ひぐらしのなく頃に〜祟り殺し編     (yuuさんのレビュー)  評価: 8.5 
▼ タイトル ひぐらしのなく頃に〜祟り殺し編〜
▼ ブランド 07th Storming Party
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \1,500
▼ 発売日 --/--/--
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 なし
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり(最初からスタート選択→日にち選択)
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  18個
【 エンディング数 】  1個


<ストーリー>
 とても暑い夏のある日のこと。
 あるアパートの大家が住民に呼ばれて単車を飛ばしていた。
 「あんれ、こんぬつはー!今日もお暑いこって!」
 「ちゃー、暑いねぇ!こんなに暑いと茹だっちまってかなわねぇよ。えっへっへ」
 切羽詰った様子もなく、何事かと尋ねると、悪臭がするという。
 得心した様子で大家が溝を覗き込むと、案の定、溝が詰まっていた。
 そばにあった竹の棒で突くと、真黒な飛沫にも似た煙が立ち込める。
 そのあまりに異様な光景に二人は思わず顔をしかめた。
 「か〜・・・ウジが沸いとるんね。生ゴミでも放り込んだんかいなぁ・・・。」
 と、その時、住民の女はあるモノを発見した。
 「・・・・お、・・・・大家さん、それ、・・・・・それッ!!」
 「へ。・・・・・ひぇ。・・・・・ひええええぇぇええええぇぇぇえええッ!!」

 警察の取調べを受けるまでもなく、その死体は「尋常」なモノではなかった。
 耳、鼻は削ぎ落とされ、腹は裂かれて内臓が引きずり出されている。
 そして両手両指にはビッシリと五寸釘が打たれていた。
 明らかな拷問を受けた若い女の無残な死体。
 これが意味することは果たして何なのだろうか。
 ・・・かくして、また不可解な物語が幕を開く。

 昭和58年初夏。
 例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
 ××県鹿骨市。県境にある寒村、雛見沢村。
 人口2千に満たないこの村で。それは毎年起こる。
 雛見沢村連続怪死事件(1979年〜1983年)
 毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
 巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
 昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
 陰謀か。偶然か。それとも祟りか。
 いるはずの人間が、いない。
 いないはずの人間が、いる。


このホームページは07th Storming Partyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は07th Storming Partyに帰属します。



<概要>
 年上の魅音、同年代でご近所のレナ、明らかに年下の沙都子と梨花。
 いつもの面子でそれぞれに弁当を囲む…。
 自炊の話で盛り上がり、ついカレーの悪口を言って、カレー狂の教師に睨まれる。
 そんな幸せな日々をやはり圭一は送っていた。
 そんな中、料理勝負を申し込まれるが、実は圭一は料理が出来ない。
 傍目にも異常な彼の料理は、漫画さながら火事を呼びかけるが、機転を利かした沙都子と梨花に助けられる。
 そうして接していく中で、圭一は沙都子を妹のように思うようになる。
 また沙都子の方も、蒸発したにーにー(兄)がいた頃のように活発になる。
 だが、そんな幸せな日々は不意に帰ってきた沙都子の養父のせいで狂っていく…。
 次第に笑顔をすり減らす沙都子に心を痛めた圭一は、やがてある計画を考え付く。
 その計画とは、なんと沙都子の養父を殺してしまうというものなのだが…。
 完全を期し、着実に行動を終えた後に主人公に待っていたのは…。
 ここに、ひぐらし最大の謎が舞い降りる。


<購入動機>
 鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編、暇潰し編合わせて四話収録のシリーズ物だから。
 しつこいようですが1,500円は安いです^^;


<音楽・音声>
 音声はありません。それだけが悔やまれます。
 (´-`).。oO(まぁ、1,500円だし…)
 しかし、音楽や効果音は非常に物語と合っていて、ゲームの雰囲気に引き込みます。
 BGMがこれだけ重要な要素を締めるゲームは最近お目にかかってないですね。
 トイレとか夜中動き回れなくなります^^;

 なお本編よりBGMのレパートリーが少し増えてます
 音楽が重要な作品だけに素直に嬉しいです^^;


<感想>
 心温まる作品です。えぇ…途中までわ…。
 しかし一気に鬼畜ゲー並の非道さが、いえ、ある意味現代にはあり得なくもない非道な話なのかもしれません。
 収録四話の中では最も現実味がある内容に仕上がってました…えぇ途中までわ^^;
 しかし後半、一気に「ひぐらし節」に突入します。

 この話、シリーズを通して、第三者が存在するような気がします。
 それは、時に圭一の中に、時にまた別のキャラクターの中に現れます。
 それは人間それぞれが持つ別の顔だとも考えられますけど、実際の所はまだ謎のままです。
 それこそが実はオヤシロサマなのか…、そんな疑問も残ります。
 そうした謎が事件を呼ぶわけですが…。

 とりあえず釈然としないのは、今回の終わり方です。
 ホラーとかサスペンスとか、そういう類のものではない、そんな雰囲気を残して物語りは終わりを迎えます。
 今回の事件、ハッキリと動機は浮き彫りになっています。
 ですが、犯人も犯行方法も謎のまま
 祟り殺し編とはよく言ったものだと思います。
 正直、五作の中で最もレビューを書きにくかった作品です。
 しかし、この釈然としない様が「ひぐらし節」なのかもしれません。
 解答編がとても待ち遠しい作品です。


<10点満点での総合評価>
 8.5点
 動機はハッキリとしているのに犯人が謎、というのがこの作品の特徴でしょうか。
 その意味ではとても面白いのですが、鬼隠し編や綿流し編に比べると、独特の恐怖感が薄れているように感じます。
 あのワンクリックごとにドキドキする感じが個人的には凄く好きなのですが^^;


おすすめキャラ:沙都子…一応メインですし、生意気盛りの可愛い妹キャラです^^;
最後に一言:「解答編はまだぁ〜!」









  ひぐらしのなく頃に〜暇つぶし編     (yuuさんのレビュー)  評価: 8.5 
▼ タイトル ひぐらしのなく頃に〜暇つぶし編〜
▼ ブランド 07th Storming Party
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \1,500
▼ 発売日 --/--/--
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 なし
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり(最初からスタート選択→日にち選択)
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  なし
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  18個
【 エンディング数 】  1個


<ストーリー>
 本編より遡ること約五年…。
 ある大臣の孫の誘拐事件が起こった。
 まだ新米刑事だった赤坂が飛ばされたのは雛見沢という辺鄙な村。
 どうやらここはダム反対運動を起こしているらしい。
 元々、あまり期待されていなかった村だった。
 故郷には身重の妻が彼の帰りを待っている。
 出来ることならさっさと仕事を済ませて帰りたい。
 そんな中、彼はある奇妙な少女、梨花と出会うことになる。

 昭和58年初夏。
 例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
 ××県鹿骨市。県境にある寒村、雛見沢村。
 人口2千に満たないこの村で。それは毎年起こる。
 雛見沢村連続怪死事件(1979年〜1983年)
 毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
 巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
 昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
 陰謀か。偶然か。それとも祟りか。
 いるはずの人間が、いない。
 いないはずの人間が、いる。


このホームページは07th Storming Partyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は07th Storming Partyに帰属します。



<概要>
 紆余曲折を経て、彼は誘拐された少年の身柄を確保する。
 大怪我を負うが、それでも事件が終わり、ホッと息をつく彼の前にまた現れた少女。
 これで一安心だ、そう考える彼の前で少女が不気味に笑う。
 「…これから毎年、血生臭いことが起きるのに?…くすくすくすくす」
 驚く彼を前に、少女は自らの運命を嘲笑うかのように話し続ける。
 「私ね。………あと何年かすると、殺されるの。」
 そのまま、淡々と未来に起こる「死」を予言していく。
 「全ての死が予定調和なら。…最後の死もまた予定の内なのでしょうか。…でもならばこれは一体、誰の予定なの…?」
 事件は終わった。村に平穏無事に世はこともなし。
 だが、果たして事件は本当に幕を下ろしたのだろうか?
 やがてその疑念は、現実のものとなるが、彼は知る由もない。
 「幸せに生きたい」と漏らす言葉は、ひょっとすると彼女からのSOSだったのかもしれない。

 ひぐらし各章へ続く…。


<購入動機>
 鬼隠し編、綿流し編、祟殺し編、暇潰し編合わせて四話収録のシリーズ物だから。
 しつこいようですが1,500円は安いです^^;


<音楽・音声>
 音声はありません。それだけが悔やまれます。
 (´-`).。oO(まぁ、1,500円だし…)
 しかし、音楽や効果音は非常に物語と合っていて、ゲームの雰囲気に引き込みます。
 BGMがこれだけ重要な要素を締めるゲームは最近お目にかかってないですね。
 トイレとか夜中動き回れなくなります^^;


<感想>
 本来はなかったひぐらしのおまけ編です。
 07th Storming Party流に言うとユーザーへのご褒美ということになります。
 確かにおまけ編というだけあって、ストーリーは他に比べて短く感じられます。
 ですが、だからといって作品の質を落とすものではありません。
 ショートストーリーとはいえ、読み応え十分の内容に仕上がっています。
 具体的には、本編とは違った角度から村を考察することが出来る…ような気がします^^;

 あと、ついに梨花ちゃんが尻尾を見せました。
 この話については、私は「誘拐事件〜解決」まではサブシナリオとして考えています。

 むしろ重要なのは解決後の一日、そして本編より少し先の昭和60年。
 ここにこそ、ひぐらしの謎が隠れている気がします。
 赤坂の妻の死は事故だったのか?
 実は語られていないだけで、ひぐらしの結末は村の死で終わるのか?
 それとも暇つぶし編は単に祟り殺し編へと繋がっているのか?
 うーん、次回にも期待が持てます!
 早く解答編出ませんかね^^;

 と、言った所で、ようやく1,500円分のレビューを書き終えることが出来ました。
 これで1,500円とは…、内容十分、元値回収、脳内補完etc^^;
 是非、多くの人に遊んで頂きたいと思います。

 別に私は業者でも何でもないデスが、とりあえず宣伝^^;
 ひぐらしの漫画や、ドラマCDが出ているようです。
 もしかして「音声が〜」という私の悲痛な叫びが届いたのでしょうか^^;
 是非、こちらも購入の上、ひぐらしに没頭したい&してみてください^^;


<10点満点での総合評価>
 8.5点
 おまけ編とはいえ、読み応えは十分です^^;
 そして4編トータルの点数は9点!
 音声があればよかったのですが…、逆に言えば音声がない分、色々想像できて良いかも知れません。


おすすめキャラ:梨花子…ようやくその頭角を表してきました。今後に期待です^^;
最後に一言:「ゲームよりドラマCDの方が高いのは声優さんのギャラですか?いや買いますけど^^;」









  真説 猟奇の檻     (oggbeeさんのレビュー)  評価: 8.5 
▼ タイトル 真説 猟奇の檻
▼ ブランド CALIGULA
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2004/12/17
▼ 購入 
/ オリジナル特典なら Getchu.com
 あり
【CG観賞モード 】
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(既読・未読判別なし)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  あり(アップデート後)
【 セーブ数 】  1000個
【 エンディング数 】  ?個


<商品紹介>
 1995年に発売され、推理サスペンスとしての完成度と自由度の高いゲーム性などから好評を得た「猟奇の檻」
 新たな要素を加えフルリメイク版として帰ってきた!
 当時のオリジナルスタッフも多数参加し、新しくMAPパートを加えてより快適なシステムと操作性。
 もちろん原画からイベントCGまで全て描き直しで、前回入っていなかった音声もフルボイス化!
 新キャラクターや新シナリオを追加し、前作の内容を知っているプレイヤーも楽しめる内容に仕上がっている。


<ストーリー>
 全国に16店もの支店を持つ、零式百貨店グループ。
 その本店で十数年にも渡り繰り返し発生する、謎の失踪事件。
 デパートに行くと言い残したまま、行方を晦ました人々。
 度重なる捜索にも関わらず、その足取りは全くと言って良いほど掴めなかった。

 犯行声明もないことから"誘拐"ではなく"失踪"と銘打たれたこの謎の怪現象は、やがてある種の都市伝説として、人々の間に広がって行く。
 事態を憂慮した、零式グループ現総帥である零式真琴は、デパートの存続を掛けて、支店から有能な人材を呼び寄せ、内部調査を命じた。

 調査を進めるにつれて浮き上がる複雑な人間模様。
 デパートという空間に隠された巨大な謎。
 そして突如として姿を消した前総帥、零式琴衛門の真の目的とは・・・。


このホームページはCALIGULAより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCALIGULAに帰属します。



<シナリオ>
 簡単にいえば、ただの社員だった主人公が本店に呼ばれて、総帥から失踪事件を調べて欲しいと頼まれて、事件を解決するゲーム。
 その事件を調べていく過程で、色々なキャラ達に会って、イベントをこなしていくというモノ。
 尚、このゲームは主人公が犯人を見つける訳ではなく、主人公はあくまでも事件の過程の情報をくれる。
 結局自分、つまりプレイヤーが最後に犯人を選択しなければならない。

 ゲーム前半は色々なキャラに出会って楽しいひと時を過ごしているという感じ。
 後半は一気にサスペンスの色が強くなっていき、意外な展開を…と、とても練られたシナリオになっている。
 はっきりいって、どのキャラ達も怪しくみえてきます。
 また、ラストは衝撃の一言!
 とても、切なく、そして悲しくなります。
 全体的にゲームはかなりサスペンス性の強いものになっています。
 また、とても緊迫した雰囲気が伝わってきて、ゲームにのめり込めるかと。
 人の不安、戸惑い、悲しみというものが、上手く表現されています。


<システム>
 修正ファイルがあります。
 ヒントシルエット追加、メモリの蓄積による強制終了問題を解消、一部ボイスが再生しない現象を修正、CG鑑賞モードのグラフィックが表示されるように修正、先に進めなくなる不具合を修正、誤字脱字を修正と色々あるので必ず当てておきましょう。

 システムは全般的に、もう少し改善した方が良いと思われる。
 スキップ機能
 スキップ機能は付いていることには付いているが、未読・既読関係なくスキップする。
 これは正直かなり痛たかった。
 こういったゲームは何回もプレイしなくてはならないので、スキップ機能を頻繁に使用する。
 しかし、未読・既読関係なくスキップしてしまうのはあまりにも痛すぎる。
 前半はスキップしてもよいが、後半をスキップするとわけがわからなくなるので(かなり推理に影響する)
 ただ、スキップスピードについてはOK。

 文字表示速度
 これが高速しても全然ダメ、高速ではない。
 また、キャラクターの移動速度を変えれるが、こちらも変えてもあまり意味がない。

 CG・回想・音楽鑑賞あり
 セーブ数:1000(1page4つ)
 セーブ・ロードはpageが順番通りにしかめくれない。
 つまり、ロードする時は必ず順番通りにしかめくれないので、pageが飛んでいるしる場所にセーブすると少し手間が掛かる。
 また、プレイを助けるためにつけたZNS(零式・ナビゲーション・システム)というシステムは正直使いにくく、便利な機能なのかどうかわからなかった。
 全体マップモードというシステムも瞬時に行きたい場所に行けてプレイをする上で有効に使えるが、これを使用するとエレベーターのイベントがみえないという弱点もある。

 主人公の名前は変更可。


<キャラ>
 脇役も含めてどのキャラも個性がある。
 ただ、キャラ固有のイベントが少なすぎるのが残念。

 声優さんもしっかりと演技をしてくれているので、キャラの魅力が伝わってくる。
 中でも、つかさの声優さんの演技はうまいと感じた。
 喜怒哀楽をうまく表現していて、特に悲しい、切ない時の演技は感嘆もの。
 感情移入を助けるような演技をしている。


<CG>
 原画は横田先生。
 CGは綺麗で、さすがは”売り”のひとつだけはある。
 原画家買いはあっても原画家拒否は少ないのではないだろうか。
 ただ、どのキャラもムチムチし過ぎなような気も…。

 CG枚数は約160枚。
 新ブランド第一弾という意気込みが伝わってくる。

 HCGだが意外にも着衣CGが多い。
 色々なコスチュームが楽しめます。


<Hシーン>
 魅力的な原画ではあるが、意外とHシーンは平凡…。
 基本は和姦。
 テキストの方は、なにか淡々と描かれているだけであまりエロくはない。
 また、声優さんの演技も上手い人とそうでない人(下手というよりはなにかぎこちない演技)の人と差があるような…。


<BGM>
 BGMは全部で26曲。内、7曲がキャラの固有のBGMで、2曲がボーカル曲。
 BGMは明るいBGM、暗いBGMなど色々な雰囲気のBGMがある。
 BGMの質もとても良く、音楽鑑賞で聞いても良い出来。
 これらの、BGMは色々な場面で使われているが、この使われているBGMが場面場面に合った使われ方をしており、とても上手い雰囲気作りをしている。
 ゲームにのめり込む(感情移入出来る)ことに一役買っているかと。

 中でも、凍れる漏刻の演出が上手い。
 BGMは少しもの寂しげなBGMなのだが、流れる場所がとても良く、その雰囲気がダイレクトに伝わってくる。
 また、キャラ固有のBGMも良い。
 BGM自体の質も良く、なによりBGMにキャラの性格・個性が出ていている。
 キャライメージに合ったBGMのせいか、キャラの魅力がより一層引き出しているように感じる。
 個人的には美鈴のBGMが好き。
 美鈴の明るくて無邪気な性格が出ていて良いと感じた。
 他にも、真琴、環などもどこかアダルトちっくな雰囲気が演出されて好感が持てる。

 ボーカル曲はI'veが製作しており、とても質の良い歌に仕上がっている。
 中でも、OP曲はこのゲームのために存在する歌だといってもいいくらい。

 OPムービーはまさに圧巻のひとこと。
 少し、暗い伴奏から入りなんとも物寂しいそうな百貨店が写る、まさにこのゲームの不気味さが伝わってくるような感じだ。
 また、同時に流れる上記の歌が、とても良い雰囲気を演出していて素晴らしかった。


<総評(感想)>
 是非プレイして貰いたいゲーム。
 サスペンス系、ミステリー系が好きな人にはお薦め。
 ただ、おそろしく攻略が難しい…。
 (アップデートを当てることによりヒント機能が付く)

 シナリオはとても練られていて面白いと感じた。
 また、後半はキャラ達に疑心暗鬼になり、最後まで予断を許さない。
 そして、衝撃のラスト!はっきりいって予想外のラストが多く、非常に楽しめる。(BADENDも含める)
 また、このゲームはサスペンス性の素晴しさ、不気味さを表わしているばかりでなく、人の戸惑い、悲しみなどをうまく表現出来ている。
 BGMもシナリオを盛り上げる為の演出がなされている。
 総じてレベルの高いゲームであった。


おすすめキャラ::美鈴、くらら、レベッカ
おすすめのBGM:凍れる漏刻、凶刃は苦笑に震える、各キャラのテーマBGM
最後に一言:「触手・異性物好きならやりましょう!」