家庭教師のおねえさん    (とっぷがんさんのレビュー)   評価: 8.5 
▼ タイトル 家庭教師のおねえさん〜Hの偏差値あげちゃいます〜
▼ ブランド アトリエかぐやBerkshire Yorkshire
▼ ジャンル 密着エロチカ授業AVG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2005/04/28
▼ 購入 家庭教師のおねえさん / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応、音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  30個+クイック10個+オート10個
【 エンディング数 】  10個(BAD含む)
【 メディアレス起動 】  可


<あらすじ>
 父のいい加減な思いつきで、一つ屋根の下家庭教師のおねえさん4人と一緒に暮らすことになった主人公。
 なんと翌日から夏休みだというのに父は海外出張で不在に、主人公宅には透也とおねえさんの5人だけ!
 ハーレム状態と化した我が家で、おねえさんだらけの夏季集中エロチカレッスンが始まった!


<キャラクター>
小野寺 理央(おのでら りお)
 おっちょこちょいな所もあるがマジメで頑張り屋の国語の先生。

汐野 渚(しおの なぎさ)
 自分の豊満ボディーを意識せずサバけたノリの良い数学の先生。

秋月 沙良(あきづき さら)
 とってもエッチでとっても優しいセクシー悩殺天然系の英語教師。

雨宮 天音(あめみや あまね)
 言動は、そっけないのだけれど意外と几帳面だったりする生物の先生。


このホームページはアトリエかぐやBerkshire Yorkshireより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアトリエかぐやBerkshire Yorkshireに帰属します。



<購入動機>
 いつものごとくデフォ買いメーカーです(^-^)ノ


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、移動場所&会話選択形式のオーソドックスなADVゲーム。
 ゲーム期間は、暦上は7/23から約1ヶ月くらいですが、途中誰かの個別ルートに入るとそれ以降はイベント発生日のみ自動進行します。

 1日の流れは昼間の1回、移動する場所を選択して進んでいきます。
 移動できる場所は、「自分の部屋」「理央の部屋」「渚の部屋」「沙良の部屋」「天音の部屋」「リビング」「キッチン」「廊下」「洗面所」「物干し」「庭」の10箇所。
 移動先には、そこにいるキャラが表示されます。

 攻略対象キャラは「理央」「渚」「沙良」「天音」の計4人。
 選択肢は主にえちぃシーン進行用で、シナリオ分岐用としては僅かです。
 特定のキャラに集中して会うか全員に均等に会うかで、個別ルートに進むかハーレムルートに進むかに分かれます。
 但し、差分CGをすべて回収するためには、途中まで同時攻略する必要があります。
 今回は難易度が有って無きが如し
 各キャラそれぞれENDが2つずつありますが、特にルート探索に手を焼く事はありません。

 プレイ時間は、各個別ルート5〜6時間くらい。(初回+1時間30分)
 ハーレムルート3時間というところでしょうか。
 ※CVすべて聴いた場合


<システム補足>
 メディアは、DVD−ROM1枚。
 インストールで使用するHDDは、音声なしで約1.3GB、フルで約2.2GB。
 フルの場合、ゲームの起動時はDVDを必要としません。

 メニューは一通り揃っていて、特に足りないと感じたものはありません。
 使い勝手も良好なシステムだと思います。
 「ナースにおまかせ」と比較して変わった点は、
 ・音声ループ再生設定
 ・各セーブデータの詳細設定
 ・フリースクロールの早さ設定
 あと笑えるのが、
 ・射精場所の選択
 【選択肢を表示】【中に出す】【外に出す】
 が設定可能になったことです。(デフォルトは選択肢を表示)
 CG差分回収に拘らない方はお好みでどうぞ、という感じですね^^;

 「ナースにおまかせ」で追加された機能「音声再生時にメッセージウインドウを消去する」は今回も健在ですが、顔の表情の差分CGが少なくなったため、前作ほどのインパクトは受けなかったのは残念でした。

 修正パッチがあります。(5月7日現在)
 OSがWin98、WinMEに限って発生するインストール不具合のようです。
 まぁ、なくなりつつあるOSとは言え、製品仕様の対応OSに謳っているわけですから、ちゃんとデバックしていただきたいですね。
 それと、修正パッチは出てませんが、テキスト関係の不具合を確認しました。
 特定の箇所のテキストが2回繰り返されるという類のものです。
 誤字・脱字もいつになく多いですね。
 ちょっと気を引き締めて欲しいところです…。

 プログラムは動作も安定していて、特に異常終了はしなかったです。
 「裏入学」のシステムで大変な目に合ったのでそれ以降注意して見てましたが、アトリエかぐやはブランドごとにシステムエンジンを持っているようですね。
 「TEAM HEARTBEAT」も「Berkshire Yorkshire」も安定して良いシステムですが、「DREIZEHN」のシステムはこなれていなくて私のPC環境には厳しかったようです。
 今後は「DREIZEHN」のシステムだけ注意する事にします。
 …【と言うか、DREIZEHNもBerkshireのシステム使ってくれ〜ヽ(;´Д`)ノ】


<音楽>
 音楽は『吉田仁郎/井手今日子』さん。
 『吉田仁郎』さんはかぐや作品ではお馴染み、『井手今日子』さんは「裏入学」のクレジットに名前が載っていました。
 音楽鑑賞モードは全部で18曲、曲数はいつも通りという感じですね。
 ボーカル曲はありません。

 相変わらずクセのない、耳ざわりが良いBGMだと思います。

 今作の中では、「カテキョ」「ドキドキランプル」「ハッピーラブ」あたりが良かったです。
 やっぱりピアノ曲が一番耳に残りますね。


<原画・CG>
 原画は『choco chip』さん。
 目が角張っていて、睫毛が長いお馴染みのタッチです。
 相変わらず「笑顔」の画の睫毛のラインが独特で最高ですね^^;
 「ナースにおまかせ」もお姉さんキャラばかりでしたが、前作に比べ今回のキャラの方が全体的にラインが優しくなったような印象を受けます。

 それと、物理の法則を無視したようなオッパイが沢山出てきた「ナースにおまかせ」のキャラ達に比べ、今回のオッパイは地に足がついているような適度な大きさと安定感を感じます。
 今回も色々な角度からこのオッパイを描いてくれています。
 イベント画と立ち画の統一感も好印象ですね。

 CGは塗りも線も丁寧で、相変わらずレベルの高さを感じます。
 影の付け方も綺麗で、特にオッパイの質量感の表現なんかは上手いの一言です。
 乳首の表現も、キャラごとシーンごとに微妙に変化をつけて、目を楽しませてくれます。
 背景画も細かいところまで丁寧で綺麗ですね。

 CG回想モードは、理央:194(23)、渚:167(23)、沙良:215(24)、天音:127(22)、その他:96(8)、合計:799(100)、です。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 この内、えちぃCGは9割超に当たる772(93)です。

 シーン回想モードは、理央:13、渚:12、沙良:13、天音:13、その他:6、合計:57、です。


<演出・効果>
【栄養ドリンク】
 今作のエロ演出の要。
 と言っても、これを飲んでえちぃシーンを迎えると射精時の精液の量が膨大になるという、あまり捻りがないシロモノ
 単なる差分CG回収用アイテムです。
 とは言え、これを飲んだ時のCGでの精液の量は凄いものがあります^^;
 Berkshire Yorkshireのお約束という感じですね^^;

【立ち画の拡大】
 今作の立ち画の演出手法に拡大表示が取り入れられています。
 と言っても、通常の立ち画を拡大するだけなのですが、拡大立ち画と通常立ち画を同時に画面に並べる事で遠近感を演出したり、イベント画に違和感なく移行できたりと、意外と効果が高いです。
 ただ惜しむらくは、フリースクロールも含めて、原寸サイズでないことによる線の荒さがやや気になるところです。
 でもありそうで意外とない演出で、結構良い印象を与えてくれます。


<設定・シナリオ>
 シナリオは『もみあげルパンR/近江達裕/速水漣/想ファクトリー』の皆さん。
 どなたが誰のシナリオ担当かは分かりませんが…。

 毎度お馴染みですが、今回もいつもと同様、えちぃシーンへの導入テキストという感じで、ご都合主義満載な設定・シナリオです。
 先にえちぃシーンの設定がされて、それに沿うような形で設定・シナリオを埋め込んだかのようです。
 一言で言うと、イケメンで巨根の主人公が家庭教師達の母性本能をくすぐってイイ事をしてもらう、というのが基本線です。
 一部、苛められる…まではいきませんが、イジられるという展開もあります。

 ちょっと残念だったのは、授業内容とエロにあまり関連性がなかったこと。
 「裏入学」とまでは言いませんが、もの覚えの悪い主人公をえちぃシーンで体に覚えさせるという展開が少なかった事は、設定的にちょっと勿体無かったと思います。
 一応、沙良の英語の発音練習のように多少ある事はありますが、絶対量は少なく、ちょっと期待外れでした。
 これはやっぱり社会科担当の先生がいないことが最大の要因だと思います。
 例えば、地学の授業でアソコを指しながら「ハイ、これが三角州よ〜」とか「これがバミューダトライアングルよ〜」とか実地で勉強したり、歴史の授業で17世紀地中海近辺の奴隷装束や江戸時代の町娘の服を着てコスプレ授業を期待していたのは私だけではないはずだ!(^^;)
 …【お前だけだ…(-_-;)】

 まぁ、密室で二人きりというシチュを楽しむ作品、と割り切るしかありませんね^^;
 でも、プレイ前に想像していたキャラのイメージと、実際プレイした後のイメージにギャップがある展開もあり、良い意味で裏切られたと感じる部分があってそれなりに楽しめました。


<えちぃシーン>
 回数は、キャラ1人当たり11〜12回。
 テキストの分量は、1回当たり約20〜40分前後くらいです。
 テキストの内容は相変わらず濃厚ではありますが、差分CGの回収に手間がかからなくなった分、しつこいという印象は薄れたように思います。
 バランス的には、前半から中盤まではチラリズム系、中盤から後半にかけて怒涛のようにえちぃシーンが訪れるような構成になっています。

 純愛・陵辱の比率は、10:0
 今回も、陵辱・変態・倒錯系は全くありません
 …【イジられシーンはあるが…(-_-;)】

 シチュエーション的には、舞台が主人公の自宅なので、場所という観点では変化にやや乏しいです。
 主人公の自宅施設が全体の7割、うち主人公または先生の部屋が4割、というところです。
 ルートが確定したあとは、自宅以外の色々な場所が登場します。

 バリエーション的には、変態・倒錯がないため、その分チラリズム・手コキ・フェラの比重が高めで、この3つに関しては各キャラともデフォルトという感じです。
 オッパイ関連は、パイズリなどメインとして活躍するのは意外と多くありませんが(まったくないキャラも)、他のバリエーションのときに目を楽しませてくれます。

 全体的に「ナースにおまかせ」を踏襲している印象です。

 処女率は、25%。
 ビジュアル的にも表示されます。


<キャラ別感想>
※「先入観がつくからイヤ」という方はスキップして下さい。
小野寺 理央
 髪の色は、プラム。
 髪の型は、ストレートロング。
 瞳の色は、ブラウン。
 身長162cm 体重53Kg
 スリーサイズ B85、W53、H86

 優しそうな国語の先生
 理央は、現国・古文担当の一見どこにでもいる優しそうなお姉さん。
 将来、小学校の先生になる事を目指して頑張っている苦学生でもあります。
 ある日、住んでいた家(築100年)が白アリによって崩壊してしまい、住処を失ってしまいます。
 そんな折、丁度舞い込んできた住込み可の家庭教師のバイトに思わず飛び付きますが…。

 A型?の隣のお姉さん
 理央は、基本的には真面目なコツコツタイプという感じで、A型のイメージを受けます。
 授業開始の前日にリハーサルをしたり、授業もちゃんと真面目にしたり、この作品の先生達の中では一番まともな先生ではありますね。
 ややもすれば「家庭教師」という題材を忘れてしまいがちなこの作品において、辛うじてその題材の存在を繋ぎ止めるようなキャラです。

 プレイ後に感じた理央の印象は「隣の優しいお姉さん」
 いつもニコニコ笑って、お姉さんであることを強調して、ちょっと無理を言っても「しょうがないなー」と聞いてくれる、そんな親近感を感じさせます。
 一番手にこういうお姉さんの王道的なキャラを配しているのは、作品のイメージを刷り込むという観点で見ると、当然と言えば当然でしょう。
 …【ひねくれて見れば、安全指向とも言えるが…(-_-;)】

 でも理央は真面目一辺倒という訳ではなく、時折ボケをかます懐の甘さもあり、それによる可愛らしさの演出と萌え狙いという一面もあります。
 萌え狙いは特に否定する気はありませんが、その設定にやや強引さは感じます。
 ・萌えと言えば、スクール水着だ。
 ・でも大学生がスクール水着しか持っていないのは不自然だ。
 ・ならば普通の水着が買えない貧乏キャラにしよう。
 ・かくして理央は苦学生という設定に
 とまぁ、エロシチュからキャラ設定が成されているという良い事例ですね。
 ちなみに、理央が親から何故仕送りがないのかは、仕様なので語られません^^;

 個人的には、あまり外見的な萌えには拘らなくても良かったのでは?と思います。
 外見的にはやはり妹キャラに一日の長があるし、お姉さんキャラばかりのこの作品では外見的よりもむしろ内面的な萌えを前面に出した方が自然なのではないかと。
 そうする事によって、妹キャラ作品とは一味違った萌えを表現できたのでは…と思います。
 もっとも、単にエロシチュと割り切れば問題ないのですが^^;

 外堀を埋めて本丸へ
 えちぃシーンは、合計12回。
 シチュエーションは、主人公の部屋x6、浴室、更衣室、プール、職員室、教室、トイレ、電車、等々…。
 バリエーションは、パンチラ、手コキ、胸チラ、フェラ、69x2、ハミ乳、正常位x4、騎上位x3、立位、後背位x2、ペアローター、自慰、座位、痴漢、等々…。
 王道キャラなので、あまり奇を衒うようなシーンはありません。
 流れも軽めのプレイから徐々に本番へ…という感じで、徐々に潮が満ちていく海の如しです。
 ただ、オッパイキャラではない故に、その関連のシーンが殆どないのは残念でした。
 授業中の胸チラを見る限りでは、充分こなせそうなんですが^^;

 萌えボイスと言えば
 CVは「楠鈴音」さん。
 萌えキャラご用達という感じです。
 でも、以前プレイした「双子姫乳X3」で、えちぃボイスもかなりイケるという事は確認してたので安心して聴けました。
 ちなみに今回気付きましたが、この方、えちぃシーンでも台詞の中に微妙に「あぅ」とか「うぐぅ」とか入れますね^^;
 テキストにはそんな台詞はないので、ご本人のアドリブなのでしょうね。
 この辺りに、萌え声優としての矜持を垣間見ます^^;
 個人的には、主題歌を用意して歌って欲しかった。
 森○千里の声をちょっと野太くした感じのボーカル、結構好きなんですが^^;


汐野 渚
 髪の色は、ブラウン。
 髪の型は、ショート。
 瞳の色は、グレー。
 身長168cm 体重59Kg
 スリーサイズ B90、W55、H88

 活発な数学の先生
 渚は、数学担当のボーイッシュで活発なお姉さん。
 楽しそうな場には必ず登場します。
 ある日、引越しを考えていた折、丁度舞い込んだ3食昼寝付き?の家庭教師のバイトに惹かれてノコノコやってきますが…。

 B型の姉貴
 渚は、細かい事は気にしないポジティブタイプという感じで、B型のイメージを受けます。
 授業の内容も半分いい加減で、疲れたらプロレスでストレス発散したりとか、率先してイベントを起こしたりとか、この作品のムードメーカーという感じですね。
 一見、渚と数学はミスマッチのような気がしますが、一つの答えを猪突猛進のように求めていく側面がある数学という学問は、意外と渚には向いているのかもしれません。

 プレイ後に感じた渚の印象は「気のいい姉貴」
 いつも元気で、一緒にいて疲れない、落ち込んでいるときには元気にしてくれる、そんな逞しさを感じさせます。
 二番手にこういうアクティブなお姉さんを配しているのは、作品の明るさを強調するという意味で、これも自然と言えば自然でしょう。
 …【ひねくれて見れば、お約束とも言えるが…(-_-;)】

 惜しむらくは、強気の影に隠れた臆病な心の描写がやや足りなかったところ。
 この辺りをもう少し強調してくれれば、一層このキャラへの愛着が沸いたのですけど。
 もっとも、そういう作品ではないと言われればそれまでですが^^;

 バランス感覚
 えちぃシーンは、合計11回。
 シチュエーションは、渚の部屋x2、主人公の部屋x2、浴室x3、居間x2、海、旅館x2、公園、等々…。
 バリエーションは、脱衣、胸掴み、胸チラ、パイズリx2、素股x2、ハミ乳x2、フェラx2、後背位、騎上位x3、手コキx2、座位x2、正常位、側位、立位、等々…。
 渚は巨乳なのでオッパイを使った攻撃が多いと思いきや、意外とそれ程でもありません。
 どちらかと言えば、見せるためのオッパイという感じですね。
 うーん、もう少し有効活用して欲しかった…(^_^;)
 全体的には、プレイの内容がほぼ均一の回数でバランスがとれている印象です。
 ちなみに、渚は首にリングをぶら下げているのですが、これはきっとリードを付けて四つん這いで散歩をするシーンがあるに違いない、と思ったのは私だけではない筈だ!
 …【お前だけだ…(-_-;)】

 姉も妹もどんとこいボイス
 CVは「かわしまりの」さん。
 一般的に、一人の声優さんが姉と妹を演じた場合どちらかに上手さが傾くケースが多いですが、この方は両方とも上手いですね。
 声質もあるのでしょうが、役になりきる演技力に裏打ちされているのでしょうね、きっと。
 えちぃシーンでは、スタッカート気味の喘ぎと、時折挿まれる「んふ」「んぐ」という悩ましい台詞が良い感じ。
 そして、絶叫時の中音域と高音域を行ったり来たりの声の伸びが何ともいえません。
 それにしても、この方が「アトリエかぐや」の作品に出演されたのは初めてですね…たぶん。
 ちょっと意外です。
 …【メイビー系列ではよく見かけるが…(-_-;)】


秋月 沙良
 髪の色は、茶ネズミ。
 髪の型は、ロング(普段はアップ)。
 瞳の色は、ブラウン。
 身長172cm 体重63Kg
 スリーサイズ B98、W58、H92

 包容力がありそうな英語の先生
 沙良は、英語担当のおっとりして包容力のありそうなお姉さん。
 困った時に登場しては何とかしてくれます。
 ある日、海外旅行から帰ってくると住んでいた家が火事で焼失
 急遽住む場所を捜す必要に迫られた折、住込み可の家庭教師のバイト話が舞い込んできますが…。

 O型?のお母さん
 沙良は、おっとりとしていておおらかな感じで、O型のイメージを受けます。
 でも、授業の内容は穏やかに見えて意外と厳しく、ちょっと意表を突きます。
 この作品の中では一番の年長キャラ(推定)であり、良くも悪くも皆のまとめ役という立場です。

 プレイ後に感じた沙良の印象は「おっとりしたお母さん」
 いつも穏やかで、基本的には自由にさせてくれるけど、でも躾るところはちゃんと躾る、お姉さんと言うよりはお母さんという感じですね。
 三番手にこういうグラマラスなお姉さんを配しているのは、作品のエロ度を増長させるという意味で、これも必然と言えば必然でしょう。
 …【ひねくれて見れば、ワンパターンとも言えるが…(-_-;)】

 沙良は今作における「唇キャラ」
 ちなみに「唇キャラ」とは個人的に命名しているもので、かぐや作品には概ね各一人、妙に唇が悩ましい感じのキャラがいます。
 「ナースにおまかせ」の沙耶香、「まほこい」の、「ドキドキお姉さん」の玲子など、その作品においてエロ部門の要になるキャラが大体その任に当たっています。
 …【一番の年増キャラとも言う…(-_-;)】
 そういう意味で今作では沙良がその担当になるのは当然ですが、「ナースにおまかせ」に比べてやや悩ましさのパワーがダウンした印象を受けました。
 主にビジュアル面ですが…。

 このキャラは、プレイ前は「ベタな甘やかしキャラ」と思っていたのですが、あにはからんや「イジリキャラ」という感じで意表をつかれました。
 直球が来る、と思っていたところに変化球が来た、みたいな。
 タイミングが合わず腰砕けでみっともなく空振り、という感じです^^;

 ウルトラの乳
 えちぃシーンは、合計12回。
 シチュエーションは、主人公の部屋、沙良の部屋x3、ファミレス、キッチンx2、浴室、玄関、コンビニ、屋上、ベランダ、放送室、等々…。
 バリエーションは、胸チラ、パイズリx2、パンチラx2、指フェラ、フェラx2、騎上位x3、足コキ、座位、胸掴みx2、後背位x2、手コキx3、正常位x2、クンニ、側位、等々…。
 沙良のオッパイのサイズは一番大きいですが、渚と同様にそれ程オッパイ関連のシーンは多くありません。
 こちらも主に鑑賞主体という感じです。
 イジリキャラの割に、バリエーションがノーマルにまとまっているのは、ちょっと意外と言えば意外ですね。
 浴室では唯一沙良が髪を下ろすシーンがありますが、この方がお姉さんらしく見えます。
 玄関でのシーンは今作一番のギャグプレイで、大笑いさせて貰いました^^;

 おっとりボイス
 CVは「天天」さん。
 以前「メイドさんしぃーしー」の澪役で強烈なインパクトを受けましたが、どうやらこちらの演技がデフォで「メイドさん〜」の方が特殊みたいですね。
 通常ボイスでは、やや間延びした感じのおっとりとした演技のほんわかさが良い感じ。
 えちぃボイスでは、フェラ音の纏わりつくような濃厚さと、絶叫時の息継ぎの引き込む音声が悩ましいですね。
 …【どことなく、北都南さんに似ている気も…(-_-;)】
 今後も注目していきたい声優さんです。


雨宮 天音
 髪の色は、プラム。
 髪の型は、セミロング。
 瞳の色は、クリムソン。
 身長160cm 体重50Kg
 スリーサイズ B79、W52、H84

 やや近寄りがたい生物の先生
 天音は、生物担当の目つきが鋭くやや近寄りがたいお姉さん。
 子供の頃から勉強一筋で、超難関の大学に在籍する大学院生(飛び級?)でもあります。
 ある日、知り合いから家庭教師のバイトを依頼され、引き受けた後に強制連行&強制転居されてしまいますが…。

 AB型?のトゲのあるお姉さん
 天音は、マニアックで近寄りがたい感じで、AB型のイメージを受けます。
 一見、人に物を教えるのは苦手のように見えて、自分の得意分野の講釈は延々と続けるという感じで、その辺りにもそういう印象を受けます。(偏見)
 でも、この作品の中で一番の年少キャラ(推定)である事はわきまえて、他の先生達から一歩引いた感じで接する礼儀も一応心得ています。
 主人公に対しては言葉使いも乱暴で手厳しいですが(笑)。

 プレイ後に感じた天音の印象は「世間知らずのお姉さん」
 この場合の世間知らずとは、小さい頃から勉強に明け暮れて人と接する(特に異性)術を知らず、それを悟られないために虚勢を張る、という意味です。
 四番手にこういうひねた感じのお姉さんを配しているのは、作品にアクセントを付けるという意味で、これも天然と言えば天然でしょう。
 …【ひねくれて見れば、ネタ切れとも言えるが…(-_-;)】

 天音は今作における「屈折キャラ」
 ちなみに「屈折キャラ」も個人的に命名しているもので、Berkshire Yorkshire作品には概ね各一人、目つきが鋭く妙に捻くれた感じのキャラがいます。
 「ナースにおまかせ」の、「ドキドキお姉さん」のみちるなど、その作品においてアクセントの要になるキャラが大体その任に当たっています。
 …【良く言えば、他のキャラの引き立て役とも言う…(-_-;)】
 そういう意味で、今作ではその目つきの鋭さから天音がその担当であると予想していました。

 ところが実際フタを開けて見ると、確かに屈折している事は屈折しているのですが、実は「やや屈折したツンデレ」という感じで、一番純愛色が強かったのにはかなり意表をつかれました。
 変化球が来る、と思っていたところに直球が来た、みたいな。
 完全な振り遅れでみっともなく空振り、という感じです^^;
 …【結局、空振りするんかい!(ビシッ)(-_-;)】
 でも、結構さわやかな空振りで後味は良かったですね(負け惜しみ)。

 Berkshire Yorkshire「お姉さん3部作」における、屈折キャラの変遷。
 パッシングからスタートした屈折キャラが出した結論。
 それが今作において、かぐやが伝えたかった一番のメッセージなのかもしれません。

 やっぱり猫ですよ
 えちぃシーンは、合計11回。
 シチュエーションは、トイレ、主人公の部屋x2、天音の部屋x2、社、公園、子供プール、海、ベランダ、浴室、等々…。
 バリエーションは、放尿、パンチラx2、股挟み、手コキ、素股、フェラx2、正常位x4、立位、パイズリ、後背位x2、騎上位x2、等々…。
 天音はキャラの中で一番の貧乳なので、オッパイ関連のシーンは殆どありません。
 替わりにコスプレ関連のシーンが多めです。
 物語の進行に合わせて、尽くす系に移行していくところが良い感じ。
 振り返ってみると、あの鋭い目つきは「猫」を狙っていたんだなぁ、と感心しきり^^;

 高速ボイス
 CVは「大波こなみ」さん。
 「マジカルウイッチアカデミー」から引き続き登場です。
 この方の特徴は、高音域のパンチのきいた音出しと、中音域から高音域へ駆け上がる音声の移動が非常に高速であるため、声が炸裂しているように聴こえる点ですね。
 純愛系作品に多く登場されている方なのでどうかなと思ってましたが、予想以上に堪能できました。
 最終的な天音のキャラ設定の観点で考えると、良いキャスティングだったのかなと。
 …【こうしてまた、演技と艶技が上手い声優さんが誕生していく…と。(-_-;)】


<総評>
 一言でいうと「和姦こだわりエロエロ系2」という感じです。
 和姦のみでどれだけエロい作品が作れるか、更に改良したような作品です。
 変なたとえですが、OSのイメージで言うと「ドキドキお姉さん」はWin98、「ナースにおまかせ」はWin2000、そしてこの「家庭教師のおねえさん」はWinXPという感じがします。
 「ドキドキお姉さん」⇒「ナースにおまかせ」または「ドキドキお姉さん」⇒「家庭教師のおねえさん」の順番でプレイをすると「おぉ〜〜っ」という印象を受けます。
 でも「ナースにおまかせ」⇒「家庭教師のおねえさん」の順番でプレイすると「う〜〜ん、どこ変わったの?」という印象です。
 期待度が高ければ高い程そういう印象を受けますが、前作のイメージを払拭して考えると今回の作品もやはりレベルは高いと評価します。

 シナリオは全体的に軽いエロ導入テキストですが、それなりにまとまっています。
 エロは随所で和姦への拘りが感じられ、相変わらずレベルが高いです。
 原画・CGは好みもありますが、個人的には文句なしです。
 音声も中々良いキャスティング、音楽もお馴染みの安定感を感じます。
 演出面もそれなりに頑張っているかと。
 システムはエンジンは安定感ありますが、その他の部分でやや粗さが目立ちました。

 この作品は、和姦濃厚Hを求める方にお薦めします。
 ただ「ナースにおまかせ」をプレイした方にはやや物足りなく写るかもしれません。
 未プレイの方はかなり気に入っていただけるのではないかと。

 今回も題材がお姉さんだった「Berkshire Yorkshire」。
 他のブランドとの兼ね合いで方向性が決まりかねているのかもしれません。
 次にどういう題材でくるか、今後も目が離せません。


<お気に入りのキャラ>
理央 沙良 天音
シナリオ
性格
音声 10
萌え
CUP
えっちぃ
合計 47 47 46 48
 と言う事で『天音』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ ご都合主義満載
原画 10 睫毛が可愛い
CG 10 最高レベル
キャラ 要所締め
音声 好キャスティング
音楽 継続は力だ
システム 安定稼動
演出 それなりに…
エロ 和姦系最高レベル
ボリューム 10 総プレイ時間24時間
合計 85
 と、言う事で『8.5点』とします。

最後に一言:「この作品が真の「ドキドキお姉さん2」です(^-^)ノ」