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  スノー・ラディッシュ・バケーション!!     (偃月さんのレビュー)     評価: 5.5 
▼ タイトル スノー・ラディッシュ・バケーション!!
▼ ブランド オーバーフロー
▼ 対応OS Win95/98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \2,800
▼ 発売日 2001/12/28
▼ 必須CPU / 推奨 PentiumII 300MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 64 MB
▼ 音源 PCM



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
(不明)
     
ED曲
:
(不明)
     
総プレイ時間
:
10.0時間
 
原画
:
     
シナリオ
:
(不明)
     
音楽
:
(不明)
     
CG回想
:
×
     
シーン回想
:
     
音楽回想
:
×



Outline - あらすじ -

憧れのお兄さんとの一度限りのHで妊娠してしまい、挙句の果てにはお兄さんに逃げられてしまった主人公(女の子)。
お兄さんが居なくなってから約一年が過ぎ、主人公は母親と共にスノーラディッシュというドライブインで働いていた。

季節は折りしも冬休み。
お客さんも少ないその店に、母萌葱の妹である浅葱が、友人を連れ立って店に宿泊する事になった。

浅葱と共に店に到着したのは、浅葱の友人である巴と、一人の男性だった。
そう、その男性こそが、主人公のお腹の子の父親でもあり、お兄さんと慕っていた止(とまる)だった。

彼は、主人公の前で他の女の子にも手を出す事を平然と声高々に宣言する。
果たして、主人公の願い通り、彼と結婚する事が出来るのだろうか…。



Scenario - シナリオ -

一度限りのHで子供が出来てしまい、その相手も消え、実母と共にスノー・ラディッシュという店で働いていた主人公(女の子)。
ある日、実母の妹が大学の友人と共に来客するのですが、なんとそこに消えた筈の子供の父親である男が!という話。

精力絶倫の「止」という男が他の女の子に手を出すのを食い止めるため、主人公が止の行動を妨害していくという設定。
ただ、実際には妨害しきれなくて、他の女の子に手を出されてしまう事でHイベントを拝める訳なんですが。

設定が上記の通りなので、ストーリーはコミカルな感じの物語です。
読んでいて疲れる事もありませんし、読みやすいテキスト。

ただ、イベント販売専用&通販専用な上、値段がかなり低価格なので、ストーリーが比較的短く薄くなっています。
主人公と止のストーリーについては良いとして、他キャラの伏線についてはかなり薄めになってしまっています。

値段が値段なので、その部分は割り切らなくてはいけないのかも知れませんが、殆どBAD扱いになっているのはちょっと。
他キャラのエンディングに関しては作り込みもあまり感じられないので、その部分が気になりました。

主人公が女性の上、男を妨害していくというストーリーなので、設定については面白い所があります。
作品の雰囲気にもその設定が上手く生きているので、その面では成功しているように見えます。

ストーリーは明るいのりで少しお馬鹿な感じの展開。
しかし、冬の情景も手伝ってなのか、少し切なくなってしまったり、何か暖かさを感じさせてくれる所もあります。

プレイ後にはあっさりとした感覚が残り、ストーリーの上っ面はすっきり終れるような物語。
ただ、実際には色々と倫理的に問題がりそうだったり、キャラの年齢に相当な違和感が残る部分が多々あります。

Hイベントについてですが、イベント数は主人公がに10回弱で、他キャラについては原則1回。
テキストの表現はかなり淡白さを感じさせるものになっています。

ただ、主人公が女の子である上、登場する男性キャラが一人しかいません。
そうすると、自動的に他の女の子とHするのはその男性という事になります。

とすると、ある意味「寝取られ系」になるんでしょうね。
主人公もその男性とのHがあったり、他のキャラのH現場を目撃したりといった感じです。

CGの枚数は、最初の主人公とのHだけが2、3枚で、他のイベントについては原則1枚で、精液描写なども薄め。
値段が値段だからしょうがない気もしますが…。

Hイベントの内容についてですが、全てが和姦のような物なので、いたって淡白な内容です。
ただ、一部特殊な物として、妊婦Hイベントがあります。

全体的には少しテキストが短く感じた作品。
ただ、特に読んでいて疲れるという事もなく、さくさくと進めていけるテキストでした。

これといって「泣き」等の要素は無いものの、ちょっぴり切なかったり、ちょっぴり心の温まる雰囲気。
そして、人間関係、もとい年齢に驚かされたりする、ちょっと危険な一面も持っているストーリーでした。

とりあえず、値段が値段なので、多少一般価格で売られているソフトには及ばない点もあります。
ですが、可愛いキャラクターに惹かれた方になら良いかもしれません。

主人公以外の男性と女の子がHしている場面が嫌いな方はプレイしない方が良いかも知れませんけど。
ちなみに、陵辱とか強姦ではありませんが。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMはPCMで、音楽回想が無いので曲数は不明です。
音楽回想が無いので聞き返す事が出来ませんが、プレイしていての印象では、落ち着いた感じの曲が揃っています。

PickUp
(特になし、というよりも不明です)

ひとつおまけ情報ですが、ゲームCDのTrack No.02を再生してみましょう(PC上限定)。
おまけドラマが入っていますが…。

効果音の種類についても不明。
特に印象的に残った所もありませんでした。

音声は女性キャラクターのみフルボイス。
演技も非常に上手ですし、キャラのイメージにも合っていて、とても満足できます。

● CV
伊能 神楽 - [ 春野 日和 ]
伊能 萌葱 - [ 紫苑 みやび ]
伊能 浅葱 - [ 綾瀬 まゆ ]
沢越 巴 - [ 森本 れおな ]
鷹司 ありす - [ 草柳 順子 ]
間 初花 - [ 日向 裕羅 ]



Character - キャラクター -

原画家さんは不明です。

伊能 神楽 [ イノウ カグラ ]
模手原商科大学の4年生で、本編の主人公であり、止との一度限りのHで妊娠してしまった、ちょっとドジな女の子。
消えてしまった止の事を思い続けているが、突如現れ、他の女の子に手を出そうとする止を止めようとする・・・

伊能 萌葱 [ イノウ モエギ ]
神楽の母親であり、スノー・ラディッシュを切り盛りしている少し天然ボケな女性で、二児の母。
止とは見ず知らずの筈だと思われていたが、過去に彼との間で何かが・・・

伊能 浅葱 [ イノウ アサギ ]
伊能萌葱の妹であり、神楽のおばで、現在大学生の彼氏持ちの女の子。
止と巴を連れ立って、スノー・ラディッシュに宿泊する事に。

沢越 巴 [ サワゴエ トモエ ]
伊能 浅葱の大学の友人で、財閥のお嬢様。
家が財閥という事もあってか、近付いて来る男性に対しては警戒感が強く、それは止に対しても当然なのだが…

鷹司 ありす [ タカツカサ アリス ]
スノー・ラディッシュの近所に住む女の子で、お店を手伝いにきてくれる女の子。
男性に対してはあまり積極的ではなく、やはり少しボケた所のある性格の女の子。

間 初花 [ ハザマ ハツカ ]
神楽の親友で、止がいなくなる前からも、彼との関係が少しあった女の子。
家庭内の問題から、スノー・ラディッシュに家出してくるのだが、そこで止と再開してしまう…

どのキャラクターもインパクトは強めなので、作品が面白く感じます。
ただ、ストーリーが短めなので、多少キャラクター性の重みが軽く見えた所があります。

お気に入りのキャラは伊能 萌葱です。



Graphics - グラフィック -

立ち絵については大きさも丁度良いですし、線の処理もされているので綺麗です。
塗りについても全体的に丁寧な感じですが、神楽以外のキャラについては種類が少なめです。

イベントCGの枚数はCG回想が存在しないので正確な数は不明ですが、約30枚。
予測に過ぎませんが、全体的なHCGの割合は7割程度ぐらいだったと思います。

イベントCGの塗りについても、立ち絵と同様にかなり綺麗。
ただ、サブキャラについては一枚、ないし二枚程度しかないのが残念な所ではあります。

背景原画に関しては、なかなか精細さを感じさせてくれます。
塗りはイベントCGと同じで特に気になる点はありませんし、不満も特にありません。

全体的に非常に丁寧な感じなので特に気になる所はなし。
総じてレベルは高めです。



System - システム -

全体的な動作速度は快適で、特に動作に問題があるようには感じませんでした。
特に異常が発生する事もなければ、強制終了になる事等もありませんでした。

ゲーム形式は選択式型のADVと、時間毎に移動場所を決める選択との二種類の形式になっています。
大半が移動場所を決めるタイプの選択で、キャラとの会話内での選択肢の数は、重要ポイント以外では少なめになっています。

選択肢の数は、移動、会話内をあわせて70ヶ所程度と、数自体はなかなか多め。
特定のキャラの攻略が難しく、大半のサブキャラの攻略は非常に安易になっていて、シーン回収などは少し難しい所があります。

セーブ可能数は20ヶ所。
ストーリーはそれ程長くはないのですが、イベントを発生させるのにタイミング等が必要なので、少なめに感じます。

スキップは未読、既読の二種類で、スキップ速度も非常に速めです。
画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードに対応。

音楽関係の機能は、BGM、効果音、音声の調整、切換え、音声再生時にBGM音量を半減させる事が可能。
また、音声についてはキャラ毎に切換えが可能です。

メッセージ関係の機能は、フォント変更、文字色変更、文字速度の切換え、文章履歴表示、オートプレイ等があります。
画像表示関係の機能は画面エフェクトの調整が可能。

おまけ機能は、シーン回想のみです。
キーボードも併用出来る事からも、操作性の良さが分かります。

全体的には機能に不自由するどころか、あまりにも多機能で、機能を持て余してしまいました。
動作面での不満もありませんし、機能面でも当然不満はありません。

非常に優れているゲームシステムだと思います。



Total - 総評 -

通販専用&イベント専用との事だったので、面倒くさくて買うつもりもありませんでした。
ただ、何故か知りませんが秋葉原を彷徨っていたら発見したので購入。

何度も書いてますが、値段が値段なので、やはり音楽にしろ、CGの枚数にしろ、全体的に軽く感じる作品でした。
ストーリーもそれ程面白く感じない事が多かったですが、それでも楽しく思える部分も見つける事の出来た作品。

値段で妥協できる方にはプレイをお勧め。
好みのキャラがいる方については、寝取られ系が駄目な方にはつらいかもしれません(正確には寝取らせゲーですが)。

(作品の全体的な感想は以上)

それと、Overflowさんのソフトという事なので、絶対何か他のソフトとの関連を持たせてる筈だと思っていましたが、
案の定、やっぱり他のソフトとの関連がありました。

(以下、ネタばれを含むので注意)

このストーリーから推測できるのが、この作品の舞台は、らーじPONPONの十数年、もしくは二十数年前であるという事。
さらに、らーじPONPONの主人公の出生の秘密なんかも分かったりします。

そういった意味では、Overflowさんが好きな方にはプレイしなければならない作品の一つといえるかもしれません。

そして、このソフトの最大の謎である、各キャラの年齢について。
これに関してですが、グラフィックを見た感じではみんな若そうに見えるんです・・・

しかし、実際によく考えてみると、色々と不思議な所もちらほらと。

まず主人公の神楽ですが、設定では模手原商科大学4年となっています。
(略して「もてはらしょー」なので、一瞬小学4年生だと思ってしまったのは内緒)

という事は、推定22歳な訳です。
留年してないとして。

で、彼女の母親は早くて約34歳前後(小学6年生で子供を産んだとして)。
さらに彼女の妹も大学に在学中と来た。

ちょっとなぁ・・・無理がありそうな気もしますが。

さらに危険な感じがするのが、主人公の弟と主人公のお腹の中にいる子供の父親が一緒だと言う事。
そして、主人公の父親が誰だか不明となっているのも怪しい・・・

もしかしたら・・・近(以下省略)なのかも・・・とか思ってしまう所があるのは、流石Overflowさん。
その意気込みやスレスレの所を上手く使っている所には敬服の思いであります。





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Scenario
:
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40
Sound
:
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40
Character
:
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65
Grapchics
:
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80
System
:
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80
H
:
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35
Main3
:
■■■■■■■■■■
50
Total
:
■■■■■■■■■■■
55