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  匣の中の悦楽     (偃月さんのレビュー)     評価: 3 
▼ タイトル 匣の中の悦楽
▼ ブランド GAIA
▼ 対応OS Win95/Win98
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2000/07/25
▼ 必須CPU / 推奨 Pentium133 MHz



Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
(不明)
     
ED曲
:
(不明)
     
総プレイ時間
:
7.5時間
 
原画
:
綾風 柳晶 [ Site ]
     
シナリオ
:
丁穫霧
     
音楽
:
中川 孝
     
CG回想
:
     
シーン回想
:
×
     
音楽回想
:
×



Outline - あらすじ -

匣・・・

心にある、それを開けたとき何かが変わった・・・

それまでは普通のタクシードライバーだった俺。

女と話す事も、奥手だった俺にはまれなことだった・・・

しかし、匣を開けたときから、俺の中に誰かが入ってきた・・・

そして、俺は変わった・・・

女を犯す事への魅力。

女の体を求めて俺はタクシーを走らせる・・・



Scenario - シナリオ -

ストーリーの雰囲気は、どことなく湿っていてジメジメしているような印象を感じました。
それ以外に感じられる事、それはあまり無かったです。

特に面白みを感じられる要素は、 [ 匣の中の悦楽 ] のストーリーからは感じる事が出来ませんでした。

タクシー運転手が主役の普通な陵辱物。
プレイ開始時点では、率直にそう感じました。

しかし、意外にも物語してる展開だという事に少し注目しました。

[ 強姦・陵辱から生まれた偏愛 ]

それがストーリーに現れていたと思います。

いきなりタクシーの運転手に強姦、奈落の底に叩き落とされる。
しかし、各ヒロイン達の私生活での悩みの方がよほど辛い現実・・・

それが次第に歪んだ愛情へと変わっていく・・・

そんな感じのストーリーです。

面白みを感じない理由は、ストーリーが極端に短いが為に、物語の急激な展開に違和感を感じる事だと思います。

ゲーム期間も9日間と短いですし、それに日毎のストーリーも短い。
結局はストーリーの展開やヒロインの気持ちがぎこちなく大雑把過ぎると言えます。

エンディング数は5つ。
各キャラ毎に1つずつ用意されています。

エンディングの中身は、誰しもが予想するようなエンディングになっています。
エンディングに関しては面白い事はまったくありません。

Hシーンに関しては、陵辱物の標準レベルだと思います。
一通りのプレイは揃っています。

難易度に関しては、全く難しくありません。
CG回収に関しても、全く迷うことは無く、回収の為に手間を取ることもまったくありません。
何しろゲームを攻略しなくても全てのCGが見られるようになっていますから・・・



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は約5曲ぐらいだと思います。
ストーリーの長さから考えても少ない気がします。

音楽のレベルとしては、まぁ普通だと思います。
特に何か注目すべき点は見つけられませんでした。

効果音に関しては、幾つか登場しますがあまり気になるような音はありませんでした。

音声に関してですが、声優さんのレベルはあまり上手くないと思います。
一応、フルボイスになっていますが、ちょっと無理のあるような声優さんもいるように感じました。

▽ CV
[ 霧越 涙香 ] :成世 るな
[ 臥龍院 蘭子 ] :葉崎 みなと
[ 須藤 亜夜女 ] :紗綾
[ 双葉 夏奈絵 ] :稲葉 みこ
[ 縁 水沫 ] :氷山 瑠香



Character - キャラクター -

原画に関して、特別上手いとは感じませんでした。
男性キャラクター(主人公)の線が適当に描かれているように感じました。
登場するヒロインは [ 霧越 涙香 ] [ 臥龍院 蘭子 ] [ 須藤 亜夜女 ] [ 双葉 夏奈絵 ] [ 縁 水沫 ] の5人。

霧越 涙香
街の学校に通う女学生。水泳部に所属している。同部の先輩に憧れている。

臥龍院 蘭子
金持ちのお嬢様。音楽の教育を受けている。性格は高飛車。

須藤 亜夜女
企業のOL。

双葉 夏奈絵
ファミレスで働くウエイトレス。少し性格的におかしなところが・・・

縁 水沫
神社の巫女さん。主人公を更正させるために自らの体を犠牲に・・・

主人公
職業はタクシードライバー。女を陵辱して調教するために街を徘徊している。
典型的な鬼畜系主人公。



Graphics - グラフィック -

全体的に、少し乱雑な感じの塗り。

立ち絵のパターンは数種類。
特にこれと言った感想、注目点は無いです。
塗り方は普通のレベルより若干低いぐらいです。

一枚絵のCGの枚数は約50枚。
全体的な塗り方レベルは、若干低めです。

背景に関しては、あまり精巧な感じもしなかったです。
また、キャラクターの塗り方に比べると、若干手を抜かれているように感じました。

HシーンでのCGの使いまわしは、一枚のCGにつき約2回ぐらいは使いまわされています。

一部ムービーが入っていますが、あまりにも短い上、非常に瞬間的なので意味は殆ど感じませんでした。
何よりも、1ヶ所しかムービーが入っていないというのに好感を得ることは出来ませんでした。



System - システム -

不具合は無いようですが、全体的にかなり動作の重い感じのシステム。
プレイする側には必ずストレスが溜まります。

機能は
[ Save & Load]・[ Sound ]の二つのみ。

Save & Load:
セーブ可能数は4つ。
セーブしたのかしていないのか、あまり良く分からないです。
それに、本当にセーブしてくれたのか心配にさせる感じです。

Sound:
[ On ] [ Off ] の切り替えのみ。

おまけの機能は、[ CG回想 ]の一つのみ。

CG回想:
言葉の通りCGの閲覧が出来るのですが、他のソフトと違う所は、何もしなくても全てのCGが見られる事です。
果たして、これは受け入れるべき物なのか、受け入れるべきではないのか。自分は受け入れる事は出来ません。

どうしても機能的に不充分さを感じます。 そして、何より非常に重さを感じました。
以後、改良すべきシステムだと思います。



Total - 総評 -

ストーリー・音楽・CG、全ての要素を見ても全くパッとしないソフトでした。
さらに追い討ちをかけるように、非常にストレスの溜まるシステム。これはちょっと辛かったです。

全ての構成を、一から練り直してソフトを作っていって欲しいと思います。

それと、付属の音楽CDの歌、あれからも危険な匂いが漂っていました・・・




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
■■■■
20
Sound
:
■■■■
25
Character
:
■■■■
25
Grapchics
:
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50
System
:
■■■■
20
H
:
■■■■■■■■■■
50
Main3
:
■■■■
25
Total
:
■■■■■■
30