デストピア (偃月さんのレビュー) | 評価: 4 |
▼ タイトル | デストピア |
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▼ ブランド | ベガ |
▼ 対応OS | Win95/98/Me |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2001/02/09 |
Soft Information - ソフト情報 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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秋、心地よい風が吹いていた・・・ 西星章学園。そこはお嬢様たちが通う女学園。 非常勤でこの女学園で働く主人公。 日常 彼の眼差しは、学園の生徒達を生徒として見るのではなく、まるで獲物を見かのようであった。 今、彼の復讐劇が始まる・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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復讐心に燃える主人公。そして、瑠璃子を我が物にする為に行動を起こす・・・ 瑠璃子に対する復讐ということで、彼女に対して一体どれほどの行為をするだろうか・・・ しかし、その予想には反して、彼女に対してはまったく何も行われません。 陵辱されるのは、瑠璃子への復讐を遂げるための前座でしかない、学園の生徒達だけ。 話の本質、「瑠璃子に対する復讐」 だったはず。しかし、[ 復讐 ] そして [ 瑠璃子を手に入れる ] 。 この二つの最終目標が曖昧になり、結局は彼女の生徒たちを辱めるだけに留まってしまっているのはつまらないですね。 これでは、物語の完結。そこに至っていない気がします。 デストピア そして、エンディングの作り方にも同じようなことが言えます。 それは、エンディングの終わり方が、まったく意味がわからない事。 自分の理解力が無いのなら、それはそれでしょうがないのでしょうが、主人公の組織って一体・・・。 まったく秘密の部分が隠れてしまって、非常に中途半端な終わり方でした。 それにしても、非常に主人公の印象が薄かった気がします。 良く考えると、あまり登場していません。 彼が登場しているのは、最初と最後。ほとんどゲーム途中での印象は無いですね。 結局、ストーリーを始めるため、そして終るためだけの存在に見えてしまいました。 物語は、主人公を軸にして回るのではなく、良二という主人公のパートナーを中心に回っています。 一体、このソフトは何が言いたかったのか、そこが疑問に残るソフトです。 Hシーンの数はたくさん有ります。 実用性はあると言えるのでしょうね。 イベントの95%以上はHシーンです。 難易度は非常に簡単。 CG回収にもまったく苦労はしないでしょう。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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曲数は、15曲ぐらいだと思います。音楽・音声・効果音関係は、全てmp3で流しているようです。 まず第一に、音質が悪いです。ノイズかな?ガサガサという音が多少聞こえます。 BGMについては、良い印象はありません。全体的にレベルは低め。テーマ曲はそこそこでした。 陵辱ゲームなので、基本的に暗い感じの曲が多いです。 主題歌「Guilty Of Love」についてですが、まず第一に思った事、それは歌詞とゲームの雰囲気、 シナリオがまったく合っていないように感じます。 そして、問題の歌唱力の方は、普通のレベルではないでしょうか。 しかし、バックコーラスの女性人の歌唱力は低めです。 SEの数は、約10ぐらいです。 音声に関して、音声ファイルの質が悪いので、多少エコーして聞こえたりします。 声優さんのレベルもいまいちと言った所。 ▼CV 稲葉みこ 紗綾 成世るな 葉崎みなと |
Character - キャラクター - |
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● 西方紗枝 大きな家のお嬢様。 他者に対して、いつも見下している部分がある。 親友の [ 池原宏美 ] とはレズの関係。 ● 小池愛美 大学教授の義理の娘。 読書好きで、自然が好きな眼鏡をかけた女の子。 圭と弘(教授)のじれったい関係が気になってしょうがない。 ● 長柄千里 父親が単身赴任で、女家族3人での生活。 家族のことが大好き。素直で人当たりの良い女の子。 ● 主人公 秘密の組織に所属している。 果たして目的は何なのだろうか。 主人公の割に、非常に印象が薄い。 |
Graphics - グラフィック - |
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全体的な塗りは下手。アニメ塗りってヤツですか。そんな感じの印象を受けました。 立ち絵のパターンはあまり無し。たまに顔のバランスがずれているように感じる時がありました。 塗りはいまいち。色の数が少なく感じる。 一枚絵のCGの枚数は約85枚。 塗り方は汚いく、アニメ塗りっぽい感じ。色の数は少なく感じますね。 背景もあまり上手くありませんし、適当に描いた感じのする絵。精密さにも欠けます。 塗り方も適当な印象を窺わせますし、ある作品の使いまわしをしています。 |
System - システム - |
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不具合は無いようですが、全体的にかなり動作の重い感じのシステム。 プレイする側には必ずストレスが溜まります。 音声と文章がずれる事は多少あり。 セリフのある文章はクリックしてもSkipは不可能。 音声を解除してもSkipは不可能のようです。 スタッフロールまでクリックしないと進まないという完璧な出来。 画面の切り替えについて。フェードアウト、立ち絵の切り替わり、背景の表示、どれをとっても全てが重いです。 メニュー画面は無いようです。 ウィンドウフレームからのみ、各種変更が可能になっています。 機能は、 『ストーリーファイルを開く』 『保存データを開く』 『現在の状態を保存する』 『画像をBMP形式で保存する』 『画面内にテキスト』 『テキストウィンドウ』 『サウンドの設定』 の7個。 ストールーファイルを開く: 最初から始める機能。このソフトはゲーム起動と同時に強制的にゲームが始まるシステム。 ですから、最初に戻るには『story.txt』というファイルを毎回開かなければなりません。 最初は、これがロードの機能かと間違いしました。 わざわざ『ストーリーファイル』を開くという名前にする必要性を感じません。 逆に、プレイする側を惑わすだけの効果しかないと思います。 保存データを開く: こちらがロード機能。 現状の状態を保存する: これがセーブ機能。セーブ可能な個数は、ほぼ無限だと思います。HDの容量の限界まで。 プレイする側が自分でセーブデータに名前をつけるタイプ。 しかし、それほど多くセーブする必要の無いソフト。 全く持って無駄な機能。 画像をBMP形式で保存する: キーボードのPrintScreenと同じような機能。 しかし、GameDisc内には、ゲーム内のjpg・bmp画像が見れるようになっています。 jpgは背景画像、bmpは一枚絵のCGになっているようです。 bmpの画像はそのままでは見れないので、ゲーム内で保存するしかないようです。 これはGAIAの前作『函の中の悦楽』と同様。 『画面内にテキスト』『テキストウィンドウ』: 文章を表示するウィンドウをどこに配置するかを決めます。 あまり必要は無いような気がしました。 どちらにしても、見づらい事に変わりはありませんので注意しましょう。 この機能をつけるなら、フォントを変える機能を設置して欲しいです。 文字が非常に見づらく、プレイする時のストレスになります。 「テキストウィンドウ」で表示することをお薦めします。 ウィンドウを最大化した時に「画面内にテキスト」となっていると非常に読みづらいので。 『サウンド設定』: 「背景音楽」「サウンドエフェクト」「ボイス」「バッファ」の変更が可能。 バッファの変更はあまり変化が無いので必要は無いような印象。 全体的なボリュームの調整しか出来ないようです。ここの要素の音量変更は不可能。 ソフトに付属しているおまけの機能はCG回想のみ。 しかし、まったく難易度がないといって過言ではないソフトなので、CG回収は必要なし。 Skip機能は「Enter」で可能です。 全体的に、プレイしていてかなりストレスの溜まるシステム。更なる改善点が必要だと思われます。 |
Total - 総評 - |
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総合的に見ると、全体的にレベルが低い作品でした。 やはり、音楽にも気をつけてもらわないといけない気がします。 周囲の酷評に負けず、頑張って欲しいなぁ。 一応、デビュー作ということになるんでしょうね。 知ってる方はご存知かと思いますが、ここの会社は、以前にも作品を3本作っています。 会社名は当然違いますが、確かに作っています。自分としては非常に好きな会社ですから。 ですから、今回の「デストピア」、自分は第4作目と認識しています。 流石に、社名を変えて出てくるとは思わなかったですね。 ちょうど古い本を読んでいて気づいたのが幸運でした。 だけど、会社の住所覚えてるから一発でバレてるんだけどね・・・(汗 この会社には、「天上天下唯我独尊」を貫いて欲しい。 それと、良くフォルダの中身を見てみると、色々入っています。 一度、隅から隅までごらんになってみるべきです。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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25
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Sound |
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Character |
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40
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Grapchics |
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50
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System |
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20
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H |
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70
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Main3 |
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35
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Total |
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40
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