炎の孕ませ転校生    (とっぷがんさんのレビュー)   評価: 7 
▼ タイトル 炎の孕ませ転校生 炎の孕ませ転校生
▼ ブランド SQUEEZ
▼ ジャンル クラス全員孕ませ学園アドベンチャーゲーム
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/09/22
▼ 購入 炎の孕ませ転校生 / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり(孕ませ手帳)
【 セーブ数 】  80個+クイック1個
【 エンディング数 】  3個
【 メディアレス起動 】  可


<あらすじ>
 転校した新しい学園のクラスは…全員女子生徒だった!
 クラスの女子生徒を見渡しながら…
 「今日の自習授業は…誰を孕ませようか!?」


このホームページはSQUEEZより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はSQUEEZに帰属します。



<購入動機>
 デフォ買い応援メーカーです。
 大人数キャラをどう捌くか、というところにも興味あり。


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、移動場所&会話選択形式のオーソドックスなADVゲーム。
 ゲーム期間は、暦の表示はなく、開始から何日目という表示のみです。
 最大40日まで1日ずつ進行していきますが、全員クリアするとそこで終了します。

 1日の流れは昼休みの2回放課後の2回の計4回、移動する場所を選択して進んでいきます。
 移動できる場所は、「教室」「廊下」「階段」「屋上」「保健室」「購買部」「体育館」「体育館裏」「格闘場」「プール」「テニスコート」「射撃場」「グラウンド」「アーチェリー場」「家庭科室」「科学部」「メイド喫茶」「美術室」「茶道部」「オカルト部」「漫研部」「中華料理店」の22箇所。
 移動先には、そこにいるキャラのアイコンが表示されます。

 攻略対象キャラは、担任教師を含む全22人。
 ただ、個別EDは一つだけで、基本的には全員EDがメインです。
 ハーレムルートは4種類あり、主にキャラの所属グループ単位に展開されます。
 全員ハーレムはあると言えばある、ないと言えばないと微妙なところですね(^_^;)

 選択肢は全体で約40個。
 選択肢はほぼ「中出し/外出し」の2択で、えちぃシーンの差分CG回収用であると同時に、シナリオ分岐用としての意味合いがあります。
 難易度は優しい部類ですね。
 一部、攻略順序を考慮しなければならないキャラもいますが、作品中のテキストや「孕ませ手帳」などをチェックしていれば迷わないでしょう。

 プレイ時間は、全員ルート13時間くらい(内、ハーレムルート1時間30分くらい)、個別ルート30分くらいというところでしょうか。(初回+30分)
 ※CVすべて聴いた場合


<システム補足>
 メディアは、DVD-ROM1枚。
 インストールで使用するHDDは、フルで約1.6GB。
 フルの場合、ゲームの起動時はDVDを必要としません。

 メニューは一通り揃っていて、特に足りないと感じたものはありません。
 画面も800×600で見やすいですし、使い勝手も良好なシステムだと思います。
 テックアーツ系のシステムは完成度が高いので、個人的には評価が高いです。
 ただ今回の作品で一つだけ使いづらかったのは、クイックセーブ&クイックロード。
 このクイックセーブ情報、ゲームを終了するとなくなっちゃうんですよねぇ(^_^;)
 シーンの途中でその日のプレイをやめる時などは、中途という意味で通常のセーブではなくクイックをよく使うのですが、次の日に再開するとデータがなくなっていて面食らいました。
 前作「双子姫乳×3」では、クイックロードしたあとそのデータがクリアされて面食らいましたが、今回は何回もクイックロードが可能になったところまでは良かったものの、ゲームを終了したら消えてしまい、どうもこのクイックデータは鬼門ですね。

 修正パッチは今のところありません。(11月6日現在)
 誤字・脱字はありませんでしたが、音声が再生されないのが一箇所(たぶん)ありました。
 プログラムは動作も安定していて、特に異常終了はしなかったです。


<音楽>
 音楽は『Spotlight Kid』さん。
 音楽鑑賞モードは全部で8曲。ボーカル曲はありません。

 登場キャラが多すぎるのでキャラごとのテーマ曲はなく、シーンに特化して厳選した…という印象です。
 殆どの曲がベースとドラムでリズム体を形成するシンセ曲のイメージが強く、特定の楽器によるアンサンブル曲がないというのが特徴と言うか、やや一本調子ですね。
 変わった毛色の曲も欲しかったところです。
 でも、シーンと曲とのイメージはマッチしていました。
 本来BGMとしてはうるさ過ぎるかもしれませんが、作風が作風なのでこれくらいのボリューム感で丁度良いのかもしれません。

 今作の中では、一番耳にする機会が多い「そしてまた始まるかも」、一番落ち着いた感じの「やすらぎ」あたりが良かったです。


<音声>
 CVは『北都南』『かわしまりの』『西田こむぎ』『楠鈴音』の「双子姫乳×3」カルテット。
 そして『織田マリ』『桜川未央』『福元コヒロ』の3人がこれに加わります。
 1人あたり、3役を担当されています。

 作風がバカゲーという事もあり、皆さんのびのびと演技されていた印象を受けました。
 キャラの演技分けもそれぞれ別バージョンを繰り出し、クレジットを見ないと同じ方が担当されているとは分からないキャラも多かったですね。
 個人的には「双子姫乳×3」カルテットの再登場、その一点だけで大満足です。
 特に、北都南さんの関西弁、かわしまりのさんの「またつまらぬものを斬ってしまった…」、西田こむぎさんの「0h!Mistake!」、楠鈴音さんの「ごーめーんーなーさーい」は印象に残りました(^^)
 あと、一番のギャップを感じたのは『福元コヒロ』さん。
 竜ケ崎麗華の「オーッ、ホッホッホッホー」と、酒井遥の「お兄ちゃん…」が同じ声優さんとは…。
 …【あなどれん…(-_-;)】


<原画・CG>
 原画は『ミヤスリサ』さん。
 美少女ゲーム・漫画・同人誌でご活躍の方のようです。
 特徴はやっぱり「目」ですね。
 四角っぽいと言うか、のっぺりしていると言うか、目の玉がないと言うか…。
 好みが分かれそうなタッチです。
 個人的には可もなく不可もない、と言ったところですが…。
 立ち画、イベント画とも統一が取れていて、その点は好印象です。

 このメーカーは原画家を特定しないのが特徴的ですが、今回もご多聞に漏れません。
 …【原石の発掘が方針なのだろうか…(-_-;)】
 それ自体否定する気はありませんが、過去に反響のあった原画家さんはどこかで再度登用するような機会も欲しいところです。

 CGはややボカシた感じがするものの、塗りも線も丁寧です。
 時折、イベント画が拡大・縮小されますが、拡大している事にしばらく気付かないといったところにもそれを感じますね。
 特にオッパイのボリューム感や躍動感の表現は見事です。
 影の付け方も綺麗ですし、背景画も細かいところまで丁寧です。
 まぁ、何となくメイビーの雰囲気に近いのはお約束と言う事で…(^_^;)

 CG回想モードは、合計:322(69)。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 …【意味深な数字だ…(^_^;)】
 この内、えちぃCGは約10割に当たる312(65)です。

 シーン回想モードは、合計:34です。


<演出・効果>
【アニメーション】
 えちぃシーンのいくつかにアニメーションが取り入れられています。
 従来のようなイベント画から切替る・戻るときに感じる違和感はあまり感じなく、滑らかに移行する反面、動画自体はキャラの各パーツ(髪、目、胸など)だけが妙に一定間隔で機械的に動いている印象を受けました。
 アニメーションと言うよりはポリゴンに近いのかもしれません。
 投入シーンも8箇所(たぶん)で全キャラでないのも残念なところ。
 ただ、投入シーンは重要キャラであったり、ハーレムシーンであったりと、使い所は厳選しています。
 もう少し動きが滑らかになり、不規則的な動きも出来るようになれば、強力な武器になりそうですね。

【断面図アニメーション】
 挿入時に挿入箇所の断面の小ウインドウが開き、中出し射精の実況をしてくれるスグレモノ。
 良く出来ているとは思いますが、外出ししたときには妙に寂寥感を感じます(^_^;)
 こちらは全キャラ装備ですが、パターンが3つ(たぶん)しかないのが弱いところ。
 パターンがもう少しあって、中出しの選択をしてから表示された方が良かったかも。
 個人的にはアダルトビデオのイメージが浮かび、賛否は微妙ですねぇ…。
 …【スナップショ○トのシリーズかと思ったぞ…(-_-;)】


<設定・シナリオ>
 シナリオは『伊藤海』さん。

 子供の頃、少年サ○デーに「炎の転○生」という漫画が連載されていました。
 もう記憶が曖昧ですが、転校を繰り返す主人公「滝○昇」が繰り広げる、無意味なハイパワーギャグ漫画でした。(確か…)
 命をかけて遅刻を取り締まる週番、あるクラスを廃止して茶室を造ろうとする校長、当時鳴り物入りで芸能界にデビューした「セイ○ト・フォー」がモチーフ?の「戦闘フォー」など、登場キャラも色物が多かったと記憶しています。(たぶん…)

 今作は、その作品がモチーフになっているエロゲ版「炎の転○生」です。(どうかな…)
 無駄にテンションが高い数多くのキャラ、言葉使いが変なキャラ、どう見ても体のサイズと胸のサイズがミスマッチなキャラ、授業シーンが一切ない担任教師など、多彩な一発キャラ満載仕様です。
 そして、人類征服をするには女を征服するのが一番と考える、超近視眼的思考の持ち主の主人公。
 これは、男が潜在的に持っている欲望を具象化した作品です。(いや、違うだろ…)

 …まぁ、さておき、(^_^;)
 目的は全キャラの制覇なので、キャラ一人一人のEDがなく(1人を除く)えちぃシーンも回数が少ないため、何かこうキャラ自体が「物」扱いされる印象を受けますね。
 主人公という名の工場で、次々と運ばれてくるキャラという名の部品を処理しているみたいな。
 ですので、正直なところキャラへの愛着は湧きづらいです。
 結局、幼馴染み>タカピー>その他大勢、という感じで、その他大勢キャラの扱いがちょっと寂しい、という印象でした。

 確かにキャラが多くて個々の掘り下げは難しいと思いますが、折角仲良しグループという設定があるのだから、その辺りにもう少しスポットライトを当てて掘り下げても良かったのではないでしょうか。
 あと、どの仲良しグループも性格的にもボディ的にもバランスが取られている印象ですが、この辺りも例えば「爆乳グループ」とか「チミッコグループ」とか色彩を明確にした方が、ハーレムルートももう少しアクセントがついたように思います。

 最後に、全員ハーレムはちょっと肩透かしを受けました。
 これを目的に進めてきたはずなのに、シーンはこれだけ?
 21段トーテムポールは?
 42個のオッパイスライダーは?
 うーん、消化不良だ…(^_^;)


<えちぃシーン>
 回数は、キャラ1人当たり1〜3回。
 テキストの分量は、1回当たり約5〜20分前後くらいです。
 テキストの内容は淡白で、発射までの時間も短いですが、大体2回戦3回戦に連続で突入するため、総体の長さはそこそこです。
 各キャラとも好感度が5段階で設定されていて、会話を進めて好感度を上げていき、MAXになったあとの会話シーンでえちぃシーンに突入します。
 大部分のキャラはそのえちぃシーン1回で個別分は終了してしまいます。
 それを次々とこなして全キャラ制覇を目指す流れになっているので、えちぃシーン自体は満遍なく訪れるような構成になっています。

 純愛・陵辱の比率は、0:10。
 前述の通り好感度が最大になってからえちぃシーンに突入するため、突入時点で強姦でも終わる頃には後付け和姦になります。

 シチュエーション的には、当然ながら舞台が学園にほぼ集中します。
 基本的には、そのキャラが所属している部活動の場所でというのが多いですね。
 無所属は色々な場所ですが、でもあくまで移動できる範囲内の施設のどこかになります。


 バリエーション的には、チラリズム×2、乳揉み×18、パイズリx3、フェラx11、正常位x8、後背位x13、騎上位x7、アナルx1、放尿x2、3Px4、4P×2、等々…。
 ※注:個別ルートのみの集計です。
 最終的には和姦になるので、変態・倒錯系が殆どありません。
 面白いのは後背位が多い事ですね。
 凌辱系の筆頭体位が一番多いのは、シーン突入時は必ずしも和姦ではないという事と、今回は薄くなったメーカーの陵辱に対するこだわりなのでしょう。
 オッパイ関係へのこだわりは相変わらず感じますが。
 その他では、各キャラの所属部ごとのユニフォームがコスプレに直結していることと、淫具の使用が殆どない事ですね。
 もっとも、この年齢でのえちぃシーンでそういうのがゴロゴロ登場したら、それはそれでちょっと怖いですが。(^_^;)

 処女率は、95%。
 ビジュアル的には表示されません。


<総評>
 一言でいうと「肉処理工場」という感じです。
 …【ちょっと、イメージ悪いかな?(-_-;)】
 次から次へと送られてくる能天気キャラを、同じく能天気な主人公が次々に捌いて精肉する作品、という印象です。
 メイビーの「Sixty Nine」制服バージョン、という見方もできますね。

 シナリオは能天気一直線という感じで、ある意味想定内です。
 エロはテキストが薄くバリエーションも少ないものの、キャラが変わる事でマンネリを防止している印象ですね。
 原画は好みが分かれるところかもしれません。
 CGは綺麗でレベルが高いと思います。
 音声は良いキャスティング、音楽はそれなりです。
 システムも堅実で相変わらずの安定感を感じます。
 演出面は可否はともかく、一番熱意を感じました。

 能天気作品が好きな方、あまりゲームに時間が取れない方、綺麗なオッパイが好きな方、和姦が好きな方にはお薦めでしょうか。
 ただ、キャラデザインにクセがあるのでOHPでのチェックはされた方が良いかと。

 萌え・巨乳・凌辱の融合を試行するメーカー「SQUEEZ」。
 今回で一角(凌辱)が崩れました。
 次回は元の路線に戻るのか、今回を規定とするのか、次回に注目です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ 能天気一直線
原画 好みが分かれる
CG 高レベル
キャラ 一通り揃え
音声 好キャスティング
音楽 もう少し曲数が…
システム 安定稼動
演出 頑張っている
エロ 全員ハーレムが…
ボリューム 総プレイ時間14時間
合計 71
 と、言う事で『7点』とします。

お気に入りのキャラ:藤原佐枝…一生尽くしてくれそうです(^^)
最後に一言:「それで、大学編(続編)は出るの?(^_^;)」









   鎖-くさり-     (ban-choさんのレビュー)   評価: 7 
▼ タイトル 鎖-くさり- 鎖 ~クサリ~
▼ ブランド Leaf
▼ ジャンル 凌辱サスペンスADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/09/22
▼ 購入 鎖-くさり- / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(マウスホイール対応、音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  あり(直前選択肢まで)
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  50個
【 エンディング数 】  7個
【 ディスクレス起動 】  −

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<ストーリー>
 高速実験船『バシリスク』。
 そのテスト航海に便乗することになった主人公(香月恭介)たち。
 おりしも夏休み。
 同乗する航行責任者は幼なじみの母親ということもあり、みな修学旅行気分で船旅を続けていた。
 そんなある日、公海上で漂流していた海洋調査船と遭遇する。
 乗っていたのは、海洋学者と名乗る岸田洋一ただひとり。
 ひとあたりの良い若者で、特に問題もなく時は過ぎていくのだが、彼を収容してから船内では航行機器の不調が相次ぐ。
 陽が暮れて海上が闇に塗り込められる頃、事件は起こる。
 突然の停電から復帰してみると、そこには容赦なしにいたぶられ、シャンデリアに縛られた女性の姿があった。
 それは航行責任者である折原志乃だった……。


<キャラクター>
折原明乃
 やわらかい笑顔を絶やさない、おっとりした女の子。主人公とは幼なじみ。
 友達づきあいは広いが、しっかり者というわけではなく、むしろ抜けているのだが本人はそれを認めようとしない。
 最近体つきがふっくらしてきたのを気にしている。

綾之部可憐
 良家の子女。長女ゆえ厳しくしつけられている。
 目上には礼儀正しいが、本質的には気の強い跳ねっ返り娘。
 何かと主人公に噛み付いてくるが、なかなか精神的優位に立てず、悔しい想いをしている。
 名前負けしていることをひそかに気にしている。

綾之部珠美
 姉の可憐とは対照的に、あまり物事にこだわらない奔放な性格。
 体を動かすのが好きなため、船旅には暇を持てあまし気味。
 何か面白いことはないかと船内をうろうろしている。

片桐恵
 明乃の親友。主人公とはクラスメイト。小柄だが大人びた物腰。
 明乃からも憧れに似た信頼を寄せられている。激しい感情はあまり表に出さず、内心を読みづらい。
 眼鏡を外すとミステリアスな雰囲気になるが、それはやぶ睨みになるため、とは本人談。

香月ちはや
 主人公の妹。控えめな性格で、兄を慕っているが人前では常に一歩身を引いている。
 母子家庭のため一人で家事を切り回す。
 それゆえ外でもつい兄の世話を焼くことがあり、周りからは主人公が妹離れしていないと見られがち。

折原志乃
 折原明乃の母。主人公とも顔見知り。おおらかで無頓着な性格だが、れっきとした船舶に関する研究者。
 今回の試験航海でも責任者っを務め、船長をはじめとした船員からの信頼は厚い。
 色白で大人っぽい体つきだが、それでいてどこか少女っぽい部分を残している。

岸田洋一
 機関不調で漂流していた海洋調査船の乗員。
 頑強な体つきだが、西欧人に見劣りしないほどの長身であるため、全体としては細身に見える。
 温厚を装っているが、肉食獣のように凄味のある眼差しは隠し切れない。

香月恭介
 本作の主人公。素っ気ない態度のわりにはさりげなく面倒見がよく、いざという時には頼りになるタイプ。
 圧倒的な体力と迫力を持つ犯人に、知恵と勇気を振り絞って立ち向かう。


このホームページはLeafより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLeafに帰属します。



購入理由
 Leaf初の陵辱モノということで、興味があった為。
 Leaf+陵辱=期待大です^^;


<音声>
 主人公も含めフルボイスという仕様で、キャラのイメージとのギャップも少なく、「聴くノベル」としての面白さを感じます。
 また、設定で音声出力するキャラクターを選べますので、自分の聞きたいキャラの声だけを選択する事も可能です。


<音楽>
 音楽に定評のあるLeafらしく、各シーンの演出に非常にマッチした音楽です。
 BGMとして作品を盛り上げますが、単体で聞いても聞き応えがあり、完成度の高い楽曲です。


<感想>
 システムはオーソドックスなADV。
 選択肢を選ぶ事で物語が進行します。
 アイテムも存在し、選択肢の結果で得たり得られなかったりして、アイテムの有無で物語の進行が変化します。
 能動的にアイテムを使う、という事は無いので、全体的な難易度はそれほど高いものではありません。

 陵辱モノと謳うだけあって、岸田の手によるハードなレイプシーンが結構出ます。
 主人公は「守る」立場なので、女の子を襲う事は出来ません。
 そして物語の進行上、どうしても「生贄」が必要になるので、人によっては歯がゆく感じたり、ストレスを感じる事があるかもしれません。
 岸田の女の子に対する扱いは容赦無いので、不愉快な思いをしたくないなら、このゲームはやらない方が良いでしょう^^;

 全般的なシナリオの出来は良いのですが、テキストばかりが目立って、効果的なシーンの挿入が無いのが残念ではあります。

 「攻める」者と「守る」者、それぞれのキャラの想い、思惑、行動。
 それらが最初は複雑に絡み合っていますが、徐々にそれが解けていき、そして最後に見える物語の全体像は、ある種の驚きを伴ってプレイヤーを引き込む事でしょう。


<ネタバレ開始>
 このゲーム、最初から全部の女の子を救えるとは思わないでください。
 そして、ハッピーエンドとも言えるものが無いことも覚悟してください。
 誰かは必ず犯されますし、またそれに対しては見殺しとしか思えない様な事をしなくてはなりません。
 「自分が生き残る為にする事」を間違えない事が、前に進む為に必要です。

 また、明乃に対しては幼馴染設定という事もあって何らかの期待をする人も居るとは思いますが、主人公は明乃の処女を戴く事は絶対に無いので、諦めてください。
 主人公は彼女を抱く事も出来ず、無傷で脱出させる事が精一杯です。

 そして岸田が劇中で放つ「女は打算高い生き物」という言葉。
 明乃ルートをクリアすることで、この言葉の意味を知るでしょう。



<10点満点での総合評価>
 このジャンルに抵抗が無く、興味あるならばプレイしてみるのも面白いでしょう。
 というわけで7点です。


お気に入りのキャラ:香月ちはや
最後に一言:「 絶望と恐怖の中から掴み取る生への執着。プレイする時はその過程を見て欲しいものです。」









   傀儡女(クグツメ)−催淫病棟24時−     (暢気さんのレビュー)   評価: 7 
▼ タイトル 傀儡女(クグツメ)−催淫病棟24時− 傀儡女 - 催淫病棟24時 -
▼ ブランド Guilty
▼ ジャンル 催眠中出しADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\8,190(税抜\7,800)
▼ 発売日 2005/05/27
▼ 購入 オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし(オートセーブで対応可)
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  40個(4個×10ページ)
【 エンディング数 】  5個
【 ディスクレス起動 】  可


<ゲーム概要>
 典型的な選択肢分岐型のADVです。
 最初の選択肢からエンディングまでの選択肢数は15個未満ですが、各エンディングまでの選択肢を全てセーブするとなるとセーブスロットが足りません。
 ただ、選択肢を間違えたと思ったら、オートセーブから最大3個分の選択肢を遡ることができます。
 したがって、選択肢の難易度は比較的易しいほうだと思います。


<音楽・音声>
 女性のみフルボイスで、キャストは
 渡瀬さゆり:榎津まお
 小田切祥子:このかなみ
 安藤紅美:茶谷やすら
 です。
 特に違和感は感じないですし、日常会話や喘ぎ声のクオリティも高いです。
 また、Hシーンではナレーション中も女性の喘ぎ声などがループします。
 音声を連続させてリアルなシーンに仕立て上げるのは、もともとGuiltyのお家芸ですしね^^;

 BGMはヴォーカル曲なしで16曲あります。
 曲だけ聴いてもそれなりに良い出来栄えです。
 ただ、曲によってはドラムの音がちょっと目立ちすぎるかと…。


<感想>
 催眠術は万能ではありません(念のため)。
 特に強い痛みや嫌悪感があると、大抵は解けます。

 …などという正論はさておいて、このゲームのメインとなるのは看護婦の渡瀬さゆりです。
 さゆりを2週間以内に、病院の裏の仕事に使う「慰安婦」に仕立て上げることが主な目的です。
 しかし、よほど変な選択肢を選び続けなければ、慰安婦にすること自体は簡単です^^;

 問題は、さゆりの友人である小田切祥子と、同僚の安藤紅美です。
 祥子は友人としての付き合いから、紅美は同僚としての仕事の具合から、さゆりの変化にすぐ気づきます。
 したがってこの2人も、催眠術、あるいは脅迫によって屈服させる必要があります。
 これら全てを2週間以内にこなすことがゲームの全目的になります。

 最初は催眠術でさゆりを堕としていくわけですが、催眠術百戦錬磨の主人公だけあって、手順にそつがないです。
 そして平気で中出しする主人公…しかも連続で。鬼畜です^^;
 さらに、「中出しされないとイけない催眠術」なるものまでかけて屈服させています。
 祥子と紅美は催眠麻痺(催眠術をかけられたと思い込ませる)であえなく屈服。
 催眠術という設定を上手く生かして、一貫したストーリー展開は好印象です。

 原画はGuiltyお抱えの原画家の1人である紅葉蛍氏です。
 残念ながら氏の旧作は全くやったことがありませんが、バランスがよく見映えのいい絵です。
 CG枚数自体は64枚+差分ということであまりボリュームはありません。
 しかし、64枚のうち59枚がHシーンと関連するものなので、実用性にぬかりはないです。
 また、シーン再生が細分化されており、場面数も意外と多くて使いやすいです。

 Guilty作品は絵だけ良くて中身は…なものが結構多いのですが、今回は当たりだったと思います。


<10点満点での総合評価>
 7点
 催眠スキーには+1点の8点でもよいと思います。


お気に入りのキャラ:安藤紅美…元気っ子は好きです^^;
最後に一言:「バッドエンドも警察が来たり、妄想の海におぼれたりして結構面白かったです。」