姉汁〜白川三姉妹におまかせ〜    (とっぷがんさんのレビュー)   評価: 9 
▼ タイトル 姉汁〜白川三姉妹におまかせ〜 姉汁
▼ ブランド アトリエかぐや
▼ ジャンル 汁集めアドベンチャーゲーム
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/11/25
▼ 購入 姉汁 / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応、音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  30個(事実上は無限)+クイック10個+オート10個
【 エンディング数 】  10個
【 メディアレス起動 】  可


<あらすじ>
 訳あって祖父と暮らしてきた主人公(白川悠)は、十数年ぶりに母の再婚相手(白川義父)の邸宅に同居するようになった。
 昔を懐かしみながら邸宅に行くと、そこには、なんと見違える程に成長した義理の姉たち(三姉妹)がいた!!
 義父は考古学の仕事で長期不在。
 悠は義父の書斎を寝室として使わせてもらうことになるが、そこで怪しいビンを発見!!
 それはなんとのろいのビンだった!!!
 しかもその呪い、期間内に解けないと最大の災いが降りかかるという厄介なモノ!
 呪いを解く方法は・・・。
 「女性の愛液でビンを満たせ」・・・。!!!?
 かくして一つ屋根の下、エッチでドキドキの毎日が始まった!


<キャラクター>
白川 恭子(しらかわ きょうこ)
 三姉妹の長女でちょっぴりSな陽気でエッチなお姉さん。

白川 涼子(しらかわ りょうこ)
 三姉妹の次女で少し間抜けな所もあるがノリの良い明るいお姉さん。

白川 杏子(しらかわ あんず)
 三姉妹の三女でいじっぱりなところもあるが弟LOVEなお姉さん。


このホームページはアトリエかぐやより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアトリエかぐやに帰属します。



<購入動機>
 デフォ買いメーカーです。
 以前「ナースにおまかせ」のレビューで冗談で書いた
 「涼子には放浪中の姉と留学中の妹がいますが、次回作『涼子におまかせ』で登場予定です」
 が今回実現して非常に嬉しい限りです。
 ただ、長女が『恥辱診療室』に登場した「白川恭子」だとは気付きませんでした(^^)
 …【と言うか『恥辱診療室』をプレイしていなかったりする…(-_-;)】


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、移動場所&会話選択形式のオーソドックスなADVゲーム。
 ゲーム期間は、暦上は7/22から約1ヶ月くらいですが、途中誰かの個別ルートに入るとそれ以降はイベント発生日のみ自動進行します。

 1日の流れは昼間の1回、移動する場所を選択して進んでいきます。
 移動できる場所は、「自分の部屋」「恭子の部屋」「涼子の部屋」「杏子の部屋」「リビング」「ダイニング」「洗面所」「風呂場」「庭」「ベランダ」「階段」「一階廊下」「二階廊下」の13箇所。
 移動先には、そこにいるキャラが表示されます。

 攻略対象キャラはメインで「恭子」「涼子」「杏子」の3人。
 その他に隠しキャラが2人います。
 選択肢は主にえちぃシーン進行用ですが、隠しルートに入るための意味合いも持っています。
 メインキャラはそれぞれトゥルー・ノーマルの2つのルートがあり、隠しキャラはノーマルルートのみ、その他にハーレムルートと呪いルートの合計10ルートがあります。
 今回も難易度は易しい部類だと思いますが、特殊アイテム「埴輪」の入手がやや分かり難いかもしれません。

 プレイ時間は、各メインキャラルート7〜8時間くらい(初回+1時間)、隠しキャラルート3時間30分くらい、ハーレムルート2時間30分くらいというところでしょうか。
 ※CVすべて聴いた場合


<システム補足>
 メディアは、DVD-ROM1枚。
 インストールで使用するHDD容量は、音声なしで約1.4GB、フルで約2.1GB。
 フルの場合、ゲームの起動時はDVDを必要としません。

 メニューは一通り揃っていて、特に足りないと感じたものはありません。
 画面も800×600で見やすく、使い勝手も良好なシステムだと思います。
 前作「家庭教師のお姉さん」のシステムエンジンVer.3.20から、今回はVer.3.30にバージョンアップされていますが、それ程改良が加えられているわけではありません。
 メッセージウインドウの右横に配置されているセーブ・ロードなどのアイコンが記号化され、そのポップアップウインドウを表示するか否かをシステムメニューで設定できるようになったぐらいですね。
 エンジン自体はもともと完成域に入っているので、あまり手を加える余地はないのでしょう。

 個人的に気に入っている「音声再生時にメッセージウインドウを消去する」は今回も健在で、前作よりもキャラの表情の差分CGが多くなったため、「ナースにおまかせ」のクオリティが復活した印象です。
 音声を堪能されたい方は、この設定とオートプレイの組合せを是非お試し下さい。
 会話がキャッチボールされ、臨場感が増すこと請け合いです。

 現時点では修正パッチがありません。(12月5日現在)
 エンジンの動作も安定していて、特に異常終了はしなかったです。
 テキスト関係も今回は誤字・脱字がまったくと言っていいほどありませんでした。
 こちらも以前のクオリティが戻り、初日から安心してプレイ出来ました。
 システムに関しては満点ですね。


<音楽>
 音楽鑑賞モードは全部で21曲。 内、ボーカル曲が1曲あります。
 ボーカル曲「Tropical★Juice」は、どなたが担当されているのか分かりませんが、「マジカルウイッチアカデミー」と同様、デモムービー用で本編では使用されません。
 折角作ったのだから、プロローグと本編の間にOPという形で登場させて欲しかったです。
 デモムービーの高品質版そのものをOPとして良かったかも…。

 音楽担当は『吉田仁郎』さん。
 最近『井手今日子』さんが台頭してきましたが、やはり「かぐや作品」と言えば個人的には『吉田仁郎』さんがイメージされます。
 今後は「TEAM HEARTBEAT」が『井手今日子』さん、「Berkshire Yorkshire」が『吉田仁郎』さんという事になっていくのでしょうか。
 …【そうなると「DREIZEHN」はどうなる…?(-_-;)】

 今回も耳ざわりが良い安心して聴けるBGMです。
 作風が作風なので、全体的に明るい感じの曲調が多いですね。
 シンセ曲6割、ピアノ曲3割、その他1割という配分です。
 ピアノ曲はシンプルでややもの悲しさをイメージさせる旋律が特徴で、個人的には非常に好きなのですが、それと同時にシンセを使って高音から一気に駆け下りる音使いも好みです。
 本作では、シンセ曲「気分全快」、ピアノ曲「カナデ」、フルート曲「誘惑アバンチュール」あたりがとても良い感じでした。


<音声>
 CVは、メインキャラに『篁瑞帆』『一色ヒカル』『まきいづみ』さん、隠しキャラに『成瀬未亜』『茶谷やすら』さん。

 音声面は「かぐや作品」はいつも楽しみにしていますが、本作も強力なラインナップです。
 最近突き抜けてきた『一色ヒカル』さんをはじめ、新顔、カムバック組と色取り取りです。
 このメーカーの好感の持てるところは、特定の声優さんを登用し続けない点です。
 あくまでキャライメージに最も相応しいという観点でキャスティングするという姿勢は、いつまでも良き伝統として続けていただきたいです。
 声優さんの側でも、かぐや作品に出演する事で特にえちぃ演技に磨きがかかり、芸域が広がるなどステップアップするケースが多いのではないでしょうか。

 メインキャラの感想は「キャラ別感想」に後述しますが、『成瀬未亜』『茶谷やすら』さんは隠しキャラ担当という事で、今回は出番が少なくちょっと残念でした。
 次回作以降でメインになる「顔見せ」かもしれませんね(^^)


<原画・CG>
 原画は『choco chip』さん。
 目が角張っていて、睫毛が長いお馴染みのタッチです。
 今回は「目」がやや大きくなった印象を受けました。
 もっとも、杏子に関しては妹としての意味合いをそれで表現したかったからかも…。
 その分、立ち画とイベント画にやや違和感を感じましたが…。
 今回もオッパイの構図や描写は見事でした。

 CGは塗りも線も丁寧で、相変わらずのレベルの高さを感じます。
 影の付け方も綺麗で、特にオッパイの重量感や躍動感は上手いです。
 今回は前作までのような「見せるためのオッパイ」から「使うためのオッパイ」という感じにえちぃシーン自体が変化しましたが、それに応えて挿んだり、へこんだり、ひしゃげたり、色々な形のオッパイが登場して更に目を楽しませて貰いました。
 あと、フェラシーンの口のラインの表現にも工夫の跡が感じられました。
 背景画も相変わらず細かいところまで丁寧で綺麗ですね。

 CG回想モードは、恭子:438(28)、涼子:394(27)、杏子:363(28)、隠しキャラ:144(10)、その他:124(7)、合計:1463(100)です。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 この内、えちぃCGは約10割に当たる1452(98)です。
 差分なしCGは過去2作品とほぼ同数ですが、差分ありCGは前作「家庭教師のお姉さん」の約2倍、前々作「ナースにおまかせ」の約1.5倍の大増量になっています。

 シーン回想モードは、恭子:15、涼子:16、杏子:15、隠しキャラ:5、その他:5、合計:56です。


<演出・効果>
【イナンナの甘露壺】
 本作のエロ演出の要&シナリオ分岐の鍵。
 大瓶1本と小瓶9本があり、大瓶には小瓶が3本分収まります。
 小瓶1本は40汁を満たすと満タン状態になり、ターゲットのキャラの体から採取される色々な汁をこの小瓶に集めていきます。
 大瓶に収める小瓶3本をすべて同じキャラの汁で統一するとそのキャラのトゥルールートへ、2本まで統一して残りを違うキャラの汁にするとノーマルルートへ、3本すべて違うキャラにするとハーレムルートへそれぞれ進みます。
 また、汁集めが全員失敗すると隠しキャラルートへ進みますが、特殊アイテム「埴輪」を所持しているかどうかで隠しキャラルートが更に分岐します。
 期間内に汁集めが終了しないとき、呪いルートに進みます。
 過去作品「妹汁」のパワーアップ版ですね。
 汁集めのときの描写は、効果音も含めて中々リアルでした。

【埴輪】
 本作のエロ演出のパワーアップアイテム。
 三姉妹を均等に攻略していくと「庭」で手に入ります。
 入手した後はメッセージウインドウのアイコンとして登録されます。
 これをON状態にしてえちぃシーンを迎えると、通常バージョンの後に更にもう一回射精シーンが追加され、膨大な精子が噴出されます。
 「Berkshire Yorkshire」のお約束のひとつ(^^)
 前作「家庭教師のお姉さん」で言うところの「栄養ドリンク」のようなものですね。
 ちなみに何故「埴輪」なのかは謎ですが…。
 …【大魔○パワーとしか解釈が…(^_^;)】

【スクロール】
 背景の演出手法に上下スクロールが取り入れられています。
 主人公の目線の移動がリアルに描写されていて、地味ですが良い雰囲気です。
 「ナースにおまかせ」で取り入れられ、今回復活を果たした演出方法です。

【立ち画の拡大】
 立ち画の演出手法に拡大表示が取り入れられています。
 遠近感を演出したり、イベント画に違和感なく移行できたりと、地味ですがこちらも良い雰囲気です。
 「家庭教師のお姉さん」で取り入れられ、引き続き使われている演出方法です。


<設定・シナリオ>
 シナリオは『もみあげルパンR/近江達裕/神無月ニトロ/速水漣』の皆さん。
 どなたが誰のシナリオ担当かは分かりませんが…。

 今回もいつもと同様、ご都合主義満載な設定・シナリオ……ではあるのですが、各キャラのトゥルールートにおいては純愛色が濃くなったような感じです。
 各キャラルートにそれぞれ存在するキスシーンがそれを助長します。
 同じお姉さん路線でも、「隣のお姉さん」的だった「ナースにおまかせ」や「家庭教師のお姉さん」に対し、本作では「身近な家族」が下地になっていて、キャラ間の距離が近く感じられるためそう思うのかもしれません。
 それは特に杏子ルートで感じられました。

 でもノーマルルートはいつもの「かぐや節」という感じで、何でも有りになるのはもう「お約束」という感じですねぇ(^_^;)
 このあたりの設定は「まほこい」の雰囲気をイメージさせます。
 でも、過去作品では比較的意味合いが分かりずらかったトゥルールートとノーマルルートの違いが、本作では「純愛」と「おちゃらけ」に色彩が明確に分かれてより分かり易くなったのは好感が持てました。
 これはシナリオもさることながら、「イナンナの甘露壺」に集める汁を統一したり、バラバラにしたり、普通見えない「フラグ」を表面化することにより、シナリオとのリンクをビジュアル面から分かり易くしている効果もあるのでしょうね。

 隠しキャラ・呪いルートは、もろに「まほこい」という感じで完全におまけ扱いです。
 もともと三姉妹のルートだけでも充分過ぎるボリュームなので、こちらはハーレムルートまでの「箸休め」と解釈した方が良いかもしれません。
 「かぐや」のサービス精神として受け取った方が無難ですね。

 全体的に過去作品よりルートごとのメリハリがきいていて好感が持てました。


<えちぃシーン>
 回数は、キャラ1人当たり2〜15回。
 テキストの分量は、1回当たり約20〜40分前後くらいです。
 汁集めバージョンのえちぃシーンはそのまま次のえちぃシーンまでなだれ込むケースが多く、その場合1時間以上えちぃシーンが続くこともあります。
 テキストの内容は相変わらず濃厚ではありますが、差分CGの回収も同時に進行させると若干くどい印象を受けます。
 バランス的には、前半から終盤までほぼ均等にシーンが訪れるような構成になっています。

 純愛・陵辱の比率は、10:0。
 今回も、陵辱・変態は全くありませんが、倒錯系は一部あります。

 シチュエーション的には、舞台が三姉妹の自宅なので、場所はほぼそこに集中します。
 自宅施設が全体の9割、その他が1割、というところです。
 期間的に夏休みの時期で、主人公は引越ししてきたばかりという設定なので、どこに出かけるのも三姉妹のお供という感じで、受動的な主人公というイメージです。

 バリエーション的には、凌辱・変態はありませんがアナル関係が復活したこと、深刻ではないけど倒錯系が一部あること等が変化した点です。
 スタ○ウォ○ズ風に言えば「ダークサイドのとばりが降りてきた」という感じですね(^_^;)
 あと挙げなければならない点は、オッパイの実用度が増したこと。
 今までの作品ではどちらかと言うと鑑賞用という感じて、今一つ実用度に欠けていたオッパイの使い方が、本作では乳揉み・パイズリを中心に格段に有効活用されるようになりました。
 この点は以前から不満に思っていたところなので、非常に好感を持てました。
 替わりに、「〜コキ」が減った感じですね。
 総じて、和姦系は思いつく限りのシーンが投入されています。

 処女率は、60%。
 ビジュアル的にも表示されます。


<キャラ別感想>
 ※「先入観がつくからイヤ」という方はスキップして下さい。
 ※隠しキャラは省略します。

白川 恭子
 髪の色は、ブラウングレー。
 髪の型は、ロング。
 瞳の色は、パープル。
 身長168cm 体重52Kg
 スリーサイズ B98、W57、H86

ズボラな長女
 恭子は白川三姉妹の長女。
 部屋で服や下着を脱ぎ散らかしている、良く言えば自然派、悪く言えばズボラなお姉さん。
 看護婦としてある病院に勤めていますが、私服から着替えるのが面倒なので、家からナース服のまま出勤するというツワモノ。
 早番の時は遅刻、遅番の時は定刻通り出勤と、我が道を行くスチャラカ看護婦。
 主人公が一緒に住む事になった日も、酒を飲んで酔っ払って帰ってきますが…。

白川家の事実上の父親?
 恭子は一番の年長ということもあり、不在の父親の替わりに白川家を支える大黒柱…という印象は微塵も受けません(^^)
 でも一見いい加減に見えて、妹たちの事はさりげなく大事にしているようなところもあり、妹たちはこの姉がいるからこそ伸び伸びと生活できるのでしょう。
 良く言えば精神的支柱という感じです。

 恭子は『恥辱診察室』で登場した「白川恭子」と同一人物という設定のようですが、勤め先も変わり、声優さんも変わっているので、本作用にリメイクされたと考えるのが妥当のようですね。
 もっとも『恥辱診察室』は凌辱系作品なので、明るいエッチが売りの本作のキャラとして登用するには、リメイクせざるを得なかったという見方もできますが…。
 正直なところ『恥辱診察室』と『ナースにおまかせ』にこういう繋がりがあるとは、パンフレットを見るまでは気付きませんでした。

 大人の余裕の割に意外と純情なところもある恭子ですが、願望は唯物的であるのがこのキャラの持ち味と言うか、笑わせて貰った点です。
 大きいか小さいか、ただそれだけが焦点という分かり易さ(^^;)
 トゥルー・ノーマル・ハーレム何れのルートにおいても、常に先導者的立場でこの作品のエロ部門を引っ張り、惰性に陥らないようアクセントを付け続けてくれるキャラでした。

完熟ボディ
 えちぃシーンは、合計15回。
 シチュエーションは、主人公の部屋x5、恭子の部屋、浴室、トイレ、病院x2、料理店、フィットネスクラブ、等々…。
 バリエーションは、手コキx2、足コキ、フェラx5、自慰、手淫x2、乳揉みx4、パイズリx4、クンニx3、69x2、正常位、後背位x3、騎上位x6、立位、アナルx3、3Px2、ローター、バイブ、放尿、等々…。
 エロ部門の先導者なので、ややハードプレイが多い印象を受けます。
 攻撃的な性格の表れとして、騎上位が多いところにも特徴があります。
 重量感溢れるオッパイを縦横無尽に使ったシーンも多く、充分に年長者としての務めを果たします。
 ノーマルルートでは、潜在的な属性が表面化してダークサイドに堕ちかけましたが(^^;)

含み笑いボイス
 CVは「篁(たかむら)瑞帆」さん。
 最初、苗字の読み方が分かりませんでした(^_^;)
 私は初めての方です。
 通常ボイス、えちぃボイスとも中々印象が良かったです。
 特に「んふふ〜〜」の含み笑いの演技はとても好感が持てました。
 ただこの声優さん、性格が良くてそういう演技が苦手なのか、「弄る」系の演技ではちょっと落差を感じました。
 何かこう、台詞が棒読みされているかのような…。
 その点だけがちょっと残念なでした。
 本作のベストボイスは「うわぁぁ……」。
 思わず画面を見入ってしまうような音声でした(^^)


白川 涼子
 髪の色は、ブラウン。
 髪の型は、ロング。
 瞳の色は、ピンク。
 身長165cm 体重50Kg
 スリーサイズ B90、W56、H82
 ※「ナースにおまかせ」登場時、身長168cm 体重56Kg B93、W57、H85

ノリの良い次女
 涼子は白川三姉妹の次女。
 部屋で自慰をしてパンツを濡らした後、その行為を見られた事よりも、そのパンツを主人公がかぶったかどうかの方が興味がある、良く言えばノリが良い、悪く言えばアケスケなお姉さん。
 看護婦を目指して看護学校に通っていますが、姉の恭子同様、家からナース服に着替えて通っています。
 主人公が一緒に住む事になってもその事を妹の杏子に伝えるのを忘れ、危うく主人公に覗き魔の汚名を着せてしまいそうになりますが…。

白川家の事実上の母親
 涼子は姉の恭子と妹の杏子のパイプ的な立場で、ややもすれば杏子を弄りがちな恭子のフィルターという役割ですね。
 もっとも、場合によりフィルターではなくブースターに早変わりする時もあるようですが(^^)
 …【と言うか、殆どターボチャージャー(^^)】
 でも、暴走しそうになった時は場をいち早く収めるという感じで、ちゃんと姉や妹の行動の限界点を押さえているあたりは、次女というよりお母さんというイメージです。

 涼子は「Berkshire Yorkshire」ブランドの出世作『ナースにおまかせ』のヒロイン「白川涼子」と同一人物で、本作は『ナースにおまかせ』の数年前という舞台設定になっています。
 『ナースにおまかせ』では「ノリの良い『動』のお姉さん」という印象でしたが、本作ではそのルーツ……と言うと大袈裟ですが、その成長過程にある涼子が見れて楽しかったです。
 隣のお姉さん的だった『ナースにおまかせ』に対して、家族という身近なお姉さん的な本作は、同じキャラでも受ける印象がやや変わり、その点が興味深かったところでした。

 涼子ルートは、母親や家族に対する憧れを感じさせるエピソードが多いです。
 母親を早くに亡くした事もあり、あまり母親の愛情を受ける事が出来なかったと推測される涼子ですが、その分自分が母親になって我が子に愛情を注ぐ事に強い憧れを持っているのでしょうね。
 もっとも、このENDを迎えると後の『ナースにおまかせ』は成立しないので、涼子は本作ではバッドエンドを迎えたのかも知れません(^^)

成熟ボディ
 えちぃシーンは、合計15回。
 シチュエーションは、主人公の部屋、涼子の部屋x4、洗面所、浴室x3、キッチン、バス、鉄橋、動物病院、等々…。
 バリエーションは、手コキx2、フェラx5、自慰、手淫、乳揉みx5、パイズリx4、母乳、クンニx2、69、正常位x2、後背位x4、騎上位x3、座位、アナル、痴漢、等々…。
 恭子もオッパイを使ったプレイは多かったですが、涼子は更に多い印象です。
 しかもそれが慈愛に満ちているイメージを受けるのは、その性格からでしょうね。
 後背位が多いのは、誘い上手の表れでしょうか(^^)
 全般的に落ち着いていて愛情に満ちたシーンが多かったです。

お姉さんボイスの殿堂
 CVは「一色ヒカル」さん。
 この作品の制作が発表された時点でこのCVは当確でした。
 今やすっかりお姉さんボイスの殿堂という感じです。
 個人的には、気の強いお姉さん(牝奴隷の明日香など)の方が一番の役どころという気がしますが、でも涼子のようなキャラも上手いですね。
 感受性に富んだ声優さんなのでしょうね、きっと。
 「ウリウリ〜」「ホレホレ〜」などのお馴染み「涼子ボイス」も健在。
 ですが、本作のベストボイスは「……にふふ♪」。
 意識がどこかに飛んでったですよ(^^)


白川 杏子
 髪の色は、インディアンレッド。
 髪の型は、ロング。
 瞳の色は、アーモンド。
 身長155cm 体重43Kg
 スリーサイズ B76、W49、H72

しっかり者の三女
 杏子は白川三姉妹の末っ子。
 二人の姉に何かと弄られながらもちゃんと家事をこなす、良く言えばしっかり者、悪く言えば意地っ張りなお姉さん。
 学園では陸上部に所属していますが、二人の姉同様、家から体操服&ブルマに着替えて学園に行きます。(夏休みの部活動)
 主人公が一緒に住む事になった日、何も聞かされていなかった杏子は、着替えを覗かれた不審人物(主人公)を覗き魔と勘違いしてしまいますが…。

白川家の事実上のオモチャ
 杏子は二人の姉から見ると妹であると同時に、主人公から見ると姉という設定です。
 …【いや、厳密には涼子もそうなのだが…(-_-;)】
 二人の姉にとっては弄りがいのあるオモチャという感じで、主人公が来てその矛先が変わり一番ホッとしたのは他ならぬ杏子だったかも知れません。
 でも弄られて逆にしっかり者として育ったという見方をすると、二人の姉は杏子にとっては良いお父さんでありお母さんであったという事でしょうね。

 杏子はこの作品のメインキャラのうち唯一初登場のキャラです。
 『ナースにおまかせ』では「留学中の妹」と紹介されていましたが、特にエピソードなどはなかったので事実上の新顔ですね。
 そういう意味では本作をプレイするにあたり、一番興味があったキャラでした。

 主人公と一番年が近いせいか、昔は杏子と主人公は常に行動をともにしていた背景があり、その延長線上で純愛色が一番色濃いシナリオ構成になっています。
 ビジュアル的には妹色が濃いタッチで描かれていますが、主人公に対してはあくまで姉たらんとするその物言いがギャップになっていて面白かったですね。
 二人が結ばれるシーンは、歴代の「Berkshire Yorkshire」作品のうち一番の名シーンと言ってもいいのではないでしょうか。
 もっとも、その反動がちゃんとノーマルルートの設定に表れているあたり、純愛色が強いけど純愛一辺倒ではない「お約束」を感じましたが(^^)

未熟ボディ
 えちぃシーンは、合計15回。
 シチュエーションは、主人公の部屋x2、杏子の部屋x5、洗面所、浴室x3、キッチン、庭、バス、部室、等々…。
 バリエーションは、胸チラ、パンチラx2、手コキx2、足コキ、フェラx3、自慰、手淫x2、乳揉みx4、パイズリx3、クンニ、69、正常位x2、後背位、騎上位x4、座位、側位、アナル、フタナリ、縄跳び、ディルドー、等々…。
 ボディが未成熟な分、オッパイ関係のバリエーションは少ないと思いきや、小さいながらも頑張っています。
 シーンになるとオッパイのサイズが大きくなるように感じるのは「お約束」ですね(^^)
 全体的に健気に感じるシーンが多く、純愛色を前面に出した印象を受けました。
 (ノーマルルート除く)

甘々ボイス
 CVは「まきいづみ」さん。
 とうとう「かぐや」に降臨です。
 あぁ、この日をどれだけ待ちわびたか…(^^)
 今回は姉であり妹である両面性を持つキャラが担当。
 「あう」「はう」などの萌え語を駆使しつつ、お姉さんの立場を主張し続ける演技は、個人的には充分堪能しました。
 それにしても、この方の「あう」の破壊力は相変わらず凄いですね〜。
 台詞的には少ないですが、それでもその都度10回は音声再生して聴いたですよ。
 やはり「クイーンオブあう」は伊達じゃない(^^)
 本作のベストボイスは「ぺぺぺっ!」。
 唾をかけるシーンの音声ですが、新たな面を見た思いでとても印象に残っています(^^)


<総評>
 一言でいうと「オールスター夏の祭典スペシャル」という感じです。
 過去作品のうち、良いところは継承し、悪いところは改善し、そして新しいテイストを加えた、現時点における「Berkshire Yorkshire」ブランドのノウハウの粋を極めたような作品です。
 殆どのパートにおいて、劇的ではないけれど少しずつ底上げされている印象を受けました。

 シナリオは全体的に軽い何でも有り的な雰囲気ですが、一部しっとりした作りもあり、全体的にメリハリが増した感じです。
 エロは引き続き和姦への拘りは感じられるものの、少し変化球も含めてアクセントを付けたかのようなイメージです。
 原画・CGは好みもありますが、個人的には文句なしです。
 音声も好キャスティング、音楽もお馴染みの安定感です。
 演出面も良い伝統を全て継承した感じで頑張ってますね。
 システムはエンジン・スクリプトとも粗さが全くありませんでした。

 この作品は、和姦濃厚Hを求める方に強くお薦めします。
 「ナースにおまかせ」や「家庭教師のお姉さん」を未プレイの方には、かなり気に入っていただけるのではないかと思いますが、一部倒錯系があるので若干注意が必要です。

 今回も題材がお姉さんだった「Berkshire Yorkshire」。
 ですが作風を考えるに、お姉さん路線は今回でお休みするかもしれませんね。
 何となくそんな気がします。
 外れたらそれはそれで嬉しいのですけど(^^)


<お気に入りのキャラ>
恭子 涼子 杏子
シナリオ
性格
音声 10
萌え 10
CPU G F D
えっちぃ 10
合計 47 51 52
 と言う事で『杏子』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ メリハリ有り、でもやっぱご都合主義^^;
原画 10 睫毛が可愛い
CG 10 最高レベル
キャラ 役割り明確
音声 好キャスティング
音楽 継続は力だ
システム 10 安定稼動
演出 良いところを継承
エロ 和姦系最高レベル
ボリューム 10 総プレイ時間28時間
合計 90
 と、言う事で『9点』とします。

最後に一言:「エロ重視お姉さんモノの最高峰です(^-^)ノ」