As you like〜星降る夜にロマンスを〜   (ひびきさんのレビュー)   評価: 8 
▼ タイトル As you like〜星降る夜にロマンスを〜
▼ ブランド Nail
▼ ジャンル 幼なじみなお姉さん先生ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/07/29
▼ 購入   As you like / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり
【 セーブ数 】  96個
【 エンディング数 】  10個
【 メディアレス起動 】  可

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<ストーリー>
 −− 町に古くから伝わる七夕祭り −−
 −− その日も、華奈姉さんと一緒だった −−
 でも、短冊に書かれた華奈姉さんの願いはいつもとは違った。
 『大学に合格できますように』
 それは、県外の大学。
 来年の七夕祭りは、華奈姉さんとは一緒に来られない。
 −− それから数年後 つまり、現在 −−
 俺は両親の都合でこの春から一人暮らしをすることになった。
 それを心配して我が家にやって来たのは、教職を取って故郷に戻ってきた華奈姉さんだった。
 最初は張り切っていた華奈姉さん、ドキドキしっぱなしだった自分。
 これからの生活に期待を膨らませていたけれど……。
 『あ〜ん、お鍋が吹いちゃったよぉ〜〜〜っ!』
 『あ〜ん、お風呂の水が溢れちゃったよぉ〜〜〜っ!』
 『あ〜ん、お布団が押入から落ちてきたよぉ〜〜〜っ!』
 そして、極めつけに。
 『あと1分だけ…、寝かせて〜……、くぅ〜…、くぅ〜〜〜……』
 華奈姉さんがこんなに生活力のない人だったなんて……。
 きっとこの同棲生活も、今井のおじさんとおばさんが娘の世話を俺に無理矢理押し付けるために違いない!!
 でも…、それでも……、やっぱり俺は華奈姉さんのことが……っ!


<キャラクター紹介>
今井 華奈(いまい・かな/CV:まきいづみ)
 青葉学園の英語教師で就任1年目の新米。
 普段の生活ではかなり天然系でぽややんとしていて、ちょっと頼りないところも(周囲が放っておけないタイプ)。
 そんな性格であっても教育に対しては熱心であり誠実であるため、誰からも慕われている。
 教職を取って故郷に戻ってきたのを機に、幼なじみの主人公と同棲することになる。
 はじめは主人公の世話をしようと張り切っていたが、家事の類が全くできないため、今では逆に主人公に世話してもらっている。

海堂 みちる(かいどう・みちる/CV:七生みこと)
 豊かな才能と華やかな美貌を兼ね備えた大人の女性で、同僚の教師陣から一目置かれている。
 …というのは彼女の表向きの顔。
 私生活では粗野でがさつ、ずぼらで大雑把な性格であり、仕事中でも平気で競馬新聞を読んでいる。
 天上天下唯我独尊的生活かつジャイアニズム^^;
 心理カウンセラーとして学生達の相談に乗っている彼女の姿には尊敬の念を抱いている。
 「ほら、指導してやるから華奈を連れてきてここでセックスしてみろ」
 「そうかぁ… 華奈は私よりも大吾のオチンチンを好きなんだな」
 と、少々ステキな性格^^;

神山 優衣(こうやま・ゆい/CV:カンザキカナリ)
 青葉学園の1年生で、約1ヶ月前から保健室登校を続けている。
 何か心に病むものがあるようで、ほとんど言葉を発しない。
 なぜ彼女が保健室登校をするようになったのかは誰もわからない。
 優衣の家はこの地域でも有力な資産家である神山氏で、古くから政財界に大きな影響を与えてきた。
 優衣の家庭は非常に裕福であり、神山一族のことは地域住民から尊敬と同時に畏怖もされている。

若槻歩美(わかつき・あゆみ/CV:春日アン)
 青葉学園の2年生で、主人公のクラスメイト。
 品行方正、容姿端麗、明朗快活で、だれにでも優しくほほ笑む彼女はまさに正統派ヒロイン。
 少し嫉妬深く、主人公が華奈先生と仲良くしていると、むくれる。
 誰とも話をしない神山優衣を、手芸部に誘ったり、面倒見が良い一面も。
 「幼馴染」にあこがれている。

神山家のメイド(CV:紫苑みやび)
 神山家で働いているメイド。
 主に優衣の身の回りの世話を引き受け、毎日学園に迎えに来ている。
 ただ黙々と自分の仕事をこなしているが、神山家の人間からは多大な信頼を得ているようだ。
 あまり感情を表に出さないようにしているが…?

???(CV:羽高なる)
 七夕祭りで出会うことになる女性。


このホームページはNailより一部文章・CGを抜粋しています。
素材の著作権はNailに帰属します。



購入動機
 NailのBBSでは、発売前に「As you likeのお姉さんキャラの声優さんは誰が良いですか?」
 という質問で盛り上がってました。
 多数の方は一色ヒカルさんを推薦してたのですが、私は一人でまきいづみさんを推していました。
 そして願い叶ってお姉さんキャラのボイスはまきいづみさんに決定!
 …これで買わなきゃ人としてどうかと^^;
 原画さんが代わったのはちょっと意外でしたが、それはそれで…。


<システム補足>
 インストールはフルインストールのみで、約1GB必要です。
 一度インストールしたらCDがなくても起動します。
 テキストウィンドウの透過処理やオートプレイ、クイックセーブ&ロード等、特に足りないと思ったものはありませんでした。

 選択肢では「ヒント」が出ます。
 これはインストール直後から見ることができます。
 その為、容易にお目当てのヒロインルートを攻略できます。

 オープニングとエンディングには、歌つきのムービーが用意されています。
 1度クリアした後に新しくゲームをする場合、オープニングカットをすることができます。
 CGやシーン鑑賞は、エンディングを見てからでないと、選択することができません。

 本作には、「寝起きぷにぷにシステム」というものが搭載されています。
 「寝起きぷにぷにシステム」とは、「朝、なかなか起きてくれない華奈先生に気持ちよく起きてもらおう!」といったモノ。
 寝相が悪い華奈姉さんのほっぺたをぷにぷに突っついて起こすのも良し、キスして起こそうとするも良し。
 ぷにぷにしたい箇所までマウスカーソルを持っていき、ぷにっとクリックしましょう。
 最初はソフトなものから、好感度が上がってくるとかなり大胆なものまで……。

 また、
 >本製品はCD-ROM2枚組となっておりますが、ゲーム用のデータがコンパクトにまとまりディスク1だけに収まった為
 >ディスク2にはボーナスデータとして過去作品の体験版とデモムービーを収録してあります。
 >これらも本作同様にお楽しみくださいませ。
 とのことです。


<予約特典>
 予約特典として、一枚オマケCDがついてきます。
 これは、オリジナルサウンドトラックと、「ちゃん付けシナリオ」が入ったミックスCD。
 「ちゃん付けシナリオ」とはどういうものかというと、エッチシーンの中で、ヒロインが「自分の名前」を呼んでくれるというもの。
 >全ての美少女ゲームファンの夢を叶える『ちゃん付けシナリオ』日本人男性の9割以上に対応!
 (メーカーHPより抜粋)
 「あっちゃん」「しゅんちゃん」など、予め100種類の名前が登録されていて、事前にその中から「自分が呼んでもらいたい名前」を選択すれば、エッチシーン中にその名前で呼んでもらえる、というものです。

 ただ注意しなければいけないのは、この「ちゃん付けシナリオ」は1エッチシーンのみ(残念)。
 それ以外のエッチシーンの名前を変えることは不可能です。
 しかし、その「ちゃん付けシナリオ」でのヒロインは、萌えボイスで有名なまきいづみさんなので、
 >その甘い声と、あなたの名前の入ったエッチシーンは感動モノです!(メーカーHPより抜粋)

 付け加えると、華奈先生、このシナリオでもカメラ目線のフェラ&パイズリを敢行してくれます。
 要するに…、まきいづみさんボイス+自分の名前を呼んでもらえる+カメラ目線!
 ありがたやありがたや…^^;
 CGは本編のものと同じですが、オマケシナリオなので、個人的には問題ありません。

 ちなみに、「ちゃん付けシナリオ」をインストールするには、200メガ必要。
 メディアレス起動可です。


<音楽・音声>
 女性キャラはフルボイスです。
 男性キャラは… 確か一人も出てこなかったと思います。
 「同棲」「萌え」をコンセプトにした本ゲームでは、男性キャラは必要ありません。
 (いや、キャラ別音声ON/OFFがあれば、あればあったでいいんですけどね^^;)

 まー、野暮な事をとやかく言うつもりはありません。
 ヒロインのボイスがまきいづみさんであります。
 その時点でもう「萌え」度100%であります^^;
 前々作では野神奈々さん、前作では白井綾乃さん、そして今作ではまきいづみさん。
 Nailさんは、徹底的に「萌え」を狙っているんじゃぁないかなー、なんて思ったりします^^;
 とりあえずまきいづみさんの声に萌えてしまう方なら、敢えて説明の必要はなし!
 『あ〜ん、ガスの火がボワーっってなっちゃったよぉ〜〜〜っ!』
 『あ〜ん、お風呂の水が溢れちゃったよぉ〜〜〜っ!』
 『あ〜ん、お布団が押入から落ちてきたよぉ〜〜〜っ!』
 萌えの達人まきいづみさん、とりあえず声目当てで買っても問題はないかと^^;
 (↑まきいづみさんの声を目当てで買った人より^^;)

 また、「保健室登校を続ける、何か病んだ少女」を演じるのはカンザキカナリさん。
 キャスティングが少々意外な感じがしましたが、ストーリーを読み進めていくうちに慣れ、カンザキさんの熱演がとても素晴らしかったです。

 そして、神山家のメイドのボイスは紫苑みやびさん。
 残念ながらエッチシーンは無く(エエェェーー(つД`)、紫苑さんの神テクフェラを拝聴することはできませんでした。
 しかし、Nail第一作目にも紫苑さんは脇役のボイスで熱演されていました。
 今回もこの方の熱演が聴けて満足です。

 音楽は、「blue」というバンドが演奏しています。
 このバンドはその時々に応じて様々なメンバーが集まり、依頼された音楽や実験的な制作を行う不定形音楽制作集団であるらしいです。
 というわけで、楽器の音は生の音を使っているのが多いようです。
 前作では音楽に気合が入りすぎてゲームミュージックとしては少々自己顕示が強かったですが、今作では問題無し。
 単発で聴いたのでは少々物足りなさを感じますが、場面場面を縁の下から支えてくれる、という意味では丁度良い音の密度になっていると感じました。
 特にエンディングソングの冒頭は、シンプルながら良い出来でした。


<原画・CGなど>
 Nailブランドの前作・前々作の原画は椎咲雛樹さんでしたが、今作はよしむらけんたろーさん、水原優さんの2人となっています。
 …正直に言うと、椎崎雛樹さんから原画さんが代わると知ったときは個人的に結構ショックを受けた訳ですが、いざゲームを始めると、それは全くの杞憂に終わりました。
 萌え系な作品にはとても合ったCGではないでしょうか。

 反面、立ち絵とイベントCGでは、キャラの顔が違っていたのも目立ちました。
 立ち絵の顔はよしむらさんが全部描いたのに対し、水原さんがイベントCGの顔を描いた場合もあるようでした。

 そして、贅沢を言えばエッチシーン以外のCGがもっと欲しかった、なと。
 「同棲」及び「萌え」をコンセプトにしているのですから、何気ない日常場面のCGとかが沢山あったら良いと思いました。
 「大胆なコスプレ写真集」を見て目を丸くする華奈先生とか、授業中に思わず寝てしまった歩美とか、そういったCGも萌えの感情を増幅させる為にもう少し欲しかったです。


<エッチシーン>
 シーン鑑賞に登録されるエッチシーンは、22個。
 大雑把に言うと、
 @「官能的」というより、「萌え」コンセプト
 A「寝起きぷにぷにシステム」の搭載
 B全部和姦。3Pルートもあり。
 CCG上の破瓜表現は痛々しくない
 D顔射するシーンが、全ヒロインにある
 E淫語のピー音無し
 Fまきいづみ嬢まんせー!
(すいません^^;)
 といったところでしょうか。

 純愛及びストーリー中心のゲームでは、エッチシーンをあまり重要視していないゲームもあります。
 しかしNailさんは、「ゲームにはゲーム性が必要、またエロゲーを製作する以上、エッチシーンにも力を入れる」
 という考えの下にゲームを製作しているブランドです。
 その為今回の、「寝起きぷにぷにシステム」という試みは、まさに諸手を挙げて歓迎するべきでしょう。
 華奈先生の体のどの部分を刺激して起こすか、マウスクリックをまじえたこにエッチシーンの導入は、とても良いものだと思います。

 まぁ「エロ」というよりは「イタズラ」ですがね^^;
 細かい事を言うと賛否両論あるかもしれませんが、私は単純に「面白い」と思いました。
 いや、「エロい」と感じれなかったのは残念といえば残念なんですが、とにかくこの主人公、この寝起きぷにぷにシステムではノリが良い奴で、「純愛は純愛、でもボクはエロゲーの主人公だよ」と言ってるかのようで楽しいです^^;
 寝ぼけ半分の華奈先生に対して、顔射や口内射精は文字通り朝飯前、パイズリ、挿入、挙句の果ては窓から外へ大股開きの御開帳でオシッコをさせてしまうのですからステキです。
 その後はご多分に漏れず華奈先生は、「大ちゃんのいぢわる。朝からあんなことするなんて変態さんだもん、通報しちゃうんだもん」とスねるのですが、それもまた萌え^^;

 エッチシーンをよりエロくする為に、顔射と淫語をかなり投入したNailさんですが、顔射はともかく、ピュアなヒロイン全キャラが「おちんちんがオマンコに入ってるのぉ」と連呼するのは、エロいというより…うーん、どうなんだろう。
 いや、私はこのギャップが好きなんですが、ここは賛否両論あるかもしれませんね。
 「あたしのオマンコはあなたのおちんちん専用なの」
 「ほら、しっかり腰を振れ、チンコ係!」
 等は、言ってる程エロくはないですけど、逆に滑稽で面白かったです。
 個人的には、このコンセプトを次作以降にも保たれる事を期待します(* ̄▽ ̄)

 また、前作・前々作で好評だった「んしょっ、んしょっ」の台詞も標準搭載してあります。
 どういうものかというと、「エッチに不慣れなヒロインが、甲斐甲斐しく懸命に男性のモノに奉仕してくれる時の萌え台詞」です。
 溯る事前々作、野神奈々さんin千春先生が発するこの「んしょ、んしょ」という台詞にNailのBBSは大絶賛の嵐でした(筆者もその一人です)
 「この台詞に萌えた!」 
 「次回もこの台詞を入れて欲しい!」
 との声が多く集まり、前作にも搭載。
 今作でもこの「んしょ、んしょ」を標準装備!
 しかもそれを発するのがまきいづみさんでありますから、とりあえず脳内ダメージは致死量確定!
 この「んしょ、んしょ」旋風は当分続くことでしょう ンションショ(*・∀・)-イイ!!

 加えて「いぢわる」と言いつつヒロインが拗ねるのも、今作でも踏襲。
 実にありがたいことです。
 心残りはまきいづみ嬢の「めっ!」「だめだぞー」というセリフが聴けなかったことくらいででしょうか^^;


<感想>
 毎度毎度ながら、かなり偏った個性の持ち主(褒め言葉ですよ^^;)が多く出演する本作。
 そんなヒロイン達に強い態度で出られると、反論できないちょっと弱い主人公。
 ヒロイン達に翻弄される姿が面白可笑しく描かれ、テンポが良い、というのが前半シナリオでした。
 それに加えて、後半への伏線も色々なところで張られています。

 前作・前々作同様後半では、「雨降って地固まる」的な、ちょっとしんみりしたシナリオになります。
 が、「雨」の部分が少し和らいだ感じがします。
 安心して読める、という感じがしました。

 ただ、優衣シナリオでは結構深い内容になっており、Nailさんらしさを感じることができました。
 …オチが予想できたことや、エンディングが急転直下だったのを考えれば、もう少しシナリオの改良の余地があったかもしれません。
 しかしホッとできた、Nailさんらしいエンディングだったので、まぁそれはそれで良しです^^;

 前作はハッピーエンドに辿り着くまで選択肢の選び方が結構分かりづらく、結構批判もありましたが、今作はヒント機能をつけることによって、解決しています。
 プレイヤーの意見に耳を傾けている、という姿勢には感謝モノです。
 また、最終選択肢にはヒントが「???」になるなど、製作者側としても譲れないところはあったようです。
 プレイヤーに迎合しすぎない、というのも良い姿勢だと思います。


<10点満点での総合評価>
 8点
 前半は読みやすいシナリオ、適度に張り巡らされた伏線、素晴らしかったです。
 前作よりも、前々作に近い作品だと思います。


お気に入りのキャラ:華奈先生!…「守ってあげなければ(・∀・)!!」という感情を起伏させるようなキャラです^^;
最後に一言:「同包のPresent for you 〜わたしをあ・げ・る〜体験版はプレイしとけよー^^;」









   フェチ 表の記憶    (ひびきさんのレビュー)   評価: 5.5 
▼ タイトル フェチ 表の記憶 フェチ 表の記憶。
▼ ブランド U・Me SOFT
▼ ジャンル ノベル+アクション
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\5,040(税抜\4,800)
▼ 発売日 2004/02/06
▼ 購入   フェチ 表の記憶 / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別:あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール未対応)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  14個+α(14個以上はHDD容量ある限り可能+クイッククセーブ/ロードあり)
【 エンディング数 】  5個
【 メディアレス起動 】  可

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<ストーリー>
 教育実習生として、母校・躑躅ヶ崎(つつじがさき)学園に帰ってきた主人公。
 懐かしい校内の施設を歩き回りながら、彼は学生時代の日々を思い起こしていく。
 よみがえってくる、時に甘く、時に切ない思い出。
 耳の奥に響くのは、愛した少女の笑い声。
 まぶたの裏に映るのは、手を伸ばしても届かない、遠い面影。
 何もかも、今は全て忘れがたい記憶…。


<キャラクター紹介>
高坂 祐実(こうさか ゆみ)
 コスチューム:セーラー服、メガネ、オーバーニーソックス
 主人公とは同い年のご近所同士で、幼なじみ。
 つつじヶ崎学園でも一年生、二年生は同じクラスだった。
 純真な性格で、誰に対しても親切。
 かなりのマイペース、かつ天然ボケな一面も。
 読書家でメガネなのでかなり頭は良さげだが、成績は中の上程度。

真田 雫(さなだ しずく)
 コスチューム:スクール水着 暗い目つきの不思議系少女。
 無口な上に、感情をめったに表にあらわさないのでつかみどころがなく、学校内でも浮いた存在。
 たまに発するコメントも電波がかっており、いっそう周囲との溝を深めている。
 夏場は深夜の学校に忍び込み、プールで泳ぐのが日課という変わり者。
 まるで妖怪や幽霊のような、一種異様な存在感をもつ。

原 雛子(はら ひなこ)
 コスチューム:体操着、ブルマ
 身長も高めで発育もいいが、要領が悪く人一倍気弱な性格。
 自分の目立つ身体にコンプレックスがある。
 体操服の裾はブルマの外に出す派。

山県 伊織(やまがた いおり)
 コスチューム:剣道着、袴
 外見も成績も運動神経も優秀で、学生会では幹部を務め、剣道部では部長にしてエース。
 常に颯爽とした格好よさと凛々しさがあり、そこらの男子より男らしいと評判。

板垣 つぶら(いたがき つぶら)
 コスチューム:チアユニフォーム、アンダースコート
 チアリーディング部に所属する、つつじヶ崎学園きってのハイテンション娘。
 明るく陽気で社交的、場を盛り上げるのに長けた人気者。
 女の肉体だけを欲していた主人公と知り合い、よきパートナーに。
 セックスへの飽くなき探究心と快感への貪欲さは、時に主人公を怯ませるほど。
 恋人ではなく、あくまでセックスフレンド。
 それが、彼らの距離だったが……。


このホームページはU・Me SOFTより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はU・Me SOFTに帰属します。



購入理由
 フェチ裏の記憶、フェチ2表・裏の記憶、フェチ3表・裏の記憶をプレイした私ですが、この初代フェチ表の記憶は買い忘れていたので^^;
 とりあえず制覇しないとね^^;


<ゲームの概要>
 後になって、「フェチ2」「フェチ3」と続くことになる、シリーズモノの原点。
 本作は、「衣服のシワや光沢にこだわり、それらをCGで表現する」というのが売りである。
 いわゆる「衣服フェチ」が題材となっております。
 また本作『フェチ 表の記憶』は姉妹作『フェチ 裏の記憶』とは対をなす作品で、同じ世界観を持ちつつも、全く異なったストーリー“清純さ”が描かれているようです。


<ゲームの構成について>
 まず最初に、5人のヒロインのうち一人を選択すると、オムニバス形式のノベルパートが始まります。
 が、このノベルパートに浸れると思ったら大間違い!
 ノベルパートは、いくつかの「アクションゲーム」によって分断されています。
 ちなみに、ノベルパートには選択肢は存在しません。


<アクションゲームパートについて>
 ストーリーを進めていくと、アクションゲームパートに入ります。
 ここでは自機を操作してブロックを破壊し、その下にあるH画像を露出させなければいけません。
 …まぁ、こういったゲームは、ゲーム単体でプレイするのならば結構ハマれるのですが、「早く続きを読みたい!」と思っているプレイヤーにとっては邪魔にしか感じないかも^^;

 しかし、今プレイしてみると、フェチ2よりもフェチ1の方が、このアクションパートは充実しているように思えます。
 便利なアイテムや強度の差があるブロックなどが、一応ゲーム性を持たせてくれている訳です。
 よくよく見ると、敵キャラをハンマーでぶん殴った時なども、敵キャラは目を回して去っていく等、結構グラフィックにも気を使ってくれています。
 また、敵から受けたダメージが少なければ、クリアしたときに高得点が得られる等、やりこみ度を意識して作られた感もあります。
 その為、そうそう嫌わないで、開発してくださった方に敬意と感謝をこめてアクションパートを楽しみたいもの…。
 って言ってもやっぱり邪魔かも^^;


<システム補足>
 上記参照^^;
 必要なものは大体揃っていますけども、ホイール未対応なのが痛いところ。
 インストール形態は、最小、カスタム、フルインストールから選ぶ事ができます。
 フルインストールには約270MB必要です。
 一度インストールしたら、次からはCD挿入しなくてもOKです。
 主人公の名前は、自分で決める事ができます。


<音楽・音声>
 女性キャラはフルボイス。
 特に下手な感じはなく、安心して聴けます。
 キャラの個性をよく表している演技は聞いていて気持ちが良いです。

 音楽では、あまり印象に残りませんでした。
 ゲームも雰囲気を壊してはいませんが、かと言って盛り上げている感じもなく、普通のBGMとしか…。
 フェチ2や3でも使われている音楽がありました。


<原画・CGなど>
 原画は 金目鯛ぴんくさん。
 金目鯛ぴんくさんにしては、おっぱいの描写が小さい目です。
 と言っても、フェチ2のように、バストQカップなんていう人が出てこられてもねー^^;

 本作のコンセプトは「衣服にこだわった」CGが堪能できること。
 この作品から以降のフェチシリーズのこだわった鮮明な衣服が楽しめるようになりました。
 チアガールやスク水等の微妙に硬質な衣服感は、上手く光沢や陰影などを使って表しているので目の保養になります^^;


<エッチシーン>
 フェチシリーズで忘れてはいけないのがフェラシーン!
 U・Me SOFTさんの作品では、「フェラ音がいやらしい」と定評があるのですが、この作品でもやっぱりいやらしいフェラ音が出てきます。
 十分に堪能して頂ければと思います^^;
 ただ、残念なことは、この作品は「純愛系」なのです。
 ですからイマラチオがない(裏はある)など、ハードなシュチュエーションでは、フェチ裏の記憶に劣ってしまいます。
 反面、強姦や輪姦などは出てきませんから、そういった事に嫌悪を覚えるような方は、表の記憶の方が良いでしょう。

 さてさて、U・Me SOFTさんと言えば、恒例の「腋(わき)」に対するフェチ。
 今回は残念ながら腋コキは出てきませんでしたが、その代わりに、板垣つぶらのノベルパートでは、いきなり腋の下を舐めるところから始まります。
 ついでに言うと「つぶらの汗と唾液を飲んだ」なんて言う、ちょっとナマナマしい表現があります。
 まぁ、U・Me SOFTさんの考えでは純愛=ノーマルではないので、まぁこれもアリかな、と^^;
 シチュエーション的には、全て1対1の和姦で、青姦やアナルセックス、パイズリ等が出てきます。
 「次はフィストファックもしてみたいのォン♪」等という、脳みそが溶けているような発言もありますが、残念ながら具現化はしていませんでした。

 なお、ピー音で修正されるような淫語は出てきません。


<感想>
 とりあえず、キャラの個性がウケます^^;
 高坂 祐実と原 雛子は、普通のノーマルな性格ですが、山県伊織は男勝りな喋り方で剣道に熱を込めている娘さん。
 少々不自然なのですが、まぁ許容範囲。
 敢えてツッコムというようなことはありません。
 が!
 開口一番「人魚は何故海にいるの?海が嫌いになってしまった人魚は死ななければならないの?」
 と物静かに夜のプールで喋りだす真田雫に関しては、何を考えているか正直わかりません。
 まぁ、「儚さ」に萌える方用へのキャラなんでありましょう。
 そうかと思えば、
 「いやぁぁ〜ん♪ あたし、腋を見られちゃってるのォン♪腋を視姦されてレイプされてるのン♪でも、恥ずかしいけど感じちゃってるから、これは視姦じゃなくって和視姦なのかもぉン♪」などと、アタマのチューニングが少々狂ってる感じがする板垣つぶら。
 真田雫とは別の意味で電波ゆんゆん娘です。
 なんせ主人公と会ったら開口一番に「よう、相変わらず馬鹿っぽいな」と言われる始末ですから^^;

 話しががらっと変わりますが、残念なことにストーリーを読み進めるためには、上記のアクションパートをクリアしていかなければなりません。
 最悪の場合、エッチシーンの間にこれらのアクションパートが入りますから、いざ男の神聖な儀式を始めようとズボンを脱いだ時にアクションパートに突入されると、下半身丸出しの状態でブロック崩しと対峙しなければならないわけです。

 というわけで、ノベルパートで己のリビドーに火が付きかけたと思ったらアクションパートに突入…。
 然らば、とアクションパートに没頭すると、クリアしてまたエッチシーンと、まるでゲームにあしらわれている感がします。

 まぁ、ゲームを一通りクリアすれば、ノベルバートオンリー、アクションパートオンリー等もできますから、一回目のプレイでは目を瞑りましょう。


<10点満点での総合評価>
 5.5点
 純愛視点だと思って購入したのですが、意外に各キャラの描写は少なかったです。
 「表の記憶」「裏の記憶」の差は、「和姦かレイプか」の差であるようですね。


<おすすめキャラ>
板垣つぶら
 あまりのハイテンション、おバカな言動が目に付きますが、それがツボに入りました。
 この娘がフェチ3で再登場する訳ですが、そこらへんのU・Me SOFTさんの英断は全く持って正しいという感じがしました。
 「フェチ3表の記憶」をより楽しむためには、本作をプレイするのも良いかもしれません^^;
 低価格なのも何気にポイント高いですしね^^;


最後に一言:「芹園みやさんin板垣つぶらに萌えました^^;」