Renaissance (偃月さんのレビュー) | 評価: 5.5 |
▼ タイトル | Renaissance |
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▼ ブランド | JIN |
▼ ジャンル | 学園伝奇アドベンチャー |
▼ 対応OS | Win95/Win98 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2001/01/12 |
▼ 解像度 / 色数 | 640*480・ハイカラー |
▼ 音源 | PCM |
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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主人公 [ 天童弘司 ] は、展覧会で最年少受賞を記録した絵を描く事が好きな学生。 画家である叔母の援助を受けて独り暮らしをしていた。 母親の病床を訪れなかった父親を憎んでいたが、時を経てわだかまりが解けていった。 大学進学を考慮した彼は、父親の元、東京に帰る決意をする。 帰京を決めたころから、彼の周りでは奇妙な事件が起こり始めた・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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現代日本の典型的な町並みとは異質で、ヨーロッパ調の町の中で繰り広げられていくストーリー。 ストーリー全体を理解するにはかなりの理解力が必要で、ミステリアスな雰囲気を持った物語。 主人公の出生の秘密、そして街に隠された歴史。 さらに悪魔や過去の時代の歴史的背景などが絡み合ってきます。 それらの秘密に主人公が薄々だが徐々に気付きだし、 自分や街に隠されていた秘密について本当の過去を見出していくといった感じ。 ストーリーの雰囲気は非常に落ち着いていて、テキストの速度もゆっくりで読み易いです。 しかし、テキストをゆっくりと読まなければならない程の内容を含んでいる事は忘れずに。 芸術家の主人公、そしてヨーロッパ風の街。 それらが舞台、設定となっている物語は、芸術学から始まり、言語学、錬金術、そして宗教哲学にまで至り、 深い学術的内容を含んでいます。 そして、一つの街という物語の舞台から、ヨーロッパへと広がりを見せる展開。 読み物の深さだけで考慮すると、なかなか読み応えのある物と言えるでしょう。 ただ、普通にプレイしてワンプレイ約1.5時間と、全体的なテキストのボリュームは少なめなのが痛いところ。 ストーリーの構成は、一つの真実、True Storyが存在し、 その真実に近付くために別に4人のキャラクターのシナリオが用意されています。 4つのシナリオは、いわば真実に関してのヒントを与えるための物という意味合いを持っています。 4つの断片的な内容を最終的に一つのストーリーで完全にする、そう言う点ではそれなりに出来ていたと思います。 ただし、疑問に残る点が多いのは惜しい点。 それはストーリーの真実に関係しているあるキャラクターが、最終的なまとめのシナリオで、 殆ど影響力や存在感を感じさせない点。 事件の当事者のいない所で物語が完結している気分にさせられてしまいました。 エンディングに関しては、最終的なTrueのエンディングと、その他4人のエンディングが用意されています。 いまいち、どのエンディングに関しても作りこまれているようには感じませんでした。 そして、先程も書いたようにTrueエンディングでの重要なキャラの絡みが少ない点は不満な点として残ります。 Hシーンに関しては各1回。 ただし、Hシーンの無いキャラクターもいます。 Hシーンの内容は非常に薄く、ノーマルな感じ。 シーンでのテキストの表現も濃くありません。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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BGMはCD-DA。 曲数は18曲。 一通りの曲は揃っていますし、きちんと使うべき所で適当な曲を使われている感じ。 ▼ PickUp No.05 Summon No.06 Battle No.08 Fear No.14 Kureha 曲の印象は良くも無く悪くも無いと言った所です。 効果音に関しては特にありません。 音声は入っていません。 |
Character - キャラクター - |
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原画は煉瓦さん。 ● 羽純 主人公の母親が死んで以来、母親代わりをしてくれている女性。 主人公の通う学校の国語の教師をしている。言語学に興味を持っている。 彼女の隠し持つ主人公への想い。それは母親としての物より、むしろ女としての物だった。 やがて彼女の持つ想い。そして彼女の持つ能力が、ある事件を引き起こす・・・ ●麗依那 主人公とは幼なじみの女の子で、同級生。街の有力者のお嬢様。 子供の頃、公園の中で主人公と二人で結婚の約束をした。 街の歴史について調べている彼女だが、やがて事件に巻き込まれて行く・・・ ●優子 主人公とは同級生で、昔付き合っていた女の子。 優子の親の一方的な反対で、優子と主人公は別れてしまっていた・・・ 現在は優子にも新しい彼がいるが、二人の仲はそれ程深くは無いらしい・・・ そして、次第に露見していく「反対の理由」、それは物語の重要なキーに繋がっている・・・ ●エリス 契約する人間を探している悪魔の女の子。 ちょっとドジな性格からか、悪魔としての能力はあまり高くは無いらしい。 物語の真実に近い位置にいる悪魔と言う存在、そう言った意味で、彼女の存在は重要な意味を持っている。 ●深雪 主人公の事が密かに好きだった女の子。彼女は、主人公が東京に行くまでの間だけ、主人公付き合う事になった。 しかし、二人の接近は偶然なのもではなかった。 二人が接近した理由・・・それは過去の因果に囚われた物。 物語の真実を握る彼女だが、実際はあまり存在を感じない。 |
Graphics - グラフィック - |
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立ち絵のCGは数種類。 特徴的な塗りが印象に残ります。 イベントCGの枚数は約120枚ぐらい。 特徴的な塗り方のCGですが、基本的には良い感じ。 背景に関しても同様に、全体的な雰囲気は良いのですが、時折違和感を感じる事がありました。 特徴的な塗りが印象的ですが、全体的なクオリティーは高め。 好き嫌いのあるCGだといえると思います。 |
System - システム - |
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ゲームをプレイする上での動作に関しては特に問題はありません。 ただ、ゲーム内でカレンダー表示があるが、そこがスキップできない点が不満。 セーブ可能数は40ヶ所。 難易度を考えると丁度よい数でしょう。 色の配合という物がゲーム攻略の鍵になっているのですが、 その特徴を掴んでしまうとそれ程セーブが必要になるとは思えません。 スキップは強制スキップのみ。 あまりスキップも早くないので不満が残ります。 他の機能は、ウィンドウモード切り替え、音楽、効果音の切り替え。 必要な機能はありますが、いまいち物足りない機能の揃え方だと思います。 おまけ機能は、CG、シーン、音楽回想の3つ。 |
Total - 総評 - |
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全体的にはなかなか面白い作品だったとは思います。 やっぱり、ストーリーが難しい作品って面白いです。 それにしても、あれだけ難しい言葉を出されたら、流石に困ってしまいますね。 普通の人には殆ど分からないと思います。 エンディングについては結構あっさりしていたといいますか、意外にも直ぐに終わってしまいました。 深雪ですが、あのキャラクターはなんであんなに絡みが少ないのか本当に疑問に思いました。 やっぱり、物語の中心的な人物なんだから、決着がついた後に全く姿を現さないのも疑問に思いました。 ちょっとエンディングの作りが軽いですね。 CGに関しても非常に特徴的。 まさか、言語学の説明に使ったCGがそのままキャラクターの所に登録されているとは思いませんでした。 塗り方も非常に特徴的で、まさに芸術を意識しているかのような塗り方。 水彩なのかな?それっぽい感じの塗り方は嫌いではないですが、やっぱり個性が強すぎる気がします。 やっぱり、一番最初に出てきたどんぶりのCG、あれはちょっと上手いとは感じませんでした。 ちょっと違う、そういう風に感じてしまいました。 やっぱり、特徴的な塗り方なので、人を選ぶ作品であると言う事が言えますね。 全く「萌え」な要素はありません。 あるとしたら、エリスというダメ悪魔のキャラかな。 ちょっとおっちょこちょいな悪魔なので、萌え要素は多少あるかもしれません。 でも、Hシーンは無いんだよね・・・ という事で、読み物としてはなかなか面白い物だとは思うんで、萌え重視ではない方にはお薦め。 何か読みたいという方なら良いと思いますよ。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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60
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Sound |
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Character |
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Grapchics |
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65
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System |
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50
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H |
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30
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Main3 |
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60
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Total |
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55
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