Vivre (偃月さんのレビュー) | 評価: 4.5 |
▼ タイトル | Vivre 魂(こころ)からの笑顔 |
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▼ ブランド | SOUP |
▼ ジャンル | ザッピングAVG |
▼ 対応OS | Win95/98/2000/Me |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2001/05/25 |
▼ ボイス | あり |
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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ある日、恋人である南風 隼人との電話に夢中だった主人公・浮羽 亢花は火災に巻き込まれて焼死してしまう。 しかし、隼人への未練が強い亢花は、幽霊となってこの世に存在してる。 彼女の死は、自分のせいだと感じている隼人は、次第に深く沈むようになる。 そんな彼の悲痛な姿を見た亢花は、彼を元のように戻してあげたいと考える。 そこで彼女が考えた方法が、彼に新しい恋人を作ってあげること。 修学旅行をいい機会に、彼女は彼に新しい恋人が出来ることを願って、近くから見守りつづける。 果たして、彼女の願いは通じ、彼は立ち直ることが出来るのか。 |
Scenario - シナリオ - |
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火事で死んでしまった女の子が、大好きだった彼・隼人に新しい恋人を作るために頑張るという話。 物語の舞台は修学旅行。 前半部分では、いきなり幽霊となった主人公が登場。 自分の死について、それと彼の周囲にいる女の子達の説明。 登場するどのキャラクターも、全てにおいて中途半端な印象を受けます。 必要性を全く感じない、完全にゲームから浮いたようなキャラクターも登場したり。 中途半端に感じられるキャラが多いせいか、逆に良く感じるのが主人公の女の子。 彼に新しい恋人を作る、彼の性格を以前の明るい物に戻す、そのために努力する様子に好感を持てます。 前半部分では他に面白みを感じる所は特にありませんでした。 ただ、唯一良いと感じた点はザッピングのシステム。 主人公の女の子が、様々な視点に立つ事が出来るというシステムは良いと思います。 ストーリーの構成は大体一つと言って良いでしょう。 その一つの物語を、主人公が憑依することによって色々な角度から捕らえる形。 ただ、共通部分も多い点を見過ごす事は出来ません。 物語は、京都での自由行動が始まる頃から次第に展開を見せます。 前半の普通の修学旅行から話が変わり、隼人や周りの女の子達の間で異変が起こります。 そして、物語は意外な方向へと進んでいく事に。 幽霊が主人公の恋愛ストーリーに、超常現象が加わっていきます。 それは、京都という街が古来から言われ続けてきた事に起因した事。 後半の展開は、少し駆け足気味のストーリー展開。 3泊4日という期間で、まとめられる程の内容だったのかは疑問に残ります。 エンディングは5種類。 各キャラクターに1つずつ。 その中には、誰とも結びつかないエンディングが存在しています。 ここでも思うのは、エンディングの作り込みの希薄さ。 物語全体を通しても感じるのですが、エンディングの作り込みも軽く感じます。 ただ、各キャラのエンディングイベントの後にある主人公の語りが良い所。 この世をさらなければならない時間が迫り、最後に彼へ対する想い、そして女の子への想いを語ります。 意外にありそうでなかったこういう「語り」。 その部分は気に入ったので評価したいと思います。 Hシーンは各キャラ数回。 その中には陵辱シーンが半分以上含まれています。 ただし、テキストの描写はそれ程濃くはなく、案外あっさりとしているといった感じ。 何よりHシーンに関して思うことは、随分といきなりだなという事。 ストーリーの中で突然発生するHシーンイベントには多少驚きを感じる事もあります。 全体的にはかなり軽い感じのシナリオ。 テキストのボリュームもあまり感じないし、キャラクターの魅力も不充分ですね。 主人公の人間性には少し惹かれる部分もありましたが、他のストーリーの構成要素が悪いので残念。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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BGMはPCM。 曲数は約10曲。 ストーリーの長さから考慮すると少なく感じます。 基本的には明るめの曲が多いです。 一応のカバーは出来ているというくらいの印象。 とくに印象に残る曲はありません。 効果音についても特になし。 音声に関しては、女性キャラクターのみフルボイス。 ただ、主人公(女性)は一部のみ。 音声で気になった事はノイズについて。 音質がかなり悪いです。 さらに悪かった点は、元々の音量がファイル毎に異なる事です。 |
Character - キャラクター - |
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原画はきのはらひかるさん。 ● 御剣 綾 主人公と同じクラスの仲の良い友達。 外見や性格は非常に幼く、無邪気さを感じる。 しかし、彼女の幼さには原因があった。 過去に襲った彼女の悲劇。 それが彼女を幼い姿から成長する事を束縛していた。 ● 緋景 静鳩 主人公の隣のクラスの女の子で、主人公とはあまり親しみがない。 南風 隼人の幼なじみ。 性格的には大人しい感じで、男性に対しても奥手。 しかし、それには理由があった。 南風 隼人への強い想い。 次第に、その彼女の想いが発端となり事件を引き起こす。 ● 村崎 茉莉 主人公のクラスの学級委員長。 才色兼備な彼女だったが、主人公の死と同時期に性格が変わる。 目と耳も病気になり、誰にでも体を許すような女性へと変貌を遂げる。 南風 隼人とかつて付き合っていたが、現在では別れている。 南風 隼人との事で、緋景 静鳩ともめている。 ● 南風 隼人 主人公の彼氏。 主人公が死ぬ間際、電話していた相手が彼だった。 自分の電話のせいで火事に気がつくのが遅れて死んだ。 彼は主人公の死に対して責任を感じている。 恋人を無残に死なせてしまった自分の無力さ。 それが、彼を暗く、人との交わりを拒むような性格へと変えてしまった。 ● 浮羽 亢花(主人公) 火事で命を落とし、幽霊になってしまった能天気な性格の女の子。 自分の死が原因で、恋人の隼人が暗い性格になってしまったのを見て、彼に新しい恋人を作ってあげようとする。 幽霊である彼女は、誰にでも憑依する事ができる。 だが、幽霊になってしまった彼女の力は無力な物だった。 そんな彼女に残されたのは、あの世へ行く前に一度だけ使える「力」のみ。 在り来たりな感じの話だが、一番お気に入りのキャラクター。 「語り」が良かった。 |
Graphics - グラフィック - |
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立ち絵のCGは数種類。 全体的には並程度のレベルの塗り。 イベントCGの枚数は約70枚弱ぐらい。 ストーリーの長さから考えると丁度良いぐらいだと思います。 こちらの塗りに関しても同様で、並程度のレベル。 背景に関しては、精細さに欠けている感じがします。 印象としては質感をあまり感じないですね。 全体的な塗り方は並程度だと感じますが、それでもばらついている面が多いのは残念。 立ち絵なども、比較的良いと思える塗り方のCGもあれば、悪いと感じる物もあり、疎ら。 全体的評価はその中間程度。 |
System - システム - |
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全体的な不具合は特にありませんが、動作はかなり重く、プレイする上では苦痛に感じる事もあります。 ゲームはザッピングADVというちょっと変わった趣向の物。 基本的には、どのキャラクターに憑依するかを選択する事で、話が進んでいきます。 結局、憑依するキャラクターのフラグが立つようになっているので、ゲームの難易度は高くありません。 セーブ可能数は10ヶ所。 ゲームの長さを考えると、丁度良い数だろうと思います。 スキップは全スキップのみ。 スキップの動作は遅く、スキップしながらでも文章が読めます。 さらに、スキップの速度は安定していないので、いきなり早くなったり、表示されないで跳ばされたりする事も。 他の機能は画面モード切り替え、音量調節、文章履歴など。 画面モードは、ゲーム起動時からの設定変更が出来ないため、多少面倒。 おまけ機能は、CG回想、シーン回想の二つ。 全体的に機能面ではそれ程不満はないが、動作の安定性を感じません。 セーブミスもあります。 デフォルトで入っているセーブデータをロードすると、ゲームがフリーズしますので注意。 それと、場面切り替え時のフェードが非常に遅い事も挙げられます。 何より良くないのが、メニュー画面のデザイン。 ややこしいデザインの上に、セーブ、ロードもしづらいのはどうかと。 全体的な評価は悪いですね。 かなり悪いゲームシステムの部類に入ると思います。 |
Total - 総評 - |
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どう考えても当たることはないだろうと思いながらも購入。 つまり、地雷だと思って挑戦してみました。 やはり、予想通り地雷・・・の部類に入るのでしょうね。 でも、そこら辺は覚悟していたのであっさりとしてました。 どうでも良いようなギャグ。 どうでも良いようなキャラクター。 なんと言って良いのか、全体的に外してる作品だと思います。 音楽も殆ど印象に残りませんでしたし、全体的なクオリティーが低い事が顕著に表れていると感じます。 でも、どんなソフトにでも良い点はあるもので、今回自分が気に入ったのが主人公の語りの部分。 女性が主人公のソフト、エンディングイベントの後にある主人公の語り。 恋人に対する想いや、新しい彼女に対してのメッセージを送ります。 先程も書きましたけど、ありそうであまりなかったこういう文章に好感を感じました。 それでも、全体的にはあまり良くありませんでした。 やっぱり、ADVのシステムが重い事も原因なんでしょう。 久しぶりに重いゲームをやりました。 動作スペックPentium133MHz以上。 果たして、本当にこれで動くのかは疑問です。 とにかく、反応速度も宜しくなかったですし、グラフィックの描画が遅いです。 話は変わり、なんか聞いた事のある声優さんたちだなぁ・・・と思ってたら、GAIAの声優もされている方たちでした。 なんか知ってるような気がするのはこのせいだったのですね・・・ でも、意外にも雰囲気は結構好きな感じだったんですけどね・・・。 もうちょっと主人公が登場してくれても良かったと思います。 なんか声だけっていうのも寂しかったですし・・・ やっぱり、立ち絵ぐらい表示されても良かったかなと思ったりして・・・ |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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45
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Sound |
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35
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Character |
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45
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Grapchics |
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55
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System |
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40
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H |
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45
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Main3 |
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40
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Total |
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45
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