愛しの言霊 (キャルさん&偃月さんのレビュー) | 評価:6〜8 |
▼ タイトル | 愛しの言霊 |
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▼ ブランド | シルキーズ |
▼ 対応OS | Win95/98/2000/Me |
▼ メディア | CD-ROM8倍速以上 |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2001/07/27 |
▼ 必須CPU / 推奨 | Pentium 200 MHz |
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 | 32 MB |
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 | 380 MB以上 / - |
▼ 解像度 / 色数 | 640*480・High Color |
▼ 音源 | PCM |
▼ ボイス | フルボイス |
キャルさんのレビュー |
Scenario - シナリオ - |
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俺の名前は古賀重麿(名前変更可)。実家は先祖代々続いているお寺だ。 だけど、おやじは寺を継がずに、関係のない職に就きアメリカに行っている。 そんな中、俺は進路について悩んでいる。進学すべきなのか?就職すべきなのか? 自分はいったい何をやりたいんだろう……、いや何ができるんだろう…。 そんな時、悪友の義平に誘われて近くの海岸までやってきた。 きっかけは「幽霊がでるらしい」という噂からだ。 「そんなもん、いるわけねーじゃん」と思っていた俺だが……。 |
Character - キャラクター - |
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佐々木 蓉子 約40年前、海で溺死してしまった。 温和で優しい性格な彼女は、亡くなってから約40年近くたっているので現代のことはあまりよく分からないでいる。 榊 薫 高速を運転中にハンドル操作をあやまり他界してしまう。 生意気でちょっと自己中心的な性格の女のコ。 梶原 清美 花が大好きで、秘密の場所にコスモスの花壇を作り、そこを花でいっぱいにするのが夢だった。 おっとりとしていて天然ボケの女のコ。 橘 亜樹 本当は天真爛漫で行動的な明るい性格だが、ここ最近、原因不明の倦怠感を感じているため、病院通いを続けている。 藤島 理恵 心霊現象関係のフリーライター兼カメラマンとして活動している。 最近ネタをゲットできずにいるため、主人公を誘惑し協力させようとしている。 |
System - システム - |
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【 CG観賞モード 】 あり 【 シーン観賞モード 】 あり 【 BGM観賞モード 】 あり 【 メッセージスキップ 】 あり (未読・既読判別なし) 【 エンディング数 】 14 【 セーブ数 】 18+1(1はオートセーブ) エルフ系お得意の、マップ移動及び、シナリオ選択型のAVGです。 セーブポイントは18+1(1というのはオートセーブ分です) プレイヤーが設定できるのは、音声・効果音・BGM・システム音の音量調整ぐらいです。 当然、ウインドウとフル画面は選べますよ! 既読シナリオのスキップと、巻き戻しも備えてます。 エンディングを迎えた後のおまけは、BGM鑑賞・CG鑑賞・Hシーン鑑賞と、必要にして、充分なものだと思います。 この作品の売りであるゲームシステムに、幽霊の女のコと仲良くなると人魂からだんだんと女の子の姿が見えてくるということですが・・・これは良いです! 雰囲気を盛り上げます! まだ人魂から半透明(^^;?)へ・・・そして女の子の姿えと・・・感情移入を助けゲームノシナリオへのシンクロ率を上げる作用があります。 これでもっとシナリオが優秀なら^^; |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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音楽はとても素敵に仕上がっています。 ゲーム中で聞くのもいいですが、普通にBGMとしてノンビリ聞くのも吉! ちなみにアレンジCDが、パッケージ内に同梱されています。 音声もまずまずですね♪ 主人公以外フルボイスという仕様は、他のメーカーにも見習って欲しいところです。 声優さんは、非公開(エルフは多いですが)ですが、いい演技をなさってます。 まあ、感情移入が出来る、出来ないは別ですが・・ 設定に忠実な演技をなさっているようです。 |
Impressions - 感想 - |
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シルキーズ復活第二弾です♪ 夏季限定品なので、メーカーの出荷も9月13日までです。 あとは、ショップで在庫を探すしか、入手方法はないので気に入った方はお早めに☆ 「私達を逝かせてください…」・・・ヒロインが死者っていう設定はなんじゃ?と思いました。 設定も妖怪・幽霊と、夏向きのお話ですが、物語は良く出来ています。 主人公と登場人物たちが、みんな優しさに溢れているので、プレイ後はホッとしてしまいました。 なんだかんだ言っても、柔らかな心の触れ合いには、安心してしまうのですね♪ ストーリーに、激しい盛り上がりは感じませんでした。 淡々とすぎて行く、夏休みの日々には好感を持てますが・・・ ただ幽霊達との交流には悲哀を感じます。 死んだことに認識しない幽霊達。 死を信じたくない気持ち。 現実からの逃避・・・ そして主人公と仲良くなっていき恋人(?)同士へ・・・ でも所詮は生者と死者・・・住む世界が違う・・・ デートシーンでも幽霊であるヒロインの姿は主人公しか見れず他の人からは主人公一人にしか見れない・・・ ありふれていますが良いです。 こういう設定。 あとサブキャラには注目ですよ♪笑えます! ラムちゃんもどきの鬼っ子・綾波もどきのミイラ女・・・etc Hも出来るんで、大笑いしちゃいましたよ。 遊べる一本ですよ♪ |
Estimation - 評価 - |
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総合評価は、残念ながら8点というところでしょうか・・・ 各パーツが素晴らしいだけに、ちょっと残念です。 物語よりも、音楽が出来すぎなのか、BGMの方が心に残りました。 おすすめキャラ:女の子は皆可愛いのですが、あえて選ぶなら・・・ 「榊 薫」かな?「橘 亜樹」もいいし う〜ん、プレイして選んで下さいね(笑) キャルさんより一言:「地雷ゲーではないので、安心して遊べるとおもいます。 陵辱はありませんので、あしからずです!」 |
偃月さんのレビュー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Soft Information - ソフト情報 - | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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両親からの突然の手紙。 そこには、主人公の進路に関する事が書いてあった。 もうすぐ進路を決定しなければならない時期なのに、未だに何も決めていなかった主人公。 自分がお世話になっている祖父は、密かに寺を継いでもらいたい様子。 そんな感じで悩んでいる主人公だったが、ある日突然幽霊の声を聞いてしまう。 生まれつき持っていた素質によって、幽霊と会話する事が出来るのだった。 やがて、彼女達の浮かばれない想いを聞き、想いを遂げさせてあげようと行動する。 果たして彼女達の想いは、そして主人公の進路はどうなるのだろうか・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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幽霊の声が聞こえ、姿を見る事が出来る主人公。 そして、この世に未練があって成仏出来ない女の子達との話。 ストーリーはサクサクとテンポ良く進んでくれて、ワンプレイには1〜2時間ぐらい。 裏を返せば、話にボリュームが少ないという事になりますけど。 ゲームの進め方に、あまり面白く思えなかった原因があります。 それは、ほぼラストまで並行して同時攻略が出来てしまう点。 何人もの女の子と仲良くなりながら、最終的に一人の女の子と結ばれるという形。 複数の女の子に対して想いを寄せながら、最後には他の女の子に対しては何も触れずに行くのは変な感じがしますし。 魅力的なキャラクターが揃っている所は特徴的な点ですし、良い点だと思います。 メインキャラクターのみならず、サブキャラクター達まで、ちゃんとした設定がされているように感じます。 人間と幽霊との越えられない温度差、見える人間と見えない人間との壁とか、そういう所は感慨深かったり。 やっぱり、どうしても生きているキャラよりも、死んでいるキャラの方が、ストーリ的に面白いですね。 キャラが魅力的なので、日常の会話は楽しめると思います。 やっぱり、このソフトで一番光っていた点が個性的なキャラ達の存在です。 エンディングについて。 女の子が既に死んでしまっているという、結末が予想されやすそうな設定から、どうエンディングに導くか。 期待とは裏腹に、プレイする側が求める意外性のあるエンディングとは行きませんでした。 結末がセオリー通りな展開になってしまい、プレイ後の余韻としては「やっぱりな」という感想が残ります。 意外性の欠片もない結び方に、プレイした方の大抵が納得できないかも知れません。 Hイベントについてですが、基本的に各キャラについて一回ずつあります。 CGの枚数は多めですが、テキストもそれ程濃くもなく、薄くもなく、いかにも和姦といった感じがします。 メインヒロイン達との他に、サブキャラクターである妖怪とのHシーンがあります。 こちらはCG一枚ずつと、シーンの長さもそれ程長くはないので、ただHシーンを増やしたといった方が適切でしょう。 魅力的なキャラクター達、それとゲーム自体の雰囲気はとても良い物がありました。 ただ、意外性のないエンディング、そして殆ど同時攻略が可能な事で、個人的には面白く無くなってしまった感じがします。 大概の方が不満を持つだろう点というと、エンディングについてだと思われます。 ですから、こればかりは人を選ぶという事は無いような気がするので、あまりお薦めは出来ないソフトになってしまいました。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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BGMはWAV。 曲数は25曲。 あまりシナリオの長くない作品にしては、曲数は多めではないでしょうか。 曲調は、明るい曲もあれば、穏やかな感じの曲もあり。 全体的にカバーされているように感じます。 ● PickUp [ Opening Theme ] [ 哀しみの中で ] 全体的に綺麗な感じの曲が印象に残ります。 それ程印象的な曲というのは多くありませんでしたが、特に悪いという事はないと思います。 効果音については、色々と音は多めですが、特にこれと言って印象的ではありませんでした。 音声はフルボイス。 男性キャラも、全て音声が入っています。 声優さんの演技は結構上手いと思います。 主要キャラからサブキャラクターまで、満遍なく上手い感じ。 |
Character - キャラクター - |
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原画は九条笛子さん。 ● 榊 薫 [ さかき かおる ] 高速道路で事故を起こして死亡してしまった女の子。 非常に明るい性格で、今時の女の子といった感じ。 生前に好きだった人に告白できなかったため、未練が残りこの世に留まっている。 事故によって死んでしまった彼女のために奔走する主人公だが、彼女の想いとはすれ違うことも・・・ ● 佐々木 蓉子 [ ささき ようこ ] 海に溺れて死亡してしまった女の子。 昔ながらの女性的な性格で、他人に対して暖かみを持って接する。 昔海に溺れたとき、自分を助けようとしてくれた青年を探している。 そのために主人公は危険を冒すはめに・・・ ● 梶原 清美 [ かじわら きよみ ] 毒蛇に噛まれて死んでしまった女の子。 非常におっとりとした性格で、花が大好きで知識も豊富。 生前、自分が大好きだった秘密の場所にある花壇を探している。 花壇を探しに行く主人公だったが、そこで見たものは・・・ ● 橘 亜樹 [ たちばな あき ] 街中で偶然ぶつかって知り合った女の子。 他人に対してはあまり喋れない性格だが、行きつけのカフェの店員と主人公とはよく話す。 普段からあまり身体の強くなかった彼女。 謎の病に悩まされ続ける彼女の運命は・・・ ● 藤島 理恵 [ ふじしま りえ ] 主人公の親友のお姉さん。 いつも主人公の事を弄んで楽しんでいる。 フリーライターとして働く彼女。 スクープ記事を挙げられず、最近では会社内での立場が危なくなっている。 他にも面白いキャラは居ます。 例えばネズミという名の小さなネズミの妖怪や、注射器を持って予防接種を薦めて来る、体を包帯に包まれた妖怪など。 サブキャラを含めて、結構魅力的なキャラが揃っています。 |
Graphics - グラフィック - |
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立ち絵についてはジャギー処理もされていて綺麗な感じがします。 塗りは淡い感じの塗りです。 特殊な物としては透明な立ち絵。 幽霊のキャラが多いので、透けてる立ち絵もあります。 イベントCGの枚数は114枚。 ただしこれは、CG回想のインデックスとして登録される数ですので、表情の違うパターンの物などを含めると、枚数は約200枚。 どのキャラにおいても、比較的CGの枚数は多め。 HイベントのCGの枚数は6枚程度。 ただし、先程と同じように表情の異なる物を含めると10枚程度になります。 ちなみに、サブキャラクターのHイベントでのCGの枚数は1枚です。 背景に関してですが、なかなか精細な感じもしますし、彩色も綺麗です。 特にこれといって不満はありません。 全体的にグラフィックは綺麗です。 特にこれと言って不満な点はありませんが、敢えて言うなら、化物の彩色が劣るかも。 付け加えると、全てに目パチが入っているのは良かった点。 |
System - システム - |
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ゲームシステムについては特に不具合は無し。 全体的な動作は、なかなか軽めです。 ゲームの形式は選択肢型ADVと移動パートに別れています。 選択肢の数は多くはありませんが、移動する回数が多めです。 難易度はあまり高くありません。 CGの回収や、シーンの回収にも特に難しい点は無いでしょう。 セーブ可能数は18ヶ所とオートセーブが1ヶ所。 難易度の面から考えると問題はないでしょうが、移動回数が多いので少し心細いかも。 それと、セーブするために、態々自宅まで戻らないといけない点は面倒。 スキップは強制スキップと既読スキップがついています。 スキップの速度は速め。 画面モードはフルスクリーンとウィンドウモードに対応。 音楽関係の機能は、曲、効果音、音声、システム音の調整が可能。 メッセージ関係の機能は特になし。 画像表示関係の機能も特になし。 その他の機能は、CG回想、シーン回想、音楽回想、がついています。 主人公の名前変更は可能。 全体的に、あまり機能は豊富だといった感じはしません。 ただ、厳選された機能といえば納得出来る範囲。 あとは文章が読みにくいことぐらいですか・・・ |
Total - 総評 - |
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全体的に見ると、作りは丁寧な感じがしましたが、いまいちシナリオの面で失敗しているかなと。 シナリオといっても、厳密に言うと、ストーリーの結び方ですね。 やっぱり、キャラは魅力的ですし、CGも綺麗ですし、勿体無いと思います。 音楽については微妙ですね・・・オープニングテーマは良かったんですけど、他がついて来てないような・・・ 後は、必要性を感じなかったり、あまり意味が無いように感じた妖怪との対決ですか。 あれはね・・・もうちょっとどうにかなったような気がしますけど。 主人公が「強くなってる」って言われても、こっちは全くそういう事は分りませんし。 でも、やたら戦闘に力が入ってる作りになってるというのも変な気がしますけどね。 でもまぁ・・・それ程悪いソフトではないと思います。 並のレベルよりは良いと思いますし。 という事で終了。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
:
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■■■■■■■■■■■■ | 60 |
Sound |
:
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■■■■■■■■■■■■ | 60 |
Character |
:
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■■■■■■■■■■■■■■ | 70 |
Grapchics |
:
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■■■■■■■■■■■■■■■ | 75 |
System |
:
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■■■■■■■■■■■■ | 60 |
H |
:
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■■■■■■■■■ | 45 |
Main3 |
:
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■■■■■■■■■■■■■ | 65 |
Total |
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■■■■■■■■■■■■ | 60 |