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  MoonLight〜おもいでのはじまり〜  (心風輝さん&偃月さんのレビュー)  評価: 6.5〜8 
▼ タイトル MoonLight〜おもいでのはじまり〜
▼ ブランド Clear
▼ ジャンル AVG
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \ 7,800
▼ 発売日 2000/02/25



Scenario - シナリオ -

 主人公(新貝 光輝)が通う学校がもうすぐ廃校する・・・
 その場所には様々な思いがある・・・残された時間は後僅か・・・
 その限られた時の中で主人公は大切な思い出を失わないよう探そうとする・・・
 しかし彼はそれがあると思えるほど無邪気だった・・・(一部マニュアル参照)



Character - キャラクター -

氷沼 悠里(ひぬま ゆうり)
 元資産家の娘。本人自身は『元』であることを気にせず、のほほんと生活している。
 かつての父親の施設秘書と同居生活を送っている。 読書好き。(マニュアル参照)
 のほほんと、何も考えてないような感じだが、彼女に出来ることは、ただ時を過してるしか無かった・・・
 ヒロインにしてはやや影が薄いような感じがしますが・・・
 『衝撃です!!』

岡崎 汐音(おかざき しおね)
 小学校低学年のときから、主人公の幼なじみであり、友達であり、口喧嘩相手であり、親しい仲である。
 主人公との関係を、今の状態で満足している。(マニュアル参照)
 特異な髪型な、私曰く、えび爆弾2代目の方(爆、(初代は「With you」のミャーコさん♪)
 幼馴染は、やっぱり三角関係がお約束なのか主人公の親友とドロドロな展開に(笑、
 ・・・私は、やっぱりこんな展開が・・・
 『大好きです!!( ̄∇ ̄♪』>え?
 まあ〜これが円満に解決したらそれはそれで怖いけど・・・(^^;;;
 それにしても、『スパーティ』はいくらなんでもセンス悪いだろ〜_〜

片瀬 美姫(かたせ みき)
 主人公より学年は一つ下。 常に悲しそうな、何かに脅えた瞳をしている。
 前は明るかったという噂もあるが、定かではない。(マニュアル参照)
 なんと言うか・・・『痛い』キャラです・・・あるキャラの補完シナリオと言えます・・・
 しかし・・・弁当に入っているのが何か気になるなぁ〜(笑

奈々村 紗祐璃(ななむら さゆり)
 かつて氷沼家の私設秘書をしていた。氷沼家から離れた。現在はパートタイムで働き、
 悠里と同居生活を送っている。(マニュアル参照)
 人生苦労してる人(笑、年齢不詳で、怒らすと『笑顔の滅殺』が降り注ぐ怖いおば・・・いや、おねいさん(^^;
 更に、悠里に脅威の真実を与えることに・・・

楠木 香耶(くすのき かや)
 主人公より学年は一つ上。 女子剣道部主将。
 その腕前はなかなかである。 普段は温厚である。
 標準語を話しているのだが、関西のノリになってしまう。
 そのためか、ツッコミは上手い。(マニュアル参照)
 何時も竹刀を持ってる恐ろしいねーちゃん(ぉぃ、兎に角どつきまくられるので怖い・・・て言うか、
 この人だけ話が外れてます(^^;
 ・・・そうそう彼女、『貧○』だったりするのでその手の好きな人は良いかも(爆



System - システム -

 不具合がある為、修正ファイルをDLしてください。 ゲーム進行は快適です・・・
 メッセージスキップは、一度も読んでない所は止まりますので安心して使えます。
 Hシーンは後半・・・第2ラウンド(笑、がある純愛は珍しいほうかな・・・



Sound - 音楽・効果音・音声 -

 音声は無しです・・・。

 音声はCD-DA。
 主題歌はあんまし覚えてない(^^;、その分サウンドはきちんと耳に残ります。
 しかし・・・何回、BAD ENDの曲を聴いたことか・・・T-T



Impressions - 感想 -

 ゲーム自体のテーマある『廃校』が弱いような気がします・・・どちらかと言えば人物のストーリー自体に押されていて、
 別れいう強調があまりゲーム中では出なかったです・・・

 原画のほうもあまりイメージに残らないような、いかにも『無難』な感じではあるのですが、キャラクターの性格が馴染みやすく、
 感情移入はしやすいと思われます・・・
 反面、サブキャラはとても個性が面白くストーリーを盛り上げてくれます・・・特に店長が(爆笑

 このゲームは全てのヒロインのEDを見て初めて悠里のシナリオの全貌が明らかになりますが、こういう全クリを前提にした
 謎の解き方は途中で放棄してしまうと消化不良を起こしてしまいますが、悠里だけなので、それ以外のキャラに感情移入なら大丈夫でしょう。

 また、全てのED(BADは各キャラ2,3パターンあります)をクリアするとある『おまけ』があります・・・ど〜〜〜でもいいような
 おまけですけど、気になったら頑張ってすださい、そのためにBADのせつない曲を何度も聴く羽目になりますが・・・T-T
 見ると思わず「ああ!!回ってる回ってる(笑」と、思うでしょう>謎(^^;



Total - 総評 -

 10点満点で評価すると8点でしょうか。
 ・・・十分楽しめると思えますが、不具合がある為、自信を持ってオススメはできません・・・
 ですが、やって損した・・・と言うことは少ないかな・・・(ぉぃ

 ここで主人公を評価してみましょう^^;
 8点・・・及第点以上はあります、良くも悪くも『高校生の青年』な感じ(^^;


おすすめキャラ:「岡崎 汐音」・・・最近は私、幼馴染系に弱いなぁ〜〜〜(^^;
心風輝さんより一言:「処女作にしては見事!次回作に十分期待!(^^/」







偃月さんのレビュー
Soft Information - ソフト情報 -

ソフトハウス
:
Clear [ Site ]
     
発売日
:
00/02/25
     
掲載日
:
01/08/22
     
OP曲
:
陽のあたる橋
     
ED曲
:
映す 想い 過去
     
総プレイ時間
:
12.0時間
 
原画
:
Rけん [ Site ]
     
シナリオ
:
秋津環 [ Site ]
 
:
さとぴぃ
     
音楽
:
砂流風音 [ Site ]
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
     
音楽回想
:



Outline - あらすじ -

廃校を目前とした学校。

ありふれた日々だったが、それは自分達にとってはとても大切な物だった。
そして、その大切な物は、あって当然の物だと思っていた。

廃校までの残された時間は限りあるもの。
大切な物を失う事に気付いてから、初めて当たり前の物の大切さに気付く・・・

残された僅かな時の中で・・・
今ある物を大切にしていく人々・・・

廃校間近の学園の人々は、限られた時間をどのように過ごしていくのだろうか・・・



Scenario - シナリオ -

廃校間近の学校での学園物語。
あらすじでは「廃校間近の学園」と書いてあるものの、実際には、あまりその部分には触れられていません。

結局の所、全体のストーリーは「普通の学園物」といった感じ。
やはり「廃校」に関わる部分への描写も少なかったですし、キャラクターの台詞からも感じる事は出来ませんでした。

ただ、「普通の学園物」として見ると、なかなか面白かったように思えます。
結構過酷な感じのシナリオも含んでいるので、純愛物としては展開に多少面白みがあります。

日常場面でのギャグは面白いとは思いましたし、テンポは良いので雰囲気は楽しめます。
しかし、前半部分での個別イベントはあまり無かった気がするので、その点は面白くないかも知れません。

後半になるにつれて、次第にイベントも増えてくるので納得。
それに、ちゃんと伏線もしっかりしているのは良い所。

キャラクターの設定には、少し典型的な感じを受けました。
ただ、それぞれの存在感はあると思います。

あまり狙い過ぎず、萌え要素は感じさせるキャラ達は魅力的。

エンディングは各キャラに1つずつ。

最後の最後まで、殆ど「廃校」を意識しないで終わってしまいます。
主人公が中間学年という事もあるので、人々との別れを演出する為にも「廃校」という設定が必要だったのかも知れません。

実際の所、振り返ってみると「廃校」なんて展開は別に必要にも感じませんし・・・
その設定が無くても物語は成立しているように思えました。

しかし「廃校」という現実から来る色々な焦燥感。
その点を十分に感じさせてくれるような物語であったら、もっと緊張感も上がりますし、盛り上がったかも知れません。

あまりにも、時間的な事を気にする部分が少なかったという所は失敗かなと思います。
設定を生かしきれていない点には、若干惜しい気がしました。

Hシーンは各キャラに2回。
一人だけ3回あります。

一部凌辱(強姦)シーンがあります。

テキストは濃くないので、あまりエロくは感じません。
まぁ・・・話の中身は純愛なので・・・期待しない方が良いでしょう。

全体を振り返ってみると、なかなか面白かったと思います。
やはりキャラクター同士の人間関係の意外さは面白い所ではないでしょうか。

泣けるシナリオではありませんが、心が切なくなる感じのストーリー。
あまり人を選ぶ話だとは思いませんが、Hシーン重視の人にはつまらない作品でしょう。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMはCD-DA。

曲数は全部で22曲。
ストーリーの長さから考えると丁度良い位。

曲調は明るい曲が印象に残ります。
ただ、全体的にカバーされています。

● PickUp
meek
Past Time

これといって、あまり良いと感じた曲は多くありません。
良いと思ったのは2曲ぐらいですね。

OP曲とED曲には歌が入っていますが、これがちょっと・・・
曲自体、あまり好きではありませんし、何より歌手の歌が気になります。

効果音については特になし。

音声は入っていません。



Character - キャラクター -

原画はRけんさん

● 氷沼 悠理 [ ひぬま ゆうり ]
主人公と同じクラスの女の子。
おっとりした感じの性格で読書好き。
元お嬢様の彼女だったが、本人は全くその事を気にしてはいないようだった。
やがて主人公と彼女は、本を通しての付き合いが始まる・・・

● 岡崎 汐音 [ おかざき しおね ]
主人公と同じクラスの女の子で幼馴染。
いつも明るい性格だが、主人公に対しては乱暴な面も。
幼馴染みという事もあって、いつも近くにいた女の子。
主人公の気持ちとは裏腹に、彼女の想いは・・・

● 片瀬 美姫 [ かたせ みき ]
主人公の学校の後輩。
あまり社交的な感じではなく、いつも怯えたような態度をしている。
話していても、何に対してもあまり興味を見せないような彼女。
しかしその理由は、過去に起きたある事件のせいだった・・・

奈々村 沙祐璃 [ ななむら さゆり ]
氷沼 悠理と同居生活をしている女性。
あっさりとした感じの性格だが、怒ると怖い。
氷沼 悠理の保護者的な存在だった彼女。
ただし、悠理に対して向ける眼差しは、単純に保護者としての物だけではなかった・・・

● 楠 香耶 [ くすのき かや ]
主人公の学校の先輩で剣道部に所属している。
温厚な性格だが、気分屋な面も見せる。
突然主人公は彼女に剣道部に誘われてしまう。
興味本位で見に行ったはずだったが・・・



Graphics - グラフィック -

立ち絵の数は数種類。
ジャギーの処理もされているようですし、塗りの質としては結構高い感じです。

イベントCGの枚数は63枚。
一人平均12枚なので、ストーリーの長さを考えると少ないかもしれません。

HシーンでのCGの枚数は2ポーズで、服が違うCGが数枚程度。

イベントCGの塗りについては、結構綺麗な感じがします。
全体的な色も鮮やかな感じで、印象としては良かったです。

背景に関してですが、良い感じの物もあれば、悪い感じの物もあるといった所でしょうか。
基本的には並みのレベルよりは上でしょう。

ただ、塗りは綺麗なのですが、あまり質感を感じなかったという印象です。
淡い感じの塗りだからかもしれません。

全体的には、なかなか質の高いCGだったと思います。
不満があるとしたら、CGの枚数についてでしょうね。



System - システム -

ゲームシステムに大きな不具合は無し。
ただし、修正ファイルが出ているので、使用してからのプレイをお薦めします。

ゲームシステムはリメイン系。
全体的に動作は軽めです。

操作はマウスでの操作がメインになりますが、スキップやオートプレイを使用するときにはキーボードを使用できます。

ゲームの形式は選択式型のADV。
選択肢の数自体は普通です。

普通のADVですが、難易度はかなり高めです。
CGの回収は特に難しい所はありません。

セーブ可能数は25ヶ所。
難易度から考えると、もう少し欲しいと思ってしまいます。

スキップは、未読スキップと既読スキップがあります。
未読スキップの速さはあまり早いとは言えませんが、既読スキップの速さは速い方です。

画面モードはウィンドウモードとフルスクリーンモードが可能。
音楽関係の機能は、CDの切り替え、PCMの切り替えが可能。

メッセージ関係の機能は、文字速度の変更、文字描画の設定が可能。
画像表示関係の機能は、立ち絵、背景描画速度の高速化が可能。

その他の機能は、主人公の名前変更、オートプレイが可能。

おまけ機能は、CG回想、シーン回想、音楽回想が付いています

全体的に機能も多く、動作も安定しているので不満な点は特にありません。
ただ、個人的にはセーブ数がもうちょっと多くても良かったような気がします。



Total - 総評 -

Clearの処女作です。
発売当初は、あまり前人気の高くないソフトだった気がします。

それにしても、印象に残るのは人間関係の意外さでしょう。
どうでも良いような感じの事ですが、これって結構大事・・・

シナリオを振り返ってみると、普通の学園物っぽかったですね。
でも、痛いシナリオとか、切なくなるシナリオなんてのもあって良かったです。

音楽についてなんですけど・・・あまり良くはないですね。
印象に残る音楽が殆どありませんでした・・・

その中でも酷かったのは、やっぱりOPとEDの二曲でしょう。
自分はその二曲で興醒めしてしまいました。

たしか、アレンジバージョンというのもあった気がします(別売りサントラ)が、このアレンジも酷かったですね。

曲自体は悪くないんですが、やっぱり歌と全く合っていないのが・・・なんとも。
テクノバージョンにしても、歌がテクノに合ってないし・・・残念。

全体的にはなかなか良く出来た作品だと思います。
あとは、CGの枚数とか、音楽が良くなれば、もっと良い作品になっていただろうと思います。

ただ、このソフトが楽しめない方がいるとしたら、やはり難易度が原因になっているのかも知れません。

途中までに、一つでも選択肢を間違えたら、即BAD。
こんな感じのシビアな設定なので、何度もBADエンドを見せられれば、流石につまらなくなってしまうでしょう。

全体的にあまり起伏が凸凹しているような感じのシナリオではありません。
ですから、中だるみしていた部分に、さらに追い討ちをかけるようになってしまったのが原因ではないでしょうか?

ただ、個人的には結構楽しめたソフトです。
ちょっと想像していたのとは違って、痛い場面などもありましたけど・・・




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■■■■■■■■■ 60
Sound
:
■■■■■■■■■■■■ 60
Character
:
■■■■■■■■■■■■■■■ 75
Grapchics
:
■■■■■■■■■■■■■■■ 75
System
:
■■■■■■■■■■■■■■■■ 80
H
:
■■■■■■■■ 45
Main3
:
■■■■■■■■■■■■ 65
Total
:
■■■■■■■■■■■■ 65