Cosmic Girls (偃月さんのレビュー) | 評価: 4 |
▼ タイトル | Cosmic Girls |
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▼ ブランド | GAIA |
▼ ジャンル | ヒロイン戦隊アドベンチャー |
▼ 対応OS | Win95/98/2000/Me/NT4.0 |
▼ メディア | CD-ROM |
▼ 定価 | \8,800 |
▼ 発売日 | 2000/12/22 |
Soft Information - ソフト情報 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Outline - あらすじ - |
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主人公、矢吹紅児が通うこの学園には、学統(学園統一機構)と呼ばれる組織によって、全てを支配されていた。 学統の構成員の手にかかり、倒れている主人公を助けてくれた謎のコスプレねーちゃん。 しかし、その正体は幼なじみの桐璃・・・ 構成員との闘いで傷ついた彼女を背負った主人公、彼女の指示の元、彼が辿り着いた所は茶室だった。 そこは、学統を排除するために結成された、CS(コズミックシステム)を使用した女性構成員達の組織SOCS。 全てを思うがままに操り、悪事をはたらく学統。 彼らの野望を打ち砕く闘いがいま始まる・・・ |
Scenario - シナリオ - |
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学園ヒーロー物のコメディー。 全体的に笑いを取ろうとしているシナリオが目立っています。 一点だけ、妙に印象に残っている場面があります。 それは、[ ピノ ] (珍妙生物と呼ばれていました)という生物が登場するのですが、何故か落雷を受けたような、 何か伝わってくるものを感じました。 このマスコットはかわいいのかな?本当に謎ですが非常に印象に残っています。 話を戻してギャグ自体のレベル、それは低いです。 ハッキリ言って、全然笑えません。 テキストにおいてはあまり面白いとは感じませんでした。 シナリオは失笑物でした。 個人的には、寒い作品が好きだったりするので、笑えない冗談並べてくるというのも面白かったりしました。 ただ、この年でヒーロー物を見るというちょっとした気恥ずかしさ。それは多少ありました。 ストーリーの盛り上がりについて考えてみると、話が盛り上がっていくという風に感じることはありませんでした。 殆ど何だか自然に流されていってしまう、 とにかく、話の佳境に入っても全く緊迫感も伝わってきません。 いくらコメディーだからといっても、最後ぐらいは盛り上げるようにして欲しかったです。 それぞれのヒロインと結ばれる時も、まったく何の感想も浮かんで来ませんでした。 話を盛り上げるだけの表現技術に欠けている事、それが欠点なのかもしれません。 それでも、GAIA三部作では一番良かったと思います。 今までの2本の作品とは明らかに違います。 一番作りこまれているというのか、スタッフの皆様の煩悩を全開にしたような感じです。 徐々に向上しているのは嬉しいですね。 エンディングは全部で10通りぐらい。 各キャラクターごとのエンディング(最後のオチの部分は全て一緒ですが)、そしてBad End。 True Endのエンディングの締め方。 これも良くなかったですね。何しろ、オチが弱すぎます。 誰でも予想できるような簡単なオチだし、全く笑えません。 Hシーンについて、各キャラ陵辱的なHと主人公との純愛的なHシーンがあります。 後は、敵キャラクターがお仕置きされる場面。 |
Sound - 音楽・効果音・音声 - |
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曲数は何曲あるかは不明です。 音楽関係は全てmp3で流しているようです。 まず第一に、非常に音質が悪いです。ノイズかな?ガサガサという音が入っています。 BGMについては・・・普通です。特に何とも言えません。 とにかく、主題歌を何とかして欲しいといったところでしょうか。 しかし、GAIA作品の中では一番良かった主題歌かもしれません。 音声に関して、音声ファイルの質が悪いので、多少エコーして聞こえたりします。 摩耶を演じている声優さんのレベルがいまいち。 ▼CV 紗綾 稲葉 みこ 氷山 瑠香 成世 るな 葉崎 みなと |
Character - キャラクター - |
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● 桐璃 メインヒロイン。 主人公と幼なじみ。 主人公をいつも殴っている。 SOCS隊員。 ● 静音 無口で静かな性格。 SOCS隊員。 ● 沙羅 男性嫌いで、主人公を「汚いもの」呼ばわりする、一見冷たい女性。 しかし、実際は孤児院に足を運ぶなどやさしい女性だった。 SOCS隊員。 ● 摩耶 ボーイッシュで多少恋愛に対して引き気味な所がある。 SOCS隊員。 ● てぃる 学統の総統自らが作成した人造人間。 AIがおかしいため、何故か主人公たちの味方になる。 SOCS隊員。 ● 主人公(矢吹紅児) SOCS隊員。 スーツの色は男なのに黄色。 他の隊員に比べると、非常に弱い。 強敵(とも)である準一との掛け合いが良かった。 |
Graphics - グラフィック - |
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全体的な塗りは下手。 立ち絵のパターンはあまりないです。 塗りはいまいち。色の数が少なく感じます。 一枚絵のCGの枚数は100枚ぐらいだと思います。 塗り方は汚い。アニメ塗りっぽい感じ。色の数は少ないです。 背景もあまり上手くありません。適当に描いた感じのする絵。精密さにも欠けます。 塗り方も適当な印象を窺わせます。 ウィンドウを最大化にしてプレイしてみると、全てのCGのあらゆるラインが汚く見えます。 強引に拡大しているように深く感じます。 しかし、塗りに関しては非常に悪い印象を受けましたが、実はこのソフトで一番気に入った所は背景にあります。 テキストばかり読んでいて、背景に気を配っていない人には絶対に理解できないことでしょうが、 ある背景画面で爆笑しました。 一応、それは内緒にしておきますが、校舎の上の銅像ではないので。 |
System - システム - |
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不具合は無いようですが、全体的にかなり動作の重い感じのシステム。 プレイする側には必ずストレスが溜まります。 音声と文章がずれる事が多少あります。 セリフのある文章はクリックしてもSkipは不可能。 音声を解除してもSkipは不可能のようです。 スタッフロールまでも、クリックしないと進みません。 画面の切り替えについて。フェードアウト、立ち絵の切り替わり、背景の表示、どれをとっても全てが重いです。 フェードアウトの仕方はかなり適当な感じを窺わせます。そしてフェードアウトしている感じもしません。 画面効果の出来は悪いです。 メニュー画面は無いようです。 ウィンドウフレームからのみ、各種変更が可能になっています。 機能は [ ストーリーファイルを開く ] [ 保存データを開く ] [ 現在の状態を保存する ] [ 画像をBMP形式で保存する ] [ 画面内にテキスト ] [ テキストウィンドウ ] [ サウンドの設定 ] の7個。 ストールーファイルを開く: 最初から始める機能。このソフトはゲーム起動と同時に強制的にゲームが始まるシステム。 ですから、最初に戻るには『story.txt』というファイルを毎回開かなければなりません。 最初は、これがロードの機能かと間違いしました。 わざわざ『ストーリーファイル』を開くという名前にする必要性を感じません。 逆に、プレイする側を惑わすだけの効果しかないと思います。 保存データを開く: こちらがロード機能。 現状の状態を保存する: これがセーブ機能。セーブ可能な個数は、ほぼ無限だと思います。HDの容量の限界まで。 プレイする側が自分でセーブデータに名前をつけるタイプ。 しかし、それほど多くセーブする必要の無いソフト。 全く持って無駄な機能。 画像をBMP形式で保存する: キーボードのPrintScreenと同じような機能。 しかし、GameDisc内には、ゲーム内のjpg・bmp画像が見れるようになっています。 jpgは背景画像、bmpは一枚絵のCGになっているようです。 bmpの画像はそのままでは見れないので、ゲーム内で保存するしかないようです。 これはGAIAの前作『函の中の悦楽』と同様。 『画面内にテキスト』『テキストウィンドウ』: 文章を表示するウィンドウをどこに配置するかを決めます。 あまり必要は無いような気がしました。 どちらにしても、見づらい事に変わりはありませんので注意しましょう。 この機能をつけるなら、フォントを変える機能を設置して欲しいです。 文字が非常に見づらく、プレイする時のストレスになります。 「テキストウィンドウ」で表示することをお薦めします。 ウィンドウを最大化した時に「画面内にテキスト」となっていると非常に読みづらいので。 『サウンド設定』: 「背景音楽」「サウンドエフェクト」「ボイス」「バッファ」の変更が可能。 バッファの変更はあまり変化が無いので必要は無いような印象。 全体的なボリュームの調整しか出来ないようです。ここの要素の音量変更は不可能。 ソフトに付属しているおまけの機能はCG回想のみ。 一つのセーブデータしか有効ではないので、Save & Loadをしていると、一度見たはずのCGが埋まりません。 Skip機能は「Enter」で可能です。但し、前述の通り、音声が入るところ(女性キャラの台詞の所)はSkip不可能。 全体的に、プレイしていてかなりストレスの溜まるシステム。更なる改善点が必要だと思われます。 しかし、これ以上改善するつもりは無いように見うけられます。 |
Total - 総評 - |
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段々、徐々にではあるが進歩しているかのように見えるGAIAのソフト。 今回は、今までに出た3本のソフトの中で、一番の出来だったように思います。 しかし、全体的に良く考えると、まだまだ未熟な点が多いですね。 とにかく、まず直さなければならないところは、未完成な感じのするゲームシステム。 こればかりは、使っている方としてもかなりストレスを感じてしまいます。 でも、今回はまだマシなソフトでした。 これで、やっと他のソフトの標準レベルの最下位ぐらいにはなれたかな?と思います。 次回作にも期待しています。 |
0 20 40 60 80 100 | |||
Scenario |
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30
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Sound |
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40
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Character |
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45
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Grapchics |
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50
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System |
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35
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H |
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50
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Main3 |
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Total |
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