南国ドミニオン (oggbeeさんのレビュー) | 評価: 7.5 |
▼ タイトル | 南国ドミニオン | |
▼ ブランド | ソフトハウスキャラ | |
▼ ジャンル | 無人島脱出SLG | |
▼ 対応OS | Win98/Me/2000/XP | |
▼ メディア | DVD-ROM | |
▼ 定価 | 税込\9,240(税抜\8,800) | |
▼ 発売日 | 2005/02/18 | |
▼ 購入 | 南国ドミニオン /オリジナル特典 Getchu.com | |
【 CG観賞モード 】 | あり | |
【 シーン観賞モード 】 | あり | |
【 BGM観賞モード 】 | あり | |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) | |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり(音声リピートあり) | |
【 選択肢リターン機能 】 | なし | |
【 オートモード 】 | あり | |
【 ヒント機能 】 | なし | |
【 セーブ数 】 | 99個 | |
【 エンディング数 】 | --個 | |
【 メディアレス起動 】 | 可 |
<ストーリー>
十人の男女が様々な場所で事故に遭遇し、漂流して一つの島に辿り着いた。
そこは危険と謎と不思議の多い無人島だった。
島での危険を回避する為に十人は島からの脱出を考え、それぞれに行動を開始した。
それぞれに。
協力する者も居れば、孤高に動く者。
自分の能力を頼りに脱出を試みる者や、他者を利用しようとする者。
中には暴力によって他者を支配しようと考える者や、己の肉体を利用して他者を篭絡しようとする者(主に主人公)までいた。
しかし、表向きは協力体制。
ニコニコと一緒に食事をしている。
時にはビーチバレーだってする。
そんな人間関係を余所に、脱出を阻むかのように起こる島での災害。
十人は無事に島を脱出できるのか。
それとも島に骨を埋めるのか。
十人の一人である主人公は、知恵を絞り、肉体を鍛え、時には性行為に及びながら他者を圧倒し、島からの脱出を計画する。
<キャラクター>
真田 夕美(さなだ ゆみ) 職業:学園生
探検部に所属。
変な知識はあるが、一般常識は希薄。
喜一郎(主人公)に妙に親しく接してくる。
大谷 奈菜(おおたに なな) 職業:浪人生兼フリーター
予備校よりもアルバイトを優先して生活。
素行は悪いが、成績はそれなりに優秀。
喜一郎(主人公)の料理のライバル。
中川 倉子(なかがわ くらこ) 職業:ドラマ女優
子役で売り出し、芸能界に十数年。
しかし、あまり有名では無い。
無人島では、喜一郎(主人公)を頼りに、色々と努力するが失敗の方が多い。
前田 ちひろ(まえだ ちひろ) 職業:船医
病院で問題を起こし、国外の病院から追放。
外国船籍の船で船医として活躍中。
隙を見ては、記憶喪失の喜一郎(主人公)を治療しようとする。
林 神代(はやし かみよ) 職業:専業主婦
結婚してまだ半年の新婚さん。
新婚さんにしては、喜一郎(主人公)に親しげに接してくる。
山内 未来(やまうち みらい) 職業:メイド
協力的に活動するが、どこか抜けている。
家事洗濯などより、大工作業等の方を得意とする。
木下 喜一郎(きのした きいちろう) 職業:フリーター
微妙な記憶喪失。
自分の名前や状況は理解できるが、遭難前の自分が何をしていたか覚えていない。
このホームページはソフトハウスキャラより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はソフトハウスキャラに帰属します。
<シナリオ>
物語はいきなり無人島に流されたところか始まります。
この時点で、シナリオ的には、訳も分からない感じがして、プレイ側を困惑させてくれます。
おかしな事に、無人島に流された人たちは、まったく悲愴感がなく、皆元気にはしゃぎ合っています。
シナリオは全体的に終始明るい雰囲気で進んでいきます。
しかも、特に日常が楽しいとい事ではないのに、キャラのテンションだけは高く…。
ただ、雰囲気は明るく、プレイ自体はかなりしやすかったと思います。
個別EDは特にシナリオに深みがあるわけではないですけど、上手く一つのシナリオとしてまとめられており、好感が持てました。
ただ、閉鎖空間なような殺伐とした感じやスリル感は一切ないので、そういった事を求めている方はお薦めしにくいです。
<ゲーム性>
システムは移動場所選択+選択肢を決定して何らかのイベントが起きるという形です。
かなり、自由に行動出来ます。
特に、各キャラから束縛される事もないので、常にプレイ側の自由に出来て良いと感じました。
アイテムや装備、体力、スキル、行動力などを考えたりゲーム性としても上出来です。
この他、狩りや釣、施設などの色々な行動もゲームを盛り上げており、評価出来ます。
また、2回目以降はポイントなどで、最初からスキルを付けれるようになっていて、割と簡単に進んで行きます。
ルールの方も至って簡単で、2回目以降からは慣れてきて、少ない日数でクリア出来が出来るかと…。
そうすると、必然的にランキング、もとい、いい評価が貰えるので楽しくプレイ出来ました。
個人的にはこういったゲーム特有の作業感が出てくるかなと思っていたら、まったく作業感を感じずプレイ出来た点は、このゲームの素晴しさを物語っていると思います。
<システム>
スキップ機能あり。
こちらは未読、既読の判別などはしっかりしています。
スピードの方も特に問題はないです。
バックログ機能あり。
ホイールで話を進めることは不可能です。
ただ、、ホイールでバックする事は可能になっています。
音声リピートもあり。
セーブ数:99個
可もなく不可もなくといった感じ、特に問題はないかと。
文字速度はとても軽快に感じて、問題はないかと。
また、画面はウィンドウ、フルスクリーンモード選択可能。
CG・回想・BGM・背景・アイテム・コメント鑑賞はあり。
ただ修正ファイルがあります。
色々と修正されています。
<キャラ>
キャラはどのキャラも可愛くて良い感じがしました。
また、キャラはどのキャラも引き立ってました。
しかし、キャラの性格などの個性があまり描写されてなくて、いまいちキャラの魅力を引き出せていないよう感じも若干見受けられました。
イベントや会話などで、もう少しキャラの魅力を引き出して欲しかったと思います。
ただ、キャラの声優さんなどはどのキャラもイメージにあっていて良かったです。
<CG>
CGは差分を含めて239枚。
キャラはどのキャラも綺麗に描かれていて、可愛い感じがします。
特に体のラインの描き方が丁寧に描かれているのが印象的です。
また、塗りも鮮やかな色を多用しているせいか、キャラに魅力がありました。
特に肌の色の再現が良い感じに再現されていて良かったです。
水着のCGも水着がかなり鮮やかな感じがしました。
個人的には水着CGがかなりお気に入りです。
<立ち絵>
表情変化の数が結構多くて良かったです。
会話中は、色々な表情変化が楽しめました。
また、表情変化は顔が崩れているなどのCGはなく、どのCGも安定していてて、良かったです。
ただ、ポーズ変化がない事は残念でした。
<イベント絵>
どのイベント絵も丁寧に描かれていて良かったです。
どのイベント絵もゲームの雰囲気に合っていて良い感じがしました。
その分、もう少しイベント絵が欲しかったです。
<HCG>
立ち絵、イベントCG同様、丁寧に描かれていています。
CGの割合としては着衣、全裸、半々といった感じでしょうか。
キャラが可愛いせいか、どのHCGも気に入ってます。
CGの方は艶っぽく描かれてる訳ではないのですが、どのCGも綺麗で丁寧に描かれているのは好印象です。
特に、胸のライン、体のラインの描き方は丁寧で良かったと思います。
また、絵とは別にCGの角度等も構図も素晴らしかったです。
HCGについてはお薦めです。
<汁>
物足りない感じがしました。
一応、描かれているCGもあるのですが、描かれていないCGの方が多いです。
描かれているCGについても別にエロく感じることはありませんでした。
どの、CGも申し訳ない程度にしか描かれていないのは残念でした。
<精液>
これについてかなり良かったです。
ネットリ感はあまり描写されていないものの、中出し、顔射などのCGはしっかり的確に描かれていたので、エロく感じました。
<Hシーン>
ほとんどが和姦で、一部凌辱がありますが、かなりヌルイ凌辱になっています。
尺の方はまばらですが、ほとんどが短め。
内容的にはどれも普通のHをしているだけな感じがしました。
テキストの方もあまりエロく描かれていなく、残念です。
特に、シーンの描写がかなり手抜きな感じがしました。
シーンによってはあまりにも簡潔に描きすぎだろ…と、思う事がたびたびありました。
中にはまったく描写がないシーンもありとても残念です。
また、声優さんも艶っぽく喘いでいるわけではなく、棒読みな感じがしました。
CGがよいだけにかなりお粗末なHシーンになっていて残念です。
出来れば、凌辱シーンなどは南国の野蛮な雰囲気を出して激しくやって欲しかったです。
<BGM>
全部で28曲。うち、ボーカル曲1曲。
BGMは全体的に明るく解放感があるBGMになっています。
ゲームの雰囲気に合っていて良いとは思いますが、どのBGMも少し、自己主張が乏しいBGMのような気もしました。
しかし、逆にいえば、BGMがBGMに徹していて良い感じもします。
BGMの使い方は特におかしい点はなく、その場その場の雰囲気も盛り上げてくれました。
ボーカル曲はBGM、同様に明るい歌になっています。
中でも、歌手の方が、解放感が溢れていて、ノリノリで元気よく歌を歌っているのが印象的です。
歌自体の質は標準ぐらいですが、とてもゲームの雰囲気に合っていて良かったです。
<OPムービー>
ゲームの雰囲気がそのまま伝わってきて良かったです。
また、歌の方も上手くムービーをサポートしていて、良い感じのムービーになっています。
ムービーは上手くまとまっていて、これからのゲームをわくわくとした感じでプレイ出来ました。
<総評>
明るい雰囲気が好きな方、アドベンチャー系が好きな方、キャラの絵が気に入った方にはお薦めです。
シナリオについては若干物足りないような感じもしますが、それを上手くゲーム性で補っているという感じがしました。
特に、行動について、束縛されないのは意外で、こちらの自由気ままにプレイ出来る事は良かったです。
自由性については本当に自由に行動出来ます。
また、2回目以降も作業感なくプレイ出来たのは満足です。
個別EDもしっかりまとめられていて良かったです。
CG、BGMもゲームの雰囲気に合っていて良かったです。
特に、CGはとても綺麗に描かれていてお薦めです。
Hシーンに関してはもう少し、しっかり描写して欲しかったです。
絵がいいだけに勿体ないと感じました。
また、凌辱に関してはあのヌルサは少し腹が立ちました。
凌辱シーンの描写があまりにもされていなくて、女性が抵抗しているから凌辱シーンになっている感じがしました。
しかも、声優さんの演技が下手なせいか、いまいちシーン自体が盛り上がっていない感じがしました。
この点はかなり残念です。
また、アナルシーンもいまいちな感じがして残念です。
全体的にHシーンには期待しない方がいいかも…。
また、上でも述べているように閉鎖空間特有のスリル感などは一切ないのでそういった事を望んでいる方も、別のゲームをプレイする事をお薦めします。
<あとがき>
久々にゲームをやった感じがしました。
こうったノベルとは違うゲームは今後もやっていきたいですね。
CGについてもかなり気に入りましたので、今後のこの原画家さんの作品が楽しみです。
ひぐらしのなく頃に〜綿流し編〜 (yuuさんのレビュー) | 評価: 8.5 |
▼ タイトル | ひぐらしのなく頃に〜綿流し編〜 |
▼ ブランド | 07th Storming Party |
▼ 対応OS | Win95/98/XP/Me/2000 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \1,500 |
▼ 発売日 | ----/--/-- |
▼ 購入 | なし |
【 CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり(最初からスタート選択→日にち選択) |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読既読判別あり) |
【 メッセージ履歴機能 】 | あり |
【 オートモード 】 | なし |
【 ヒント機能 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 18個 |
【 エンディング数 】 | 1個 |
<ストーリー>
昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
××県鹿骨市。県境にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で。それは毎年起こる。
雛見沢村連続怪死事件(1979年〜1983年)
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
陰謀か。偶然か。それとも祟りか。
いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
このホームページは07th Storming Partyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は07th Storming Partyに帰属します。
<概要>
朝、目覚めて気付く。誰しも学生時代は経験した日曜の開放感。
二度寝しようとする圭一(主人公)を電話が呼ぶ。
誰かと思えば彼の部の主将であり友人の魅音から部活の誘いだった。
彼の部活とは、複雑化する社会に適応するため、活動毎に提案されるさまざまな条件下…時には順境、あるいは逆境からいかにして…。
つまるところが裏技とハッタリを鍛えて遊ぼうということだった。
その日の部活は町のおもちゃ屋で、勝敗は決することなく参加賞を手に出直すことに…。
参加賞はお人形。別に欲しくもないと思った彼は、それをレナにプレゼントしたのだった。
そして毎年恒例の「綿流し」という祭り。
その日彼は魅音の妹、詩音たちに誘われて、四人は禁断の宝物庫の中を見てしまう。
その中で、彼らは自分たちでは気付くことなく、奇妙な体験をすることになる。
同じ時間、同じ場所、同じものを見ているはずなのに、『ソレ』が聞こえる者と聞こえない者。
そしてあり得ないもう1人の存在の気配。
出来る限り気に留めず、彼らは次の日を迎えることにした。
禁を破ってしまったほんの僅かな罪悪感と共に…。
そしてそんな彼らを迎えたのは、二人の人物の『死』だった。
二人の死が告げる不吉な言葉。隠された村の伝承。
恐怖に慄く彼の唯一の頼りは「生存する共犯者」、即ち詩音のみ。
恐怖から逃れるために二人は電話で互いの無事を確認する。
しかし、ついに彼の前から詩音が消える。残る者は自分一人。
そんな中、鳴るはずのない電話が彼に掛かってきた!
<購入動機>
鬼隠し編、祟殺し編、暇潰し編合わせて四話収録のシリーズ物だから。
しつこいようですが1,500円は安い!
<音楽・音声>
音声はありません。それだけが悔やまれます。
(´-`).。oO(まぁ、1,500円だし…)
しかし、音楽や効果音は非常に物語と合っていて、ゲームの雰囲気に引き込みます。
BGMがこれだけ重要な要素を締めるゲームは最近お目にかかってないですね。
トイレとか夜中動き回れなくなります^^;
<感想>
恐らく、四話ある謎の中で最も「推理」しやすい話なのではないでしょうか。
どうやら「難易度は鬼隠し編に劣る」という説明から、official様も認めているようです。
しかし、最も人の隠し持つ恐ろしさを描いたサスペンスに仕上がっています。
綿流し編の特徴は、唯一「人間という主犯」が存在することです。
犯人が出ているのなら推理する必要があるのでしょうか?
今回推理するのは犯人ではありません。最後まで私がわからなかったのは動機でした。
ちなみに、実はこの話の解答編は「目明し編」として既に発売されています。
(´-`).。oO(気になった人=プレイした人は買わざるを得ません^^;)
しかし、中々に憎い仕様で、目明し編の解答は「綿流し編」の解答であり、しかも綿流し編の中にまだ解明されていない謎も残るのです。
恐らくそれは、シリーズ四話を通した謎であり、またそれぞれのヒントとなるのでしょう。
とりあえず単純な私の中に残った今回の謎は二つです。
そしてやはり不満な点をいくつか。
いまだ謎の解けていない私が言うのもナンですが、最後の最後は少し強引な気がしました。
目明し編でも解明されていない謎の一つ、「いないはずの人間がいる」を強調したかったのかもしれません。
また、ホラーチックに終わらせて混乱させるのが目的だったのかもしれません。
しかし…やはり少し無理やりな感も否めません。
あと、やはり綿流し(お祭り)が始まるまでの期間が少し退屈です。
今回は結構重要な部分も多かったように思えますが、もう少し読んでいて飽きない文章にして欲しいと感じました。
(´-`).。oO(ユーザーとは我侭ですね^^;)
<10点満点での総合評価>
8.5点
シリーズで見るとすると、鬼隠し編には劣ってしまったように思いました。
ただ、ある意味画面効果で一番怖かったのはこの話です。
続きが…とても気になります。
おすすめキャラ:竜宮礼奈…狙いすぎたキャラとも言えますが^^;、結局一番敵に回して怖いのもこの娘なんですねぇ
最後に一言:「人間、一番怖いのは「凄惨な笑顔」と「奇声」ですね^^;」
ひぐらしのなく頃に〜鬼隠し編〜 (yuuさんのレビュー) | 評価: 9 |
▼ タイトル | ひぐらしのなく頃に〜鬼隠し編〜 |
▼ ブランド | 07th Storming Party |
▼ 対応OS | Win95/98/Me/2000/XP |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \1,500 |
▼ 発売日 | ----/--/-- |
▼ 購入 | なし |
【 CG観賞モード 】 | |
【 シーン観賞モード 】 | あり(最初からスタート選択→日にち選択) |
【 BGM観賞モード 】 | あり |
【 既読メッセージの再表示 】 | あり |
【 メッセージスキップ 】 | あり(未読・既読判別あり) |
【 オートプレイ 】 | なし |
【 セーブ数 】 | 18個 |
【 エンディング数 】 | 1個 |
<ストーリー>
昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
××県鹿骨市。県境にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で。それは毎年起こる。
雛見沢村連続怪死事件(1979年〜1983年)
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
陰謀か。偶然か。それとも祟りか。
いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして今いる人間が、生きていない。
このホームページは07th Storming Partyより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は07th Storming Partyに帰属します。
<概略>
主人公の圭一は都会から引っ越してきたばかりだが、甲斐甲斐しく世話をしてくれるご近所さんのレナや明るい仲間たちのおかげで楽しく毎日を生活している。
都会との暮らしの違いに戸惑うこともあるが、それはやはり友人たちに支えられ、何不自由もない生活。
そんな普遍的な青春の中、ふとしたことから村の隠された暗部の欠片を知ることになる。
何気ないことのはずが、打っても響かない答えに次第に好奇心が膨れ上がっていく。
そして毎年恒例の「綿流し」という祭り。
その日を境に彼の生活が一変する。
膨れ上がる疑惑、色褪せていく信頼、そして恐怖。
そんな中で彼は、この村で起こった過去、そして現在の自分に降りかかろうとする災厄と立ち向かう決心をする。
村中を覆う祟り、不気味な村人たち、かつての仲間、やがて両親が都会へ一時帰ることになり、彼は1人村に残されることになる。
そんな彼を正体不明の悪意が迫る。
何がいけなかったのか、何故彼が狙われるのか?
果たして彼を狙うものの正体は人か、それとも祟りか?
彼の運命や如何に?
<購入動機>
ネットの友人が勧めてくれたのと価格が安かったから。
四話収録で1,500円は安い!
これくらいならハズレでもいいかなと思えちゃいます^^;
<音楽・音声>
音声はありません。それだけが悔やまれます。
(´-`).。oO(まぁ、1,500円だし…)
しかし、音楽や効果音は非常に物語と合っていて、ゲームの雰囲気に引き込みます。
BGMがこれだけ重要な要素を締めるゲームは最近お目にかかってないですね。
トイレとか夜中動き回れなくなります^^;
<感想>
ストーリーを読めばわかると思いますが、連続殺人ノベルです。
ちなみに選択肢は一切ありません。
アドベンチャーもへったくれもなく、これぞまさしく「電脳紙芝居」です。
進む内に集めたチップスからプレイヤーが事件を推理するというのが目的のようです。
正解率1%を豪語しているだけあって、難しいです…というか意味が分かりません(つД`)
それでもこの作品がただの紙芝居に終わらない理由としては、OHPでもサウンドノベルと記述されている通り、最も特筆すべきはBGM・効果音です。
さりげなくスタートメニューで流れるひぐらしの泣き声や開始時の子どもの笑い声、日常的なBGMから話に沿って突然ガラッと色を変えるBGMの変化で巧みに人の心を掴みます。
「鬼隠し編」のレビューとしては少々脱線しますが、このゲーム、「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」でストーリーが独立しています。
このレビューを書いている現在では、同じ期間、異なった事件の起こる「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」に加え、少し時代の前後する「暇潰し編」、解答編の「目明し編」が出ていますが、まだ完全には解決されていません。
ちなみに「目明し編」では「綿流し編」の解答ということになっているようです。
このゲーム、美少女ゲームと区分していいのか迷うのですが、恋愛も何もありません。
ただひたすらに事件が起こり、主人公がそれに巻き込まれ、抗うことも出来ないままにそれぞれの終幕を迎えます。
前述しましたが、一部解答らしきもの(目明し編)もありますが、いまだその全容が明らかになっていません。
ですので、私にはこのゲームがサスペンスなのか、ホラーなのかすら判別することが出来ていない状態です。
さて、「鬼隠し編」のレビューについてですが、もう本当に意味が分かりません(;´Д⊂)ゴメンナサイ
主人公は都会から引っ越してきたばかりの男の子。
年の近いご近所さんのレナや楽しい仲間に囲まれて日々を幸せに生活します。
それが、村の行事といわれる「綿流し」という祭りを境に、彼の生活が一変します。
(´-`).。oO(自業自得、というか自爆な傾向もたまに見られますが^^;)
事件に立ち向かう、というか探ろうとすると、途端に起こる変貌、何もなかったかのような普通な日常。
その変化に戸惑いながら、主人公の疑心暗鬼が一気に爆発していきます^^;
姿の見えない敵に怯えながらも対抗しようとする姿はある意味好感が持てます。
これ以上はネタバレにり、面白さ半減の為控えますが、様々な疑問が残るままに「鬼隠し編」ストーリーは終了します。
このまま次の「綿流し編」に進むことができます。
といっても、また違った話になっていて、新たな謎が増えるだけなのですが…^^;
それでもヒントはいくらか出てるみたいです。
なんとなく思い出しながらPLAYするといいと思います。
とりあえず、ホント突然なことが多くてビックリします。PLAYされる方は心して下さい。
あと心臓の弱い方はご遠慮下さい^^;
絵がおよそホラーちっくでないのが救いなのか、または、だからこそ余計に怖いのか…。
怖いというよりビックリするだけだったりする部分もありますけど、臨場感満載です。
最近のマンネリ化してきた美少女ゲームに飽き飽きしていた私にとっては最高の箸休めになりました。
サスペンスな感じに仕上げつつ、謎がホラーを匂わせる、そんな作品です。
友達と推理しあったり、最初からPLAYの日にち指定でシーンを見返して考えたりと、昨今のただ受動的な作品と違い、考えさせられる作品です。
最後に不満な点を数点。
せっかくのサウンドノベルなのですから、やはりフルボイスで楽しみたかったです。
(´-`).。oO(いや、当然値段、同人の域等々の問題はありますけど…)
話の内容上、フルボイスの方がツボにはまってたと思います。
いつもと違う雰囲気で何かを告白するかのようなレナの台詞とか、突発的なキレとか是非音声で聞きたいです^^;
次に、事件が起こるまでの日常。
ほのぼのとした楽しい雰囲気で、プロローグの黒いシーンを一時忘れさせよう、物語に変化をつけようという工夫が随所に見えます。
その努力はとても買うのですが、如何せんいささか長すぎて飽きが来ます。
この辺りはたしかに難しいとは思いますが、ちょっとダレテしまいました。
逆に事件が起こると一変して、ワンクリックごとに緊張したりもしますけどね^^;
<10点満点での総合評価>
9点
上記で述べた不満を解消してくれていれば、作品としては10点をあげたい所です。
1,500円で四話収録、そのボリュームは5,000円くらいの価値は十分にあります。
やってみて損はないと思いますので、是非プレイしてみてください。
ただ…、私は本来ホラーは苦手なので^^;
でも…、本格ホラー好きな方にとっては物足りなく感じかも…。
うーん…、難しい^^;
おすすめキャラ:竜宮礼奈…突然の変貌とか謝る姿、台詞が何とも言えない一番謎なキャラ^^;
最後に一言:「買う、買う時、買うべき、買い、買え、買おう!」