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  リトルモニカ物語   (MMさん&偃月さんのレビュー)   評価: 6 
▼ タイトル リトルモニカ物語
▼ ブランド RUNE
▼ ジャンル タブロイドAVG
▼ 対応OS Win98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/09/21
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium 166 MHz / MMX Pentium233 MHz
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 64 MB / 128 MB
▼ 解像度 / 色数 640*480・High Color以上
▼ 音源 PCM、CD-DA
▼ ボイス フルボイス(女性のみ)



MMさんのレビュー
Scenario - シナリオ -

 あなたは、しばらくぶりに生まれ育った街「リトルモニカ」に帰ってきました。
 そこは、「音楽」と「芸術」の街として知られる、古い街。
 そこであなたを迎えてくれたのが、喫茶店を営む三姉妹「セリア」に「ティナ」、そして「メイ」。
 彼女たちとのなにげない日常を暮らし始めたあなたですが
 なぜかその頃から街に不思議な事件がつぎつぎに起こり始めます。
 全然関係ないのに、事故や、好奇心や、三姉妹のお願いでそれに巻き込まれてゆくあなた。
 その事件には何かが隠されているのでしょうか? 街に秘密が? 
 そして、あなたと三姉妹の恋のゆくえはどうなってゆくのでしょう?



Character - キャラクター -

セリア[Celia]
 三姉妹の長女。 三姉妹の中で、唯一過去に主人公との面識がある。
 長女としての自負が強く、自分には生活力があり問題解決能力があると思い込んでいる。
 ピアノを弾くことができる。

ティナ[Tina]
 三姉妹の次女。 基礎体力がない少女。
 三姉妹の中では、年齢にしては包容力がある。
 変装好きでなりきり好き。
 口数は少ないが、周りの人の気持ちをなごませたり和らげたりする天性の才能を持っている。
 バイオリンを弾くことができる。

メイ[May]
 三姉妹の三女。
 三女という立場と、必要以上に幼く見える自分の外観にコンプレックスを抱き、大人びた言動をする。
 突発事故に弱く、よくパニックを起こす。
 クセは背伸びをして胸を張ること。 手を引くこと。
 木管楽器を弾くことができる。

ミャウ[Meow]
 悪い子たちではないが、生活苦から窃盗を働くことがある。
 警戒心の強そうなところがあるが、基本的にいい子。
 人の情にもろい。



System - システム -

リトルモニカ物語』アップデートファイルがあります。

【 CG観賞モード 】        あり
【 シーン観賞モード 】       あり
【 BGM観賞モード 】       あり
【 メッセージスキップ 】      あり
【 セーブ数 】            20

 上記参照^^;
 CG観賞モード BGM観賞モード Hシーン観賞モード メッセージスキップ 有り
 クイックセーブ・クイックロード搭載。
 HDD容量は最小インストールで焼く230MB、標準インストールで焼く500MB必要です。
 
 全6話構成で章ごとにメインヒロインを決めるADV。
 ただ、ゲーム中の選択肢はほとんなく・・・・物語を楽しむものですな。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

 音楽はCD−DA・PCM選択・・・
 ま〜こんなもんって感じ。

 音声はキャラクターにあってますな。
 隠語しゃべるし^^;



Impressions - 感想 -


 さて、ロリである。

 キャラクターに裏設定はあまりなく…… ストーリーに感動もあまりなく……
 ただ、純粋に実年齢出したらお縄の女性達との純愛? と名を借りたロリ……
 話は某ゴシップ誌が取り扱うようなUMAやら、UFOやらの話です。
 実際、新聞社に勤める主人公の友人が出てきますし、システムも新聞を取り入れてますしね。
 んで、話の流れにそってポスト(画面の右側のほうにある)から、タブロイド新聞が送られてくるのですが・・・

 ただ送られてくるだけ・・・

 ゲームの進行には関係ありません。
 ・・・・・・・・・・・。
 ま〜面白いとは思いますけど・・・あまり意味が・・・
 
 まとめると、三姉妹が営む音楽とコーヒーを楽しんでもらう喫茶店に兄として住み込むことになった主人公に巻き起こるちょっと不思議な物語といったところでしょうか。

 萌え作品といえば良いのでしょうけど、

 実際、振り返ってみるとストーリーはあまり…… 
 ただ、性格付けやら雰囲気作りやらは丁寧ですね。


おすすめキャラ:「ミュウ?」
最後に一言:「脱力系の話が多いんですわ。」







偃月さんのレビュー
Soft Information - ソフト情報 -

CG観賞
:
     
シーン観賞
:
     
音楽鑑賞
:
     
OP曲
:
(不明)
     
ED曲
:
小さな街のリボンの騎士
     
総プレイ時間
:
4.0時間
 
原画
:
野々原幹 [ Site ]
     
シナリオ
:
猫舌あち
 
:
神代 流
     
音楽
:
HIKO



Outline - あらすじ -

丘の上に3人姉妹が切盛りしている小さな喫茶店があるリトルモニカという街。
音楽や芸術といった文化がとても盛んな街だったが、最近は不思議な事件が起こるように。

久しぶりに故郷のリトルモニカに帰ってきた主人公。
喫茶店で暮らすようになった彼は、街で起こる不思議な事件に次々と巻き込まれていくことに。

果たして、一緒に暮らし始めた喫茶店に住む3姉妹との恋の行方はどうなるのだろうか・・・



Scenario - シナリオ -

リトルモニカ島にある喫茶店にお世話になることになった主人公。
そのお店の三姉妹と共に、主人公が色々な事件を解決していくという話。

タブロイド型のADVで、全6話の構成になっています。
その話一つ一つに、それぞれ事件が起こり、主人公らが解決していくといった感じになります。

とりあえず言える事は、これといった面白みが全くないシナリオという事。
各話で発生する事件の謎もそうですが、展開自体にもこれといって惹かれる部分が殆どありません。

ただ、特徴的な部分とすると、それはキャラクターの魅力的な所。
メインキャラのみではなく、サブキャラの存在位置についても、しっかりしています。

結局の所、シナリオの展開などでは冒険せずに、敢えてキャラの魅力的な部分のみで押し切ったように見えました。
ほのぼのとした雰囲気のシナリオなので、それこそが楽しむべき点ではないかと。

一体何をメインにして見せたかったのか、それを理解するのに苦しむ物語。
キャラの魅力を押し出したいのか、それとも本当に読ませる事を重視したのか、難しい所です。

キャラのテンポなども良いので、サクサクと読んでいけるのでストレスは溜まりません。
ただ、マッタリとしすぎた雰囲気、物語の起伏の無さにストレスを感じる事はある気がします。

後半からエンディングにかけての意外性の無さや、緊迫感のなさ。
最初から最後まで、かなりあっさりした感じで、あっという間に完結してしまったという感じです。

エロについてですが、イベント数は各キャラ数回ずつ。
とにかく顔射にしろ汁の量が多いです。

イベントの中身は和姦ばかりで、純愛路線に沿った形になっています。
テキストの量はなかなか多いですし、純愛系のHシーンにしてはバリエーションが多め。

全体的に見てみると、シナリオの起伏の無さ、坦々とし過ぎた雰囲気に疲れる事があると思います。
しかし、魅力的なキャラの力でそれをカバーし、最後までマッタリと読ませてくれる物語でした。




Sound - 音楽・効果音・音声 -

BGMはCD-DAで、曲数は17曲とまずまずな数。

PickUp
[ プレゼント ]

全体的に明るい曲が非常に多いです。
作品の調子とは合っているのですが、いまいち明るい曲は好きになれません。

曲の質は高めだと思うんですが、明るい曲ばかりというのが・・・
歌もありますが、ちょっと好きなジャンルではないので・・・

効果音の種類はなかなか多め。
ただ、タイトル画面の波の音とか、中途半端さが目立つ部分もあります。

音声は女性キャラのみフルボイス。
演技の方はまずまずなのではないでしょうか。

● CV
セリア - [ 長田 早苗 ]
ティナ - [ 富沢 志保 ]
メイ - [ 横山 敏子 ]
ミャウ - [ 市田 あゆ美 ]



Character - キャラクター -

原画は野々原幹さん。

● セリア
三姉妹の長女で、ピアノを弾く事ができる。
姉としての責任感も持ち合わせながら、結構主人公に対しては積極的。
母親の最後の姿を知る、姉妹の中の唯一の存在。
姉として二人の妹を引っ張りつつ、主人公に対しての想いは他の娘に負けない。

● ティナ
三姉妹の次女で、バイオリンを担当。
あまり積極的な性格ではないが、姉妹の中では一番落ち着いた雰囲気を放つ。
あまり男女の関係についてなどには詳しくは無いが、興味はあるらしい。
ただ、それを他の姉妹に聞く事が出来ず、主人公に聞いたりする事で・・・

● メイ
三姉妹の三女で、フルート担当。
とても活発な性格で、がさつな感じも。
二人の姉に比べて、性格的、肉体的にも幼さが残る彼女。
ただ、丁度大人になるための分岐点に立たされている様子・・・

● ミャウ
町中の猫のボスと恐れられている猫娘。
ただ、性格はとても穏やかで、他人に対しても優しい。

この作品の一番特徴的な所は魅力的なキャラクター陣。
ある意味それがこの作品の生命線って事でもあります。



Graphics - グラフィック -

少し大きめで数もなかなかの枚数がある立ち絵は、線の処理もされているので綺麗。
ただ、塗りが原色に近い感じというか、とても鮮やかでインパクトが強いです。

イベントCGの枚数は75枚と、シナリオの長さから考えると妥協できるくらいの数。
HCGの割合は3割から4割程度です。

イベントCGの塗りは、立ち絵の塗りと同じようにとても鮮やかさを感じる塗り。
塗り自体は綺麗なんですが、色のインパクトが強すぎるかもしれません。

背景はあまり精細さは感じませんが、作品のイメージに合ったアニメの背景のような感じ。
印象には残りませんでしたが、特に違和感も感じず、雰囲気と合っていたのが好印象でした。

全体的に塗りは綺麗で良かったのですが、個人的には色使いが強かった気がします。
彩度の強いCGが特に気にならなければ、特に問題になる事もないでしょう。




System - システム -

全体的な動作は軽く、特に動作に問題があるようには感じませんでした。
これといって動作に不安に感じる点もなければ、強制終了する事など、異常をきたす事もありませんでした。

ゲーム形式は選択式型ADV。
章立てされたシナリオを選ぶ選択肢と、そのシナリオの中での選択肢の二種類があります。

難易度は低めですが、CG、シーン回収に少し手間がかかります。
セーブ可能数は20ヶ所ですが、分岐点はあまり多くないので特に問題にはならない数だと思います。

スキップは強制スキップのみ。
スキップの速度は、なかなか速めです。

画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードに対応。
音楽関係の機能は、BGM、効果音、音声を10段階に音量調整が可能。

メッセージ関係の機能は、表示速度の切り替えを2段階に変更可能。
画像表示関係の機能は画面エフェクトの切り替えを3段階に変更可能。

その他の機能は、マウスボタンへ機能を割り当てる事が出来ます。
おまけ機能は、CG回想、音楽回想、シーン回想、スタッフルームがついています。

全体的には、機能に不自由する事がなかったので、特に不満点はありませんでした。
ただ、一部では不具合があったり、修正ファイル等があるため、安定性には少し疑問が残りました。




Total - 総評 -

ほのぼのとした感じのシナリオでした。
ただ、やっぱりそのシナリオで損をしている感じです。

キャラは魅力的ですし、グラフィックも綺麗。
音楽はそれ程良いとは思いませんでしたが、雰囲気とは物凄く合っていました。

その割に、シナリオが全く面白くないなぁというのが率直な感想。
キャラ萌えは強いんですが、やっぱり読んでて面白くないという悪い印象の方が強かったです。

それと、不安だったのがシステム。
いままでのソフトハウスの実績から考えてみると、不具合が多いのが定番化していました。

今回はそれ程多くはなかったようですが、やっぱり不具合がありました。
これからの課題としては、システム面の安定化を図ることと、シナリオをどうにかする事ではないでしょうか?

とりあえずソフトハウスが好きな方、原画家さんが好きな方ならば大丈夫だと思います。
それ以外の方には簡単にお薦めできない作品ですね。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
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50
Sound
:
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55
Character
:
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55
Grapchics
:
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65
System
:
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65
H
:
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65
Main3
:
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55
Total
:
■■■■■■■■■■■■
60