉であり、俺やこのみにとっても姉のようなタマ姉のこと。
 それだけじゃない。
 季節と一緒に何かがやって来る、そんな気がするんだ。

 もうすぐ春がやって来る。
 去年とは違う春が――


このホームページはLeafより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLeafに帰属します。



<購入動機>
 ネット上でのタマ姉の好評によるところ大!
 全年齢版には見向きもしてきませんでしたが、18禁版が出たのは丁度いい機会かと思い、購入しました。



<CG>
 原画はみつみ美里、カワタヒサシ、甘露樹、なかむらたけしの4氏が担当。
 各氏の個性が過剰に突出していることもないし塗りも綺麗な、極めて秀逸な絵柄です。
 万人受けする絵で、絵買いの人も多いと思います。

 また、OPのムービーがやたらしっかりしてるなぁと思ったら、外注先がタツノコだったりプロダクションI.G.だったりと、妙なところで驚かされました^^;
 (褒めてますよ♪)
 OPムービー&OPソングは必見ですよ^^;



<音楽・音声>
 BGMは40曲、うちボーカルトラック2曲。
 しっかりツボを押さえたBGMで、雰囲気を盛り上げます。
 なんというか、ほんわかとした気持ちにさせてくれます。
 ボーカルトラックもイイ感じで、特にOPは良い意味で純愛ゲームのOP曲らしい名曲かと。
 人気が出そうで、今後カラオケに登場するのではないでしょうか^^;

 音声は極めてハイレベルにまとめられており、エッチシーンも含めて非常にいい演技で楽しませてくれます。
 キャラにも合っており、キャスティングも含め、仕事に係わった人全て良い仕事をされているなと^^;
 …しかし、クレジットが表示されないのはなぁ…。



<感想>
 確かに全年齢版は手を出していませんでしたが、Leafが「あの」To Heartの名を冠することを許した続編ということで、気にはなっていました。
 そこで、感想。
 まずこれだけは言っておかねばっ!
 萌えるっ!!!

 このゲームは高校1年から2年にかけての春を描いた学園ラブコメと、確かにコレ以上ないぐらい使い古されたテーマです。
 が、どんなに使い古された主題でも、妥協なくマジメに作れば名作になることを見事に証明してくれています。
 また、それだけ王道=みんな大好きなテーマ、なのでしょう。

 ヒロインズも、幼馴染を単に同い年にするのではなく年上・年下に1人ずつ配し、委員長という言葉を聞いて想像しそうな堅物とは正反対の人物を「委員長」にしてしまうなど、きっちりスパイスも利かせてあります。
 それに、ヒロイン・スタッフとも1からは一新されており、前作の威光を過剰に引っ張っていないあたりも大いに好感が持てました。
 別にシナリオが深遠な訳ではない(攻略ルートヒロイン以外のヒロインがシナリオに絡んでこなかったり、深いテーマがある訳でもない)ですが、キャラに対して萌えるという一点において、ある意味究極の作品です。

 エッチシーンも濃い目に作ってあり、こちらの方もなかなかのもの。
 ちょっと意外で、儲けた気持ちになりました。
 さすがは18禁と名を打っただけのことはあります。
 (´-`).。oO(まぁ純愛ゲームで、しかも萌えがテーマなので過剰な期待は禁物ですが…)

 1作目は社会現象となり、その後の同人等ヲタク社会をリードした名作でありました。
 もちろん人によると思いますが、筆者自身の感覚としては第2作が第1作を超えた数少ない成功例だと思います。



<10点満点での総合評価>
 9.5点!
 個人的には10点満点です。
 10点満点をあげたい!でもキャラによるシナリオの落差が…。
 そこが残念でなりません。
 「ToHeart」を超える作品が「ToHeart2」であるように、「ToHeart2」を超える作品は「ToHeart3」でありますように^^;

 あと、主人公のヘタレっぷりが話題になっていますが、あんなのは飾りです^^;
 萌えラーではない一般の人には、分からんのですよ。

 全年齢版に手を出した人はもっと評価を落とすかもしれませんが、XRATED単体に対する評価なら、十分この点数に値すると思います。



お気に入りのキャラ:タマ姉!…噂に違わぬ、強烈な萌えをありがとう!
                    でも、他のヒロインもしっかり萌えどころを押さえてあり、かなり甲乙付け難いです。
お気に入りのシーン:「最近の萌えゲーは先鋭化しすぎてどうも…とお嘆きの貴方、是非本作をお試し下さい。
             コンスタントにこのクオリティのゲームが出せれば、Leafは間違いなく安泰デス。」