Kanon (氷室さん&偃月さんのレビュー) | 評価: 6.5〜8 |
▼ タイトル | Kanon |
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▼ ブランド | Key |
▼ ジャンル | 恋愛AVG |
▼ 対応OS | Win95/98 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 1999/06/04 |
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 | 16 MB / 48 MB |
▼ 必要CPU / 推奨 | PentiumR 75MHz / PentiumR 166MHz以上 |
▼ 音源 | WAVおよびCD-DA再生環境 |
▼ ボイス | なし |
氷室さんのレビュー |
Scenario - シナリオ - |
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ある、雪の舞い落ちる冬の日・・・ 俺は駅前のベンチで誰かを待つ主人公・・・・ その側へ寄ってくる一人の少女・・・・ 「雪積もってるよ・・・」・・・その少女が話しかける・・・・ 「私の名前、まだ覚えてる?」 いとこの少女水瀬 名雪と7年ぶりの再会した。 今いる場所。 両親の海外赴任により、7年ぶりにこの街に来ることとなった主人公。 しかし、主人公はこの街の思い出を憶えていなかった。 雪の降る街での新しい暮らしが始まる・・・・・ |
Character - キャラクター - |
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月宮 あゆ <つきみや あゆ> ご存知超人気キャラ。 たい焼きと羽つきリュックに“うぐぅ”な人。 この物語のキーパーソン。 食い逃げ途中に主人公にぶつかったことがきっかけで知り合うという今までに無かった展開。 主人公とは別の学校に通っているらしく、その後も放課後の街中で何度となく出会うことになる。 水瀬 名雪 <みなせ なゆき> 主人公が居候することになる親戚の家に住む女の子で、間柄はいとこ。 7年ぶりに主人公と再会することになる。 主人公と同居することに特に抵抗を感じていない。 転校してきた主人公とは、偶然クラスメートになる。 正統派キャラ。 しかしシナリオは・・・ “すぴー”と「ねこね〜こ」な人。 沢渡 真琴 <さわたり まこと> 記憶を失った少女。 ただ主人公のことが憎いという記憶だけを頼りに、強引に水瀬宅に居座り、主人公に付きまとう。 しかし主人公にしてみれば見ず知らずのその少女に、目の敵にされる覚えなどなかった。 肉まんとマンガの人。 う〜ん、先が読めないシナリオ・・・ 美坂 栞 <みさか しおり> 主人公が通うことになる学校の1年生。 病気のため長期に渡り休学していたが、主人公と出会い学校に登校するようになる。 しかし、普段の明るい表情は、主人公の目にはどこか寂しげに映っていた。 まともな(^^;)シナリオ・・・。 しかしおいしいとこ持っていくあのキャラはいったい・・・ 川澄 舞 <かわすみ まい> 主人公が通うことになる学校の上級生。 夜の校舎で出会った彼女は、 目に見えない何かを追う日々に生きていた。 だがそんな奇異な行動以上に、笑顔を忘れたような彼女自身に 主人公は興味を持ち始め、接してゆくようになる。 夜な夜な魔物を斬っている人・・・。 ここらへんから超常現象にはしる。 あゆはともかく超常現象に逃げるのは止めて欲しい。 美坂 香里 <みさか かおり> 主人公が転校してきた学校でクラスメートになる。 性格は正反対だが、名雪とは数年前からの親友で今はクラスも同じ。 その為、初対面の主人公ともすぐにうち解けることになる。 主人公が新しい環境で、すぐにクラスに馴染むことができたのは、彼女の性格があってのことである 栞の姉。 倉田 佐祐理 <くらた さゆり> 川澄舞の親友で、舞と同じく主人公の通う学校の三年生。 舞と知り合ったのはこの学校に入学してからだが、それでもその絆は深く、揺るぎない。 舞の友達として出会った主人公だが、彼女の天性の人なつっこさで、すぐにもうち解けてしまう。 舞とは対照的にいつでも笑っているような女の子。 まともなお嬢さま・・・・でもなかった・・・。 水瀬 秋子 <みなせ あきこ> 主人公が居候することになる家の家主で、名雪の母親。 主人公にとっては叔母にあたる、名雪が実の娘であることを納得させられるくらい、おおらかでのんびりとした性格。 突然家族が増えることに関しても、賑やかになっていい、くらいにしか考えていない。 謎ジャムのお母さん。 どう見ても20代。 負けに負けても30代前半。 親子どんぶりは・・・けっしてこのゲームでは思ってはいけない。 |
Graphics - グラフィック - |
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原画は樋上いたるさん。 相変わらず個性の強い絵です。 CGは前作のONEが嘘のようにクォリティが上がっています。 アリスソフトやF&Cといった大手と比べても遜色ない出来です。 |
System - システム - |
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AVGですね。 シンプルですが、いいシステムです。 2択ないしは3択なので一人のキャラを追っかけていけばそれほど苦労せずにエンディングが見れます。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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完璧です。 賞賛するしかないです。 冬の町の幻想的な雰囲気が良く出ています。 音声は・・・ありません。 |
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「ONE」(タクティクス)のメンバーが大量に移籍して作った作品。 この移籍劇は余りにも有名。 こういうことはよくある業界だがされた方はたまったもんではない。 伝説となっていくであろう^^; まあ、いわゆる「泣きゲー」ですが、果たしてこの作品は18禁にする必要があったんでしょうか? あちこちでいわれてることですが、エロは無きに等しいです。 案の定、コンシューマーに移植されています。 18禁ゲームでもこういうゲームがあってもいいとは思いますが、こういうゲームが主流になっている現状は・・・。 キャラはみな非常に強い個性を持っていますが、「電波」と形容する人がいるように、あまりにも現実離れしています。 超常現象に頼らずに現実(リアル)な世界の次回作を期待します。 しかし、「どこが18禁?」と思いつつもシナリオ的にはやっぱ“やられた!”っていう作品でした。 18禁ゲームとしての評価はかなり低いですが、普通のゲームの評価としては高いです。 いったん分岐して各キャラシナリオに入るとシナリオの使いまわしも無いし、感情移入はしやすいのでは。 最後に一言:「私はゲームで泣こうとは思いません。 それよか18禁ならエロをしっかり描いてほしいです。 わざわざ18禁シールを貼った意味はどこにあるのでしょうか!?」 TITANSのおすすめキャラ:「あゆあゆ」 最後に一言:「超常現象に走らんでも・・・」 |
偃月さんのレビュー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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冬のある日・・・ 主人公は、雪の降る中、一人公園のベンチに座っていた・・・ そこに現れる・・・一人の女の子。 それは名雪という「いとこ」の女の子だった・・・ 7年ぶりの再会・・・しかし女の子は、すんなりと受け入れてくれる・・・ そして始まる・・・子供の頃に過ごした街での時間の続きが・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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「奇跡」や「願い」がテーマの物語。 ジャンルとしては「泣きゲー」。 ストーリー前半のテンポが非常に悪いと思います。 特にこれといって面白い展開がある訳でもない、日常生活。 半分以上はその「日常生活」に持っていかれてしまうので、全体的に疲労感が残ります。 大抵の学園物、純愛物の弱点でもありますけれど。 全てクリアするのには何度もプレイすることになるので、その「日常生活」シーンを繰り返されるのは辛い所。 特にギャグが面白いわけでもなく、ただ残るのは狙いすぎのキャラクターの印象のみ。 萌えを極端に狙ったキャラクター達についていけるかどうか、そこでも評価が分かれるストーリーではないでしょうか? 個人的には、狙いすぎなキャラクター達で面白みは半減しましたけれど。 後半での展開には非常に上手いものを感じました。 盛り上げ方も上手いと思いましたし、良質なシナリオである事を象徴している感じ。 所々に登場する「過去」への回顧。 その使い方は上手かったと思います。 ただし、この作品でのテーマである「奇跡」や「願い」、これで少々物語を強引に展開し過ぎている気がします。 全てを「奇跡」で片付けられてしまう所がつまらない所。 エンディングについてですが、各キャラに1つずつ。 基本的には「奇跡」で片付けられてしまう展開に狡さや滑稽さを感じるものの、 全体的に振り返ってみるとラストの展開は上手いなと感じました。 Hシーンについてですが、もはや無い物とみなしても良いレベルでは無いでしょうか。 必要性は全く感じないレベルであるのと同時に、強制的に割り込みをかけたようなHシーンには必要性を感じません。 無理やり18禁にしているようにしか思えない内容。 テキストの薄さは相当なものですし、CGの方も薄すぎます。 18禁ソフトでありながら、18禁ソフトである事を放棄しているような状態。 全体的には良く出来たシナリオだとは思います。 ただし、悪い点も目立つシナリオ。 日常場面でのテンポの悪さ、それとHシーンの極度な淡白さ。 この二つが良ければ恐ろしく凄い作品だったと思います。 ソフトに18禁性を求める方には絶対に受け入れられない作品。 ただ、18禁性を求めない方、18禁性を求める方でも物語の展開によっては妥協可能な方には面白い作品ではないでしょうか。 どっちにしろ、エロゲの歴史に残るシナリオであった事は確かだと思います。 冬のイメージに合った場面展開や切ない感じの雰囲気は、ちゃんと伝わってきました。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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音源はCD-DA。 曲数は全部で22曲。 ストーリーの長さから考慮しても丁度良いくらいだと。 曲調は全体的に明るい印象が強いです。 どうしてもキャラテーマが頭に残ってしまいます。 ● PickUp pure snows 朝影 残光 凍土高原 風を待った日 Last regrets 全体的に非常にレベルの高い曲。 冬の切ない風景にはもってこいな感じがします。 個人的には落ち着いた感じの曲、そしてシリアスな場面での暗めな感じの曲が好きです。 それと、OPテーマの「Last regrets」は、かなりいい感じ。 効果音については特になし。 音声は入っていません。 |
Character - キャラクター - |
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原画は樋上いたるさん。 ▼攻略可能キャラ紹介 ● 月宮 あゆ 引っ越してきた時に、主人公が街で偶然にぶつかった女の子。 商店街では、いつも「たいやき」を食べているが、食い逃げする事も。 放課後の商店街でよく合う事がある。 口癖は「うぐぅ〜」 ● 水瀬 名雪 主人公がお世話になる事になった家の女の子で、いとこ。 数年ぶりに再会した彼女だが、すんなりと受け入れてくれる。 ● 沢渡 真琴 夕方の商店街で、いきなり攻撃を仕掛けてきた女の子。 どうやら記憶を失っている。 失った記憶の中には、主人公が憎いという事しか残っていない。 それが縁となって、名雪の家に居候する事に。 ● 美坂 栞 主人公が通う学校の後輩。 体が病弱なためか、しばらく学校には通っていない。 主人公との出会いで学校には通うようになったが、しかし・・・ 口癖は「嫌いです」 ● 川澄 舞 主人公の学校の上級生。 毎日の行動に不思議なことばかり。 何かを追い続けるあまり、あまり笑わない性格になってしまっていた。 そんな彼女に興味を抱く主人公だが・・・ 全体的に精神的に幼い感じのキャラが多いです。 萌えを狙った感じが、しっかりと伝わってきます。 |
Graphics - グラフィック - |
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立ち絵の数は数種類。 塗りのレベルは綺麗な感じがします。 イベントCGの枚数は80枚。 ストーリーの長さから考えると、少ないような気がします。 やはり後半に枚数が集中している感じがありますね。 もっと枚数は増やして欲しいものです・・・ イベントCGの塗りは綺麗。 全体的な色使いは良かったように感じます。 背景に関してですが、なかなか綺麗な方でしょう。 冬の切ない風景が滲み出ていた気がします。 全体的な塗りは非常に上手く、何も言う事はありません。 ちなみに、あくまでもCGの塗りが上手いという事です。 まさに冬って感じのCGから雰囲気が伝わってきたので文句なし。 |
System - システム - |
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ゲームシステムに特に不具合は無し。 ビジュアルアーツ系のシステム。 全体的な動作も比較的軽い感じ。 ゲームの形式は選択肢型のADV。 選択肢の数は多いですが、特に関係のない物が多いようです。 難易度は高くありません。 オンリープレイでこなして行けば特に問題はないかと思います。 CGの回収にも特に難しい所はないでしょう。 セーブ可能数は約25ヶ所。 難易度的に考えると特に問題は無いと思いますし、シナリオの長さから考えても特に問題はないでしょう。 スキップは未読スキップが可能。 スキップの速度は比較的早い方です。 画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードの両方に対応。 音楽関係の機能は、BGM、効果音の音量調整が可能。 メッセージ関係の機能はフォント変更、表示速度の変更が可能。 画像表示関係の機能はエフェクトの調整が可能。 その他の機能は、名前変更、日付表示の切り替え、ウィンドウ背景、ウィンドウ枠の変更が可能。 おまけ機能は、CG回想、音楽回想がついています。 全体的には、非常に機能が充実していて、全く文句はありません。 また、安定性も高めなので、これについても文句はありません。 ただし、キーボードを使用しての操作範囲が限られている所は残念。 非常にゲームシステムとしては優れていると思います。 |
Total - 総評 - |
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言わずと知れた「泣きゲー」です。 まぁ・・・自分も少なからず感動しました。 ただ、それは何に感動したのか? それはやっぱり、シナリオだけって事はないと思います。 良質なシナリオであるという事は確かなのでしょうけれど、やはり面白くない部分が多いです。 シナリオに良い音楽の演出があったからこそ、感動できた作品ではないかと。 後半は、かなり盛り上がっていって面白かったんですけど、前半のつまらなさが・・・ やっぱり終わりよければ全て良しっていう風に認める訳には行かないでしょう。 という事で、良いサウンド+配曲の上手さに脱帽。 ここまでHシーンが淡白なソフトであるにも関わらず、18禁ソフトとして販売しているかには疑問。 やはりエロゲ−はエロくて何ぼかだと思うんですが・・・ それに、やっぱりキャラの精神年齢が低いから・・・・・・ 良作な事は確か。 ただ、ちょっと引いた部分も多かったんですが。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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70
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Sound |
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80
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Character |
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70
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Grapchics |
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85
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System |
:
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75
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H |
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15
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Main3 |
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75
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Total |
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