生娘、 (タケ・ユタカさん&偃月さんのレビュー) | 評価:5.5〜7 |
▼ タイトル | 生娘、 |
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▼ ブランド | D'z |
▼ ジャンル | デジタルノベル |
▼ 対応OS | Win95/98/Me/2000 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \7,800 |
▼ 発売日 | 2001/12/07 |
▼ 必須CPU / 推奨 | Pentium 166 MHz / PentiumII 233 MHz |
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 | 64 MB / 128 MB |
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 | 3 MB以上 / - |
▼ 解像度 / 色数 | 640*480・High Color以上 |
▼ 音源 | PCM、MIDI |
▼ ボイス | 女性キャラのみフルボイス |
タケ・ユタカさんのレビュー |
Scenario - シナリオ - |
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マジメぶった外面とは裏腹に超淫乱な恋人「薫」に嫌気がさしていた矢先、主人公が出会った清楚可憐な美少女「瑞穂」。 田舎から出てきたばかりの彼女は、純真無垢の箱入り娘だった。 主人公は恋人「薫」との汚れた関係を捨て「瑞穂」との純愛を目指すが、ことごとく裏目に・・・ さらに、主人公を誘惑する謎めいた女「里美」らを巻き込み、事態は狂気と淫欲に彩られていく。 舞台となるのは、とあるミッション系スクール。 だがそこに響き渡るのは、祝福ではなく口汚ない罵声、讃歌ではなく美少女の悲鳴。 聖なる学びの園は、背徳と狂乱の失楽園と化していく。 物語は、悪意と陰謀に引きずられ、破局へと突き進むことに・・・ 汚濁と混迷の果てに、主人公が見るものは? 人でなし度において前作『逆吊』をも超える、無惨と凌辱の世界に、あなたは耐えられますか・・・? |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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音楽:ダークで妖しい雰囲気です。 少なくとも心温まる曲はないですな。 音声:フルボイス(女性キャラのみ) 。 3人とも上手いと思います。 ううう、ちゅぱ音が派手に飛ばしてますっ! SE:グチョグチョ音が豊富。ボイスとかぶらないところが惜しい^^; |
Character - キャラクター - |
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丸山 晃(まるやま あきら)=フルネーム変更可 本編の主人公。 もともとはどこにでもいそうな、ごく普通の学生だった。 瑞穂に惹かれ色々と気にかけてやるが、そのあまりの純粋さ・理不尽な周囲への無抵抗ぶりに時に苛立ち、自分が彼女をいじめたいという衝動がエスカレートしていく。 しかし、あくまでそのことを瑞穂の性格のせいにし、己を省みるということをしなかったため、トンでもないことに… 北倉 薫(きたくら かおる) CV:白井綾乃 主人公「晃」の恋人。 クラスの委員長という真面目なキャラは見せかけで、実は何よりもSEXが大好きな女子校生。 毎回Hをする時に、あれこれとシチュエーションを考え、それに沿ってHするように主人公に要求する。 これに主人公は、少々飽き飽きしてきている。 東條 瑞穂(とうじょう みずほ) CV:萌木 唯 この物語のヒロイン。 全く何も知らない「箱入り娘」。 東條財閥のご令嬢であったが、父親が事業に失敗し、色々あってこの学園に転校となった。 今までほとんど屋敷から出ることが無く、身の回りは全てメイド達がやっていた為、一般的な常識ですら何も知らない。 その為に、とんでもないことをいかにも普通のように従ってしまう。 西崎 里美(にしざき さとみ) CV:芹園みや 主人公達の一つ下の後輩であり、謎めいた女の子。 表向きは淫乱させ娘の何者でもないが、その裏に隠された真意が徐々に物語の中で明らかになる。 女子寮に身を置き、毎晩のように男子寮の学生達とやりまくっている。 このゲームの真のヒロインはこの娘のようですね^^; |
System - システム - |
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CG(アニメ)鑑賞モード】 あり 【シーン鑑賞モード】 あり 【BGM鑑賞モード】 あり 【セーブ数】 9 上記参照の他、フルスクリーン/ウィンドウ表示選択可。 BGM・音声・SEごとのON/OFF可ですがボリューム調節は不可。 メッセージ履歴表示・オートプレイなどがあればなお良しだったですが… フルインストール(要370MB)すればCD要らず。 これは容量少ない上に良かったですね。 基本的には一本道の学園ADV。 選択肢が結構たくさん出てきますが、基本的には正解(CG回収)orどうでもいいor即バッドエンド行きの3種類。 どうも「いい人」になりたくて選択肢を選んでいるとバッドエンドになるようで、鬼畜こそ真のエンディングへの道^^; |
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1999年2月5日に発売された「箱入り娘」のリニューアル版。 といってもレビュアーは前作は未プレイ^^; 内容はD’zさんは「エログロノベル」って言ってますが、音楽とHシーン内容でそう見せようとしているだけで、雰囲気というかプレイ感覚はどちらかというとライトな鬼畜という印象。 主人公はもともとが鬼畜なヤツというわけじゃなくて、周囲の状況に流されやすく自己主張の弱い性格のために結果としてヒロインに鬼畜な行為を強いるハメになるという、基本的にはスケベでヌけているだけの高校生。 こういうキャラはこの手のゲームの主人公としてどうなんだろう…… ヒドい目にあっているヒロインを助けず陰からこっそり見ている(時には自ら犯す)ことについて、 「違う、僕はホントは彼女にあんなことになってほしくなかったんだ、でもちょっとどうなるか先が見たくて、あああごめんなさいごめんなさい……」と情けない言いわけを繰り返す主人公ってのは……。 プレイヤーの心理的ダメージを軽減させるため、とかの理由ですか? (TITANS:そう思う・・・) かえって先天的な真性鬼畜ヤローの方が良かったんじゃないだろうか…… (TITANS:(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン そう思う。) まあ、3日目くらいで既に間抜けなくらいコワれてしまって、あんまり反省もしない鬼畜学生になっているんだけど^^; Hの内容はスーパーハードってワケじゃないですが… 確かにいつもは純愛ゲームをプレイしているレビュアー的に「おわっ(゜Д゜)!!」とひいてしまうようなグロいシーンが唐突に出てくることはたまにありますね^^; 例えば…(以下展開ネタばれ) 最初からヒロインの「箱入り娘」瑞穂のピンチを陰からこっそり覗き続けているだけだと、しまいには瑞穂の処女は鬼畜なマッチョ教師に奪われるのですが、その描写ときたら…… 「(全く性知識を持っていないため)自分の身に何が起こっているのかすらわからぬまま教師に犯され、行為が終わった後は命じられるままに痛みに嗚咽しながら裸で必死に床に広がる自分の破瓜の血を舐め取ろうとする瑞穂」の図。 気持ち悪ぅぅぅ!!!(>_<) う〜ん、こんなの見てて誰が楽しくなるんだろって思っちゃいますねぇ(/。\)(ネタばれ終わり) Hシーンのシチュエーションは和姦30%凌辱70%(公称)らしいですが、実際は凌辱「プレイ」だったりすることもあるので、凌辱嫌いな人でもそんなに抵抗はないかも。 あ、でもホント唐突に凄惨なCGが出てきたりするので、 善良で気の弱い人はパスした方が賢明かと^^; 和姦も決して純愛ではないのでご注意を^^; アニメーションはさすがにウリだけあってそこそこキレイに動きます。 1つのHシーンに多いときは3〜4個くらいのバリエーションのループアニメが入っていて、「おー動いてる動いてる」って感じで楽しめました。 1個のHシーン自体に入っているCG枚数も、かなり贅沢なほうだと思います。 あとこのゲームはCGのズームアップ&ダウンを効果的に多用していて、これもなかなか印象的で良かったです。 この手法は他のメーカーさんにも見習ってほしいところかと。 とにかく内容の濃いHシーンが目白押しでエロ度が高いです。 男のセリフがちょっとウザいくらい長いですが、凌辱テイストの目的ゲーとしてはZYXさんのゲームなどと同じ感覚でプレイできます。 ストーリーに期待して買うゲームではないですね(笑)。 |
Estimation - 評価 - |
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7点。 最後に、主人公に自分の名前を入力してプレイするのはオススメできませんね(笑)。 プレイし終えた時いわれのない罪悪感が…^^; お気に入りのキャ:薫。何も知らない箱入り娘よりは淫乱娘のほうがはるかに心理的抵抗なし^^; 結果的に里美も瑞穂もかわいそうだったなぁ… TITANSより一言:「私は主人公の名前変更可だったら名前入力する派なんですけど^^; 後、私は前作プレイしちゃってたりします・・・鬼畜道をわかっとらん!」 |
偃月さんのレビュー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
表面的に見せる真面目な姿とは異なり、実際はとても淫乱な女の子と付き合う主人公。 この二人の関係に、次第に主人公は嫌気が差していった。 そんな彼の前に現れた一人の女の子。 彼女は、純真で世間知らずなお嬢様だった。 今までの関係を捨て、彼女との新しい関係を作ろうとする主人公。 果たして、彼の思惑通り、彼女との新しい関係は生まれるのだろうか… |
Scenario - シナリオ - |
淫乱な恋人に嫌気が差していた主人公の元に現れた、一人の清楚なお嬢様風の女の子。 彼女との純愛を目指そうとする主人公だったが、やがて全てが淫欲にまみれていくという物語。 感想の前に、一言お断りを・・・ この作品は「箱入り娘」という作品のリニューアル版らしいので、シナリオはその作品と違いはないようです。 ちなみに、自分はその旧作をやった事はありません。 物語については、メーカーサイトでも謳われているように「エログロ陵辱」風の作品・・・ではありません。 自分が受けた感覚では、「コミカル陵辱」の方が適しているような気がします。 その理由ですが、それは登場キャラクターのキャラクター性が原因。 それというのも、どのキャラクターも人間的に鬼畜な人間がいないこと。 どのキャラクターについてもエロボケなキャラクター性ばかりが目に付きます。 キャラの個性がもっと鬼畜的だったりすれば違うのかもしれませんが、このキャラクター性では笑う事しか出来ません。 少しこのキャラクター性ではシリアスな展開を演出したり、ダークな展開を演出したりするのは難しかったような気がします。 そういう事もあってか、主人公を筆頭として、微妙に笑えるキャラクターには好感を持てる部分がありました。 ただ、純粋に「馬鹿」なキャラクターを毛嫌いされる方には苦痛になるかも知れません。 あまりの馬鹿さに苛々が募るかも知れませんので注意。 物語で気になる部分については、若干Hイベントへの持っていき方が強引な所がありました。 「エログロ」と謳っているのでしょうがないのかも知れませんが、それでも違和感が残ります。 物語の展開の方は、特に意外性もありませんし、左程ボリュームも多目ではありませんのでお手軽感があります。 ちゃんとしたエンディングは一つしかないので、キャラ毎の伏線という物も殆どありません。 若干、ご都合主義的な部分もあるので、シナリオを楽しむよりも、雰囲気を楽しむべき作品。 とりあえず、個人的には「馬鹿げた」雰囲気を楽しめました。 ラストには涙を誘うような展開が用意されていますが、あくまでもそれは書き手が想定しているだけであって、 プレイする側からしてみれば、それまでの感情移入などが殆ど出来ない部分もあってか、少し無理な部分があります。 Hイベントの内容についてですが、ノーマルな物から輪姦まで、種類は多め。 基本的には陵辱的な物が多いですが、明るい陵辱のような雰囲気です。 テキストの表現は濃い目で、文章もやや長めといった所。 アニメーションも多用されているので、エロ重視の方には良いかもしれません。 Hイベントの内容についてですが、和姦の基本的なものから始まり、肛姦やら蝋燭やらと、種類もやや多め。 精液の表現もちゃんとしてるので、エロさはなかなかの物があります。 全体的には、物語を楽しむというよりかは、キャラの滑稽さで楽しめました。 とりあえず、シナリオ重視の方にはお薦めできない作品。 Hイベントの数は多めですし、アニメーションも多めに使用されているため、エロ重視の方にはお薦めできるかもしれません。 アニメーションが極端に好きな方にはお薦めできるかも知れませんが、他の方にはちょっと薦められませんね。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
BGMはWAVEとMIDIで16曲と、ストーリーの長さから比べると若干多め。 ● PickUp [ 涙、ひとしずく ] 物語の設定では「エログロ」の筈ですが、コミカルな曲調もあり、ダークな曲調もありといった感じです。 特に印象に残るほどのインパクトはない音楽ですが、可も不可もなくといった所でしょうか。 全体的なレベルもそれ程高いとは感じる事もなく、インパクトも弱め。 ストーリーの短さの割には曲数が多めな所については好印象ですが。 効果音の数については不明ですが、印象も残りませんでした。 ただ、Hイベントではチュパ音があります。 音声は女性キャラクターのみフルボイス。 演技の方は微妙な所で、あまり上手い方もいれば、そうでもない方もといった感じ。 |
Character - キャラクター - |
原画はTHE SEIJIさん。 ● 北倉 薫 [ キタクラ カオル ] 主人公の恋人であり、とてもHな女子校生で、いつもHの時にシチュエーションを作って盛り上がる。 学生会にも所属している彼女だが、瑞穂の出現により微妙に変化する主人公との仲に疑問を持つのだが・・・ ● 東條 瑞穂 [ トウジョウ ミズホ ] 有名財閥のお嬢様だったが、父親の事業失敗を契機に、学園に転入する事になった。 今までの生活が一般的な生活とは異なったため、異常なほど世間的な事には疎すぎる、完全な箱入り娘。 ● 西崎 里美 [ ニシザキ サトミ ] 主人公の後輩で、淫乱だという噂が絶えないが、その本質は謎に包まれている女の子。 実際に、彼女は学生寮の男子と次々にセックスをしているが、主人公とセックスをする事に対してやたらと執着する。 ストーリーは滅茶苦茶な感じがしますが、その分キャラクターの個性は強め。 サブキャラのインパクトも結構な物があるので、その点に関しては良い所です。 お気に入りのキャラはいません。 |
Graphics - グラフィック - |
31/164
立ち絵については大きさも丁度良いですし、種類も多めで線の処理もされているので綺麗です。 塗りに関しては、全体的に淀んだ感じを受けますが、良くも無く悪くも無くといった所でしょう。 イベントCGの枚数はCG回想に登録されるのは164枚。 全体的なHCGの割合は8割程度。 イベントCGの塗りも少し淀んだような色使いが印象に残りました。 また、塗りの質についても疎らな所があり、全てが綺麗とは安直に言えません。 背景原画に関しては、イベントCGと同じように精細さを感じさせる部分もあれば、そうでも無い所もあって、まちまちな所があります。 建物等、何か表現する対象がある物については良かった物の、空間的な物を表現した背景については少し粗っぽさが見えました。 Hイベントではアニメーションが多用されていますが、これに関してはなかなか良質なのではないでしょうか。 一つのイベントで数種類のアニメーションを使っていたり、数も多めな点は好印象。 全体的には綺麗な感じもしますが、どことなく淀んでいる感じの方が強め。 アニメーションに関してはなかなか満足行きましたが。 |
System - システム - |
全体的な動作はかなり軽めで、特に不具合などは無いようです。 自分がプレイしている途中での不具合なども特になく、非常に安定しているようです。 ゲーム形式は選択式型のADVで、選択肢の数は約20ヶ所程度ですが、難易度はやや難しいぐらいでしょうか。 CG、シーンの回収ための行動はあまり必要ではなく、エンディングを全て見るのに少し苦労するかもしれません。 セーブ可能数は基本的には9ヶ所で、更にセーブファイルを増やす事が可能なので理論上は無限。 難易度、分岐点の数を考えると、十分足りている数です。 スキップは強制スキップのみ。 スキップの速度は比較的速めですが、スキップ中はメッセージを見る事が出来ません。 画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードに対応。 音楽関係の機能は、BGM、効果音、音声の切換えが可能。 メッセージ関係の機能は、文字速度を3段階に変更可能で、オートプレイモードと文章履歴表示があります。 画像表示関係の機能はフェード速度のを3段階に切り替えが変更可能。 その他の機能は、アニメーションの切り替えが可能です。 おまけ機能は、CG回想、音楽回想、シーン回想の3つ。 システム全体としては、機能的な面から考慮しても不満点はなし。 また、安定性の方から考慮しても、全く不安を感じない快適そのもののシステムでした。 |
Total - 総評 - |
エログロという事だったので、どんなに鬼畜なストーリーなんだろうかなと思いきや、 それ程グロい話でもなく、逆にコメディにさえ思える笑えた話でした。 ストーリーを全体的に見てみると、それ程展開に深みのある物でもなく、あっさりした感じ。 微妙に泣き要素みたいな物も入っていますが、少し違和感を感じてしまう事がありました。 キャラクターのインパクトも強めなので、そこが見所の一つかもしれません。 もう一つの見所とすれば、やっぱりアニメーション。 Hイベントが多めなので、アニメーションが使われないHイベントもあるのかなと思えば、 殆どのイベントに関してアニメーションがある所は良かったです。 シナリオ、音楽、グラフィックと、全体的に突出した物を感じる事はなかったソフト。 アニメーションが好きな方、微妙に笑ってしまうようなキャラクターに魅力を感じる方なら、プレイしても面白いかもしれません。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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35
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Sound |
:
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45
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Character |
:
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40
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Grapchics |
:
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55
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System |
:
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75
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H |
:
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75
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Main3 |
:
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40
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Total |
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55
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