めいめいめい!    (ひびきさんのレビュー)   評価: 8 
▼ タイトル めいめいめい!
▼ ブランド LaLa
▼ ジャンル スラップスティックアドベンチャー
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/09/17
▼ 購入   めいめいめい! / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  60個+クイックセーブ
【 エンディング数 】  10個


<ストーリー>
 大学を卒業したものの就職先が見つからず、フリーターとしてぼーっとすごす毎日の主人公、大鳥浩一(リネーム可)。
 付き合っていた彼女と久しぶりにデートをこぎつけ会ってみれば、彼女は就職した先でいい男を見つけたらしく、気づくと別れ話に。
 仕事のない浩一に引き止めることもできず、そのまま別れてしまう。
 失意の中帰宅すると、追い打ちをかけるように両親が交通事故で死んだとの報せが届く。
 叔母の力を借りて何とか葬儀を済ませると、管財人を名乗る初老の弁護士から長野にある山荘が相続されると聞かされる。
 聞いたこともない物件の相続に一時混乱するが、すべきこともなく、このままいても人生は何も変わらないと山荘行きを決意した。
 そこで4人の少女と出会い、楽しくもおかしく、大変な生活を送ることになるとも知らずに……。


<キャラクター紹介>
メイフィス・ターナー(CV:楠鈴音)
 構成するものは『優しさ』と言うほどに、慈愛に満ち満ちた女性。
 母性本能の固まり。おっとりとしており、常にマイペース。
 通称「メイ」。
 オーストリア人と日本人のハーフ(クォーター)で、色眼鏡で見られるためか、金髪と巨乳に強いコンプレックスを持っている。
 メイドとしての能力は完璧で、常に主人を敬うが、完璧すぎるが故に「メイド以外の自分」というものが、あるかどうかという疑問が、自分のアイデンティティーを脅かしている。

星崎桜子(ほしざきさくら)CV:西郷朋美
 幼少時に苛められていた経験から臆病になってしまい、内向的で大人しく、人見知りをする癖がある。
 そのため他人との付き合い方があまり上手ではない。
 皆が辛くしている時も笑みを絶やさず、率先して動く健気な頑張り屋。
 メイと同じく、メイドとしての能力は完璧。変わった趣味を持つ不思議少女。

史村晶(しむらあきら)CV:萌木唯
 地元に居を据える、桜小路家専属農家だった史村家の一人娘。
 元気が有り余っているのか、男勝りな上に非常に活発。生意気で嫉妬深い。
 18禁ゲームにはよく居る「素直じゃない娘」。
 坂上美香とよいコンビ。

坂上美香(さかがみみか)CV:榎津まお
 従妹。主人公と同じく一人っ子なため、兄妹と言う存在に憧れを抱いており、幼少時から機会があるごとに遊んでいた主人公を「お兄ちゃん」と慕っている。
 甘え上手で明るいが、この四人のメイドの中で最もドジで、役立たず。
 よく物を壊すが、「どうしてそこまで…」と思えるほど、高価なものを壊してしまう。
 通称「みかん」


このホームページはLaLaより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はLaLaに帰属します。



<購入理由>
 絵に萌えて^^;
 そして「メイドゲーム」とくれば、これ以上の購入動機は必要ありません^^;


<ゲームの概要>
 アドベンチャーゲームです。
 1日に何回か、取るべき行動を選ぶ事が出来ます。
 4人いるメイドで、誰のところに行くか選んだり、その先で会話したり、仕事を手伝ったり喧嘩したり(^^;)して、文章を読み進めていきます。
 好意を抱かせて、純愛Hに進む事もできれば、厳しくしつけたり欲望のままに行動して、鬼畜ルートに突入することも出来ます^^;


<システム補足>
 上記参照^^;
 修正ファイルがあるので、ダウンロードしましょう。
 修正ファイルを当てても、回想シーンに不具合があるようです。
 回想選択の画像が一部表示されません。
 が、回想再生自体には問題ありません。

 既読・未読判別機能もあるし、セーブ数も充分。
 ゲーム中には、「足りないなぁ」と思うものはありませんでした。
 セーブすると、場面に合った短いコメントと、その時の画面がサムネイルで生成されます。
 ロードのときは便利ですね^^;

 インストール形態はフルインストールのみで、約470MB必要です。
 一度インストールしたら、次からはCDを挿入しなくてもOKです。


<音楽・音声>
 女性キャラはフルボイスです。
 声優さん達は上手で違和感なく、安心して聞くことが出来ます。
 場面・状況・そのときのヒロインの感情・文章にあった演技です。
 特に印象に残ったのは、メイ役の楠鈴音さん、みかん役の榎津まおさん。
 メイの声はホントにおっとりしていますが優しい声、みかんの声は舌っ足らずな演技がとても上手ですし、みかんが拗ねたときの涙声なども印象深いです。

 音楽は全部で13曲。
 各ヒロインそれぞれにテーマ音楽があり、それぞれの性格にあった音楽はみなホノボノとしています。
 また、鬼畜ルートに突入すると、おどろおどろしい音楽が流れてきたり、と場面場面に合った音楽が用意されていると思います。

 ボーカル入りの曲が1曲あり、オープニングとエンディングに使われております。


<原画・CGなど>
 原画はみすとさん。CGは萌えを最大限に追求した絵。
 とにかく萌え。萌え。萌え。激萌え。極萌え。超萌え^^;
 オーガストにも勝るとも劣らない萌えっす(o゜▽゜)o

 さらに、淡く丁寧な色合いが良いですね。
 とりあえずOHPに行って見てきてもらいたいくらいです^^;
 エッチシーン以外の日常シーンでも個別CGは結構用意されていて、みかんと晶が喧嘩している…でもなんとなく笑みがこぼれそうなCGや、ヒロインが木陰で読書をしている、といったCG等が物語に厚みを加えていると思います。

 あと、意外に多いのが、「非エッチシーンでのコスプレ」。
 メイド以外のコスプレを、一人一個以上やってくれるのが嬉しいところ。
 残念ながらエッチシーンまで突入しないコスプレもあるのですが、それは服装を「萌え」の対象として使っている?という感じです。
 定番のコスプレが多いですが、わざわざCGを用意していただけるのは嬉しいですね^^;


<立ち絵について>
 そして立ち絵に小さな演出がありますが、これが実に良いのです。
 立ち絵がアニメーションはしないのですが、上下にスライドしたりします。
 地味ですが、これがあると無いとでは大違い!
 立ち絵が微妙に上下にスライドすれば、それはキャラがあたかも「お辞儀」をしたかのように見え(メイドゲームでこの演出は表彰モノです!!!)小刻みに左右に何回も動けば、キャラが震えているように見える。
 画面の中央からスッと右の方に画面に消えるまでスライドすれば、うやうやしく退室したように見える。
 この小さな演出は非常にゲーム中生きていて、応用パターンは様々です。

 で、立ち絵がスライドしている時に、立ち絵の表情も変わることも当然あります。
 この2つが合わさることにより、すなわち「小さな演出+表情の変化」という手法を使うことによって、従来のゲームのような「表情だけが変化する」だけでは表現しきれないような、ホノボノさや臨場感、萌え感(?)を感じることができると思います。


<エッチシーン>
 そんなに濃くはない…かな?
 純愛ルートならば、まぁ他の純愛ゲームとはそんなに差を見ることは出来ないと思います。
 チェックするとしたら、メイドやメイド以外のコスプレで純愛エッチがあるところでしょうか。

 一方鬼畜ルートですが、こちらも他の鬼畜ゲームに比べると結構薄いです。
 ただ、やはりメイドゲームなので奉仕される場面はあり、これは良かったです。
 もちろん鬼畜ルートでもコスプレエッチはあります。
 なお、輪姦はありません。

 ゲームの前半〜中盤ではヒロインのキャラ描写がはっきりしているので、そんなキャラとのエッチシーンを楽しめるかどうかが、このゲームのエッチシーンを堪能できるかどうかにかかってきます。

 フェラ時にチュパ音はありますが、消しが入る淫語は、男性器を指す俗称のみで、女性器を指す俗称は出てきません。
 「ヴァギナ」とか「クリトリス」とかはちゃんと喋ってくれるのですがね^^;
 消しは少々長めです…残念。

 あと、スパンキングも出てきますが、これはメイドゲームとしては標準装備モノなんでしょうか^^;?


<感想>
 シナリオは加納京太さん。
 もぅ「全力投球したぞ!」「出し惜しみしないで書いたぞ!」と言わんばかりの内容でした。
 コメディ、ホノボノ系、萌え、純愛、ミステリアス…、以上が内包されていて全く不自然無し、という感じでした。

 前半、中盤のベースとなるのはコメディ系。
 騒々しい2人のヒロインと物静かなヒロインが対象的ですが、4人のヒロインと親睦を取りつつ、喜劇を味わいつつ、萌えを感じます(←こればっか^^;)。
 すぐに4人のヒロインの個性や特徴がわかるので、そのキャラがどういった発言をするのか、どういった行動に出るのか、等自然と期待しながら読み進めることが出来ます。

 このホノボノ感が実によく、
 晶の暴力はスキンシップのつもりなんだろうけど、もうちょっとなんとかならないかなぁ…。
 みかんのドジっぷり、可愛いところあるんだけど、もうちょっとメイドとしての能力があがらないかなぁ…。
 メイはやっぱり優しいねぇ…、ところで桜子は休憩時間にはどこに行ってるのだろう?
 などと「日常(ゲームの中の、ですが)」の何気ない部分に実に色々な思いを馳せることが出来ます。
 わざとらしい演出や恩を着せるような言い回しも全くなく、全てが自然体。
 それでいて強烈な個性や慈愛の心を持つヒロイン達。
 「山の中」といった自然。
 と浸ってたら、突然、体操服+ブルマで廊下を雑巾掛けしてくるヒロインに驚かされたり^^;
 なんか現代の疲れを癒してくれる…といったら言い過ぎ…カナ?

 主人公も性格は良い人で、「どうやったらここから鬼畜ルートなんかに突入するんだ?」とか思ってしまいました(晶以外)。

 そして後半、選んだ選択肢によって純愛ルートか、鬼畜ルートに分岐しますが、純愛ルートに行くのは若干難しいです。
 また、鬼畜ルートは、ヒロインと主人公の気持ちが上手く噛み合わず発展していく様ですが、少し唐突だとも思えました。
 しかし、この頃になると、前半にはちょっとした伏線がはってあった事にも気づきます。

 鬼畜ルートといっても、修羅場にまで発展することはなく、またエッチの相手も主人公のみ。
 メイド物だと、取引先や上司に自分のメイドの肉体を献上するパターンも多いですが、このゲームでは一切なし。
 ですから、本当にヒロインがメチャクチャにされるわけではないので、やはりこのゲームは純愛路線のほうが、真のエンディングなのでしょう。
 エッチシーンを期待するよりは、上記のように物語を愛でるゲームなんじゃないかな、と思いました。
 あまり酷くない鬼畜シーンは、純愛ルートを引き立たせる役目も果たしていると思います。

 余談ですが、最初は「惜しいなぁ、年上献身的エッチ大好きそうなお姉さん的なキャラが登場しないなぁ」とも思ったのですが、ゲームを終わった感想としては、むしろそのようなキャラは登場しなくてよかったです。
 このゲームは4人のヒロインと共に過ごす日常とその雰囲気が大事だと思えるからです。
 そんな家族のような集まりには、この4人のヒロインで十分。
 ワイワイ言い合ってホノボノとした雰囲気。
 突拍子もないお姉さん的キャラは、このゲームにはいらないんであります。
 それに何度も言いますが、「萌えゲー」でもありますからね。

 で、純愛ルート。
 こちらでは、少しシリアスになったりすることもあります。
 と言っても、重い系やイタイ系ではないです。
 (ヒロインによってはミステリアスな話もあります。)

 ちょっとホロっときたり、「いい話だねぇ」と目尻が下がったり、唇が緩んだり、と私個人にはちょうど良い加減でした。
 そこにあるのは、とってもとっても純粋で一本気でまっすぐな想いとか、焦りや勘違いを克服できる喜びとか…。
 そんなシリアスルートが、コメディルートから繋がるのですから、シナリオさんの手法には感服です。


<10点満点での総合評価>
 8点
 このゲームの肝は、何気ない日常を楽しく可笑しく、またホノボノと、そして萌えを感じつつヒロイン達と過ごす「雰囲気」だと思います。


お気に入りのキャラ:メイ&晶…シナリオ、雰囲気作り、性格、どれも良いです^^;
最後に一言:「少しでもこのゲームの良さが伝わりますように^^;」









   シスターコントラスト!    (野口トムさんのレビュー)   評価: 7.5 
▼ タイトル シスターコントラスト! amazon associates
▼ ブランド AcaciaSoft
▼ ジャンル 萌えエロ同居AVG
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2003/11/21
▼ 購入   シスターコントラスト!初回版 / シスターコントラスト!通常版
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  95個
【 エンディング数 】  5個


<ストーリー>
 その日まで、僕に妹なんていなかった。
 幼い頃に両親が離婚し、それからは母とのふたり暮らし。その母も、昨年他界した。
 天涯孤独の身となった僕に、何年も会っていなかった父から、一通のメールが届いた。
 言われるままに父の家に向かう僕を、立て続けに奇妙な出来事が襲った。
 僕の目の前に現われたもう一人の僕、そして光の洪水…。

 気がつくと、一人の少女が僕の顔を覗き込んでいた。
 「ねえお兄ちゃん、起きて、起きてよ」――お兄ちゃん?僕に妹なんていないはずだが?
 しかし、彼女の顔には確かに見覚えがあった。幼い頃に一度だけ会った、父の再婚相手の連れ子だ。
 彼女がなぜ僕を「お兄ちゃん」と呼ぶのかわからないまま、父の家へと向かった僕を迎えたのは父ではなく、3人の“妹”だけだった。

 その時になって、僕はようやく、僕の周りで起こっていることを認識しはじめた。
 どうやらここは、僕のいた世界ではないらしい。
 そしてこの世界では、僕は父の再婚相手の娘である妹たちと暮らしているらしい。
 こうして、僕と妹たちの新しい生活が幕を開ける…。


<キャラクター紹介>
海野つばめ(うみのつばめ)
 海野家の三女。水泳部に所属。
 明朗快活にしてスポーツ万能、ちょっとボーイッシュな女の子。実は成績も良く、学校でも人気者。
 しかし、そんな彼女も兄に対してはついつい甘えがち。
 また、奥手で色恋沙汰にはうといため、友達には「ブラコン」とからかわれている。

海野カラス(うみのからす)
 海野家の次女。無口で常に冷静。
 普段は自室に閉じこもっていることが多いが、時折、主人公の正体(パラレルワールドから来たこと)を知っているらしいそぶりを見せる。
 近所にある時環神社で巫女のバイトをしている。

海野すずめ(うみのすずめ)
 海野家の四女。
 口が悪く、兄に対しても時折反抗的な態度をとる。
 しかし、兄が嫌いなのではなく、素直に甘えることができないお年頃なのである。
 趣味・特技はお絵描き。上手く描けると主人公に見せに来る。

海野かもめ(うみのかもめ)
 海野家の長女。主人公とは同学年だが、10ヶ月年下。
 物心ついてから両親が再婚したので、兄と血の繋がりがないことを知っている。
 実は重度のブラコンで、兄に密かに恋愛感情を抱いている。


このホームページはAcaciaSoftより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はAcaciaSoftに帰属します。



<購入動機>
 妹好きとしては避けて通れない道かと^^;


<音楽・音声>
 まず音楽ですが、かもめがロック少女(しかもなぜかベース)という設定もあり、全編ロック調になっています。
 これが新鮮でまた耳にも残りやすく、特にOPの「Possibility」はエロゲ主題歌として終わらせるのが惜しいくらいの名曲です。
 まぁ、OPムービーはいただけませんが…。
 全16曲で、ボーカル曲がオープニングの1曲です。

 音声ですが、妹4人ともキャスティング・演技はそれぞれ申し分なく、きちんと萌えに貢献しています。
 エロでは一人H中の、人に気づかれないように声を押し殺している様子の演技が非常に良かったです。
 フェラはテキスト進行にやや不満も残るのですが(エロの項目参照)まずは合格点と言えるでしょう。


<CG>
 計100枚ほどで、HCGはその約半分といったところです。
 主人公の姿が毎回変わってるような気がしますが、妹たちが可愛いいのでまぁ良いでしょう。
 どの妹たちも魅力的ですしね^^;(主人公はどうでもいいですし^^;)
 ただ、やはり立ち絵の一部や、すずめのHCG等に崩れがあります。
 すずめの場合、ょぅ○゛ょとHするという点を考えれば、下半身が主人公に合わせてやや不自然になるのは仕方ないかなとも思いますが、立ち絵が非常に魅力的だった分やや残念です。


<シナリオ・テキスト>
 簡単に言うと「北都南お姉さん扮する、まだ初○もきていないょぅ○゛ょにいじめられる」というのがメイン(^^;?)のようですが、製作者側の意図も空しく(?)私はかもめに萌え転がりました。
 恐らく妹史上最高の巨乳と、凄まじいブラコンっぷりを兼ね備えたかもめは破壊力抜群です。
 シナリオは大まかに言うと、前半は毎夜のように兄を想いながら自慰行為を続ける4人の妹たちとの危険な(?)日常を…。
 そして中盤からは個別ルートへと入っていき、終盤は何だかよくわからない話になりますが、はっきりいって、ストーリーが動き始める辺りから急につまらなくなってきます。
 また、4人とも終盤の展開がほぼ同じような感じなので、1人クリアした後はやや単調に感じてしまいます。
 それにオチが途中でわかるため、引き伸ばされているようでやや進行が遅く感じられます。
 しかし、前半は妹好きにはたまらない、それこそ萌え転がる展開なので全体的には好印象です。
 そのまま突っ走って欲しかったですが…落としどころは難しいものですね。


<エロ>
 Hオーバードライブシステムという、ゲージが一定量たまると発情して自慰、というシステムがなかなか斬新です。
 やってることはそんなにエロくはないのですが、極度のブラコンという設定や声優の演技が相まって非常に良い感じです。
 私は和姦よりこちらのほうが楽しめました^^;

 Hシーンは尺もあるので問題ないかと思います。
 フェラですが、せっかく良い音を出しているのに、なぜかテキストで途切れ途切れになります。
 そして主人公が逝きそうになると後はすべてテキストで処理…という、おいおいちょっとまってくれよ、最後まで聞かせてくれよ…という状態です。
 非常に勿体無く、フェラシーンだけではちょっと使い難いです。
 まぁ、全般的には良いのですけどね^^;


<感想>
 まずOPで( ゜д゜)ポカーンとしてしまいます。
 OP曲がものすごく良いのに、ムービーが駄目なんです。もったいない!!!

 さて、テキストでも書いたとおり、前半と後半で評価が分かれます。
 しかし、前半はかもめに限らずどの妹たちも魅力的なので、妹好きは是非お薦めしたくなるような出来です。
 シチュエーション的にも、「北都南お姉さん」と絵本を読んだり、お絵かきしたり、リコーダーを教えてあげたり、お○っこさせてあげたり(^^;)、毎朝朝立ちを見られたり(^^;)します。
 Hも、かもめのメイド服、つばめの制服・スク水、カラス巫女装束などがあり満載なので、十分楽しめます。
 なかでも「私、変態だよね…。」と言いながら兄のベットで悶えるかもめが(o゜▽゜)o
 妹好きなのに巨乳に萌えてしまった!という罪悪感がややありますが、かもめは可愛いからなぁ^^;

 難易度はクリアはそれほど難しくはないのですが、シーン回収は結構骨が折れるので、攻略サイトなどを活用した方が良いかもしれません。
 やや厳しい評価もありましたが、これがデビュー作であることを考えれば、今後に十分期待のできる良作といえるでしょう。


<10点満点での総合評価>
 7.5点
 前半部分8点後半部分7点ということで、その間をとって^^;


お気に入りのキャラ:海野かもめ
最後に一言:「とりあえず妹好きはやっとけ^^;」









   ドリル少女ユイ    (たろんなーどさんのレビュー)   評価: 4 
▼ タイトル ドリル少女ユイ
▼ ブランド 林組
▼ ジャンル 育成型ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/10/01
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  なし
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】   あり(バックログでの音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  98個+クイックセーブ1個
【 エンディング数 】  6個(BADEND含む)


<あ・ら・す・じ>
 主人公、萩原仁人はかつてケルベルスと名乗る秘密結社との戦いで名を上げた英雄だった。
 ケルベルスは彼らのみが独占していた超技術エーテルドライブを操り、破壊活動を行っていたが、彼らから奪取したエーテルドライブを装備した主人公達の部隊によって壊滅させられた。
 それから10年余。
 ケルベルスに愛する人を奪われ復讐の刃を取っていた主人公は、ケルベルスの壊滅と共に自らの戦いに倦み、半ば隠遁生活へと入っていた。
 そんな彼の下に現れた一人の女性が告げたのは、ケルベルスの復活だった。

 カトリーヌと名乗った女性に連れてこられた主人公が軍の基地で見たものは、かつての主人公の婚約者、唯に瓜二つな戦闘アンドロイドと、そして彼がかつて使用していたドリルアームがそのアンドロイドに装備されている姿だった。


<キャラクター紹介>
ユイ CV:鮎川ひなた
 右手にドリルアームを装備し、主人公をマスターとして起動した戦闘人形。
 主人公のかつての婚約者と同じ外見、しぐさを持っている。
 性格は機械とは思えないほど感情の起伏のある性格。

ドロシー CV:中瀬ひな
 無感情で任務の為なら犠牲もいとわない戦いを選択する。
 尤も、彼女自身は彼女のマスターであるエドワードの指示に従っているだけである。
 腕に装備したドリル・バズーカで遠距離戦を得意とする。

カトリーヌ・オガタ CV:鳩野比奈
 ユイ、ドロシーの開発を担当した軍所属の科学者で、主人公達部隊の司令も兼ねる。
 研究に関する熱意は異常なほどで、特にユイには何か含むものがあるよう。
 その立場もあって、常に高飛車で命令口調で話す。

リカ・シュナイダー CV:涼森ちさと
 主人公達の前に立ちはだかる女性ゲリラ。
 エーテル・ドライブによって稼動するドリル・ソードを自在に操る女戦士。
 その戦闘力は機会であるユイ、ドロシーを上回る。 

エドワード・ウェストン CV:森川明大
 主人公のかつての同僚でドロシーのマスター。
 やや短期で指揮官には向かないものの射撃の腕は優秀。
 主人公のコトを敵視し、ことあるごとに対抗してくる。

クルツ・シュナイダー CV:甘美
 かつての主人公が所属していた部隊の指揮官。
 冷静で癖のある部下達を教育し、使いこなしてきて人傑。
 10年ぶりに主人公の前に姿を現すが…。

萩原 仁人(はぎわら じんと)主人公・リネーム不可
 かつてエーテルドライブを巡るケルベルスとの戦いで大きな戦果を上げた英雄。
 多大な戦果と引き換えに民間人を多く巻き込んでしまった戦いに嫌気が差し、今では半隠遁状態。
 かつてケルベルスに婚約者であった唯を殺されている。


このホームページは林組より一部文章を抜粋しています。
素材の著作権は林組に帰属します。



<システム周り>(ver.1.00)
 基本的には選択肢型のAVG。
 取り立てて変わった要素もない、ごくごく標準的なAVGだと思います。

 細かいシステム周りは上記参照。
 …シーン回想がないのはどういうことか…。
 今までの林組作品には全て実装されていたのですが、何故でしょう?
 マニュアルには回想モードの説明がありますし、各種パブリシティでも回想モードは「あり」になっていたはずですが…。
 まさか、入れ忘れた?
 コトの真偽はさておき、回想モードがないのは事実です。
 それ以外の部分は標準的な装備はしており、取り立てて不満は感じませんが…、いや肝心な部分が…。

 総プレイ時間は1ルート2〜3時間程度で、既読スキップを活用すれば、コンプまでは5〜6時間程度でしょう。
 選択肢数も少なく分かりやすい為、難易度も低く、さくっとコンプできるお手軽ボリュームですね。
 正直、定価を考えると今日びこのボリュームではきついかな、という気もしますが…。


<音声>
 メインキャラフルボイス。キャストは上記の通り。
 林組に出演されているいつもの方達で、演技的には非常に安心してみていられますし、キャラクターとのマッチングも良いと思います。
 女性声優の方も良い感じですが、特に男性声優の方の熱演は光りますね。
 作品の雰囲気を盛り上げています。
 まぁ、鳩野比奈さんがこの手のキャラにハマっていたのが意外でしたが^^;
 ただ、なんだか録音の音質がちょっと悪いように聞こえるのは残念な点。
 なんだか、音の処理がクリアでなく、篭って聞こえたりする部分がありました。


<音楽>
 全12曲。うち、ボーカル曲は2曲。OP「正義の翼」ED「破壊のエンジェル」(Vo.吉田菜穂子)。
 OP曲はややサビの部分の盛り上がりに欠ける気がしますが、ヒーローモノらしいシンプルながらもテンポの良い曲調と歌詞がマッチしていて非常にゲームに合った良い曲だと思います。
 EDは…う〜ん、確かに30分ものアニメのEDのような感じといえばそうなんですが、一応ハッピーエンドのときにも流れている曲としては曲調も歌詞も暗めで合っていないような気もします。
 曲自体は悪くないのですが、なんというか…雰囲気というかクリア後の達成感というか爽快感というかが、あまり感じられません。

 BGMもこの手のゲーム音楽らしく盛り上がる戦闘シーンと落ち着いた日常等々きちんとBGMしていて結構良いです。
 やや地味目で曲数が少ないため余り印象には残らなかったですが、場面にも合っていたしBGMらしいBGMだと思います。


<CG>
 原画は「田島直」氏。
 女性より男性キャラのほうが書き分けが出来ている気がします(^^;)が、絵柄自体は安定していますし、比較的癖の少ない絵柄なのではないかと思います。
 個人的には、「動いている」状態の絵で余り動きを感じないのは気になりましたが、反面静かなシーンの感じとかは良いと思いました。
 ただ、ゲームの性格上、戦闘シーンなども結構多いので、そこで今ひとつ動きを感じないのはマイナスかと…。

 塗りはちょっと…正直今ひとつかな、という感じを受けました。
 割合塗りや影のつけ方が単調で、ちょっとべたっとして平面的な印象を受けます。
 田島直氏の線の少ない絵柄とは有っているのかもしれませんが、逆にシンプルすぎてちょっと寂しく感じてしまいます。
 絵自体が地味というか、原画のラインを生かせていない気がするのは残念な点です。

 背景もカナリ微妙ですね。
 塗りが上と同じくシンプルすぎて寂しいというか、正直「一昔前のレベル」と思えてしまうような背景絵があるのは残念。
 さらに、「人里はなれた場所」なのにビルが立っていたり、背景指定がいい加減というか、間違っている点もあったりして、ちょっとダメダメな感じです。
 さらに、イベント絵の背景と通常シーンの背景のタッチが違いすぎるなど、ロコツに背景はそんなに力入れてません、ってのが見え見えなのは…。

 立ち絵もキャラが足元まで表示され小さい上に、地味。
 さらに、タッチが違う背景から浮いているのもちょっと…。
 いや、それはむしろ背景のほうに問題があるんですが…。
 原画家さんのタッチは好みに合えば悪くないと思いますし、イベント絵もよさげなモノがあるだけに、塗りや背景でダメになっちゃっていて悲しい限りです。

 ただ、シナリオボリュームの割には差分含めずにイベント絵が66枚と多めなのは嬉しいところですね。


<Hシーン>
 各キャラ1〜4回くらい。
 キャラクターによっては中盤戦くらいから入ってきたりします。
 基本的には合意Hオンリーでシチュエーション的にも前戯としてフェラ、パイズリが入る程度。
 ドリルモノではありますが、ドリル装備時のHシーンは全キャラ通して1つだけ。
 いや、まぁ、別にいらないと言えばいらないのですが…。

 内容的には尺の長さも含めてほぼ純愛系のノーマルくらいです。
 要するに、コレを目当てに買うほどではない、ということです。

 田島直氏の絵が好みであれば、声優さんは結構頑張っているので悪くないかと思います。


<感想>
 …エーテルドライブを装備している武器が全てドリル型なのには何か意味があるのでしょうか?
 そんなことを気にしてはいけません。
 …本編で全然答えとか出てきませんので^^;

 いや、いつもの林組シナリオといえばそうなんですが、相変らず非常にあっさりしています。
 例えば…訓練とか特訓といっても「特訓した」の一言で終って内容は全然出てきませんし、上のような部分を始めとして各所の設定に言葉足らずな部分が多く見受けられ、ただただ、淡々と物語が進行していく感じがあります。
 そういったいわゆる「遊び」や「補足」等の部分が全くないため、シナリオ自体が非常にあっさりしています。
 さらに、シナリオ内容自体もいわばドリルがあって、それにあわせて戦闘シーンを入れて、恋愛シーンも入れておくか、的なお約束要素の組み合わせに過ぎず、山も谷も地味な感じを受ける為、非常に印象に残りにくい、淡々とした印象を受けます。

 本来メインとなるべき(?)ドリルに関しても、普通に戦闘で武器で使われるだけで、「ドリルならでは」というようなシチュエーションやシーンがないのはドリル好きとしては残念無念。
 ドリルを腕に装備しているヒロインも、序盤から普通の腕に付け替えることが出来たり、ドリルが必ずしも構成要素になっていないですし…。
 それになにより、ドリルを使った必殺技に名前がないのはちょっと…(^^;)

 う〜ん、正直言って余り褒めるところがないですね…。
 「ご都合主義」で「唐突」なシナリオは林組の味といえば味なのですが、今回はキャラ萌えでもないですし、取り立てて絵が美麗というわけでもない。
 で、結局何が売りだったんですか?と製作者に問いかけたくなるようなゲームです。
 あ、OP、EDのムービーは結構いい出来だと思いますけど。

 テキストも誤字・誤変換がやたら目立つのはどうなんでしょう。
 仁人が「ジント」になっていたりとか、数十箇所に及ぶ誤変換。
 そこら辺のチェックくらいはきちんとして欲しいところです。
 テキスト自体は比較的読みやすかったとは思いますが、そこら辺がダメダメなので結局今ひとつですね。

 結論から言えば、ドリルが出ていればとりあえずOKという人か、地雷を踏みなれている人以外にはオススメしにくいですね。


<10点満点での総合評価>
 4点
 ドリルフェチ以外には間違いなく地雷ゾーン。
 とはいえ、ドリル好きにもオススメしにくいデス。


お気に入りのキャラ:リカ・シュナイダー…いや、ドリルソードが気に入ったので^^;
最後に一言:「ドリル以外にオススメポイントはありません。」