水夏A.S+(アズプラス)〜SUIKA〜   (べるさんのレビュー)    評価: 6 
▼ タイトル 水夏A.S+(アズプラス)〜SUIKA〜
▼ ブランド CIRCUS
▼ ジャンル 夏アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\8,190(税抜\7,800)
▼ 発売日 2004/09/24
▼ 購入   水夏A.S+ 〜SUIKA〜通常版 / 水夏A.S+ 〜SUIKA〜初回限定版
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(音声リピートあり)
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  通常57+オートセーブ1+簡易セーブ1=59個
【 エンディング数 】  11個


<ストーリー>
 漫画好きの巫女さん。お気楽な先輩。
 帽子につり下げた鈴を鳴らしながら、交わることのない運命の赤い糸が絡みあった。
 元気な妹と、お淑やかな恋人……。
 神社の縁の下で出会った“名無し”の少女。
 彼女が村を駆け抜けたとき、海と山に囲まれた常磐村(ときわむら)。
 常磐……“永遠に変わらない”と名付けられた村にも、やっぱり夏は訪れる。


<前作からの変更点>
 1.WindowsXPに完全対応
 2.新規OPムービー
 3.主題歌をリニューアル
 4.新規シナリオの追加
 5.新規シナリオ追加による新規イベントCGの追加
 6.パッケージをリニューアル
 7.全年齢版、PS版のコンテンツ(攻略キャラクターの追加)


このホームページはCIRCUSより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCIRCUSに帰属します。



<購入動機>
 さやか先輩大好きだぁぁぁ〜〜!!
 …ゴホンゴホン……。
 あれだけ「再販は嫌い」と言ってたのに買ってしまったのは、他でもない「萌え」「愛着」


<前作との違い>
 上記参照^^;
 大きな追加要素としては、第2章の主人公・上代蒼司の妹である「上代萌」の特別シナリオを収録したほか(CV:北都南)、「アルキメデスのわすれもの」に収録されていた「水夏・0章」などが収録されています。


<グラフィック>
 オリジナル版をそのまま踏襲しつつ一部追加。
 しかし、追加グラフィックは原画が全てオリジナルとは異なっています。
 彩色まで異なっているため、いくらオリジナルに近づけようとしたとは言っても、結構「違う絵」になってしまってるのはどうかと…。
 少し不満が残ります。


<音楽・音声>
 音声面では先述の上代萌シナリオのみ新録していますが、それ以外の大きな変更点はなし。
 音楽も一部リミックスを加えた形跡があるにせよ、大きな変更はありません。
 まぁ、もともとが優秀なので問題なく…、むしろ安心して聞けます。

 ムービーだけは新しくなっていますが、アニメーションの類は使っていないため、大同小異の感は拭えない…ですね。


<感想>
 まず初めに申し上げておきましょう。
 これまで相当数のゲームに手を出してきましたが、「水夏」はその中でもトップクラスの評価をしています。
 その理由はと問われればやはり「個人的なツボにはまったから」ってことになってしまうのですが^^;
 しかし、グラフィック、音楽、キャラクターの書き分けや心理描写、ストーリーに至るまで、非常に完成度が高い作品であることは間違いないと思います。
 ストーリーに関しては観念論に走りすぎているという批判もありますが、私としてはそこまでの問題は感じません。
 十分納得出来る範囲のものだと思います。
 何といってもこの作品に出てくるキャラクターは、「死」を前面に押し出したシナリオの中で「生きて」いるのです。
 きちんと人間的な魅力を感じさせる表現力です。
 そのあたりの魅力を考えれば、一面では後にリリースされたD.C.すら凌駕しているかもしれません。

 ここまで書いておいて、次に批判を書いていきましょう。
 いい加減、こういった安逸な再販はやめて欲しい(つД`)
 そりゃあ、このストーリーを読んで涙した1プレイヤーとしては、今こうして再びプレイしても大いに感激しました。
 でも、それだけ思い出深いゲームだからこそ、昨今のサーカスの「再販・ファンディスクの嵐」の中で十把一絡げ(いろいろなものを雑然とひとまとめにすること。一つ一つ取り上げるほどのことはないとして、まとめて扱うこと。)に扱われ、申し分程度の追加要素をくっつけて出されるのは非常に心が痛みます。
 そういう観点から言えば、かなり厳しい言い方になってしまいますが、「出せば買う」ほどの熱心なユーザーの心理を少々逆手に取り、結果として過去の財産を食い潰しているような気さえしてきます。
 但し逆に言えば、「出せば買う」ユーザーを生み出すということは、それだけ水夏にしろD.C.にしろ、完成度の高い魅力的な作品をリリースしてきたことを裏付けてもいます。
 だからこそ述べたい!
 ちゃんと前の2作品に負けないほどの、本気になったサーカスノーザンチームの正真正銘の新作を見せて欲しい。
 本作に感銘を受けた1ファンとしての願いです。


<10点満点での総合評価>
 6点
 もしこれが水夏との初めての出会いだったとしたら、迷わず10点を出していたでしょう。
 初めてプレイする方は何が何でも購入してプレイしてみてください。
 しかし、今の状況でそんな点数は出せません(元々リニューアルだし)。
 サーカスの実力を信じているからこそ、もっと本気になったところを期待したいと思います。


お気に入りのキャラ:白河 さやか…先輩最高!お嫁さんになってくれー!(^^;)
最後に一言:「頑張れサーカス!しかし今後のサーカスはどうなっていくのだろうか?」









   ぷにぷに☆はんどメイド   (たろんなーどさんのレビュー)    評価: 6.5 
▼ タイトル ぷにぷに☆はんどメイド amazon associates
▼ ブランド CLOVER
▼ ジャンル アドベンチャー
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア DVD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/08/13
▼ 購入   ぷにぷに☆はんどメイド / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり(バックログでの音声再生あり)
【 選択肢リターン機能 】  あり
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  50個
【 エンディング数 】  6個6個(BADEND含む)


<あ・ら・す・じ>
 天から不思議な玉が三つ、宏尚(主人公)が暮らす街に落っこちてきた。
 ”女仙丹(にょせんたん)”
 仙界の辺境管理人・大上老君がつくりだした玉で、メイドさんを作り出す力があるという。
 ところが、ちょっとした手違いで主人公の飼い犬や野良猫、憧れの人の飼い猫、挙句の果てには玉の一つは粉々に砕け、様々なモノに取り付き、次々にナゾのメイドたちが誕生していく。
 女仙丹をめぐって、宏尚と三匹のドタバタがはじまる。


<キャラクター紹介>
ぽち子 CV:榊原 ゆい
 主人公の飼っていたゴールデンレトリバーに女仙丹がついてメイド化した。
 主人公になついており、彼女の世界は主人公を中心に回っている。
 もとより子犬としては力があったが、女仙丹によってさらにパワーアップする。

黒姫(くろひめ) CV:葉月 みか
 主人公の住む町の野良猫たちのリーダー格の猫に女仙丹がついてメイド化した。
 気まぐれで生意気、人間に対しても信用していないところがある。
 主人公とぽち子をからかうのが猫の頃から日課だった。

二島 ゆい(にしま ゆい) CV:本山 美奈
 二島雪子が飼っていたロシアンブルーの猫に女仙丹がついてメイド化した。
 昼間はほとんど眠っており、鳴き声を聞くことすらほとんどない。
 物静かで日向ぼっこが大好きな落ち着いた猫。

二島 雪子(にしま ゆきこ) CV:保坂 凛
 主人公の幼馴染にして憧れの人で大学総長の娘というお嬢様。
 容姿、知性、性格と全てにおいて完璧だが、料理の腕だけは壊滅的。
 大学で講師をしており、特技はチョーク投げ。

メイリン CV:木村 あやか
 しっぽが3本ある正体不明の狐の妖怪。
 ノリが良く、また計算高いつもりだがどこか抜けている。
 この土地に来て尻尾が1本減って仙力を失ったため、それを探す為主人公の店でアルバイトすることになる。

玉藻の前(たまものまえ) CV:木村 あやか
 主人公の家に墜落した宇宙船の主で、主人公の家の屋根裏に住み着く九尾の狐。
 酒好きで謎めいた性格だが不思議な威厳のようなものがあり、誰も逆らえない。
 その尻尾の一本で軽く太陽系を消し飛ばすほどの力を持つ。

マウ CV:神村 ひな
 玉藻の前と一緒に主人公の屋根裏にすむメイド。
 玉藻の前に仕えており、その命令には絶対服従。
 ぼーっとした性格と不思議な喋り方が特徴で、趣味は発明。
 
メイ CV:夏野 向日葵
 主人公の前に現れた多次元宇宙連合ドミニオン監査局の中級仙女。
 小鳥サイズで自称天才。そのためか妙に態度が大きい。
 女仙丹回収の任務を帯びて地球に下りてくる。

トンボ CV:北都 南
 海の上を滑っていたナゾの少女。その正体は不明だが、女仙丹メイドだと推察される。
 メイリンと仲良くなり、一緒に主人公の店で働くことになる。
 なんにでも好奇心を示し、純粋で無垢な、言い換えれば子供っぽい性格。

森村 宏尚(もりむら ひろなお)主人公・リネーム不可
 喫茶店「ふりっぱぁ」でアルバイトをする動物好き、料理好きの大学生。
 いつかはペット同伴のレストランを作るのが夢。
 髪の毛がやや薄い事を気にしている。(絵を見るとそうは見えないですが…)


このホームページはCLOVERより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はCLOVERに帰属します。



<音声>
 女性のみフルボイス。キャストは上記の通り。
 脇を固める声も朝宮咲、成瀬未亜、みる、ゆうの各氏(敬称略)が固める豪華ラインナップ。
 女仙丹メイドなども含めて一人5役、6役と演じてらっしゃいますが、全てノリノリで演技されていて非常にいい感じです。
 喋り方に非常に特徴の有るキャラクターが多いですが、その辺もきちんと演じ分けられていて自然な感じでした。
 やはりコメディモノには実力派声優さんが必要ですね、とあらためて認識しました。


<音楽>
 全32曲、うちボーカル曲2曲。
 OP曲「未来の予感」(Vo.ジョニー)、ED曲「ひろなおのためにつくったうた」(Vo.榊原ゆい、葉月みか、本山美奈)ともテンポの良い明るいポップスという感じです。
 歌詞も曲もゲームの雰囲気にあったいい感じの曲でした。

 それ以外のBGMもなんだか和風テイストの曲が多かった気もしますが、非常に多彩な世界観をメリハリをつけて表現しており、ゲームの雰囲気にあっていたと思います。
 スポ根風BGMや西部劇風BGMなんかもあり、シーンに合わせて場面を盛り上げています。
 全体としてコミカルな曲調の電子音楽風で、ゲームBGMらしくて馴染みやすい音楽でした。


<システム周り>(ver.1.00)
 基本的には選択肢型+マップ移動のAVG。
 TVアニメ形式の章立てになっており、1話ごとにOP→タイトル→本編→ED→次回予告というお約束の流れです。
 1話あたり1時間程度かかる上に、ルートによって違いますが最大13話まであるため、非常にボリュームあるゲームとなっています。
 やや共通ルートが多めですが、それでもスキップ駆使して全プレイ時間は50時間を越えました。

 そのもう一つの原因は難易度の高さ。
 マップ移動先が毎回15箇所も有る上に、基本的にはイベントの有る移動先には☆マークが付くのですが、それが付かないところに行かないとイベントが発生しなかったり、2回同じところに行かないとダメだったりとナカナカに手ごわいです。
 選択肢の数も多く、やや分かりにくい為、3人のメインヒロイン以外のルートや、CGやHシーンを全部回収するのはてこずりました。

 基本的なシステム周りは上記参照。
 文章量が多いだけにスキップが快適なのも含めていい感じに使いやすかったと思います。
 必要なものは全て揃っていますし、動作も軽快で特に不満も感じませんでした。


<CG>
 原画はあおいゆーじ氏、カワサキテツヤ氏。メインはほぼあおいゆーじ氏です。
 やや目の大きいいわゆるロリ系の絵ですが、体のパーツは比較的細めなのが特徴。
 睫毛のラインの書き込みや吊り目キャラなどの表現はやや癖がありますが、絵柄自体は比較的安定していますし、全体的には「可愛い」絵柄だと思います。

 塗りも非常に丁寧です。
 陰影のつけ方もはっきりしていて、非常に見やすい絵に仕上がっています。
 やや光沢はきつめですが、それでもきちんと抑えられており、綺麗な塗りと言っていいかと。
 ただ、一つ一つの塗りは丁寧なんですが、(おそらく塗った人の違いなのでしょうか)、微妙に塗りのタッチが違う絵が何枚か見られたのは残念な点でした。

 背景はやや地味で抑え目ですが、細かいアイテム等も書き込まれており、なかなか良い感じでした。
 ただ、キャラと被ってしまうとやや地味な為、背景として印象に残りにくい感じはあります。


<Hシーン>
 Hシーンはちょっと微妙ですね。
 主人公は女仙丹を回収するためにメイドたちとHすることになるエロゲのお約束設定に加え、メインキャラたちも主人公と同棲&最初から好感度MAX状態なのでシーン数は多いです。
 メイン3人は13〜19、それ以外のキャラのシーンも含めたシーン自体の総数では84と数は多いです。
 しかし、ほとんどCG1枚〜2枚+差分で終る上、同じCGで表されるHシーンも多く、数ほどには多く感じないのが難点。
 また女仙丹メイド達に至ってはほとんどCG1枚で尺も短めです。
 しかもシチュ的になんだかコメディっぽい雰囲気が漂ってるシーンが多めですので結構楽しめました。
 ただ、CG自体は綺麗なのと声優さんたちの頑張りでそこそこの実用度はキープしているのですが、個人的にはシーン数を増やすよりは1シーンあたりの充実を図って欲しいところです。

 シチュは基本的には合意Hですが、何故か主人公受けシチュが多いのが特徴。
 メイドとはいえご奉仕の名の下にむしろ主人公が押し倒されるくらいの勢いです^^;
 その為、メイドさん的なシチュ(あんな行為やこんな行為を強要)は余り期待できません。
 反面ケモノ系Hとしては耳、尻尾愛撫や尻尾挿入などナカナカの充実振り。
 そういう意味で、ケモノHとメイドさんHではこのゲームは間違いなく前者がメインです。


<感想>
 う〜ん、実はこの話のスケールってものすごく大きいんですねぇ。
 神話レベルや宇宙戦争すら関わってくるような話だとは想像もしなかったです。
 とはいえ、やっていることはドタバタコメディなんですが^^;
 道教やギリシャ神話のような神話世界をドタバタコメディに落としてきたようなシナリオの感覚とでも言うのでしょうか。
 まぁ、そこら辺の多神教の神話も話のスケールを除けば、やっていることは人間ドラマと変わらないので、近いといえば近いのかも。

 ゲーム世界の設定は非常に細かく作られています。
 宇宙開闢の歴史からはじまり、HPや初回版に付属の設定資料集を見るとそういった設定があることが分かります。
 神話レベルから書き起こされたシナリオを世界観、キャラクターと絡めてきちんと話の中で生かしているのは確かですが、それに余り意味があるようには思えません。

 なんだか分かりにくいですが、要するに裏設定も含めて非常に細かい設定が細部までされていますが、必要ない気がする、ということです。
 話自体は基本的に王道のドタバタラブコメディーですし、そもそも地上からチョークを投げつけて宇宙船を打ち落とせるような作品に、正直誰もリアリティは求めていないと思います。

 設定自体は生かされているとは思いますが、設定が細かい分だけ当然の用にゲーム内では出てこない設定や、「お約束」の一言で処理しても良いような設定もあり、そこら辺が説明されないことで微妙にモヤモヤが残るような気がします。

 「笑い」や「萌え」と凝ったシナリオを同居させようとしているのかもしれませんが、微妙にそれには成功していないような気もします。
 根本的な各キャラごとの設定自体は割合単調でお約束なので、そういった「凝った」部分が必要なく感じてしまうせいもあるかと…。
 もう少し細かいキャラごとのシナリオがあればその背景としての凝った世界観も生きてきたでしょう。

 とはいえ、そういった細かい部分を除いて考えれば、…というかシナリオなんてものは忘れてしまえば、ドタバタラブコメディとしてはいい感じだと思います。
 各キャラクターの立ち位置がはっきりしており、会話も非常にテンポ良く流れますし、テキスト自体は面白いからです。
 コミカルなデフォルメCGの多用やノリノリで演技されている豪華声優陣も含めて、プレイしている時間は非常に楽しめました

 また、主人公は女仙丹の回収が目的になるのですが、その基本がHして回収なので、30分に1回程度Hシーンが入るのもメリハリになっていると思います。
 Hシーン自体はコメディの延長みたいな感じですが、逆にそれだけに笑いのアクセントになっていて良いかと。
 各話にきちんと何回かのHシーンが入っていたり、1話ごとに区切る形式でメリハリをつけたりと見せ方自体はシンプルながら、非常に丁寧に会話とキャラクターを組み立てているのが伺えます。

 誤字脱字を含めたバグがほとんどないのも評価したいところです。
 それ以外にも誰もいない移動先でもきちんと音声入りの会話があったり、非常に細かいところにまで作りこまれた良品だと思います。
 絵、音声、音楽もレベルは高いと思いますので、キャラクターが織り成す「お約束」ドタバタコメディが好きならオススメできるのではないでしょうか。
 逆に、なんで銃で撃たれても人が死なないんだとか突っ込みたくなってしまう人や、シナリオが気になってしまう人には余りオススメできないかと思います。


<10点満点での総合評価>
 6.5点
 丁寧に作られているとは思いますが、微妙といえば微妙かも。


お気に入りのキャラ:メイ…演技も含めて非常にいい味出してます^^;
最後に一言:「評価の難しいゲームですね。」









   輪奸学園   (ひびきさんのレビュー)       評価: 8 
▼ タイトル 輪奸学園 「やめてっ!…お母さん、見ないで!」
▼ ブランド ルネ loves K
▼ ジャンル 学園集団陵辱鬼畜三者面談ADV
▼ 対応OS Win98/Me/2000/XP
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 税込\9,240(税抜\8,800)
▼ 発売日 2004/03/26
▼ 購入   輪奸学園 / オリジナル特典 Getchu.com
【 CG観賞モード 】  あり
【 シーン観賞モード 】  あり
【 BGM観賞モード 】  あり
【 メッセージスキップ 】  あり(未読・既読判別あり)
【 メッセージ履歴機能 】  あり
【 選択肢リターン機能 】  なし
【 オートモード 】  あり
【 ヒント機能 】  なし
【 セーブ数 】  99個
【 エンディング数 】  4個


<ストーリー>
 良家の子女が通う学園、文武両道で有名なその学園では優秀な生徒たちの中でも特に将来を嘱望されたエリート達を集めた「特別クラス」というものが存在していた―――。
 「特別クラス」の授業は非常に厳しく、大半の生徒は指導についていけずに脱落し、果ては退学してしまう者も多く見受けられた。
 そんな「特別クラス」を担当する科学教師(主人公)「佐久間貴弘(さくまたかひろ)」は、出来の悪い生徒に対する容赦の無い指導と、女生徒に対するセクハラまがいの行動で非常に忌み嫌われる存在だった。
 なぜそのような男がエリート集団である「特別クラス」を任されているのか?
 実は「佐久間」は化学教師としての知識を悪用し、独自に開発した媚薬などを利用して自分の気に入った女生徒の弱みを握って脅迫し、処女をムリヤリ奪って意のままに調教した挙句、エリートとは名ばかりの「特別クラス」の手下達に肉奴隷としてあてがい、輪姦させて悦に浸っているという鬼畜教師だった!


<キャラクター紹介>
大風寺愛(たいふうじあい)CV:白井綾乃
 この春に「学園」に入学してきた生徒。
 同じく新しく赴任してきた保健教師・「大風寺遥」の娘。
 やや幼さを残しながらも日本人形のような美しさをもっている。
 誰にでも優しく物腰も静かで、まさに大和撫子の鑑。
 気取ったところもなく、周囲に好まれるお人好しで明るい少女である。
 性に関する知識に乏しく、もちろん処女でキスしたことも無かった。
 最初は「主人公」にされる行為をいけないことだと抵抗しているが、何度も陵辱されるうちに開発され、知らず知らずのうちに輪姦されることを求めるようになる。

大風寺遥(たいふうじはるか)CV:島香麗子
 この春「学園」に赴任してきた美貌の保健教師。大風寺愛の母親。
 外見的には非常に貞淑な女性だが、単身赴任で離れて暮らす夫との性交渉は無く、若くて豊満な肉体を疼かせている。
 「主人公」に淫乱の素質を見抜かれ毒牙にかかる。
 また、痴態を他人に見られると事に興奮する性癖を持っており、終盤では野外での輪姦調教が行われる。

此花歩(このはなあゆむ)CV:鷹月さくら
 名門である此花家のお嬢様。
 腹違いの妹である蛍がこの「学園」に入学することを知って、女子校(?)から転入してきた美少女。
 性格は高飛車で高慢なため、周囲からは近寄りがたい存在だと思われているが、正義感が強く曲がったことが大嫌いでセクハラ疑惑のある「主人公」を非常に嫌っている。
 また、腹違いの妹である「鞠川蛍」を溺愛しており彼女と話すときだけは優しい表情を見せる。
 妹を溺愛している事に付けこまれ、妹を守るために「主人公」にその身体をささげる。

鞠川蛍(まりかわほたる)CV:長崎みなみ
 この春「学園」に入学してきた生徒で「此花歩」の腹違いの妹。
 「主人公」のことは嫌いではないが、「歩」に接触をとめられている。
 「蛍」の母親は此花家の当主の愛人だったので、「蛍」の存在は一族から疎まれており、「歩」はそんな「蛍」の面倒をいろいろと見ている。
 歩の泣き所的な少女で、彼女をおびき出すために「主人公」に利用される。
 見た目も幼く、性的な知識は乏しいが非常に敏感な身体をもっている。

相原有香(あいはらゆか)CV:歌織
 「学園」の卒業生で、有能な教師。
 授業中は厳しいが、放課後は生徒の悩みに親身になって相談に乗ったりするので、生徒の間での人気は高い。
 過去に「主人公」にレイプされた上、調教された従順な肉奴隷として奉仕しつづけている。
 ひどい仕打ちを受けているが、それでも「主人公」のことを愛している。
 獲物を油断させるために、主人公の手足となって働く。


このホームページはルネ loves Kより一部文章を抜粋しています。
素材の著作権はルネ loves Kに帰属します。



<購入理由>
 声買い+CG+ゲームのサブタイトルに感銘を受けて^^;
 サブタイトルに惹かれて買った感じですね。


<ゲームの概要>
 凌辱・輪姦を繰り返すゲームです。
 選択肢は出てきますが、ストーリー性はほとんど皆無。
 目的ゲーとして割り切りましょう^^;


<システム補足>
 上記参照^^;
 インストール形態はフルインストールのみで、約370MB必要です。
 一度インストールしたら、次からはCD挿入しなくてもOKです。
 必要な物はほぼ揃っていて、満足出来るものだと思います。
 セーブ場面では、自分で短いコメントを入れる事ができ、セーブする時の画面がサムネイルで生成されるようになっています。


<音楽>
 音楽は全部で11曲。ボーカルの入った曲はありません。
 ヒロインが襲われている時等、心境・態度に変化が現れたときにBGMが変わる、といった感じで使われています。
 シーン通しでなくて上記のような試みは好感を与え、凄く印象的でした。


<音声>
 女性キャラはフルボイスです。
 まずはキャスティングを見てみましょう…。
 ありがとうございますm( _ _ )m
 声買いしても全くOKな声優さん達!
 メーカーさんは良くわかってらっしゃる(≧∇≦ )b
 配役についてですが、大風寺愛のボイスはあの「お姉さんが教えてア・ゲ・ル」系のキャラで人気を誇る白井綾乃さん♪
 今回嫌々ながら犯される少女役です。
 しかし、やはりそこは白井綾乃さん。
 ゲームの後半では独特の喘ぎ声とフェラの演技は健在であります。
 で、この方の演技に関してもう1つ。
 それは叫び声です。
 レイプされる時に上げる悲鳴は、声を潰して、しゃがれ声と黄色い声半を一対一で出すという、非常に危機感を持たせるような声を聞かせてくれます。
 まじで「大丈夫デスカ?」と聞きたくなるような声でした^^;

 お次は大風寺遥役の島香麗子さん。
 私は知りませんでしたが(TITANS談:有名だぞ〜^^;)、アトリエかぐやの「最終痴漢電車2」に出演されているそうです。
 エッチシーンでは最初はいつも消極的ですが、途中で火がつき淫語オンパレードモードに突入します。
 …(・∀・)イイ!

 他の方もかなりハイレベルでした。


<隠語・効果音>
 淫語ですが、「このゲームの肝の半分はここにある!」といっても過言ではないくらいです。
 オチ×ポ、オ×ンコは当たり前、それに加えて消しが異様に短い!
 …というか、それはピー音としての役目を果たしてないだろう?とウレシイ憤りを感じます^^;
 なんせピー音が「オマ×コ」という4文字の声にかき消されている、という珍事が起きていますから^^;
 本来ならば「台詞を消すため」に挿入されるべきピー音ですが、逆に「淫語の4文字がピー音の上にかぶさっている」といった感じです。
 チェックして損はないですよー♪

 そして、行為中ですが、こすれ合う音や汁音も表現されています。
 さすがに機械音ですが、エエ音出してますなー^^;
 グッチャグッチャ、ズボズボといったヤラシク響いてきます。


<CGなど>
 この作品のCGで最も印象を受けたもの、それは「眼」です。
 エッチシーンなど個別CGでは、比較的顔が大きく描かれています。
 そうすると当然、目も大きく描かれるのですが、「目で何かを訴えている」といった感じに、表情のある目を描かれています。
 特に「物欲しそうにこちらを上目遣いで見ている」CGが、自分のツボにはまりました^^;

 輪姦のCGは、一人の女性キャラに対して群がる男性キャラの人数は、3人くらい…。
 あまり無茶な構図の輪姦CGはありません。標準的(^^;)な輪姦のCGです。
 「陵辱ゲリラ狩り」とかのほうが「輪姦」という雰囲気のCGでした。


<エッチシーン>
 強姦・陵辱・輪姦オンリーです。
 愛あるエッチ?そんなんを求めるならこのような題名のゲームは買わないでしょう^^;
 物語の前半では有香以外のヒロインは結構抵抗しまくってます。
 ただ、そこは薬を使ったり写真を取ったり弱みに付け込んだり…、といった感じで、意に沿わないエッチを強要していきます。
 徐々には慣れてはいくのですが、堕ちるまでに少々時間がかかる…、というのがこのゲームの特徴だと思います。

 キャラによって様々ですが、エッチシーンの最初では理性を保って拒んでいるけれど、盛り上がるにつれ理性が吹き飛ぶ…といった感じです。
 このゲームでは「女性を陵辱」といったコンセプトが強いらしく、ヒロインが開花した後も、複数のヤクザや黒人に襲わせたりと、「襲われて嫌がっているヒロインを観賞する」といった感じのエッチシーンも多いです。

 コスプレHも多く、ブレザー、ブルマ、スク水、裸エプロン、チアガール、袴、女体盛り(あ、これコスじゃないか^^;)等々。
 ブルマといえば学園長がブルマの娘を犯すときがあるんですが、「ブルマに映える白い精液は最高ですぞ。ブルマのときは外出し!これは基本ですぞ!」と、18禁ゲームでなければ聞くことが出来ないような台詞を吐いてくれます。
 このセリフは結構名言ですね^^;

 このゲームで1・2を争う鬼畜度の高さを誇るのが、盲目の少女を兄の目の前で輪姦する場面や、ハネムーンでの事故で夫と死別、自分も包帯だらけで入院中の女性を弟の目の前で輪姦する場面でしょうか。
 さすがにこの2つのシーンの直前では、輪姦をやめるか続けるか選択肢が出ますけど…。
 当然続けるを選びます。そういうゲームですし^^;

 Hシーンの総数も64個と多い部類だと思います。


<感想>
 とにかく陵辱・輪姦を繰り返すゲームで、純愛ルートや救われるエンドは一つもなく、「エロ」にこだわった、そんな感じのするゲームです。
 途中の選択肢によってエンディングが左右されたり、観賞できるエッチシーンが違ったりしますが、基本的には陵辱・輪姦を繰り返すゲームです。
 調教ゲームと違って、自分でシチュエーションを選択したりはできませんが、数あるエッチシーンを読み進めていけば、かなりのシチュエーションが網羅されていることはわかると思います。
 スカトロ・フィスト・SM等のハードな物はありませんが、私はそこも気に入りましたヽ(´∇`)/

 一つ一つのエッチシーンが淫語満載で濃いぃので、エンディングを見るため、攻略のために躍起になるにはもったいない作品です。
 声優さんのハイレベルな演技、構図に気を配ったCG、イヤラシイ摩擦音、汁音、ベッドのきしむ音等を表現したSE、是非とも一つ一つの場面を堪能したいものです。
 先を読み進めるのを楽しみにするよりも、今ある場面を楽しむ、そんなプレイの仕方が良いと思います。
 HDDに残しておいてヒマ(もしくは目的時)にプレイする、という感覚ですかね^^;


<10点満点での総合評価>
 8点
 ちょっと甘めの評価かもしれませんが、抜きゲーとしてはかなりクオリティが高い作品だと思います。


お気に入りのキャラ:大風寺遥…やっぱり保健医の実践・保健授業は外せません^^;
最後に一言:「良作ですね。そういう属性の人は是非に♪」