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  SeeIn青(シーンAO)     (偃月さんのレビュー)     評価: 6 
▼ タイトル SeeIn青(シーンAO)
▼ ブランド ALICESOFT
▼ 対応OS Windows95/98/NT/2000
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,500
▼ 発売日 2000/07/06
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium100 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 150 MB以上 / -
▼ 解像度 / 色数 640*480・65536色
▼ 音源 MIDI、PCM



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
心のツバサ
     
ED曲
:
だから今は笑顔のままで・・・
     
総プレイ時間
:
10.0時間
 
原画
:
MIN-NARAKEN
     
シナリオ
:
イマーム
     
音楽
:
DRAGON ATTACK!
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
     
音楽回想
:



Outline - あらすじ -

2050年。
海洋都市に帆波結衣の家族が引っ越してきた。
従兄妹の結衣は、ちょっとした理由で主人公の家に居候する事に。
そこから、3週間に渡る物語が始まります・・・
主人公をおにちゃんと慕う如月夕美、そして姉妹の美夕。
研究所から救出した琴里。
おどおどした性格の高坂 雪之、そして謎の少女 成瀬 涼。
そんな彼女達と、どういう3週間を送るのか・・・
物語は、蒼く広がる海と空の元で始まります・・・・・・



Scenario - シナリオ -

2050年、海洋都市Andludeで繰り広げられる物語。

近未来の都市の風景とは違って、ストーリは意外と現代臭さを感じる物語でした。

物語の設定から想像していたのは、近未来型の恋愛像のあり方を描いた作品だと思っていました。

しかし、現代の恋愛の形も過去の恋愛の形も特に変わらない、普通の純愛物語のADV。

期待していた新鮮な物語とは異なったので、あまり面白みを感じる事は出来ませんでした。

それと、近未来の海岸都市、SeeIn青で描かれた未来観、それに共感できる部分は少なく、
受け入れたいと思うだけの魅力的な部分はあまり感じられません。

一体、舞台背景を近未来に設定した理由、それに意味って・・・
個人的には殆ど無いように感じましたが。

やはり、現代的な部分が多く残り、あまり未来的な要素を感じられなかったからかも。

という事で、あまりストーリーに感情移入したり、物語に惹きこまれる事というのは無かったです。

エンディングはキャラクター毎に各2つ。
Trueエンドと陵辱シーンのあるBadエンドの2種類です。

基本的には、大まかなルートは一つになっている形。
それが、どのキャラクターとシナリオを進めるかによって、若干ストーリーが変わる仕組み。

ストーリーが殆ど一本に近い構成なので、2回目以降のプレイは、
各キャラ毎のエンディングに入るまでの過程にストレスを感じるかもしれません。

やはり、設定が殆ど普通の純愛系のADVと変わりが無いので、エンディングも殆どありふれた物。
そこでも、やはり近未来の舞台背景の必要性の無さを感じます。

キャラによっては、多少関係する部分もありますが、 それでも必要性を感じない事の方が大きいです。

Hシーンに関しては、基本的にTrueルートの方で見られるHシーンは激薄。
そして、Badルートで見られるHシーンは陵辱シーンなので薄いぐらい。

結局、Badエンドの陵辱シーンもおまけのような感じしかしない。それが率直な感想。

物語を総合的に見ても、かなり飽きる物語だと言えるでしょう。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は全部で20曲。
特にこれと言って良いと感じた曲はありませんでした。

感想としては、明るい楽曲もあり、シリアスな楽曲もあり、緊張感漂う楽曲もありと、
全体的に無難な音楽だなという感じです。

BGMに関しては、あまり文句も無く良いとは思います。
ただ、歌の入った2曲は別です。

あの2曲がどうしても耳障りに感じます。
もうちょっと歌手のレベルが高ければそれなりに聞けるとは思うのですが・・・

効果音に関しての感想は特にありません。
要所要所にはちゃんと使用されていて良かったかと。

音声はありません。



Character - キャラクター -

原画を担当している方はMIN-NARAKENさん。
個人的に好きな絵です。

攻略可能なヒロインは [ 帆波 結衣 ] [ 琴里 ] [ 如月 美夕 ] [ 如月 優美 ] [ 高坂 雪之 ] [ 成瀬 涼 ] の6人。

帆波 結衣
主人公とは幼なじみで、従兄妹の関係。
海洋学園の生徒。少しドジな性格。
かつて主人公と共に遊んだ真純の影を追いつづけている。
従兄妹という関係、その関係を乗り越える事の勇気が今一つ出ない。

琴里
主人公が海洋探査で発見した研究所から発見した少女。
その研究所であらゆる薬物を投与され、生態実験のモルモットとして扱われていた。
そんな彼女を実験に使用していた人間、それは実の祖父だった・・・

如月 美夕
かつて海洋公園の木から転落するところを主人公に助けられる。
そのころから、彼の事をおにいちゃんと呼んでいる。
双子姉妹の優美とは正反対の性格をしている。

如月 優美
如月美夕とは双子姉妹。
しかし、実際の彼女は美夕のデータをコピーした生態アンドロイド。
アンドロイドである彼女の使命、それは美夕を幸せにする事。
それは、主人公に対する思いを抑え付ける事になる・・・

高坂 雪之
海洋学園の生徒で、主人公より一つ学年は上。
一人暮しの彼女自身は非常に貧しい生活、アルバイトに熱心。
そんな彼女に突如知らされた話、それは両親の遺産相続の話だった。

成瀬 涼
見かけの幼さとは違い、政府諜報期間の人間。 幼体処理をされている。
性格は非常にクールで、任務第一なタイプの人間。
そんな彼女に惹かれた主人公、そして、彼にある人の面影を感じた涼。
いつしか、主人公も彼女の追う事件に巻き込まれる事に・・・
一番好きなキャラクター。

主人公
非常に熱い性格をした、なかなか好感の持てる主人公だと思います。
格闘技の心得があると言うのも宜しいかと。
しかし、あまり面白みを感じない主人公だと感じました。



Graphics - グラフィック -

全体的には淡めな印象を与えてくれるCGだと思います。

立ち絵に関しては数種類のポーズ。
塗り方もやはり淡めな印象。

一枚絵の枚数は82枚。
物語の長さを考えれば、妥当な枚数だと思います。
全体的には淡めな印象。

しかし、背景についてはあまり良い印象はなし。
どことなく粗く、乱雑なイメージ。

全体的には並。



System - システム -

アリスソフト純正の安定したシステム。
特に動作に不安はありませんでしたし、不具合も無いようです。

セーブ可能数は24ヶ所。

CG、回想、音楽の各おまけはついています。

スキップに関しては、未読、既読関係無く飛ばすスキップのみ。
未読、既読の二つがついている事が望ましいですね。

画面モード切り替え、音楽再生デバイスの設定、ジョイパッドの設定などが可能。

機能的には十分充実していて、特に問題は無いです。



Total - 総評 -

アリスソフトと言う事で、期待はしていました。
しかし、あまりにも普通なので全く面白みは無し。

ただ良かったのがMIN-NARAKENさんの原画だという事のみかと・・・

自分が好きだったのはやはり成瀬 涼のシナリオ。

どうしてもベタベタな恋愛物語よりも、スリリングな展開のある物語の方が好き。

結局は、非普通の人間である、琴里、優美、涼、こういったキャラのストーリーの方が良い印象を受けました。

ただ、優美が死ぬのはちょっと嫌でしたね。
いくら子供が残されたといっても・・・

人工AIコピーして取りかえれば良いのでは・・・
素人考えではそう思ってしまったり・・・

それにしても、他には全く面白い要素を感じないソフトでした。
アリスソフトだからという事で、多少なにかやってくれるのかな?

そういう期待を、見事に裏切ってくれた型どおりのADV。

でもやっぱりMIN-NARAKENさんの原画は好き。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■
50
Sound
:
■■■■■■■■
45
Character
:
■■■■■■■■■■■■
65
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■
60
System
:
■■■■■■■■■■■■■■■
75
H
:
■■■■■■■■■■
50
Main3
:
■■■■■■■■■■■
55
Total
:
■■■■■■■■■■■■
60