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  Four Card  (HELL DIVERさん&偃月さんのレビュー)       評価:5〜5.5 
▼ タイトル Four Card
▼ ブランド Tail
▼ 対応OS Win95/98/2000/Me
▼ メディア CD-ROM
▼ 定価 \8,800
▼ 発売日 2001/02/23
▼ 必要メモリ容量 / 推奨 32 MB / 64 MB
▼ HDD必須容量 / 推奨容量 200 MB以上 / -
▼ 音源 PCM



HELDIVERさんのレビュー
Scenario - シナリオ -

 二週間のサークル合宿から帰ってきたら、家がなくなっていた。
 
「家が・・・なくなってる・・・」
 
途方にくれているところへ、突然の老紳士の来訪。
 
「お迎えに参りました」
 
そして始まる波乱に満ちた居候生活。
 
「今日からここがきみの家だ」

 世界の伊集院』といわれる大企業グループ、伊集院コンツェルン。
 ひょんなことから、父親の親友であり、そのグループの会長でもある
 伊集院勘八郎 の家に厄介になる主人公。
 そこで待ちうけていたのは美人ばかりの四姉妹だった!
 個性的で魅力にあふれる四姉妹達。
 そして暖かく迎えてくれる伊集院夫妻。

 いつしか主人公はこの伊集院家の人々に惹かれていく・・・



Character - キャラクター -

長女:伊集院 美雪(いじゅういん みゆき)
 OL受付嬢
 主人公より2つ年上のお姉さん。
 突然の和人の来訪に喜び、暖かく迎え入れる。
 以前あったときは本当に弟のように思っていた ため、時折、抱擁してしまうクセがでる。

次女:伊集院 涼(いじゅういん りょう)
 大学3年生。
 色気の漂う大人の女性?
 和人より1つ年下にもかかわらず、 その態度は同級生かそれ以上。
 昔と変わらずウブなままの和人を面白がり、 暇つぶしにからかうつもりでいる。

三女:伊集院 紅葉(いじゅういん もみじ)
 ちょっと妄想癖が玉に傷な明るい女の子。
 
子供のころ密かにあこがれていた和人と、突然一つ屋根の下で暮らすことになり
 
うれしいやら悲しいやら、 心中は穏やかでない。

四女:伊集院 優花菜(いじゅういん ゆかな)
 伊集院家のトラブルメーカー。
 明るく活発な女の子。
 ほとんど初対面に近い和人を気に入ってしまう。
 いつも和人にくっついていたいという子供ならで。はの可愛らしさを持っている。

母:伊集院 千鶴(いじゅういん ちづる)

 建築デザイナー
 和人のことは、男の子供が増えたようで、はしゃい
 でしまうほど喜んでいる。



System - システム -

【 CG観賞モード 】    あり
【 シーン観賞モード 】   あり
【 BGM観賞モード 】   あり
【 セーブ数 】       20

アップデートファイルがあります。 きちんとアップデートしときましょう^^;

修正ファイルでアップデートでっすが機種によっては当てても強制終了する場合あり(ダメじゃん(/。\)。
@CG・Music・回想モード有り、セーブ数20。
@OPムービー(主題歌付き)があるのだがフルで見るとショボイ。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

 @BGMは作品にマッチしていて良いと思います。
 @音声無し、コレはひっじょ〜〜〜〜〜〜〜に残念です。
   この作品は音声ありじゃないとダメっすよ、テイルさん!。
 @ど〜でもいいけど効果音有り(だってヌチャ音じゃないもの)。



Impressions - 感想 -

 オーソドックスな移動もの。 実際に攻略(H)できるキャラは3人と少ないっ!
 ほのぼの路線の作品なので仕方が無いけれど、どーして千鶴さんと優花菜とHができないんじゃ!
 はっきり言って画竜点睛だと思う。
 せめてオマケシナリオでもあれば、この欲求不満は解消されるのだが…。
 あと全体的に女性キャラの掘下げがアマイっ!。
 シナリオ担当はもっとこうキャラの活かし方を勉強しなさい。
 ※娘離れできないオヤジと高柳さんはいい味出してるけど…。



Total - 総評 -

 10点満点で5点(音声有りなら7点だったのに)


おすすめキャラ:紅葉(オススメ)、優花菜
HELL DIVERさんより一言:「気に入っているんだけど、も二つくらい足らない。
           キャラを活かせきれないシナリオ担当に教育的指導!!」






偃月さんのレビュー
Soft Information - ソフト情報 -

OP曲
:
夏の日の恋
     
ED曲
:
Take With One
     
総プレイ時間
:
6.0時間
   
CG回想 :
   
シーン回想 :
   
音楽回想 :
 
原画
:
Gody
     
シナリオ
:
四天
     
音楽
:
梶原 正裕
 
:
吉田 龍也



Outline - あらすじ -

「家が・・・なくなっている・・・」

突然起きた、主人公の父親の気紛れ。
それによって、主人公は住む家を無くす。

家を失い、呆然としている主人公の元に、一台の車がやってくる。
車から降りてきたのは、一人の老紳士だった。

そして、彼から伝えられた事は、
「伊集院家にお世話になる事」 だった・・・

こうして、彼の居候生活が始まる。伊集院一家の人々、そして、4人の女の子と共に・・・



Scenario - シナリオ -

全体的に明るい印象のシナリオ。
所々に小さな冗談が混じって 、テキストを読んでいても疲れる事は無かったです。

所々の冗談、これは「声を上げて笑える」というような冗談ではなく、「微笑ましく笑える」そんな感じの文章でした。

ストーリー全体から非常に暖かさを感じます。
全編を通して、暖かい感覚を与えてくれるテキスト、また一定のリズムを持ったテキスト。
読んでいて気分的に害されるような事はないですし、雰囲気的にも暖かくて気に入りました。

しかし、一定のリズムを持って進むテキスト、これは逆に言うと、「シナリオに山が無い」という事になります。
残念ながら、ストーリー全体に盛り上がりの部分には欠ける所があると感じます。

ゲーム所要時間の半分以上は殆ど4人姉妹共通のイベントですし、
物語の佳境に入っても思わず感情移入してしまうような出来事・イベントもありません。

恐らく「普通の恋愛模様」「ありきたりの恋愛模様」こういう言葉が合うのでしょうか。

大金持の家への居候、この部分では一般人の日常とはかけ離れてしまう生活ですが、
やはりゲーム内で繰り広げられる恋愛の様子は、普通の恋愛模様。

そういう印象を受けました。

本当に、普通だから良い印象を受けたのかもしれません。
自分はあまりにも非現実的なストーリーだと、 多少引き気味になってしまう部分があったりします。

       伊集院家の人々

テキストのリズムに気になる点があるのと同様に、4姉妹以外の登場人物の扱いについて気になる点があります。

本当に個性の強い「伊集院家の父親・母親」この二人が、意外にもストーリーにはあまり関わってこない事。

エピローグ近くになると、若干彼らは登場するようになります。
しかし、 ゲームをプレイしている途中にも彼ら(父親・母親)とのシナリオが当然あるのですが、
まったくヒロイン達と話を進めていく上で見る必要が無い。

見なければクリア出来ないという物ではなかったので、ちょっと勿体無い気がしました。
プレイしている途中では、彼らとお目当てのヒロインを同時に進めて行かなければならないのかな?と思った程、
個人的には重要視していました。

       憧れていた・・・

エンディングの数は4つ。4姉妹一人一人にエンディングが用意されています。
BAD ENDは見ていないのであるか分かりません。
エンディングは納得できるエンディングでした。
ドタバタハートフルコメディならではのエンディングって感じがします。

後味も悪く無かったし良かったのかな?というのが率直な感想です。
買って損をしたとかそう言う感じもしませんでしたし、
本当に暖かい感じが伝わってきたので「買って良かったな」という気がします。

Hシーンは、各キャラに2回ずつあります。
但し、4姉妹末っ子の「伊集院 優花菜」。
このキャラクターにはありませんのでご注意を。やはりまだ年齢的にも小さいので。

難易度に関してですが、難しいことは全くありませんでした。
ただ、1日に2回あるのが「移動場所の決定」。
これだけで殆ど決まるといって過言ではないですね。
お目当てにしている女の子がどこにいるか、それだけが分かれば、あとは殆ど選択肢はありませんので。
CG・シーンの回収も特に必要はありませんでした。
普通にプレイしていれば、自ずと全て集まります。



Sound - 音楽・効果音・音声 -

曲数は全部で13曲。特にこれといった印象は無かったです。

Track No.01[ 夏の日の恋 ] :主題歌ですが良い印象は無いですね。
ありふれた感じのする曲ですが、無くても良かったのではないかなと思ったりしました。
Track No.07[ An Affection ] :
Track No.13[ Are you ready? ] :

強いて上げるなら、Track No.07 / Track No.13の2曲ぐらいでしょうか。
何か、こういう音楽を選んでしまう時点で、典型的な感じがしてあまり面白くは無いですが、
良いと思ったのはその2曲です。

全体的に、ハートフルドタバタコメディらしさを出す為の明るい曲が多いですね。
曲数の13曲というのは、ちょっと少ないような印象を受けました。
久しぶりに主題歌の必要性について考えてしまいました。

SEも幾つか入っています。

音声はありません。



Character - キャラクター -

人を選ぶと思われる原画ですね。しかし、自分の場合には別に嫌ではなかったです。
こういった感じの原画も良いかな?と思ったりします。
立ち絵とかも結構良い印象を持ちました。 ヒロインは [ 伊集院 美雪 ] [ 伊集院 涼 ] [ 伊集院 紅葉 ] [ 伊集院 優花菜 ] の4人。

伊集院 美雪
伊集院4姉妹の長女。
主人公より2歳年上の女性。
以前主人公と接していた時は、主人公のお姉さんのような立場だったので、それが現在も続いている。
母親に似た、ちょっととぼけた性格も持っている。

伊集院 涼
伊集院4姉妹の次女。
FourCardの中で一番好きなキャラクター
主人公よりも1歳年下だが、主人公よりも態度が上。
主人公をからかうのが好き。
バイクに乗ることが好きらしい。

伊集院 紅葉
伊集院4姉妹の三女。
多少妄想癖がある。
昔から、主人公に対して淡い想いを抱いている。

伊集院 優花菜
伊集院4姉妹の四女。
以前主人公と会ったときは、まだ小さかったため殆ど知らない。
しかし、すぐに主人公を気に入り、いつもくっつくようになる。
でも、それは子供として一緒にいるのではなく、女としての気持ちだった。

主人公
いきなり家を失うというのはちょっと可哀想でしたね。
他には特に無いです。
なよなよした感じでもありませんし、 ちゃんと良い居候してますし、
年の小さい二人の女の子に対しても良いお兄さんしてました。



Graphics - グラフィック -

立ち絵のパターンは少ないですが、
メッセージウィンドウ横に表示される話しているキャラクターの表情の種類は数種類あったと思います。
立ち絵の塗り方も、結構良かったです。

一枚絵のCGの枚数は、63枚。
こちらも塗り方は綺麗な印象を持ちました。

背景に関しては、久しぶりに結構良かったと思います。
色の使い方といいますか、視覚的に良い色でした。

総合的にCGの 塗り方とか色の使い方には満足しています。

画面効果も良かったです。
フェードアウト等、結構綺麗でした。



System - システム -

ゲーム全体に不具合はないようです。
ゲーム内のメニューで変更できるのは [ ウィンドウ消去 ] [ メッセージスキップ ] [ Save & Load ] [ 画面表示 ]
[ BGM ] [ 効果音 ] [ メッセージ速度 ]

メッセージスキップ:
既読スキップです。未読のテキストをスキップする機能は無いようです。

Save & Load:
セーブ可能な数は20個所。セーブしたいポイントの数を考えると、あと10個所ぐらいあると丁度良いと思いました。

画面表示:
[ ウィンドウ ] [ スクリーン(16bit) ] [ スクリーン(24bit) ] [ スクリーン(32bit) ] に切り替え可能。

メッセージ速度:
[ Quick ] [ Normal ] [ Slow ] に切り替え可能。

ソフトに付属の機能は [ CGモード ] [ 回想モード ] [ 音楽モード ] の三つ。

CGモード:
各キャラクターごとに区分けされていて良い。
一覧表示されているので分かりやすい。
大体、3×5のサムネイルで表示されます。

回想モード:
[ 伊集院 美雪 ] [ 伊集院 涼 ] [ 伊集院 紅葉 ]この3人のシーンを見る事が可能です。
1×2のサムネイル表示。

音楽モード:
ゲーム内で流れる13曲を鑑賞できます。



Total - 総評 -

各要素ごとに分けて考えても、特に際立った要素を持っているソフトでは無かったですね。
しかし、ソフト全体が出している雰囲気には非常に誘われる部分がありました。
最近は、何となく暖かい感じのするソフトに非常に何故か安堵感を感じることがあるので、
そういった事から考えると良かったと思います。
でも、これはあくまでも偃月個人の意見であり、直感です。
ですから、他の方から見れば、おそらくシナリオが盛り上がらなくて面白くない。原画が良くない。
そういった感想を持たれる方もいると思います。
結局、総合で見ると無難な作品。といった所ではないでしょうか。




    0    20     40     60     80    100  
Scenario
:
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50
Sound
:
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50
Character
:
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60
Grapchics
:
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65
System
:
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70
H
:
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35
Main3
:
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55
Total
:
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55