ナースにおまかせ    (とっぷがんさんのレビュー)   評価: 8.5 
▼ タイトル ナースにおまかせ
▼ ブランド アトリエかぐやBerkshire Yorkshire
▼ ジャンル ラブラブイカされ入院生活AVG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/09/24
▼ 購入 ナースにおまかせ / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(ホイール対応・バックログでの音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  30個(デフォルト)※事実上は無限
【 エンディング数 】  9個


<あらすじ>
 主人公、早瀬郁哉はコンビニでアルバイトをする中、いつもお昼にお弁当を買いに来るお姉さん(白川涼子)に思いを寄せていた。
 そんなある日、ひょんなことで郁哉は病院に担ぎ込まれ剃毛することに・・・。
 なんと、その担当は、あの憧れのお姉さん(白川涼子)だった!!
 ・・・・・・・・・ピク!
 かくして、恥かしくも甘〜くエッチなナースだらけの入院生活がはじまった。


<キャラクター>
白川 涼子(しらかわ りょうこ)
 少し間抜けなところもあるが、ノリの良い明るいお姉さんタイプ。

水谷 舞(みずたに まい)
 おっちょこちょいで、恥ずかしがり屋の天然系ナース。

御堂 鈴(みどう りん)
 出身は京都で、はんなりとした口調で辛辣なことを言う女の子。

皇 沙耶香(すめらぎ さやか)
 この病院の医院長で女医。
 お色気たっぷりのお姉さん。


このホームページはアトリエかぐやより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はアトリエかぐやに帰属します。



<購入動機>
デフォ買いメーカーです。


<ゲーム概要>
 ゲームスタイルは、移動場所&会話選択形式のオーソドックスなADVゲーム。
 ゲーム期間は、暦上は約三ヶ月くらいですが、途中誰かの個別ルートに入るとそれ以降はイベント発生日のみ自動進行します。

 1日の流れは昼間の1回、移動する場所を選択して進んでいきます。
 特殊ルートに乗ると、夜間の移動が発生することもあります。
 移動できる場所は、「病室」「廊下」「更衣室」「洗濯室」「風呂」「屋上」「薬剤室」「ナースセンター」「診察室」「待合室」の10箇所。
 移動先には、そこにいるキャラが表示されます。

 攻略対象キャラは「涼子」「舞」「鈴」「沙耶香」の計4人。
 選択肢は主にえちぃシーン進行用で、シナリオ分岐用としては僅かです。
 特定のキャラに集中して会うか全員に均等に会うかで、個別ルートに進むかハーレムルートに進むかに分かれます。
 各キャラそれぞれEDが2つずつありますが、各個撃破だけでは一部のEDが見れない、やや歯応えのある難易度設定になっています。

 プレイ時間は、各個別ルート4〜5時間くらい。
 ハーレムルート4時間というところでしょうか。
 ※CVすべて聴いた場合


<システム補足>
 メディアは、DVD−ROM1枚。
 インストールで使用するHDDは約1.7GB。
 ゲームの起動時は、DVDを必要としません。

 メニューは一通り揃っていて、特に足りないと感じたものはありません。
 使い勝手も良好なシステムだと思います。
 セーブデータにキャッシュできる画像が更に詳細になっていて、選択肢やメッセージ欄の文字がちゃんと判別でき、何気に進化しています。
 オートでの文章表示時間も文字数感応タイプになり、更に改良されたような感じです。

 それから、テキストの設定メニューの中に「音声再生時にメッセージウインドウを消去する」という指定があります。
 これをONにしてオートモードでプレイすると、えちぃシーンの臨場感が実に良いです。
 イベント画の差分CGが豊富でコロコロと顔の表情が変わる上、音声の音質も良く、メッセージウインドウがキャラの台詞のときは消え、主人公の台詞のときは音声の替わりに出てくるので、会話がちゃんとキャッチボールされている印象を受けます。
 何より、両手フリーというのが良いですね。
 まさに実用的です……(^^;てへ)
 これで「発射までのカウントダウン表示」があれば言う事なしでしょう(^^;)
 もしこれからプレイされる方は是非お試しあれ。

 修正パッチがあります。(10月12日現在)
 画面関係以外の修正パッチは最近珍しいですね。
 弘法にも筆の誤り…ですか。
 殆ど修正パッチがなく発売日から安心してプレイできるというのも、地味ですが「アトリエかぐや」の売りのひとつだと思うので、次回は頑張っていただきたいです。
 プログラムは動作も安定していて、特に異常終了はしなかったです。


<音楽>
 音楽は『吉田仁郎』さん。
 音楽鑑賞モードは全部で18曲、曲数はいつも通りという感じですね。
 ボーカル曲はありません。
 相変わらずクセのない、理想的なBGMだと思います。
 今回はいつもよりピアノの登場が少ないような気もしますが…。

 今作の中では、まずメニュー画面曲「いたずらナース」。
 ミドルテンポのしっかりした低音とパーカッション。
 軽快なシンセサイザーの主旋律。
 地味なピアノのリズム打ち(^^;)
 それに高音から低音に一気に駆け下りるサブのシンセサイザーが絡みます。
 メニュー画面曲は一番耳にする機会が多いので、こういう心が躍るような曲は実に相応しいですね。
 …【シンセの使い方が「まほこい」のメニュー画面曲に似ているのは仕様?(^^;)】

 次に、しっとりした場面で使われる曲「夕日」。
 ミドルテンポのフルートとピアノの二重奏。
 当然フルートが主旋律で、ピアノがリズム打ちです。
 この曲は実にシンプルな曲なのですが、それ故にさりげなく心に染み入ってきます。
 何か、子供の頃に近所の公園で日が沈むまで遊んでた事を思い出しますね…。
 吉田氏の真骨頂という感じでしょうか。

 変わったところでは「退院」。
 タイトルからのイメージだとノリの良いアップテンポの曲を連想しますが、蓋を開けると重めのスローテンポの曲。
 ほぼピアノソロで、途中ヴァイオリンの併奏が入ります。
 タイトルとミスマッチかと最初は思いましたが…。
 たぶんこれは、主人公と結ばれなかったキャラの気持ちを表した曲なのでしょう。
 病院の玄関で見送った、退院する主人公とそれにつきそう結ばれたキャラ。
 言葉で励まし、笑顔で送ったものの、結ばれなかったキャラの想いは一体どこに行けば…。
 という心情を表した曲という感じでしょうか。

 個人的には吉田氏の曲はかなり気に入っているので、できればこれからの作品には初回特典でサントラCDをつけて欲しいですね。
 えてして、欲しくない作品にはサントラが付いていて、欲しい作品には付いていなかったりするものです(^^;)


<原画・CG>
 原画は「choco chip」さん。
 目が角張っていて、睫毛が長いお馴染みのタッチです。
 相変わらず「笑顔」の画が最高ですね。
 今回はお姉さんキャラばかりなので、アダルト色増量という感じです。
 特に物理の法則を無視したようなオッパイが…(^^;)
 色々な角度からこのオッパイを描いてくれています。
 あと、えちぃシーンを含めたイベント画や立ち画の統一感も好印象ですね。

 CGは塗りも線も丁寧で、レベルの高さを感じます。
 影の付け方も綺麗で、特に夕暮れの色合いが髪に反射しているところや、夜中にライトに反射してボウッと浮き上がって見える背景と人の境界線なんかは上手いの一言です。
 背景画も細かいところまで丁寧ですね。

 CG回想モードは、涼子:196(21)、舞:221(23)、鈴:155(19)、沙耶香:162(22)、その他:224(17)、合計:958(102)、です。
 ※括弧内は、表情パターン別を1つとしてカウントした枚数。
 この内、えちぃCGはほぼ10割に当たる950(97)です。

 シーン回想モードは、涼子:11、舞:12、鈴:9、沙耶香:10、その他:7、合計:49、です。


<演出・効果>
【汁貯蓄ゲージ】
 今作のエロ演出の要。
 各キャラの個別ルートのえちぃシーンのうち、2、4、6回目にそれぞれ登場します。
 タンクの形状をしていて、えちぃシーンの選択肢で積極的な選択をすると、その中に汁が1バーレル(^^;)溜まっていきます。
 初期値で既に1バーレル設定されていて、2バーレル以上溜まると、1ラウンド目なら2ラウンドへ、2ラウンド目なら3ラウンドへそれぞれ進めるようになります。
 初期値の1バーレルのまま終わってしまうと、そのラウンドをもって終了となります。
 3ラウンドすべて4バーレル(MAX)溜めると、フィニッシュのとき驚くべき量の精液が…。
 CG回収は手間が掛かりますが、まぁお約束と言う事で(^^;)

【スクロール】
 今作の背景・立ち画の演出手法に縦・横スクロールが取り入れられています。
 主人公の目線の移動が的確に描写されていて、結構良い感じです。
 寝るとき壁から天井にスクロールしたり、起きるとき天井から壁にスクロールしたりと、地味ですが芸が細かいですね。
 立ち画のオッパイにスクロールしたとき「どこ見てるの〜」と言われる台詞に物凄く説得力があります(^^;)


<設定・シナリオ>
 シナリオは『神無月ニトロ/もみあげルパンR/近江達裕/他』の皆さん。
 どなたが誰のシナリオ担当かは分かりませんが…。

 今作のシナリオは、いつも通りと言うか、えちぃシーンへの導入テキストという感じで、かなりご都合主義的な印象です。
 先にえちぃシーンの設定がされて、それに沿うような形でシナリオを埋め込んだかのようです。
 一言で言うと、超優柔不断の主人公が看護婦達のオモチャになる、というのが基本線です。
 前作「瀬里奈」ではレベルの高さを証明したシナリオスタッフですが、今作は「ひと休み〜」というような感じですね。

 ただ今作は、過去作品での教訓が生かされているところが何箇所かありました。
 まず、エロの根幹がほぼ和姦で、変態・倒錯系が皆無であること。
 これは「まほこい」でのエロへの不評に対する答えなのでしょう。
 極端過ぎる気もしますが、和姦オンリーでもエロい作品は作れるという「アトリエかぐや」の意地のような気がします。
 次に、意地悪キャラの扱い方。
 これは「ドキドキお姉さん」の某キャラへの不評に対する答えなのでしょう。
 似たようなキャラ設定ですが、「ドキ姉」とは違うと安心させておいて油断したところを堕とす(^^;)
 そしてユーザーが落胆したところを救済する。
 単にそういうキャラ設定をしなければ解決する気がしますが(^^;)、ちゃんと変えたところをユーザーに確認して貰うという、これも「アトリエかぐや」の意地なのでしょうね。

 全般的に軽いノリのシナリオですが、先の意地悪キャラのルートとか、ハーレムルートの入り方とか、要所要所にちゃんと力が入っていてそれなりに楽しめました。


<えちぃシーン>
 回数は、キャラ1人当たり18〜22回。
 テキストは、1回当たりの分量は約10分前後くらいです。
 但し、各キャラの2、4、6回目のえちぃシーンは最大3ラウンド延長され、更には差分CGの回収も考慮すると40分前後くらいかかります。
 バランス的には、前半から後半まで万篇なくえちぃシーンがあり、開始直後から堪能できる構成になっています。

 純愛・陵辱の比率は、10:0。
 今回は、陵辱・変態・倒錯系は全くありません。
 …【逆陵辱シーンはあるが…(-_-;)】

 シチュエーション的には、舞台が病院なので当然のごとく病院施設関係が多いです。
 …【風呂まであるとは思わなかった…(^_^;)】
 ルートが確定したあとは、病院以外の色々な場所が登場します。
 病院・その他の比率は、7:3くらい。
 病院の中では病室の使用率が一番高いです。

 バリエーション的には、変態・倒錯がなくアナルすら殆どないため、その分手コキとフェラの比重が高めです。(全体の3割くらい)
 手コキは更に色々なバリエーションが登場するのも今までと違うところです。
 オッパイ関連は、パイズリなどメインとして活躍するのはそれ程多くありませんが、他のバリエーションのときに常に色々なアングルで表現されていて目を楽しませてくれます。
 和姦のみなのに、これほどのバリエーションがあるのは驚きですね。
 トーテムポールはウケました(^^;)

 処女率は、25%。
 ビジュアル的にも表示されます。


<キャラ別感想>
 ※「先入観がつくからイヤ」という方はスキップして下さい。
白川 涼子
 髪はブラウンのロング。
 瞳はピンク。
 身長168cm
 体重56Kg
 スリーサイズ B93、W57、H85

 すめらぎ病院のベテランナース
 涼子は、すめらぎ病院のナースの中で一番のベテランで、リーダー的存在です。
 明るくテキパキした動作で一見理想のナースに見えますが、時折早とちりやおっちょこちょいな行動で後輩ナースたちの苦笑を買っています。
 そんなある日、近所のコンビニでバイトしている主人公が交通事故で病院に運ばれ、偶然にもその日外科手術予定だった同姓の別の患者と間違えて、主人公の陰毛を剃ってしまいますが…。
 …【主人公も剃られる前に気づけよ…(-_-;)】

 明るく元気な「動」のお姉さん
 涼子は、一般的な「理想のお姉さん像」の一人として描かれています。
 美人で、ナイスバディで、明るく、気さくで、面倒見が良く、少しおっちょこちょい。
 特に最後の「少しおっちょこちょい」というのがポイントです。
 一見高嶺の花のような彼女を身近な存在のものにしています。
 世の大半の男どもが「こんなお姉さん欲しいな〜」と抱く思いを具現化したキャラですね。

 シナリオのルートは2つ。
 家族ルートと恋人ルート。
 涼子には海外で暮らす医者の父親がいて、主人公の母親(海外旅行中)と現地で出会うか否かがルートの分岐点になっています。
 家族ルートでは義弟となり受動的になる主人公、恋人ルートでは優柔不断ではあるが能動的な主人公がそれぞれ描かれていきます。
 ご都合的ではありますが、エロのシチュエーションを増やすためと割り切った方が吉ですね。
 ちなみに、涼子には放浪中の姉と留学中の妹がいますが、今作のコンセプトからは外れるので2人とも登場しません。
 次回作『涼子におまかせ』で登場予定です。
 ※注:ウソです^^;

 積極的にリード
 えちぃシーンは、合計20回。
 シチュエーションは、処置室、洗濯室、病室、風呂、屋上、白川宅、観覧車、遊園地、等々…。
 バリエーションは、パンティ手コキ、パイズリ、フェラ、素股、騎上位、座位、正常位、立位、後背位、等々…。
 涼子はお姉さんの意識が強いため、概ね主人公をリードします。
 オッパイや口で前哨戦を経てハメハメに持っていく、という王道パターンが多いですね。
 保護欲丸出しというのがとても素敵。
 それにしても、下着が水着のように見えるんですが…(^^;)
 …【オッパイ包含率約20%くらい?(^_^;)】

 元気ボイス炸裂
 CVは「一色ヒカル」さん。
 一番この方の潜在能力が発揮されるキャラ設定ではないでしょうか。
 こういう明るくハキハキした演技は、もっとも得意とする役どころだと思います。
 えちぃボイスは今まであまり接する機会がなかったのですが…かなりキますね。
 リズムが割と一定しているのが聴きやすいです。
 そしてえちぃ演技もさることながら、時折挿まれる「うりうりー」「ほれほれー」などの気合(^^;)がいい味を出していますね。
 …【著しく注目度アップ!(^^)】


水谷 舞
 髪はブラウンのおさげ。
 瞳はブラウン。
 身長167cm
 体重58Kg
 スリーサイズ B96、W59、H87

 すめらぎ病院のドジナース
 舞は、すめらぎ病院のナースの中ではベテランですが、一番のドジっ子です。
 慈愛には満ちているものの、緩慢な動作がよく裏目に出て、とかく失敗しがちな行動が他のナースたちに認知されています。
 そんなある日、話をした事はないけれど密かにお気に入りの主人公が交通事故で病院に運ばれ、病室に検温しに来たところ足がもつれて巨乳アタックをして しまいますが…。
 …【いや、あれは巨乳アピールに違いない…(^_^;)】

 控え目で内気な「静」のお姉さん
 舞は、一般的な「理想のお嫁さん像」の一人として描かれています。
 可愛くて、ダイナマイトバディで、優しく、ほんわかして、面倒見が良く、かなりドジ。
 特に最後の「かなりドジ」というのがポイントです。
 こちらの優位性を高くし、保護欲を著しく刺激するファクターになっています。
 世の大半の男どもが「こんなお嬢さん欲しいな〜」とと抱く思いを具現化したキャラですね。

 シナリオのルートは2つ。
 リハビリルートと妊娠ルート。
 初エッチを個別ルートで行うか、ハーレムルートで行うかがルートの分岐点になっています。
 …【ルート探索は結構難航しました…(^_^;)】
 どちらのルートでも舞のほんわかした優しさと、多少の我侭でもすべて包み込んでくれるオッパイと性格の良さがほのぼのとした雰囲気を醸し出してくれます。
 リアル世界ではなかなかこういうキャラはいませんが、もしいたら是非お持ち帰りしたいところですね(^^;)
 ちなみに、舞には双子の活発な妹「愛」がいるかどうか分かりませんが(^^;)、今作のコンセプトからは外れるので登場しません。
 次々回作『舞さんといっしょ』で登場予定です。
 ※注:これもウソです^^;

 おっぱいボンバー
 えちぃシーンは、合計22回。
 シチュエーションは、病室、トイレ、風呂、舞宅、公園、診察室、ベランダ、屋上、洗濯室、等々…。
 バリエーションは、フェラ、パイズリ、素股、クンニ、手コキ、正常位、後背位、騎上位、座位、自慰、等々…。
 舞は巨乳なので、オッパイを使った攻撃が自然と多めです。
 前半部では、えちぃシーン導入部に必ずと言っていいほどオッパイシーンから入ります。
 後半部では、ハメハメをしながら常にオッパイを弄らせるという使い方に変化していきます。
 いずれにしても有効活用しているのが素敵。
 …【CGにおける、乳出現率100%、生乳出現率68%】
 それにしても、舞は髪を下ろした方がエロく見えますな…(^^;)

 ほんわかボイス炸裂
 CVは「草柳順子」さん。
 これも一番この方の潜在能力が発揮されるキャラ設定ではないでしょうか。
 こういうほんわかでふわふわした演技は、もっとも得意とする役どころだと思います。
 「あう」「ふえ」「うぅ〜」などの萌え語の使い方はとても上手いですね。
 えちぃボイスも頑張っていますが、このほんわかさがややマイナスに働く面も。
 聴いてて時折睡魔に襲われます。
 揺りかごの中にいるような感じで、お姉さんと言うよりはお母さんという感覚ですね。


御堂 鈴
 髪はブルーグレーのツインテール。
 瞳はクリムゾン。
 身長154cm
 体重48Kg
 スリーサイズ B80、W52、H78

 すめらぎ病院の意地悪ナース
 鈴は、すめらぎ病院のナースの中では新参ですが、一番クールです。
 いつも右目に包帯を巻いていて、いわくありげな設定かと思いきや…。
 「これはうちの身体の一部や。目、鼻、口、耳、眉毛、包帯。これ全部でうちの顔やねん」
 「うちの家な、京都の包帯問屋やねん。小さい時から包帯で遊んでたから、こうしてると落ち着くんや」
 ……いやぁ、ツッコミどころ満載で、どこからツッコんでいいものやら(^^;)
 そんなある日、時折コンビニで会うお気に入りのオモチャ(主人公)が交通事故で病院に運ばれ、尿道カテーテルを手に早速病室にイジメにやってきますが…。
 …【痛い、痛いぞ、尿道カテーテル。思わず股間を押さえたり…(/o\)】

 クールで屈折した「陰」のお姉さん
 鈴は、一般的な「近づきたくないお姉さん像」の一人として描かれています。
 表面上は、自己中で、我侭で、意地悪でと、思わず「ドキドキお姉さん」の「川奈みちる」の再来かと思いました。
 でも進めていくと、実は愛情表現が下手な、丁度小学生の男子が好きな女の子を苛めて注意を引くような、幼くて不器用な想いを持っている事が徐々に判明していきます。
 …【かなり好意的な解釈ではあるが…(^_^;)】

 シナリオのルートは2つ。
 お見合いルートとお仕置きルート。
 各個撃破か途中までハーレムルートを経由するかがルートの分岐点になっています。
 …【これもルート探索は結構難航しました…(^_^;)】
 個人的には、お仕置きルートが興味深かったです。
 途中まで鈴の印象が好転しつつあったのが、いきなり急転直下。
 あぁ、やっぱり「みちる」のようなダークサイドに堕ちるのね…、と思わせておいて、更に一捻り。
 このあたりに、ただ堕とすだけだった「ドキドキお姉さん」や「まほこい」での教訓が生かされている気がします。
 心情の機微という点において、この作品のシナリオの中では一番のデキだと思います。

 バンソーコー万歳
 えちぃシーンは、合計18回。
 シチュエーションは、病室、更衣室、屋上、新家亭、温泉、御堂家、等々…。
 バリエーションは、靴下コキ、膝コキ、フェラ、包帯コキ、騎上位、側位、立位、パイズリ、後背位、正常位、アナル、等々…。
 鈴はキャラの中で一番の貧乳なので、オッパイ関連のシーンは殆どありません。
 替わりにフェラと〜コキのシーンが多めです。
 …【えと…コキティッシュ?(^^;)】
 前半部では攻撃的なシーンが多い鈴ですが、後半部になるとおとなし目のシーンに変化していくところも、心情の変化を物語っていて面白いですね。
 …【包帯を外したバリエーションも見てみたかったが…(^_^;)】
 ちなみに、看護婦エロゲのお約束(と勝手に思っている)の乳バンソーコーは、鈴が唯一披露してくれます。

 ダイナミックボイス炸裂
 CVは「涼森ちさと」さん。
 個人的には「13cm」の作品で何度か聴いた、中堅声優さん程度の認識だったのですが…。
 …凄い、凄すぎる、完全に見誤っていました。
 耳に心地よい関西弁、鈴がころがるような含み笑い、息を吐き出しながらの囁き声、音声のダイナミックな強弱、すべてが脳みそにビンビンきます。
 …【まぁ、関西弁は地のようですが…(^_^;)】
 特にえちぃシーンでの波を打つような音声の強弱でグラインドをイメージさせる部分とか、フェラシーンでのチュパ音と囁き音声のミックスとか非常に圧巻です。
 最近のアトリエかぐやの作品のメディアはDVDになりましたが、容量が増えた事による音声データの高音質化というのも、この方への追い風になっているのかもしれません。
 当然、お気に入り声優リストに追加です。


皇 沙耶香
 髪はパープルのロング。
 瞳はパープル。
 身長170cm
 体重59Kg
 スリーサイズ B98、W61、H89

 すめらぎ病院の若き院長
 沙耶香は、すめらぎ病院の院長兼外科医です。
 主人公以外の診察シーンがないので名医かどうかは分かりませんが、怪しげな媚薬を開発したり、女子校の保健室で性技を披露したりと、割とスチャラカのようです。
 そんなある日、看護婦達のアイドルの主人公が交通事故で病院に運ばれ、既に看護婦達にナニを2回も抜かれたと聞き、3回目を抜くべく待ち構えますが…
 …【舌なめずりしたように唇が艶かしいんですが…(^_^;)】

 大人の余裕「艶」のお姉さん
 沙耶香は、一般的な「一夜をともにしたいお姉さん像」の一人として描かれています。
 美人で、ウルトラバディで、理知的で、妖艶で、頼もしくて、アダルティ。
 特に最後の「アダルティ」というのがポイントです。
 すれ違う男達が皆振り返るような女性です。
 世の大半の男どもが「こんなお姉さん連れて歩きたいな〜」と抱く思いを具現化したキャラですね。

 シナリオのルートは2つ。
 恋人ルートと女子校ルート。
 診察の時の質問に対し、真面目に答えるかエロく答えるかがルートの分岐点になっています。
 これも分岐する必要性が分からず、やっぱりエロのシチュエーションを増やすためと割り切った方が良さそうです。
 ハーレムルートでは、媚薬を作るため主人公や看護婦達にあれこれ指示を出しますが…、
 媚薬には沢山の女性の愛液が必要と言っては、ビーカー一杯の量を採取させ…、
 次は精液が必要と言っては、主人公から限界まで採取させ…、
 更には、羞恥ホルモン(そんなんあるかい!)が必要と言っては、羞恥プレイを強要し…、
 って、実は単に楽しんでいるだけですか? 沙耶香センセ(^^;)

 ウルトラの乳
 えちぃシーンは、合計18回。
 シチュエーションは、診察室、図書館、映画館、女子校内、等々…。
 バリエーションは、手コキ、自慰、フェラ、パイズリ、騎上位、パンティコキ、側位、剃毛、クンニ、素股、後背位、立位、正常位、等々…。
 沙耶香のオッパイのサイズは一番大きいですが、オッパイキャラとしては舞が存在するので、それ程オッパイ関連のシーンは多くありません。
 バリエーション的には色々なプレイの均衡が取れていますね。
 総合力で勝負という感じです。
 それにしても、舌の描写がエロいですな…(^_^;)

 安定ボイス炸裂
 CVは「深井晴花」さん。
 相変わらずこの方の音声は、声量が豊かで安定していますね。
 どんなシーンでも安心して聴けます。
 今回は女医先生ですが、医者と言うよりは教師のようなイメージを受ける演技でした。
 えちぃシーンの搾り出すような喘ぎも健在です。
 次は一風変わった役どころで、新しい面を見せていただきたいですね。


<総評>
 一言でいうと「和姦こだわりエロエロ系」という感じです。
 和姦のみでどれだけエロい作品が作れるか、限界に挑戦したような作品です。

 シナリオは一部光るところがあるものの、総体的には軽いエロ導入テキストです。
 エロは随所で「こだわり」が感じられ、相変わらずレベルが高く仕上がっています。
 原画・CGは文句なし!
 音声も好演技続出ですし、音楽・システムもお馴染みの安定感を感じます。
 演出面も今回は結構頑張っているかと。

 この作品は、和姦濃厚Hを求める方に強くお薦めします。
 あと、純愛寄りの属性を持つ方のエロ重視作品の入門編としても最適かと。
 ただ、陵辱スキーの方には鬼門となりますが…。

 今まで「TEAM HEARTBEAT」に一歩遅れを取っていた観のある「Berkshire Yorkshire」でしたが、今回の作品でかなりレベルが近づいた印象を受けました。
 これからも上手く住み分けして「TEAM HEARTBEAT」ともども良質の作品を期待します。
 …【妹⇒お姉さん⇒魔法少女⇒看護婦ときたら次は…OL?(^^;)】


<お気に入りのキャラ>
涼子 沙耶香
シナリオ
性格 10
音声 10
萌え
CUP
えっちぃ 10 10
合計 50 52 44 47
 と言う事で『舞』です。


<10点満点での総合評価>
シナリオ 今回はシチュ用
原画 10 可愛い
CG 10 綺麗
キャラ 要所締め
音声 見事なキャスティング
音楽 継続は力だ
システム 安定稼動
演出 それなりに…
エロ 和姦系最高レベル
ボリューム 10 総プレイ時間23時間
合計 86
 と、言う事で『8.5点』とします。

最後に一言:「この作品が真の「ドキドキお姉さん」です(^-^)ノ」