MOON (偃月さんのレビュー) | 評価: 5.5 |
▼ タイトル | MOON |
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▼ ブランド | ネクストン |
▼ ジャンル | AVG |
▼ 対応OS | Win95/Win98 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \7,800 |
▼ 発売日 | 1997/11/21 |
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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久しぶりに帰ってきた母親・・・ しかし・・・郁未の母親は、直ぐに亡くなってしまう・・・ 母親の死に疑念を抱いた郁未は、母親が生前に長い間在籍していた宗教団体へと疑惑の目を向ける。 やがて郁未は、宗教団体への潜伏を図る・・・母親の死の理由を探すために・・・ そこで出会った二人の女の子。 巳間 晴香と名倉 由依。 この二人も、同じように何かを探すために、この宗教団体へと潜伏していた。 そして彼女達は、それぞれ探している物を見つける為に行動を開始する・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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怪しげな宗教団体の中に潜伏して、自らの過去の姿を見据えながら成長していく、そんな感じです。 ストーリー開始から、ちょっとした母とのエピソードの後、いきなり宗教団体の車両に乗り込んでいて 「私は〜の為にここに来た」「私は〜を探すためにここに来た」と言われても、ちょっと入りにくい部分がありましたね。 ストーリーの概要を知っているならば、すんなりと入って行けるとは思いますが。 やはり、何も知らないでプレイした場合には、ちょっとストーリーの雰囲気には入り難いかも知れません。 物語は、宗教団体での修行に耐えつつも、目的の為に色々と行動していく、そういう形で進んでいきます。 ただ、毎日同じ場所に行かされたりする部分には、少し倦怠感を感じるかも。 登場するキャラクターは、それぞれに過去に心に傷を負っています。 ただ、郁未以外の二人の過去のエピソードを、もっと長く語っても面白かった気がします。 3人がそれぞれ心の中に秘めてきた事に対して悩む様子。 そして、自分達の心の傷を癒していくかのように、次第に成長を遂げていく感じは良く描写されていたと思います。 前半からの、飽きないシナリオには好印象。 最後まで緊迫感も持続していますし、イベントの数も多いですから。 個々のイベント自体も、結構印象的な物が多いです。 やっぱり、それだけに残酷な過去を持っているから成せる業なのかも知れません。 エンディングについてですが、何種類かあります。 やっぱり、最後まで理解するのには非常に難しい展開になります。 ただ、それだけに心にも残るものがありましたし、場合によっては重いまま終わったりも。 Hシーンについてですが、基本的には凌辱。 Hイベント数は、郁未が約10回弱。 晴香、由依については約3回。 主人公の郁未のHシーンは、過去にしていた自分の恥かしい行為(H)が殆どです。 晴香と由依の二人については、輪姦されたりレイプされたりと・・・内容は凌辱です。 凌辱物という事ですが、あまりテキストの描写自体は濃くは感じませんでした。 ただ、ちょっと展開が可哀想な感じがしましたけど・・・ ストーリーの演出上、納得出来る凌辱。 これで凌辱じゃなかったら・・・非常につまらない作品になっていたでしょう。 隔離された宗教団体という、ちょっと異質な感じの世界ですが、世界観自体は結構好きです。 最後まで理解できなかったり、納得できないような部分が残るなど、多少シナリオに粗を感じる部分もあります。 しかし、結構凝った感じのストーリーになっているようにも感じましたし、好感を持つ事が出来る話だと思います。 凌辱が嫌いな人にはお薦めできない作品です。 ただ、物語に即した感じの凌辱なので、個人的には全然問題はないと思いますけど。 思いっきり泣ける、感動するといった感じではありませんでしたが、読ませるだけの魅力は十分。 そして、かなり充実感のあるストーリーでした。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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曲数は全部で15曲。 ストーリーの長さから考えると丁度よい位の曲数 全体的には暗い感じの曲が殆ど。 物語の雰囲気にも合っているので、そこは納得。 ● PickUp 黎明 おもひで ドッペル郁未のテーマ 閉鎖された空間 その角の向こうに何かがいる 戦闘 Gray Labyrinth 全体的に、かなり良い音楽だと思います。 ただ、ちょっと配曲が面白くなかったかも。 効果音については特になし。 音声は入っていません。 |
Character - キャラクター - |
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原画は樋上いたるさん。 ▼ 主要キャラクター ● 天沢 郁未 本編の主人公。 17歳という年ながら、冷静さを持った行動をする女の子。 母親の死に疑問を持った彼女は、謎の宗教団体に潜入する。 母親との思い出を思い出しながら・・・ ● 巳間 晴香 宗教団体に潜伏していた女の子。 郁未と共に行動することになる。 気が強い性格で、自分の行動にはある程度の自信を持っている。 やがて、彼女が捜していた兄と再会するが・・・ ● 名倉 由依 宗教団体に潜伏していた女の子。 郁未、晴香と共に行動する事になる。 いつもは明るい性格で、能天気な所もある。 帰らない姉・・・ついに探し当てた姉・・・しかし・・・彼女から告げられた言葉は・・・ |
Graphics - グラフィック - |
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立ち絵の枚数は数枚程度。 塗りの方はあまり綺麗ではありませんでした。 ジャギーが気になりますね。 イベントCGの枚数は107枚。 シナリオの長さから考えたら丁度良い位の数。 イベントCGの塗りについては、綺麗な感じはしませんでした。 古い作品ですので、しょうがないのかも知れません。 背景に関しても、あまり上手いとは思いませんでした。 全体的には、精細さにも欠けますし、塗りもどうかと・・・ 全体的なレベルは低めでしょう。 発売が97年ですので、当時のレベルとしては良かったのかもしれませんが・・・ |
System - システム - |
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全体に致命的なバグはなし。 色数の設定によっては、立ち絵の周りにノイズのような物が入ります。 ですから、修正ファイルを使用してのプレイをお薦めします。 基本的にゲームの動作は重めです。 操作はマウスでのプレイが主体になります。 ゲームの形式は移動型パートと選択肢型パートに分かれています。 選択肢の数は多めで、下手をすると途中でBADになってしまいます。 難易度は多少高めでしょう。 プレイ開始の時点から、精神修行での精神状態のフラグにも気をつけなければ行けません。 また、行動によって、他のキャラの運命も変わってしまいます。 CGの回収には、ある程度気をつけなければならない所があります。 セーブ可能数は32ヶ所。 難易度を考えたりすると、もう少し欲しいというのが本音です。 スキップは強制スキップが可能。 スキップの速度はあまり速くありません。 画面モードは全画面でのプレイになりますが、ゲーム画面は中央のみ。 音楽関係の機能は、特に無いようです。 メッセージ関係の機能は表示速度の変更、文字の大きさの変更が可能。 画像表示関係の機能は特にありません。 その他の機能は、ゲーム画面の大きさの変更が可能。 おまけ機能は、CG回想、音楽回想、それとおまけRPGがついています。 全体的に、あまり軽い感じがしない所には不満です。 それと、凌辱が主体なゲームなのに、シーン回想がないのもどうかと思います。 |
Total - 総評 - |
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Tacticsの第二弾。 凌辱色の強い作品でしたが、読ませるシナリオは好き。 何でしょう・・・それ程感動する物でもないんですけど、結構読んでて面白かった作品です。 深層心理とか新興宗教とか、そういう話は読んでて楽しいですから。 まぁ・・・グラフィックとかシステム面ではちょっと弱点に見えたりもします。 ただ、音楽とシナリオは良く出来ているように感じます。 それにしても、やっぱりこのシステムは使いにくい。 キーボードでも移動しやすくして欲しいなぁ。 あ、ちなみに自分が持っているのはリニューアル版(98/08発売)ではありません。 リニューアル版の方では、システム面などが改善されているようです。 それにしても、やっぱりおまけが面白い。 付属のRPGというのが何ともね・・・スタッフさん登場だし。 ゲームの中身自体は面白いんですけど、やっぱりその周りがね・・・ そこで損した部分がある気がしますが、一度プレイしてみる価値はありますね。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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65
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Sound |
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75
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Character |
:
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70
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Grapchics |
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30
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System |
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20
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H |
:
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70
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Main3 |
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70
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Total |
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55
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